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ブロックチェーン総研by Pacific Meta

XRPレジャーが「xrpld 3.4.1」を緊急リリース。10月9日の修正アメンドメント有効化に向け運用者に更新を求める方針

XRPレジャー(XRPL)のリファレンスサーバー実装である「xrpld」のバージョン3.4.1が、9月25日に緊急リリースされました。今回のアップデートは、セキュリティ上機微な問題に対処し、複数トランザクションをまとめて処理するバッチ機能の修正用アメンドメント「fixBatchV1_2」などを追加するものです。修正用アメンドメントが有効化された場合、未更新のノードはXRPLネットワークとの同期を維持できなくなるため、運用者への迅速な対応が要請されています。なお、今回の問題によるメインネットへの影響や資金の損失は発生していません。

監修:ブロックチェーン総研編集部

株式会社Pacific Metaが運営する編集チームです。ステーブルコイン、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン、NFTなどのトークン活用や、オンチェーン金融、AI×ブロックチェーン領域の事業開発・実装、暗号資産の基礎知識と国内取引所の使い方まで、ブロックチェーン事業の支援で得た知見をもとに記事の企画・執筆・監修を行っています。編集部や運営会社の詳細は公式サイトと編集方針をご覧ください。

ノード更新の要請と未対応時のネットワーク同期リスク

「xrpld」は、バリデーターやノードがXRPLネットワークに参加するために使用する中核ソフトウェアです。XRPLの運用情報を発信する「XRPレジャー・オペレーションズ」は、バリデーターとノード運用者に対し、速やかにバージョン3.4.1へアップグレードするよう求めています。

今回の緊急リリースに含まれる修正用アメンドメント「fixBatchV1_2」がネットワーク上で有効化された場合、バージョン3.4.1に更新していないサーバーはXRPLとの同期を維持できなくなります。このため、サーバー運用者は有効化予定日までにソフトウェアを更新する必要があります。なお、修正内容がセキュリティに関わることから、バージョン3.4.1のソースコードは現時点で非公開とされており、今回の問題を振り返るレポートとともに後日公開される予定です。

バッチ機能の修正経緯と実装の背景

バッチ(Batch)は、最大8件のトランザクションをひとまとまりとして処理できる機能です。すべての処理を成功させるか、あるいはすべて失敗させる「オール・オア・ナッシング」などの実行方式に対応しており、例えば資産の引き渡しと代金の支払いを同時に成立させ、一方のみが完了する事態を防ぐ用途などが想定されています。

このバッチ機能は、以前に重大な問題が見つかったことで2月リリースのxrpld 3.1.1において一時無効化されていました。その後、問題を修正した「BatchV1_1」が8月6日リリースのxrpld 3.3.0に実装されましたが、BatchV1_1においても新たな問題が確認されたため、今回のxrpld 3.4.1で修正用アメンドメント「fixBatchV1_2」が追加されることとなりました。XRPレジャー・オペレーションズは今回の問題について軽微なものと説明しており、資金へのリスクはないとしています。

アメンドメント有効化の条件と10月9日に向けたスケジュール

XRPLでは、新機能や仕様変更を反映するアメンドメントをバリデーターによる投票で決定します。信頼されたバリデーターから80%以上の支持を獲得し、その状態を2週間継続して維持することで正式に有効化されます。支持率が途中で80%を下回った場合は、2週間の待機期間がリセットされる仕組みです。

先行する「BatchV1_1」は当初9月29日ごろの有効化が見込まれていたものの、支持率が一時的に基準を下回ったことで期間がリセットされました。その後、9月25日に35のバリデーター中30から再び支持を得て新たな待機期間に入っています。一方、今回の「fixBatchV1_2」はすでに必要な支持を獲得しており、支持が維持された場合は10月9日に有効化される見込みです。BatchV1_1についても支持が維持されれば同日に有効化される見通しとなっており、XRPレジャー・オペレーションズは有効化後に詳細な技術レポートを公開する予定です。

ポイント

  • XRPレジャーの中核ソフトウェア「xrpld」のバージョン3.4.1が、セキュリティ上の問題とバッチ機能の修正を目的に緊急リリースされました。
  • 修正用アメンドメント「fixBatchV1_2」が有効化されると、未更新のサーバーはネットワークと同期できなくなるため、運用者に早期の更新が求められています。
  • 資産の引き渡しと支払いを不可分に処理するバッチ機能の修正版について、バリデーターの80%以上の支持が維持されれば10月9日に有効化される予定です。
  • 今回の問題によるメインネットへの影響や資金損失は発生しておらず、ソースコードや詳細な技術レポートは後日公開される方針です。

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