この数年で急成長を遂げているeスポーツ。
その競技人口は2021年現在でおよそ1億3,000万人と言われています。
中でもアメリカや中国、韓国では国をあげて本格的にプレイヤーの育成を行っていることはご存じですか?
日本での競技人口は約400万人以下と、まだ発展途上な状況ではあります。
それでも2018年に「一般社団法人日本eスポーツ連合(JHSEF)」が設立されたことを皮切りに、急激にeスポーツが普及しだしています。
知名度、人気ともに急上昇中のeスポーツですが、高校生も参加できる大会が今とても熱いのですよ。
そして中高校生のゲーマーから絶大な支持があるのが「フォートナイト」です。
フォートナイトで、eスポーツプレイヤーとして大会に出場したいと思う人は多いのではないでしょうか?
今回Pacific Metaマガジンでは、高校生が出場できるフォートナイトのeスポーツ大会をご紹介しましょう!
また、同時にプロのeスポーツプレイヤーを目指していきたい人のために、eスポーツを専攻できる高校の情報も公開していきます!
高校生が参加できるフォートナイトのeスポーツ大会について
フォートナイトはプラットホームの選択肢も多く、誰でもスタートしやすいことから世界中で人気のタイトルです。
キャラクターも実にバラエティに富んでいて、プレイヤーの個性を生かせることもあり、特に若年層からの支持が絶大ですね。
「初めてチャレンジしたバトルロワイアルシューティングゲームはフォートナイトだった。」「リリース以来フォートナイトをやりこんでいる。」という中高生はとても多いのではないでしょうか?
そんな高校生プレイヤーに向けて、「高校生限定のeスポーツ大会 フォートナイト部門」のご紹介をしたいと思います。
※全ての大会の出場規定はバトルロイヤルDuoモードとなっています。
学校対抗の大会なので、同じ学校の生徒同士でしかペアを組むことはできないのでご注意ください。
高校生eスポーツ全国大会 STAGE:0
エントリー期間 | 2021年4月5日~5月27日 |
予選 | 2021年6月26日・6月27日 |
決勝 | 2021年8月15日 |
STAGE:0では「参加資格。高校生。以上。」をスローガンに挙げ、プレイの腕前よりもまずは参加することを呼び掛けています。
高校生が出場できる大会の中でも群を抜いてエントリー数が多く知名度も高いので、eスポーツ界の甲子園とも呼ばれています。
主催はテレビ東京・電通です。
『STAGE:0 2021』は全国放送で特別番組が放映されるほど盛り上がりました。
なお、大会の最後には有名芸能人や、ストリーマー、VTuberが参加するエキシビジョンも開催されています。
このことからも、ゲーム業界やプロプレイヤー、eスポーツファンが注目している全日本競技会であることがわかりますね。
そしてSTAGE:0ではすでに2022年度の開催が決定されています。
eスポーツ界の甲子園「STAGE:0」次回の大会も大いに盛り上がることは間違いないでしょう。
全国高校eスポーツ選手権
エントリー期間 | 2021年8月16日~10月15日 |
予選 | 2021年10月30・31日 2021年11月6・7・20・21日 |
決勝 | 2021年12月19日 |
全国高校eスポーツ選手権は、eスポーツを通じて高校生の人間的な成長を目指すことを目的に開催する大会です。
主催は一般社団法人日本eスポーツ連合(JHSEF)・毎日新聞社になります。
前年度のエントリー校は194校、346チームでした。
2021年開催で4回目となる本大会ですが、去年まではフォートナイト部門がありませんでした。
これまでは、ロケットリーグとリーグ・オブ・レジェンドの2部門でした。
新たにフォートナイト部門が加わることで、さらなる盛り上がりを見せることは必至ですね。
なお同じ高校、キャンパスからのエントリーは上限3チームとなっています。
NASEF JAPAN MAJOR
エントリー期間 | ①2021年7月21日~9月15日 | 関東ブロック |
中国ブロック | ||
四国ブロック | ||
➁2021年7月28日~9月22日 | 北海道・東北ブロック | |
北信越ブロック | ||
東海ブロック | ||
近畿ブロック | ||
九州・沖縄ブロック | ||
予選 | 2021年9月18日~10月3日 | |
決勝 | 10月16日 |
NASEF JAPAN MAJORは北米教育eスポーツ連盟 日本支部が主催する高校生のフォートナイト大会です。
NASEFはアメリカに拠点を置くeスポーツ連盟です。
日本eスポーツ連合(JHSEF)は「eスポーツを文化にすること」と「eスポーツの普及」を焦点に当てて活動している団体であるのに対し、NASEFはeスポーツは人材育成のためのツールとして考えて活動していることを強調していますね。
本大会でも「ゲームを通した体験学習の提供」を目的としていて、今年が初の開催となる本大会は、全国133校、108チームのエントリーがありました。
2021年4月から本格的に活動を開始したばかりのNASEFは、「日本のeスポーツに黒船が到来した」と評されるほど注目を浴びています。
NASEFでは学生に対し、eスポーツの合同キャンプや学校向けのメンバーシップも用意していて、今後どんどんアメリカ仕込みのeスポーツ教育を提供していくそうです。
NASEF JAPAN MAJORは年に2回開催が予定されています。
高校生のeスポーツ大会に向けたフォートナイトの練習場所は?
