対象期間: 8/31(月)〜9/6(日) / データ取得日: 2026-09-07(月) / 公開日: 2026-09-07(月)
本レポートは、特定の取引所やサービスの利用を推奨するものではありません。暗号資産市場全体を定点観測の対象とするのは、価格・出来高・資金の所在の変化を公開データの数字で横断的に観測できるためです。暗号資産市場のいまを掴むための市場観測レポートとして、読者のみなさま向けに毎週発行します。数値は公開データの当社集計に基づく情報提供であり、投資勧誘・投資助言を目的としません。
目次
- 市場全体スコアボード
- ビットコイン(BTC): 週内の値動きと出来事
- イーサリアム(ETH): 週内の値動きと出来事
- 主要銘柄と注目銘柄(時価総額上位100の急騰・急落)
- セクター別の動き(11セクター指数の週間騰落)
- 資金の所在(ステーブルコイン残高・ETFフロー)
- デリバティブ(未決済建玉・資金調達レート)
- 今週の出来事: マーケットに大きな影響を与えた出来事3選
- ウォラーFRB理事が「インフレ改善なら据え置き支持」と表明、ビットコインは週間高値へ上昇
- 米8月雇用統計が予想の約3倍の+16.2万人、ビットコインは80,000ドルを割り込む
- 米国がイランを攻撃しイランが報復、原油上昇でビットコインは週間安値へ
- アナリストコメント
1. 市場全体スコアボード|時価総額は2.71兆ドルで前週比+2.5%
ビットコインは79,945ドルで、7日間で+1.3%でした(注2)。週の半ばに中東情勢の再燃で76,000ドル台後半まで下落したあと、9/3(木)夜のFRB理事の講演を受けて9/4(金)朝に81,000ドル台へ上昇し、同日夜の米雇用統計で再び80,000ドルを割り込む往復の週でした。円建てでは約1,249万円です(注9)。暗号資産市場全体と周辺市場の位置を表にまとめました。
| 指標 | 今週の値 | 週間変化 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 暗号資産の時価総額全体 | 2.71兆ドル(約423兆円、注9) | +2.5%(注1) | CoinGecko |
| 24時間売買代金(全体) | 661億ドル | +34.2%(注1) | CoinGecko |
| ビットコイン・ドミナンス(時価総額全体に占める比率) | 59.2% | -0.3pt(注1) | CoinGecko |
| イーサリアム・ドミナンス(同) | 11.3% | -0.1pt(注1) | CoinGecko |
| ビットコイン(BTC) | 79,945ドル(約1,249万円、注9) | +1.3%(注2) | CoinGecko |
| イーサリアム(ETH) | 2,502.49ドル(約39.1万円、注9) | -0.2%(注2) | CoinGecko |
| S&P500 | 7,718.60 | +0.1% | FRED |
| ナスダック総合 | 26,506.99 | +0.4% | FRED |
| Fear & Greed Index(市場心理) | 73(強欲) | 前週69から+4pt | alternative.me |
米国株はS&P500が+0.1%、ナスダック総合が+0.4%と、金曜終値どうしの比較ではほぼ横ばいでした。日次では9/3(木)にS&P500が+1.1%と上昇し、9/4(金)の雇用統計後に-0.4%と下落しており、暗号資産と同じ日に同じ方向へ動いています。暗号資産の時価総額全体は+2.5%と、株式より大きく上昇しました。ビットコインが+1.3%、イーサリアムが-0.2%と主要2銘柄が横ばいに近いなかで全体が拡大しており、後述するZcashやArbitrumなど個別銘柄の上昇が全体を押し上げた週です。ビットコイン・ドミナンスが0.3pt低下したのも同じ動きを映しています。24時間売買代金は661億ドルで、前週取得時点の492億ドルから34.2%増加しました(取得時点の直近24時間の値のため振れが大きい点は注1のとおりです)。市場心理を0〜100で数値化するFear & Greed Indexは、週内62〜74の「強欲(Greed)」圏で推移し、週末は73でした(注1)。

