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ブロックチェーン総研by Pacific Meta

Coins.phがペソ入金とQRPH代金受け取りを一時停止。中銀の改善指示を受け期限内に対応を完了する方針

フィリピンで暗号資産取引および決済サービスを展開するCoins.ph(コインズドットピーエイチ)は、送金ネットワークを通じたフィリピンペソの入金と決済規格を通じた代金の受け取りを一時停止しました。同社が10月2日までに公表した案内によると、フィリピン中央銀行(BSP)から内部統制の改善指示を受けたことによる措置です。暗号資産取引や出金など既存利用者向けの主要機能は継続されており、預かり資金も中銀の要件に沿って保全されていると説明されています。

監修:ブロックチェーン総研編集部

株式会社Pacific Metaが運営する編集チームです。ステーブルコイン、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン、NFTなどのトークン活用や、オンチェーン金融、AI×ブロックチェーン領域の事業開発・実装、暗号資産の基礎知識と国内取引所の使い方まで、ブロックチェーン事業の支援で得た知見をもとに記事の企画・執筆・監修を行っています。編集部や運営会社の詳細は公式サイトと編集方針をご覧ください。

利用停止の対象範囲と継続される機能

今回の措置により、送金ネットワークであるインスタペイ(InstaPay)およびペソネット(PESONet)を経由したフィリピンペソの入金が停止されました。また、フィリピンの共通QRコード決済規格「QRPH」を通じた代金の受け取りも停止の対象に含まれています。

一方で、既存の利用者に向けた一部のサービスは引き続き提供されています。出金手続きをはじめ、QRPHを利用した支払いや請求書の支払い、暗号資産の取引は利用が可能です。さらにCoins.phは、顧客資金についてフィリピン中央銀行の要件に従って安全に保たれていると説明しています。

中銀による改善指示と決済事業の背景

今回のサービス一部停止は、フィリピン中央銀行から内部統制の改善を指示されたことに伴う対応です。Coins.phは中銀が定めた期限内に必要な対応を完了させるため、当局と連携を進めているとしています。

Coins.phは暗号資産と実社会の決済インフラを結ぶ取り組みを進めており、4月21日にはQRPHを通じてフィリピンペソだけでなく米ドル建てステーブルコインのUSDTやUSDCで支払える機能を導入していました。この仕組みではステーブルコインが決済時にフィリピンペソへ換算され、国内にある約70万のQRPH対応加盟店で利用できる環境が整えられていました。現地決済ネットワークと深く連携する暗号資産プラットフォームにおいて、規制当局の内部統制基準への適合が求められている事例といえます。

ポイント

  • Coins.phがInstaPayおよびPESONet経由のペソ入金と、QRPHを通じた代金受け取りを一時停止しました。
  • フィリピン中央銀行から内部統制の改善を指示されたことが要因であり、定められた期限内の対応完了を目指して連携しています。
  • 出金、請求書支払い、暗号資産取引、QRPHでの支払いは継続されており、顧客資金の保全も公表されています。
  • 約70万店舗で利用可能なステーブルコイン決済機能を導入するなど、法定通貨・決済網と暗号資産を接続する事業者のコンプライアンス体制が問われる事例として注目されます。

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