Pacific MetaがWeb3ソーシャルの「0xPPL」に出資!ユニコーン企業Rippling創業者の新たな挑戦を支援

2024.11.13

  • リリース

執筆者

Pacific Meta

株式会社Pacific Meta(所在地:東京都港区、代表取締役:岩崎翔太、以下「Pacific Meta」)は、Web3ソーシャルプロトコル、0xPPL(ゼロエックスピープル、以下「0xPPL」)に出資したことをお知らせいたします。

目次

0xPPL(ゼロエックスピープル)とは

出典: https://pbs.twimg.com/media/GZW4UQsbYAAoxYv?format=jpg&name=4096×4096

0xPPLは、ブロックチェーン上のデータを整理し、視覚的にユーザー同士が簡単に見つけ合い交流できる分散型ソーシャルネットワークです。

このプロジェクトは、米国ユニコーン企業Top100にランクインし評価額135億ドルを超えたRippling社の創業者であるPrasanna Sankar氏(以下、「Sankar氏」に省略)によって設計されました。

Web3の世界では、人々が日々さまざまなトランザクションを行っており、そこには個人の興味や価値観が詰まっています。しかし、それらの体験は他の人と共有されることなく埋もれてしまっています。

0xPPLは、分析ツールを超えて、オンチェーンでの体験の中で興味や価値観が反映されたトランザクション情報を、新たな発見や交流の場に変え、人々がつながる可能性を提供しています。

創業者Prasanna Sankar氏について

出典:https://www.linkedin.com/in/myprasanna/

Sankar氏は、インドでの大学時代にプログラミングコンテストで優勝し、スタートアップの可能性に魅力を感じて、シリコンバレーに移住した後に以下の企業を創業しました。

LikeALittle

大学生向けの匿名メッセージ共有プラットフォームで、ユーザーが実名を明かさずにメッセージを送信し、他の学生と自由にコミュニケーションをとることができます。

シンプルなインターフェースを持ち、簡単にメッセージを投稿したり反応を受け取ったりできるため、特に恋愛や友人関係、大学生活に関する話題が中心となり、公開から約6週間で2000万viewを達成するなど、多くの大学生に利用されました。

LikeALittleに関するプレスリリース▶︎https://techcrunch.com/2010/12/19/likealittle/

Rippling

企業の人事管理や給与処理を効率化するためのオールインワンプラットフォームを提供し、従業員のオンボーディングや給与、福利厚生などを一元管理することで、企業の生産性向上に寄与するサービスを展開しています。

Ripplingは、シンプルで使いやすいインターフェースと、強力な機能を兼ね備えたソリューションとして、多くの企業で利用されています。2016年に創業されてから2024年9月時点で累計調達4.5億ドル、企業評価額135億ドルに達しています。

Rippling企業情報▶︎https://www.hijojo.com/profile/rippling
Rippling公式サイト▶︎https://www.rippling.com/

Prasanna Sankar氏が語る0xPPLのビジョンとWeb3の可能性

本セクションでは、「The DCo Podcast Prasanna Sankar from 0xPPL」におけるSankar氏へのインタビュー内容を基に、彼のWeb3への見解や洞察などの重要なポイントを整理します。

ブロックチェーンとの出会いが切り拓く新たなビジネスモデルの可能性

出典:https://0xppl.com/

Sankar氏は、BitcoinやEthereumとの出会いを通じて、プロトコルの重要性と新しい合意形成の方法に対する関心が高まったとし、ブロックチェーン技術がもたらす新たな可能性や既存のビジネスモデルに対する考え方の変化と期待について語りました。

彼がBitcoinと出会ったのは、Metacovan(Vignesh Sundaresan)氏にBitcoinのホワイトペーパーが送られてきたことが始まりです。Bitcoinに対する彼の熱意に感化され、当時の資産の半分である5,000ドルをBitcoinに投資しました。最初は「新しいお金」と信じていましたが、15年経った現在では、それが正確ではなかったと語っています。

当時は、Bitcoinが持つネットワーク効果を考えると、他の暗号通貨には勝ち目がないと考えており、EthereumのICOに対しても懐疑的な意見を持っていたと述べています。しかし、DeFi Summerを経験する中で、新しいコンセンサスの方法を目の当たりにし、Ethereumの力を理解するようになったと述べました。