eスポーツ選手のピーク年齢は20代から30代ともいわれています。
ピークが早い分、いかに早く技術を得られるかが成功の要となります。
eスポーツに身を置くのは早ければ早いほど有利といわれており、選手育成のための教育・活動に力を入れる学校が増えてきました。
「ゲームは家でやる遊び」から「ゲームは学校でやる授業」へと変わってきたことで、eスポーツ選手を目指す学生にとって、より技術を磨きやすい環境になっています。
なお、eスポーツ専攻コースがある高校のほとんどは通信制高校となっています。
通信制高校は全国に多くの学習センター(分校)があるため、普通高校よりも入学しやすく自宅からも通いやすいという利点があります。
eスポーツ専攻コースがある高校5校を紹介
まずはeスポーツの専攻コースがある高校を5校ご紹介いたします。
ルネサンス高等学校
ルネサンス高等学校は、日本で初めてeスポーツコースを開設した通信制の高校になります。
プレイ技術はもちろんのこと、「強いメンタル」「コミュニケーション能力」「実用英語」を育てる授業を行っています。
ルネサンス高等学校では「ルネ中等部」という中学生からも入塾できるeスポーツ向けのカリキュラムも用意されているので、中学生のうちから専門知識を学べるのですよ。
eスポーツの甲子園と名高い『STAGE:0 2021』、フォートナイト部門では優勝と3位の実績を持つ有名校ですね。
ゲームスキル向上のために用意されている、ハイスペックゲーミングPCやデバイスなどの施設設備は圧巻です。
ホームページ:https://www.r-ac.jp/
クラーク記念国際高校
クラーク記念国際高校はeスポーツだけでなく、ITプログラミングや語学、保育や福祉、アートなど幅広い分野の専門知識を得られる通信高校です。
eスポーツ専攻ではソフマップなどのプロと団体と連携し、ハイレベルな技術取得を目指せるカリキュラムなどが組まれています。
また、CLARK NEXT Tokyo(東京校)にはeスポーツ専用アリーナもあり、eスポーツ留学まであるという力の入れようです。
さらにeスポーツに関わる情報や経済などの周辺領域を学ぶことで、国際社会で通用する人材へ成長できるようなサポートもしています。
ホームページ:https://www.clark.ed.jp/
第一学院高等学校
第一学院高等学校は通信制と通学生の選択ができる高校です。
㈱コナミデジタルエンタテインメントと連携しており、1年目に高校の通常学習と並行してeスポーツの技術を取得し、2・3年目でプロゲーマーとして活動しつつ卒業を目指すことも可能です。
充実した施設と最新のゲーミングデバイスを用意し、より実践的な環境を作ることでデバイスの変化や、プレースタイルに左右されない人材教育に力を入れています。
また、スポンサーやファンに選ばれるためのセルフプロデュース力を身に着ける授業も取り入れています。
ホームページ:https://www.daiichigakuin.ed.jp/
バンタンゲームアカデミー高等部
バンタンゲームアカデミー高等部はゲーム業界全般の他、アニメや漫画業界に焦点を当てた学校です。
高校を卒業するための学習と並行して、各業界での即戦力となるようなカリキュラムが組まれています。
eスポーツ専攻では、スキルと動画編集の技術の教育に力を入れており、プレイ技術だけでなくゲーム動画配信のノウハウも学べます。
実践に近い形でのゲーム実況カリキュラムがあり、分析力やゲームの魅力などを的確に伝える技術を習得できることが魅力となっています。
授業はすべて現役のプロ講師が行っており、本物のスキル・知識を習得するための体制を整えています。
ホームページ:https://www.vantan-gamehs.com/index.php
ヒューマンキャンパス高等学校
ヒューマンキャンパス高等学校は、eスポーツに限らずなんと40分野・100職種以上に対応した専門分野の学習カリキュラムを取り入れている通学型の通信高校です。
興味があれば色々なことにチャレンジできるので、挑戦していくうちに自分が本当にやりたいものを見つけられるという選択ができるのが魅力となっています。
また、eスポーツチーム「Crest Gaming」の運営に参入しているので、プロゲーマーとしての全てを学ぶことができます。
学習カリキュラムが充実しているので、ゲームアナリストや大会運営・企画などのeスポーツ業界に就職をしたい学生にもおススメの高校です。
ホームページ:https://www.hchs.ed.jp/
部活動でeスポーツに取り組む高校も急増中!
