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ブロックチェーン総研by Pacific Meta

ZachXBT氏がEU事業体の暗号資産盗難疑惑を報告。流出規模は複数取引所から1億600万ドル超に

オンチェーン調査者のZachXBT氏は、欧州連合(EU)に拠点を置く事業体から1億600万ドル以上が不正に流出した疑いがあると報告しました。報告によると、複数の暗号資産取引所のアカウントから引き出された資金はイーサリアム(ETH)に交換され、複数のサービスやネットワークを経由して移動されているとされています。プライバシー技術やブロックチェーン間を接続するプロトコルを介した資金洗浄の手口が示唆されており、事業体におけるセキュリティと資産追跡の観点から注目されています。

監修:ブロックチェーン総研編集部

株式会社Pacific Metaが運営する編集チームです。ステーブルコイン、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン、NFTなどのトークン活用や、オンチェーン金融、AI×ブロックチェーン領域の事業開発・実装、暗号資産の基礎知識と国内取引所の使い方まで、ブロックチェーン事業の支援で得た知見をもとに記事の企画・執筆・監修を行っています。編集部や運営会社の詳細は公式サイトと編集方針をご覧ください。

取引所口座からの資金流出と資産交換の手口

ZachXBT氏の指摘によると、被害を受けたとされるEU事業体が保有する複数の取引所口座から資金が引き出された形跡が確認されています。引き出された資産は、その後イーサリアム(ETH)へと交換されていると説明されています。

さらに、これらの資金は即時交換サービス(インスタント・エクスチェンジ)を通じて送金されているとされています。即時交換サービスは、ユーザーが一般的な取引口座の開設や預け入れを経ずに、迅速にトークン同士を交換できるプラットフォームとされています。

プライバシー技術とクロスチェーンブリッジによる追跡回避

流出した資金の経路上には、プライバシー重視の暗号資産であるモネロ(XMR)や、複数のネットワークをつなぐクロスチェーンブリッジが含まれていると報告されています。モネロは取引詳細の秘匿性が高い特徴を持ち、クロスチェーンブリッジは異なるブロックチェーン間で資産を移転させる機能を持っています。

このように複数の交換サービスや秘匿性の高いネットワーク、ブロックチェーン間のブリッジを連続して利用する手法は、オンチェーンでの追跡を困難にする目的で行われている可能性があります。取引所口座の管理リスクとともに、分散型技術が悪用された際の追跡の難しさが改めて浮き彫りとなっています。

ポイント

  • EU事業体の複数取引所口座から1億600万ドル超が盗難された疑いがあると報告された点
  • 引き出された資金がETHへ交換された後、即時交換サービスへ送金されている点
  • モネロ(XMR)やクロスチェーンブリッジを経由することで、資金追跡の難度が高められていると見られる点
  • 集中型取引所の資産管理リスクとプライバシー技術を組み合わせた資金移動の課題を示す事例として注目される点

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