具体的には、Uniswapが最初の1年半でTVL(総ロック額)を0から100億ドル規模に成長させた事例を挙げ、これはUberが8年かけて達成した100億ドルの投資家資金のコンセンサス(投資家たちの合意や共通の理解に基づき出資を受けた金額)に匹敵すると指摘しています。

また、DeFi台頭による影響を踏まえ、自身のビジネスや既存のビジネスモデルが過去のものになる可能性があると認識しており、新たなビジネスモデルや機会を模索する必要があると述べています。

Sankar氏は、「アメリカ合衆国憲法が制定されたとき、自分はまだ生まれていなかった。しかし、その憲法は今でも社会の基盤として機能している」とも述べており、この事実を踏まえ、開発者として「グローバルなスマートコントラクトを構築し、インターネットを再構築する一助となれること」に大きな期待とワクワク感を抱いていると語っています。

ソーシャルプロダクトを成功させるための鍵

出典:https://0xppl.com/

Sankar氏は、過去の経験を踏まえ、ソーシャルプロダクトを成功させるには「ユーザーのリテンション(定着率)」「モメンタムの見極め」「緩やかな成長」が重要だと強調しました。ユーザーが一度プロダクトに惹きつけられたら、そのユーザーが継続して利用することが重要で、リテンションが高いほどプロダクトの成長は加速すると指摘しています。そのような、強力な「ブラックホール」を構築することがプロジェクトにおける健全性の基礎になると主張しています。

さらに、プロダクトがどのように成長していくのかを見極め、舵をとる力が重要だと述べています。例として、アカウントに対して投機をできるというコンセプトでリリースされたBitCloutでは、「あらかじめ有名人やインフルエンサーのアカウントを事前に生成し、アカウントの売買を可能にする」という試みが一時的な話題を生み出したものの、期待したほどの効果が得られなかったため、爆発的な成長が必ずしも成功しないことを学んだと述べています。

Sankar氏は、緩やかな成長の重要性を認識し、コアなユーザー層に焦点を当ててコミュニティを築いた例として、FarcasterLensなどのプロジェクトを挙げています。

しかし、単なる「Twitterに類似したアプリ」では差別化が難しいと考えており、Farcasterがアプリの配信やフレーム機能を提供する形へとシフトした点は、非常に興味深い進化だと評価しています。

選択的公開で広がるオンチェーン活動の可能性とユーザー体験

出典:https://x.com/0xppl_/status/1755285195232866595/photo/1

Sankar氏は、0xPPLをブロックチェーン領域のGoogleであると考えており、すべてのブロックチェーンやアプリケーションの情報整理を進めています。特に、ソーシャルアカウントを基軸とした情報整理に重きを置き、具体的な取り組みとして、ENS(Ethereum Name Service)の取得状況を整理し、それに合わせてTwitterのアカウント名を関連付けたと述べています。

また、プライバシーの懸念については、Sankar氏自身がSNSにおける匿名性の変遷を体験したことが考え方に影響を与えています。

実際にLikeALittleが流行した頃は匿名のSNSが主流でしたが、時代が進むにつれ、ユーザーは自分のアイデンティティを共有するようになったと語っています。その例としてFacebookのようなプラットフォームは、ユーザーが自分の詳細をオンラインで共有していることを証明したと述べています。

Sankar氏は、この変化がブロックチェーン領域でも進行していると考えており、ユーザーはすべてのWalletを公開せずに、選択的に公開・共有するだろうと考えています。具体例として、NFTやENSのようなデジタルアイテムの所有がロレックスの時計と同じく「見てもらうため」のものであるとし、ユーザーのオンチェーン活動も、社会的な需要や公開の選択肢によってより一般的になると述べています。

0xPPLの今後の展望

出典:https://x.com/0xppl_/status/1773696868402258379/photo/1
出典:https://x.com/0xppl_/status/1804137999715963294/photo/1

0xPPLは、暗号資産を使う人々のためのソーシャルネットワークを作ることを目指しており、Web3の世界で、信頼できる情報の窓口として機能することを目標にしています。

現在、0xPPLはユーザーが自身や友人のオンチェーン活動を追跡し、複数のブロックチェーン上の資産を視覚化できるポートフォリオ機能に加え、他のユーザーと交流できるマルチプレイヤーモードも提供しています。

