金融市場データ基盤を提供するピス(Pyth)は、米ナスダック(Nasdaq)の市場データ商品「ナスダックベーシック(Nasdaq Basic)」の外部配信事業者として承認されたと9月22日に発表しました。ピスは同社のデータ配信基盤である「ピスデータマーケットプレイス(Pyth Data Marketplace)」を通じて、米国の取引所に上場する株式や上場投資信託(ETF)のリアルタイムデータを配信する予定です。ブロックチェーンやソフトウェアを活用した幅広いアプリケーションに対し、伝統的な金融市場のデータを届ける新たな経路が開かれると見られます。
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配信されるデータの内容と利用手続き
ナスダックベーシックは、米国の取引所に上場する株式およびETFについて、リアルタイムの気配値や約定情報を提供する市場データ商品です。具体的には、ナスダック市場センター内の最良買い気配および売り気配とそれぞれの数量、ナスダックの執行システムで成立した取引の約定価格と数量が含まれます。さらに、ナスダックと米金融業規制機構(FINRA)が共同運営する取引報告施設「FINRA/Nasdaq TRF」に報告された約定データや、ナスダックの公式始値と公式終値も提供されます。
ピスデータマーケットプレイスの利用者がこのデータを受信するには、ナスダックと直接ライセンス契約を結び、事前に書面による承認を得る必要があります。この手続きを経ることで、利用者はピス経由でナスダックベーシックを受信できるようになります。
ナスダックとの連携強化とオンチェーン配信の展開
今回の承認に先立ち、ナスダックは6月30日にピスを同社初となるオンチェーン配信ネットワークとして選定したと発表していました。あわせて、ナスダックの市場データ商品「ナスダックトータルビュー(Nasdaq TotalView)」をピスデータマーケットプレイス経由で提供する方針も発表されています。
ナスダックトータルビューは、各価格帯の気配値や注文情報に加えて、寄り付きや引けのオークションに関連する注文不均衡データを提供する市場データ商品です。ピスによるナスダックベーシックの配信予定が加わることで、同社の基盤を通じた伝統的金融市場データの提供範囲がさらに拡大する形となります。
ポイント
- ピスがナスダックベーシックの外部配信事業者として承認を受け、ピスデータマーケットプレイスを通じてリアルタイムの米国株およびETFデータを配信する予定です。
- 配信対象にはナスダック市場センター内の最良気配値や数量、執行システムおよびFINRA/Nasdaq TRFの約定データ、公式始値と終値が含まれます。
- データを受信するには、ナスダックとの直接ライセンス契約および事前の書面承認が必要とされています。
- ナスダックは6月30日にピスを初のオンチェーン配信ネットワークに選定しており、ナスダックトータルビューに続く連携として注目されます。
- ブロックチェーンやソフトウェアを活用したアプリケーションに対し、伝統的な株式市場のデータを直接届ける新たなインフラ経路となる点で重要です。
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