「アニメーターに転職するにはどんな能力が必要なのか」「未経験からでもアニメーターになれるのか」
一度はアニメーターへの道を諦めたものの「やっぱりアニメ制作に関わりたい」とアニメータを志す人のなかにはこのような疑問を持つ方が多いのではないでしょうか?
今回Pacific Metaマガジンではアニメーターへの転職について以下の内容を紹介します。
- アニメーターとはどんな職業?
- アニメーターに転職したいと思う理由とは?
- アニメーターへの転職は未経験でも可能なの?
- 「アニメーターから」・「アニメーターへ」の転職にオススメのエージェント
- アニメーターに転職するのに必要な4つのスキルとは?
- アニメーターから転職する場合の転職先は?
アニメーターの仕事内容とは?
アニメーターとはアニメーションの制作過程で作画を担当する職業です。
アニメーターといっても原画を担当する「原画マン」と動画を担当する「動画マン」の大きく分けて2種類のアニメーターがいます。
原画マンは演出家との打ち合わせを行い、監督が作成した絵コンテなどの資料をもとに、作画の中心となるキャラクターの動きのラフや背景の原画を描くため重要度の高い仕事といえます。
一方、動画マンは主に原画マンが描いた原画と原画の間を補うイラストを描く中割りや、原画マンが書いたラフを綺麗に仕上げるクリーンナップを担当します。
以上のように同じアニメーターといっても担当する作業は異なり、新人は動画を担当することが多く、その後経験を積み技量を認められて初めて原画を担当するという流れが一般的です。
アニメーターに転職したいという人の理由は?
アニメーターへのあこがれを持っている人の理由の1つ目は、幼いころからアニメを視聴していて、「自分の好きな業界で働きたい」という理由です。
アニメーターの仕事は激務であることは知っていても、自分が好きなアニメ作品に関われるという喜びからアニメーターに転職する人は多いようです。
2つ目の理由は、自分が描いたキャラクターやイラストで人々に感動を与えたいという理由です。
アニメ作品を通して多くの喜びや悲しみなど感動を与えられたからこそ、アニメーターを志望する人の中には制作者として人々を感動させるようなアニメを作りたいと感じる人は多いようです。
その他にも、アニメーションという作品を生み出すことに対して喜びを感じるという理由を上げている人もいました。
上記のようにアニメ作品のファンだったことから好きな業界で働きたいという方や、制作側として人々に感動を与える作品を作りたいという志望理由を持つ方が多いようですね。
未経験からでもアニメーター転職できるの?
アニメーター業界では、経験・学歴・資格は求められることは少なく、そういった意味では絵を描くスキルがあれば未経験でもアニメーターに転職することができます。
しかし、未経験からアニメーターになることは決して容易ではありません。
その理由の1つとして年齢の問題があります。
アニメーターに適した年齢は20代前半と言われており、新卒が多く採用されています。
もちろん、30代といった年齢で中途採用でアニメーターになった事例もあるため、中途採用でアニメーターに転職するのは不可能ではありません。
ただし、年齢以上に会社の求める画力やスキルが重要視されます。
そのため、未経験からアニメーターに転職したいという方は、諦めずにまずは絵の勉強を始めていきましょう!
絵の勉強を重ねた後は、自分の作品をまとめたポートフォリオを作成することも重要です。
アニメーターに転職するには、書類選考時に自身の画力を提示するためにこれまでの作品集(ポートフォリオ)を提出します。
アニメーターへの転職にオススメのエージェント2選
アニメーターへの転職をする際に求人を探すなら、転職エージェントの利用は必須と言っても過言ではありません。
理由としては、求人によっては特定の転職エージェントにのみ公開されている場合があるからです!
つまり、転職を成功させるためには、複数の転職エージェントを利用し、なるべく応募できる企業先を増やしていくのがコツとなってきます。
マイナビクリエイター
まず最初にオススメしたいのが、マイナビクリエイターです!
