リスク管理サービスを提供するLlamaRiskは、分散型金融(DeFi)レンディングプロトコルであるAaveにおいて、市場再開に先立つ借入上限の削減を提案しました。本提案は、Aave V3で約37億ドル、V4で約1億3,000万ドルにのぼる未使用の借入枠をプロトコルから削除する計画です。現状では既存の凍結措置によって新規ローンの実行がブロックされていますが、市場が再開された際のリスクを抑制するための事前対策と見られます。
株式会社Pacific Metaが運営する編集チームです。ステーブルコイン、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン、NFTなどのトークン活用や、オンチェーン金融、AI×ブロックチェーン領域の事業開発・実装、暗号資産の基礎知識と国内取引所の使い方まで、ブロックチェーン事業の支援で得た知見をもとに記事の企画・執筆・監修を行っています。編集部や運営会社の詳細は公式サイトと編集方針をご覧ください。
V3およびV4における大規模な借入枠削減計画
提案内容によると、削減の対象となるのは市場で実際に利用されていない借入余力(未使用枠)です。Aave V3において約37億ドル、次世代バージョンにあたるV4において約1億3,000万ドルが削減規模として設定されています。Aaveは暗号資産の貸借を行うDeFiプロトコルとされていますが、市場再開時に過大な借入枠が残されている状態を避けるため、事前に上限設定を適正化する狙いがあると見られます。
凍結措置の継続と市場再開への準備
プロトコル上では現在も既存の凍結措置が機能しており、新規ローンの実行はブロックされたままとなっています。今回の提案は、この制限が解除されて市場が再開される前に上限調整を実施することを目的としています。新規借入が遮断されている間に未使用枠を大幅に削ることで、再開直後に急激な借り入れが発生するリスクを抑える意図があると見られます。
ポイント
- LlamaRiskがAaveの市場再開に先立ち、借入上限の削減を提案した点
- 削減対象は未使用の借入枠であり、V3で約37億ドル、V4で約1億3,000万ドルに達する点
- 現時点では既存の凍結措置により新規ローンの実行がブロックされている点
- 市場が再開される前の段階で借入枠を絞り込み、過度なリスクを未然に防止する方針である点
総研プライム
ブロックチェーンを、
徹底的に読み解く。
技術の仕組み、企業の戦略、市場の構造まで。独自の調査・分析で掘り下げる専門レポート。
初月無料で読む