このマルチプレイヤー機能では、「トランザクションへのコメント」や「トランザクションのコピー」といった機能を通じて、他のユーザーの動向を参考にしながら自身の行動を決めることができ、詐欺の防止や新たな取引アイデアの獲得にも役立つよう設計されています。

今後は、この信頼されたネットワークをさらに広げて、安全に暗号資産を利用できるプラットフォームを提供することを目指していると述べています。ユーザーが互いの行動を確認し、信頼できるグループを基に情報を得ることで、暗号資産の普及と利用が進むことを期待しています。

Sankar氏は、「0xPPLは今後も成長を続け、安全な暗号資産利用の促進を目指していく」と抱負を語っています。

出資背景

0xPPLは、暗号資産コミュニティにおいて信頼できる仲間と安全に情報を共有できるソーシャルネットワークを提供しており、ブロックチェーン領域における「Homepage of Web3」を目指すというビジョンを掲げています。そのビジョンとアプローチに強く共感し、今回の出資に参画することを決定しました。

創業者であるSankar氏は、シリアルアントレプレナーとして公開から約6週間で2000万viewを達成した「LikeALittle」や、米国ユニコーン企業Top100にランクインし評価額135億ドルを超えた「Rippling」など、複数の事業を成功に導いた実績を持っています。現在も新たな挑戦を追い求め続けるSankar氏のスタートアップに対する情熱と粘り強さには、深い感銘を受けております。

Pacific Metaは、今回の出資を通じて、0xPPLと共に暗号資産の世界に新たな価値を創造し、未来を切り開いていけることを楽しみにしています。

出資コメント

CEO
岩崎翔太

出資の決め手は、紛れもなくファウンダーであるPrasanna Sankar氏の魅力です。

彼はユニコーン企業「Rippling」の創業者であり、すでに我々が想像できないほどの成功を収めていますが、それにもかかわらずさらなる社会貢献を目指して邁進しています。

面談時に彼がプロダクトとビジョンを熱く語る姿を見て、彼は「本物」の経営者であると確信しました。彼の挑戦を近くで見たい、彼から経営を学びたいという思いから、投資を決断しました。

Pacific Meta Venturesについて

Pacific Meta Venturesは、国内外のWeb3プロジェクトに投資を行うPacific Metaの投資部門です。Web3プロジェクトが資金面での課題に直面した際に後押しをしたい、プロジェクトの初期段階から課題解決に寄与したいという思いのもと、Web3業界のエコシステムに貢献すべく活動しています。

Pacific Metaについて

Pacific Metaは「Web3領域のアクセラレーター」として、国内外のWeb3プロジェクトを一気通貫で支援している会社です。

Web3事業に挑戦する国内外の企業やプロジェクトに対して、Web3の専門知識を活かした資金調達/コンサルティング/事業開発/マーケティングの支援や、グローバルチームであることを活かした国内プロジェクトの海外進出、海外プロジェクトの日本(および東アジア)進出を支援しております。また、自社オフィスであるPacific Hubでは、Web3コミュニティの交流機会を創出しています。

事業内容にご興味がある企業様は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

Pacific Metaでは、共に働く仲間を募集しています!

若くて熱量溢れるメンバーと共に、Web3を通じて一緒にグローバルで戦える企業を創りましょう。

当社の事業内容や組織、メンバーに少しでも興味をお持ちいただけましたら、まずはお気軽にお問い合わせください。カジュアルにオンラインでお話しましょう!

【会社概要】
所在地:東京都港区芝2-2-12 浜松町PREX8階
代表者:代表取締役社長 岩崎 翔太
創業日:2022年8月10日
事業内容:Web3アクセラレーター事業
     ・投資
     ・資金調達支援
     ・コンサルティング
     ・マーケティング
     ・パートナーシップ
     ・トークンコンサルティング
資本金:1.5億円(資本準備金含む)
公式サイト: https://pacific-meta.co.jp/

【お問い合わせ】
会社フォーム:https://pacific-meta.co.jp/contact/
Email:info@pacific-meta.co.jp 
Pacific Meta Magazine : https://pacific-meta.co.jp/magazine/