Point Yield Engine
ポイント残高の裏側を、ステーブルコインで運用する
ポイント事業者向けのバックエンドシステム。ユーザーが普段通りポイントを使うだけで、裏側で自動的にステーブルコイン化→トークン化MMFで運用→売却→ポイント残高に戻すフローが走り、毎日ポイントが少しずつ増える体験を実現します。
ポイント残高の裏側を、ステーブルコインで運用する
Point Yield Engineは、ポイント事業者向けのバックエンドシステムです。ユーザーが普段通りポイントを使うだけで、裏側では自動的にステーブルコイン(SC)化→トークン化MMF(TMMF)で運用→売却→ポイント残高に戻す、という一連の資産運用フローが走り、毎日ポイントが少しずつ増える体験を実現します。
ユーザーは何もしない。勝手にポイントが増える
オンランプ/オフランプも運用も分配も、すべて裏側で自動実行。ステーブルコインやブロックチェーンの存在は意識させません。
ポイント事業者は滞留資金を収益化
滞留ポイントから運用益を取得し、ユーザー還元増とLTV向上を同時に達成します。
「使うと減る」から「持っているだけで増える」へ
解約・他社乗換えを構造的に防ぐ強力な保有インセンティブ。貯めるほど事業者の運用残高と収益も拡大します。
市場背景・課題
日本のポイント経済圏は巨大、しかし滞留ポイントは「使われるまで動かない死んだ資産」
日本国内で発行されるポイント・マイレージ総額は兆円規模に達し、キャリア系・流通系・交通系・航空系・EC系の主要ポイント事業者が抱える未使用ポイント残高(「滞留ポイント」)は数千億円規模と推計されます。この滞留ポイントは、事業者のBS上で「引当金」として計上される会計負債であり、ユーザー視点では「使うまで何も動かない死んだ資産」でしかありません。業界全体で莫大な経済価値が、どちらにとっても活用されないまま眠っているのが現状です。
還元率競争が激しい。還元率以外の保有インセンティブを設計する余地が残されている
ポイント事業者の差別化手段は長年「還元率競争」に偏り、還元率の上乗せは直接的な原価増として事業者の利益を圧迫してきました。一方でユーザー側も、「他社の方が還元率が高い」という理由で乗り換えが発生しやすく、獲得コストをかけた顧客が流出しやすい構造が続いています。キャンペーン改定時に発生する解約・一括利用の波は、LTV最大化を狙う事業者にとって慢性的な課題であり、還元率以外の保有インセンティブを設計する余地が残されています。
ステーブルコイン×TMMFの立ち上がりで、「裏側で運用する」が初めて可能になった
従来、ポイント残高を裏側で運用することは技術・法制度の両面で不可能でした。2023年6月の改正資金決済法施行で電子決済手段(ステーブルコイン)が制度的に定義され、2025年には日本初の円建てステーブルコインが正式発行を開始。国内のデジタルアセット基盤でトークン化MMF(TMMF)の発行環境も整いつつあります。ポイント残高→SC化→TMMF運用→売却→ポイント残高に戻す、という一連のフローがついに技術・制度の両面で実装可能になりました。世界を見れば、中国のAlipay「余額宝」が同種の仕組みから世界最大級のMMFへと成長した前例もあります。日本のポイント経済圏は、世界的にも稀な大規模かつ未開拓な運用アセットです。
主要機能
① 自動オンランプ/オフランプ(ポイント↔SC)
ユーザーのポイント残高を、事業者側のバックエンドでステーブルコインに自動変換。決済時は即座にSCからポイント残高にオフランプされ、ユーザーは従来通りのポイント残高でサービスを利用できます。ステーブルコインやブロックチェーンの存在は、ユーザー側には一切意識させません。
② TMMF自動運用(預けたまま毎日利回りが積み上がる)
SC化されたポイント資金は、証券会社・信託銀行が運営するトークン化MMFで自動運用されます。TMMFは短期国債・CP等を裏付けとするリスク極低の運用商品で、24時間365日、運用益が秒単位で蓄積されます。
③ 運用益のスマコン自動分配
運用益は、ユーザー還元・事業者収益・証券会社手数料の3者にスマートコントラクトで自動按分。按分比率は事業者が設定でき、分配履歴はすべてオンチェーンに記録されます。Excel按分・手動集計・振込ミスが発生しない設計です。
④ ユーザー向けUI(残高+昨日の増加分+累計運用益)
