対象期間: 10/26(月)〜11/1(日) / データ取得日: 2026-11-02(月) / 公開日: 2026-11-03(火)
目次
- 円建てステーブルコイン
- ドル建てステーブルコイン(全体と定点10銘柄 / USDC / USDT / デペグチェック)
- 1週間の出来事
- JPYCが発行開始から1年、累計発行額は120億円、口座開設数は2.8万件
- CircleのチェーンArc上のUSDCが10億ドルを超過
- CoinbaseがGYENのUSDCへの転換を開始、同じ日にEthereum上で5.3億円のGYENが焼却
- アナリストコメント
1. 円建てステーブルコイン|JPYCは発行開始から1年、円建て合計は241.7億円
円建ての残高は合計241.7億円で、前週から8.2億円(-3.3%)減少しました(注5)。減少の6割強は、発行を終えたGYENの5.3億円の減少です。首位のJPYSCは週内に3件の発行と2件の償還があり、差し引き1.6億円減少して205.6億円になりました。JPYCの流通は1.3億円減少して30.0億円で、9月のUpbit上場前(9月13日時点の19.5億円)の1.5倍の水準です。
| 銘柄 | 発行者と型 | 残高(11/2時点) | 前週差 |
|---|---|---|---|
| JPYSC | SBI新生信託銀行(信託型) | 205.6億円 | -1.6億円(-0.8%) |
| JPYC | JPYC株式会社(資金移動業型) | 流通30.0億円 | -1.3億円(-4.1%) |
| GYEN | GMO-Z.com Trust Company(米国の信託会社) | 4.0億円 | -5.3億円(-57.2%) |
| その他 | CJPY、JPYdf、JPYm | 2.0億円 | ±0 |
JPYCは10月27日に発行開始から1年を迎え、JPYC株式会社は累計発行額が120億円、口座開設数が2.8万件を超えたと公表しました(セクション3①・注9)。チェーン上の発行量(集計上の発行体管理分を含む総量)は4チェーン合計212.9億円で前週から変わらず、流通の内訳はPolygon上が16.0億円(前週16.4億円)、Ethereum上が6.5億円(同7.1億円)、Kaia上が6.3億円(同6.6億円)、Avalanche上が1.3億円(同1.3億円)です(注5)。発行量が変わらないなかで、流通のうち1.3億円が集計上の発行体管理分に移り、管理分は181.5億円から182.8億円になりました(注11)。
JPYSCの対象週の記録は、償還が2件(10月26日12時59分の0.26億円、30日12時33分の2.39億円)、発行が3件(27日11時3分の0.02億円、28日10時40分の1.00億円、29日10時55分の0.02億円)です(注5)。金曜の30日に記録された2.39億円の償還は、9月以降の金曜の償還として最も大きい規模です。前週・前々週の金曜は3億円台の発行が記録されており、10月の4週間では差し引き5.3億円の増加になりました。Ethereum上の発行量を照会した値は、集計値と一致しています。
GYENは9.3億円から4.0億円へ5.3億円減少しました。Ethereum上の発行量は、10月27日1時50分(日本時間)の1回の記録で9.0億円から3.7億円へ5.3億円減少しています(注5)。記録の時刻(10月26日16時50分UTC)はCoinbaseが告知した転換期間(10月26日〜30日)の初日にあたり、同社がプラットフォーム上のGYENをUSDCへ転換するのに伴い、発行体へ償還した動きとみられます。時刻が転換期間と重なることからの推定です(セクション3③)。
図4は、上段が円建ての銘柄別残高の比較、下段がJPYCとJPYSCの推移です。JPYCは発行残高が横ばいのまま流通が減少しています。

JPYSCは円建て合計の85.1%、JPYCは12.4%を占めます。GYENの発行体は、11月11日までに償還されなかった分を強制償還の対象とすると告知しています(注5)。
