米資産運用会社のカナリー・キャピタルは、暗号資産SEIの現物を保有する上場投資信託(ETF)「Canary Staked SEI ETF」について、米証券取引委員会(SEC)に提出済みの登録届出書の修正を行いました。今回の改訂では、通常時に保有するSEIの少なくとも約90%をステーキングに回す見込みであることが初めて具体的に明記されました。あわせて資産の保管体制がBitGo Trust Companyへの単独保管へと見直されたほか、米Cboe BZX取引所への上場が計画されています。ETFを通じて保有資産の大部分をステーキングに活用する具体的な方針が示された点で注目されます。
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ステーキング比率の具体化と保管体制の刷新
カナリー・キャピタルがSECに提出したS-1登録届出書の第2次修正(Amendment No.2)によると、通常時にトラストが保有するSEIの少なくとも約90%をステーキングに回す見込みであることが示されました。2025年4月の当初申請時点では、ステーキングに充てる割合について「資産の一部」という記載にとどまっていましたが、今回の修正によって初めて具体的な数値目標が明らかになりました。なお、SEIは高速処理に特化したレイヤー1(L1)ブロックチェーンとされています。
また、資産の保管体制にも変更が加えられました。当初の計画ではBitGoとCoinbase Custodyの2社体制とされていましたが、今回の改訂によってBitGo Trust Companyへの単独保管体制へと切り替えられています。
取引の基本設計とSECによる承認の状況
本トラストの株式は、米国のCboe BZX取引所への上場が予定されています。届出書におけるティッカーシンボルは未定(空欄)となっており、取引は1万株単位の「バスケット」で行われます。株式の創出および償還については、現金またはSEIの現物によって実行される設計です。
ただし、今回の修正は発効前(pre-effective)の届出書に対する更新であり、現時点でSECからの上場および発効の承認は得られていません。ステーキング報酬にかかる手数料率などの条件も未確定のままであり、正式な取引開始時期については明らかになっていない状況です。
ポイント
- カナリー・キャピタルがSEI現物ETFの登録届出書を修正し、保有するSEIの少なくとも約90%をステーキングに回す方針を明記した点
- 資産の保管体制を従来の2社体制からBitGo Trust Companyによる単独保管へ切り替えた点
- 上場先を米Cboe BZX取引所とし、創出・償還を現金またはSEI現物で行う設計とした点
- SECの承認は未取得であり、手数料率や正式な取引開始時期などの詳細は未確定である点