マイナビクリエイターとは、主にWebクリエイターやゲームクリエイター専門の転職支援サービスですが、アニメーターやイラストレーターの求人も豊富に掲載されています。
サービスの特性上、通常のアニメ制作会社への転職というよりは、ゲームに関連した求人が多いのが特徴です。
ゲーム内やゲーム原作のアニメーション制作、カードゲームのイラストレーターなど様々な求人から自分にマッチした仕事を見つけられるでしょう。
大手のゲーム制作会社との取引実績もあり、スクエアエニックスやCAPCOM、スマホゲームでも有名なCygamesなどの大手企業の求人まで掲載されています。
また、マイナビクリエイターは求人紹介や個別のカウンセリングなどの転職支援サービスを無料で受けることができ、ユーザーのスキルや希望にマッチした求人を紹介してくれると評判です。
マイナビクリエイターが提供するMATCHBOXを活用すれば、自分の制作物をアップロードして説明文を記載するだけで、アニメーターやイラストレーターの転職活動に欠かせないポートフォリオも簡単に作ることができます。
ぜひ、利用の検討をしてみてください!
もし、マイナビクリエイターについてもう少し詳しい情報を知りたいという方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
評判やメリット・デメリットについても紹介しています!
G-JOBエージェント
こちらのエージェントは、ゲーム業界の転職に特化したエージェントであるため、どちらかというとアニメーターから転職したい方によりオススメです。
なんといってもG-JOBエージェントの1番の強みは、転職エージェントの中でもゲーム業界の求人数がトップであることです。
常時公開されている求人数は780件以上あり、非公開求人を含めると3000件を超えます。
その中にはスクエニや、DMM、CAPCOMなどの大手企業も含まれます。
氏名などの簡単な情報を入力するだけで利用が開始できるので、もしよろしければG-JOBエージェントの利用の検討をしてみてください!
また、G-JOBエージェントについて「もっと詳しく知りたいよ!」という方は、下記の記事もあわせてご覧ください!
アニメーターの転職に必要なスキルとは?
アニメーターに転職するには、これまでの学歴や経験、資格は求められることはほぼありませんが、アニメーターには画力以外にも様々なスキルが必要となります。
それでは一体どんなスキルがアニメーターの転職に必要なのか見ていきましょう。
デッサン能力
アニメーターの転職に必要なスキル1つ目はデッサン能力です。
アニメーターにはキャラクターの様々な動きや表情を魅力的に描く画力が求められるため、高いデッサン能力は必要不可欠といえます。
このデッサン能力は原画マンに限らず、動画マンにとっても重要なスキルの1つです。
原画のトレス作業であっても動画マンは「原画に間違いはないか」確認をしながら進めていきます。
そのため、デッサン能力が不足していると、原画の間違いに気づかないまま作業を進めてしまい、後の作業に影響が出る恐れもあります。
このようにキャラクターの表情や動きを魅力的に描くだけでなく、違和感なく正確にキャラクターを描くためにもアニメーターには高いデッサン能力が求められます。
キャラクターを動かす能力
アニメーターの転職に必要なスキル2つ目はキャラクターを動かす能力です。
アニメーションの原作は漫画などが多く、平面的な情報を立体的にとらえて動かす必要があります。
そのためには、原作や絵コンテ、設定資料などといった情報から、キャラクターが動く姿をイメージしてイラストを描く力が不可欠です。
キャラクターを動かす能力が低いと原作以上の躍動感をキャラクターに与えることができずに、原作ファンの期待に背く結果となってしまいます。
生き生きとした魅力的なキャラクターを生み出すためにもキャラクターを動かす力は、アニメーターに必要なスキルなのです。
魅力的なキャラクターを生み出すことで、原作ファンの期待に答えられるようになるでしょう。
継続力
アニメーターの転職に必要なスキル3つ目は継続力です。
継続力は、アニメーターにとって欠かせない能力といえます。
アニメーターはほぼ毎日絵を描き続け、時には似たようなカットを何百枚も書くことさえあります。
