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週刊ステーブルコイン2026年10月6日

USDCが10.6億ドル減少、Open USDの新規発行6.7億ドルなどで総残高は3,127億ドルへ増加

対象期間: 9/28(月)〜10/4(日) / データ取得日: 2026-10-05(月) / 公開日: 2026-10-06(火)

目次

  1. 円建てステーブルコイン
  2. ドル建てステーブルコイン(全体と定点10銘柄 / USDC / USDT / 価格ウォッチ)
  3. 1週間の出来事
    • Visa・Mastercard・Stripe・Coinbaseが支えるとされるOpen USD(OUSD)が公開、初週の残高は6.7億ドル
    • 金融庁がオンチェーン金融フォーラムの初会合を開催し、貿易決済のステーブルコイン実証を支援
    • Hyperliquidで準備金利回りの基金への初回配分が予定日を迎える、報道では約1,450万ドルの見込み
  4. アナリストコメント

1. 円建てステーブルコイン|JPYCの流通は36.9億円で上場前の1.9倍、発行体アドレスへ戻る転送3.5億円が払い出し2.4億円を上回る

円建ての残高は合計247.6億円で、前週から1.9億円(-0.8%)減少しました(注5)。減少のほぼ全額がJPYCで、JPYCの「流通」は発行体の管理アドレス以外が保有する残高です。9月のUpbit上場で2.2倍になった流通は、前週(-4.1億円)に続いて今週は1.9億円減少して36.9億円になりましたが、上場前の9月13日時点の19.5億円と比べると1.9倍の水準を保っています。表の各行は四捨五入しているため、行の合計は247.6億円と0.1億円ずれることがあります。

銘柄 発行者と型 残高(10/5時点) 前週差
JPYSC SBI新生信託銀行(信託型) 200.3億円 -0.1億円(-0.04%)
JPYC JPYC株式会社(資金移動業型) 流通36.9億円 -1.9億円(-4.8%)
GYEN GMO-Z.com Trust Company(米国の信託会社) 9.3億円 ±0
その他 CJPY等 1.1億円 —

JPYCの流通残高36.9億円の内訳は、Polygon上が18.9億円(前週19.7億円)、Ethereum上が9.8億円(同10.3億円)、Kaia上が7.2億円(同7.9億円)、Avalanche上が1.0億円(同1.0億円)です。減少はPolygon上の0.7億円、Kaia上の0.6億円、Ethereum上の0.5億円に分かれ、日次では9月28日から10月4日まで毎日減少しています(注5。10月4日の点は進行中の値)。発行体がオンチェーンで発行した量(発行量)は4チェーン合計212.9億円で前週から変わらず、集計上の発行体管理分が174.05億円から175.93億円へ1.9億円増加しました。すなわち今週の流通の減少も、前週と同じく償還による発行量の縮小ではなく、市場に出ていたJPYCが発行体の管理下へ戻る動きです(注5)。前週は、上場直後に1円を大きく上回っていたUpbit上の価格が9月18日以降1円を下回る水準まで下落し、1JPYC=1円で発行できるJPYC EX(注11)で発行して価格の高い場所で売る裁定取引(注11)の動機が薄れたことを背景に挙げました。今週も同じ向きの転送が続いており、上場前後に発行された分が発行体の管理下へ戻る流れが2週目に入ったとみられます(根拠は次の段落の転送記録)。

ブロックチェーンの記録では、今週も両方向の転送が確認できます。発行体の管理アドレス2件から外部アドレスへの払い出しは、対象週にEthereum上で0.7億円(289件)、Polygon上で1.7億円(808件)、計2.4億円(1,097件)記録されました。反対に、外部アドレスから管理アドレスへ戻る転送はEthereum上で1.3億円(231件)、Polygon上で2.3億円(517件)、計3.5億円(748件)です(注5。日本時間の日付で集計した値)。1件あたりの平均は払い出しが約21万円、戻りが約47万円で、JPYC EXの発行上限(1回100万円、注11)を大きく下回る小口の転送が大半を占めます。JPYC EXでの発行と償還の受付に伴う動きである可能性がありますが、転送記録だけでは用途を特定できません。差引では1.2億円の戻り超過で、集計元が示す同じ2チェーンの流通減少1.3億円とほぼ一致します。前週の払い出し2.9億円(1,073件)と戻り5.6億円(1,270件)と比べると、払い出しの件数はほぼ同じで、戻りは件数も金額も縮小しました。Kaia上では管理アドレス2件の残高が9月27日から10月4日(いずれも0時UTC)の間に0.61億円増加し、集計上の流通の減少0.61億円と一致しました。Kaia上の発行量57.0億円は変わっていません(注5。当社とJPYC株式会社の関係の開示は注9)。

首位のJPYSCは200.3億円で、前週から0.08億円減少しました。ブロックチェーンの記録では、対象週に発行が4件(9月28日から10月1日の各日午前、計0.57億円)、償還が1件(10月2日13時08分、0.65億円)記録されており、差引で0.08億円の減少です(注5)。償還を毎週金曜の日中に1件まとめて記録する型は7月24日以降11週続いており、金額は9月に0.8億円、0.6億円、0.4億円、0.3億円と縮小した後、10月2日は0.65億円でした。平日午前に小口の発行が続き、金曜に償還をまとめる運用の型は変わっていません。Ethereum上の発行量を照会した値は、集計値と1円単位で一致しています。GYENは9.3億円で、対象週に動きはありませんでした。

図4は、上段が円建ての銘柄別残高の比較、下段がJPYCとJPYSCの推移です。JPYCの推移は、集計元が発行体の管理分を分けて集計し始めた7月22日以降の日次値を、発行残高(流通と発行体管理分の合計)と流通の2本で示しています(注5)。9月18日の点で発行残高と流通がともに増加した後、発行残高は横ばいのまま流通だけが緩やかに減少しており、2週続いた動きが発行体の管理下への移動であることが図からも読み取れます。JPYSCは、8月1日の点で200億円台に乗ってから横ばいで推移しています。

円建てステーブルコイン|銘柄別残高の比較、JPYCの推移、JPYSCの推移
円建てステーブルコイン|銘柄別残高の比較、JPYCの推移、JPYSCの推移

13週前の7月4日時点では、円建ての合計は約46.9億円でした(注5)。円建て市場の規模は3か月で約5.3倍になっており、この拡大はJPYSCの登場1件でほぼ説明できます。JPYSCは円建て合計の81%を占め、JPYCの比率は15%です。

2. ドル建てステーブルコイン

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