ポイント残高の下に「昨日からの増加分」「累計運用益」を可視化。日次・月次の推移グラフも表示され、「毎日ポイントが増えている」ことが体験として分かるデザイン。事業者のブランドに合わせてカスタマイズ可能です。
⑤ 事業者オペレーター管理画面
運用参加率・運用残高・日次収益・ユーザー数・分配実行履歴を一覧管理。運用停止・分配比率変更・TMMF銘柄選択などの設定変更もダッシュボードから可能で、KPIモニタリングと運用ガバナンスを一つの画面に統合します。
デモ画面
画面①:ユーザー向けホーム(ポイント残高・資産運用サマリー)
ポイント残高を上部に大きく表示し、その下に「資産運用」カードを配置。「チャージした残高を自動運用。毎日少しずつ増えます」というメッセージと、運用年率を明示。下部には決済・定期券・チケット・モバイル決済などの既存サービス、最近の利用履歴(決済・チャージ)を一覧表示します。
画面②:ユーザー向け資産運用ダッシュボード
累計運用益・昨日の増加分・運用年率・運用中残高を一画面で把握。過去30日の運用推移グラフと直近7日の日別利益を可視化し、何もしていないのにポイントが増えている実感を提供する設計です。オフランプ操作(ポイント残高へ戻す)もこの画面から実行できます。
画面③:オペレーター管理画面
事業者側が運用状況を把握する管理画面。ユーザー数・運用参加率・運用残高・日次/月次収益・分配実行履歴をKPIとして一覧表示。運用停止・分配比率変更・TMMF銘柄選択などの設定変更もダッシュボードから実行可能です。
パートナー想定企業とユースケース
流通系ポイント事業者(共通ポイント・リテーラー独自ポイント)
数千万〜1億人規模のユーザー基盤を持つ共通ポイントや、リテーラー独自のポイント。滞留ポイントを運用資産化して、引当金から収益源へ転換できます。還元率競争から、運用益還元による差別化へ舵を切れます。
キャリア系ポイント事業者
通信キャリアが運営するポイント経済圏。本業の通信収益成長が成熟する中、ポイント残高を新しい金融サービスの起点として位置付けられます。キャリア金融(証券・銀行・保険)への導線としても機能。
交通系電子マネー・ポイント事業者
交通系電子マネーのチャージ残高や、駅ビル・鉄道関連ポイント。通勤・日常消費で常時滞留する残高を運用資産に転換し、移動の経済圏全体にイールドを循環させる構造を構築できます。
航空マイル事業者
数年単位で保有される滞留マイル。従来は失効処理しかなかったマイルを、保有しているだけで価値が増えるアセットに変え、ロイヤルティ・プログラム全体の魅力を引き上げます。
EC・決済・キャッシュレスプラットフォーム
大規模なポイント・決済残高を持つEC・キャッシュレス事業者。滞留資金の運用益をユーザーと事業者で按分することで、プラットフォーム経済圏の成長と収益性を同時に加速できます。
証券会社・信託銀行(TMMF提供パートナー)
TMMFの組成・運営パートナー。ポイント経済圏から流入する新しい運用資金フローの受け皿として、国内ST市場の立ち上げを牽引する戦略パートナーシップを構築できます。
事業を共同開発するパートナー募集
本デモは、新規事業の出発点となるショーケースです。
以下のような企業・プロジェクトと、デモをベースにした事業の共同開発を想定しています。
ポイント・マイレージ発行事業者
流通・キャリア・交通・航空・EC等、滞留ポイントの収益化を検討中
証券会社・信託銀行
TMMF組成・運営パートナーシップを検討中
電子決済手段等取引業者
ステーブルコイン取扱いの共同検討
ブロックチェーンプロジェクト
L1/L2・ステーブルコイン発行体
プロトタイプについて
本サービスは、ブロックチェーンによるポイント残高の自動運用基盤の技術的実現可能性を検証するために開発したプロトタイプです。現時点で特定のポイント事業者・証券会社との契約はなく、画面に表示されるポイント残高・運用額・分配はすべて架空のデモデータです。
実用化にあたって
本サービスの実用化にあたっては、資金決済法、金融商品取引法、景品表示法、税務処理など各種法的論点について、証券会社・監査法人・法律事務所との協議を経る必要があります。
投資勧誘・投資助言ではありません
本ページは、投資勧誘や投資助言の提供を目的とするものではありません。トークン化MMFや関連商品の将来の値動きを示唆・保証するものではありません。