暗号資産Zcashのマイニングを手がけるFortitude Mining Holdingsは2026年10月5日、大手マイニング機器メーカーのBITMAINから次世代採掘機を最大1億ドルで購入する計画を発表しました。同社は一般販売に先駆けて優先供給枠を確保しており、親会社であるDigital Currency Groupからの融資枠を5000万ドルから7000万ドルへ拡大して採掘能力の増強を図ります。ネットワーク側でもブロック生成時間を短縮する大型アップデートが控えており、インフラとプロトコルの両面で事業環境の整備が進められている点で重要です。
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次世代機の優先調達枠を確保しDCGからの融資枠を拡大
Fortitude Mining HoldingsはすでにZcashの採掘事業を展開しており、2026年5月にはBITMAIN製の採掘機「ANTMINER Z15 Pro」を9000台発注しています。今回の合意では、まだ一般販売されていない次世代機を他社に先駆けて調達するための優先供給枠を確保しました。
両社が締結した意向書には法的拘束力がなく、購入額や台数などの詳細は今後決定されます。BITMAINが次世代機の性能や価格を正式に発表した後に正式な購入契約を結ぶ予定です。Fortitude Mining Holdingsは既存の機材に次世代機を加えることで採掘能力をさらに拡大する方針を示しており、この設備投資に対応するため、親会社であるDigital Currency Groupからの融資枠を従来の5000万ドルから7000万ドル(約112億円)へと引き上げました。
機器出荷の予定時期と取引承認を高速化するアップデート計画
BITMAINによる次世代採掘機の出荷は、2027年第2四半期から始まる見通しです。
採掘設備の強化が進む一方で、Zcashネットワーク自体も大型アップデート「NU7」の導入準備を進めています。NU7のテストネットでは、取引承認までの待ち時間を減らす目的で、ブロックの生成間隔を従来の75秒から25秒へと短縮する検証が行われています。開発者はテスト結果をもとに2026年10月20日にメインネットへの導入可否を判断し、11月5日前後の実施を目標としています。
ポイント
- Fortitude Mining HoldingsがBITMAINと法的拘束力のない意向書を締結し、次世代Zcash採掘機を最大1億ドル(約160億円)購入する優先供給枠を確保した点で注目されます。
- 親会社Digital Currency Groupからの融資枠を5000万ドルから7000万ドルに拡大し、既存のANTMINER Z15 Proに続く大規模な設備投資体制を整えた点が挙げられます。
- 次世代機器の出荷は2027年第2四半期に予定されており、中長期的なハッシュレート拡大を見据えている点で重要です。
- Zcashプロトコル側でもブロック生成間隔を75秒から25秒に短縮する大型アップデート「NU7」が11月5日前後の実施を目指して進んでおり、インフラ拡充とネットワーク高速化が連動している点で注目されます。
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