そのうえ修正を要求される場合も多々あり、とにかく真摯に絵と向き合う継続力が不可欠です。
また、アニメーターは下積み期間も長く毎日のように絵を描き、修正を行うといった過酷な環境に何十年と身を置き続けることも珍しくありません。
このように忍耐強く、絵を描き続ける継続力を持つことは画力の向上にも繋がる重要な要因なのです。
画力や技術が向上すれば、動画マンから原画マンさらには作画監督などの重要な仕事を任せられるようになるでしょう。
コミュニケーション能力
アニメーターの転職に必要なスキル4つ目はコミュニケーション能力です。
アニメーターと聞くと1人で黙々と作業を続けることの多そうというイメージを持つ方も多いかもしれませんが、アニメーション制作は決して1人ではできません。
アニメーション制作では1つの作品を作り上げるために監督や他のアニメーターとの協力が不可欠です。
監督がどんなアニメを作りたいのか意図を汲み取ったり、自分の次の工程を担当するアニメーターに説明するにはコミュニケーション能力が必要になります。
一見1人で作業を進めるイメージのあるアニメーターですが、監督や他のアニメーターとよいコミュニケーションを取ることが良い作品作りに繋がるのです。
アニメーターを辞めたい人の転職先はどうなるの?
アニメーターの現状はかなり過酷と言われています。
その1番の理由として挙げられるのが、原画1枚当たりの単価が作業量に見合わず、結果として労働時間が膨れ上がってしまう現場が多いという点です。
つまり、働いている時間に対して給料が低いため、いくらアニメに対する情熱や想い入れがあったとしても、生活のことを考慮すると長く続けていくのが難しいのが現状です。
そのため、アニメーターの方が転職を考えることは珍しくありません。
アニメーターの転職先として人気かつ、現実的なのがゲーム業界です。
業界的にもアニメーターというクリエイティブ職とも共通点が多いため、似たような職種を選ぶことができれば難なく馴染むことができます。
また、WEB業界やゲーム業界の中でもオススメの職種は、下記の6つです。
- CGクリエイター
- CGデザイナー
- ゲームイラストレーター
- ゲームグラフィックデザイナー
- エフェクトデザイナー
- 3D/2Dモデラー
これらの職種はアニメーターの知識に加えて職種別に習得すべきスキルはありますが、比較的アニメーターとも共通点が多く、場合によってはアニメーターよりも楽しく働くことができるかもしれません。
もし、アニメーターから転職したいという方は、先ほど「アニメーターへの転職にオススメのエージェント2選」でご紹介した転職エージェントの利用を検討してみてください!
どちらもゲーム業界に強い転職エージェントなので、ご自身にマッチした求人を探せること間違いなしです!
アニメーターの勉強をするなら専門学校へ!
今からアニメーターを目指す人にとって必要なスキルや画力を磨くためにはどのような方法があるのでしょうか?
現在は参考書やインターネットを利用して独学で絵を学ぶことも可能ですが、アニメーター経験のある先生に直接教えてもらえる専門学校に通うという方法もあります。
なかでも代々木アニメーション学院のアニメーション学科ではアニメーター経験者が担任を務めたり、プロの現役講師による授業が受けられます。
さらに代々木アニメーション学院オリジナルの教材で学習することでより実践的な学びや業界のルールを学べるのです。
また進路相談の面でも担任の教員は常駐しているため質問も気軽にしやすく、ポートフォリオ制作のポイントや添削も受けられるなど生徒の就職をサポートする体制が整っています。
アニメーターの転職についてまとめ
アニメーターの転職について転職する際に必要な能力や未経験でアニメーターになるのは可能なのかまとめていきました。
未経験からでもアニメーターの道は目指せるものの、デッサン能力や画力だけでなくコミュニケーション能力など様々な能力が求められるのです。
アニメーターに必要なスキルは独学でも学ぶことができますが、専門学校ならプロの指導の下学習できるため、より実践的な力が身につきます。
アニメーターへの転職を志望する方はここで紹介した専門学校や転職支援サービスを調べてみてくださいね。