eスポーツを専攻する授業・学科はなくても、部活動としてeスポーツに取り込むことができる高校が全国にたくさんあります。
2021年現時点で部活動にeスポーツを取り入れている高校は、全国の39.1%を占めているという調査結果が出ています。
前年度の調査では19.7%だったので、わずか1年のうちに約2倍の勢いで増えていますね。
どの高校でも部活動の中にeスポーツがあるのが当たり前になる日はそう遠くないでしょう。
企業や地域からの高校へのゲーミングPC支援が増加している
eスポーツが学校へ普及していくに従って「協調性が養われる」「戦略的な思考がつくようになる」など、教育的な意義も明らかになってきました。
その結果地域や企業も学生を支援するようになってきています。
神奈川県横須賀市では、2019年12月より市内の高校にハイスペックPCやゲーミングチェアを無償貸与しだしました。
サードウェーブは「高校eスポーツ支援プログラム」を運営し、ゲーミングPCと光通信環境を1年間無償貸与しています。
また、高校eスポーツ部の交流を深められるようにチャットルームも立ち上げられました。
必要な設備を貸し出してくれる地域や企業の存在はとてもありがたいですね。
高校生でもフォートナイトのeスポーツ大会で賞金はもらえる?
eスポーツの大会と言えば巨額な賞金が印象的ですね。
賞金を目当てにプロプレイヤーを目指す方も多いでしょう。
先に紹介した高校生大会では賞金は出ませんが、高校生でも賞金を得られる大会はあります!
2019年7月27日、アメリカで開催されたフォートナイトの世界大会で優勝したのは16歳の高校生でした。
彼が獲得した賞金はなんと300万ドル(日本円で約3億2,600万円)です!
ゲーム業界に就職するなら代々木アニメーション学院!
将来、ゲーム業界に就職したいと思う方におススメしたいのが代々木アニメーション学院です。
代々木アニメーション学院といえば、アニメ業界の専門学校というイメージが強いと思いますが、有名なのはアニメだけではありません。
代々木アニメーション学院の学科には「eスポーツ実況科」「ゲーム総合科」「ゲームプログラミング科」と3つのゲーム専門学科があります!
- eスポーツ実況科巧みな表現力とボキャブラリーを駆使し、ゲームの臨場感を観客に届けるキャスターになるためのスキルを身につけることができます。現在のeゲーム業界で最も求められている仕事で、高いスキルを習得するためのカリキュラムが組まれています。
- ゲーム総合科ゲームクリエイターになるために必要なすべての項目をイチから学ぶことができます。プログラミングやデザイン技術だけでなく、ゲーム制作に必要な視野や企画への読解力、スタッフとのコミュニケーション能力を磨くための知識もカリキュラムに入っているのが特徴です。
- ゲームプログラミング科ゲームプログラマーになるためのノウハウを徹底的に学ぶことができます。授業では学部・学科を超えてチーム開発をすることで、企画から製作・実装までを実践形式で経験できるので就職してから即戦力になることを実現させました。
代々木アニメーション学院では、ゲーム業界に就職するために必要なスキルに狙いを付けて学習することができます。
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高校生eスポーツのフォートナイトについてのまとめ
- 高校生限定eスポーツ大会 フォートナイト部門には「STAGE:0」「全国高校eスポーツ選手権」「NASEF JAPAN MAJOR」がある
- eスポーツを専攻できる高校があり、多くは通信制のスタイルをとっている
- eスポーツを専攻できる学科がない高校でも、部活動でフォートナイトをプレイできるeスポーツ部がある
- eスポーツ部を支援する企業や地域も出てきている
- 高校生でもフォートナイトの大会で賞金を稼ぐことは可能である
- ゲーム業界への就職を目指すなら代々木アニメーション学院がおススメである
eスポーツ業界は今後、日本でも国を挙げて支援する事業になっていくことが予想されます。
eスポーツの甲子園「STAGE:0」や、他の高校生限定の大会にも積極的に参加していき、プロeスポーツプレイヤーを目指したり、ゲーム業界への就職を目標にすると良いですよね!