将来イラストレーターを目指すために大学や専門学校に通おうと思っている方も多いのではないでしょうか?
今回Pacific Metaマガジンでは以下の内容をメインでイラストレーターのおすすめの大学を紹介していきます。
- イラストレーターという職業について
- イラストレーターを目指せるおすすめの大学6選
- 大学でイラストレーターを目指せる学科の特徴
- イラストレーターに必要な偏差値はある?
- 大学の在学中にイラストレーターを目指せるコツを紹介
- 代々木アニメーションもおすすめ!
- 卒業後はマイナビクリエイターを利用しよう
イラストレーターを目指せる大学6選や大学に入学できるレベルの偏差値も紹介していきます。
イラストレーターとは
イラストレーターはWeb媒体、雑誌、ラノベ、VTuber、ゲームに使用される一枚絵を描くプロフェッショナルの職業を指します。
実際の業務は間にイラストを制作したいと思っているクライアントが入り、要望の元に一枚絵を制作していきます。
イラストレーターの仕事形態には大きく分けて二つあるのが特徴です。
- フリーランス
- 企業勤め
フリーランスは直接クライアントと接触しイラストを制作していきます。
原画・彩色・背景・営業・確定申告の全てを一人でこなす必要があります。
しかし、単純作業を外注に任せることもできるため、かなり自由が利くのがメリットですね。
本人の器量次第では年収が1,000万円を超えることもあり、夢があるので徐々にフリーランスのイラストレーターが増えてきています。
企業勤めのイラストレーターは、営業が受注してきた仕事をこなしていくため、クライアントとは関わることはあまりありません。
原画・彩色・背景など役割が分かれており、チームでイラストを制作していくのが特徴です。
しかし、デッサンの基本が出来ていない未経験ではイラストレーターを目指すのは難しいと言えるでしょう?
イラストを描ける基本スキルが必至です。
未経験からイラストレーターになるためには、大学や専門学校で実績を付けながら基本のデッサンを学ぶ必要があります。
イラストレーターを目指すのにおすすめの大学
こちらでは関東や関西をメインに、イラストレーターを目指せるおすすめの大学を6選紹介していきます。
- 東京工科大学
- 明星大学
- 多摩美術大学
- 宝塚大学
- 大阪成蹊大学
- 山口県立大学
デッサンや現代美術を学ぶ美大はもちろん、3DCGといったデジタルで学べる大学ばかりです。
いずれも就職率が9割と高く、有名人も多く輩出しています。
東京工科大学
東京工科大学は関東の八王子にどっしりとそびえ立っている私立大学です。
東京ドーム8個分という超巨大なキャンパスもあるため、悠々自適に楽しい学園生活をおくれるでしょう。
科学やコンピュータ関係に特化した工学系の大学で、就職率も95.8%と高く、企業が採用したいランキングの上位にも入っています?
イラストレーター向けのデザイン学部はイラストレーション、広告、GUI、UI/UX、3DCGを使用したデザインを学べる「視覚デザインコース」。
人・物・場から空間デザインをどう表現するのかといった工業製品向けのプロダクトデザインを学べる「工業デザインコース」。
上記の2専攻4コースに分かれているのが特徴です。
最先端の技術を使用してスキルを習得していくので、3D-CADというソフトウェアを使って制作手法を学べますし、3DCGでモデリング手法も学べます。
明星大学
明星大学は関東の東京日野市に本拠地を置いている私立大学です。
中央大学からは目と鼻の先にあり徒歩1分で着きます。
キャンパス内は緑いっぱいで美しく、整えられた草木が生い茂っているのも明星大学の特徴ですね?
明星大学でイラストレーターを目指せる学部はデザイン学部があります。
明星大学のデザイン学部では大きく分けて六つのデザイン分野があります。
- グラフィック分野
- マンガ分野
- メディア分野
- プロダクト分野
- インテリア分野
- ファッション分野
明星大学のデザイン学部は画期的で、実習授業が多く楽しいという評判もあります。
しかも、イラストを表現するだけの能力を身に付ける大学ではありません?
問題解決能力が付く「企画力」に、それをどういう風に伝えていくかの「表現力」を身に付けられるでしょう。
つまり、明星大学のデザイン学部を修了すると、実社会の中で「最適な方法で相手に伝えるる」「社会の仕組みを考える」「美しく機能的な物を作る」などのデザイン表現ができるようになるというわけです。
明星大学のデザイン学部の42.5~45.0で、就職率は77.9%でした。
多摩美術大学
多摩美術大学は東京の世田谷に位置する美大で文系。
入学するのに基本的なデッサン力の入試はありますが、学科によっては一般入試と一般選抜だけで入学が可能です。
現代美術最高クラスの美大で、美術の早稲田や慶応と称されています?
多摩美術大学はイラストレーターを目指すなら美術に特化した学部が多く、抗議は多方面からのスキルを学べるのが特徴です。
たとえば、絵画学科は日本画や油絵など古来からある現代美術を学べますし、グラフィックデザイン学科ではイラストレーションといったデジタルを使用したスキルを学べるでしょう。
多摩美術大学の強みは日本画や近代的なグラフィックに強く、キレイ系のイラスト向けの方に向いている言われています。
就職率は60%とあまり高いとは言えませんが、スクエアエニックスや任天堂といった超大手のゲーム会社に就職した人が何人もいます。
宝塚大学
宝塚大学は関西の北区と関東の新宿に本拠点を構える私立大学です。
しかし、大阪の梅田キャンパスは看護学科と助産学専攻科のみでイラストレーターを目指せません?
イラストレーターを目指せるのは東京の新宿キャンパスの東京メディア芸術学部・大学院のみです。
東京メディア芸術学部・大学院では、1年目だとITリテラシーやコミュニケーション能力を高める基本スキルを学びます。
その後2年生からは五つの分野から選択します。
- マンガ分野
- イラストレーション分野
- アニメーション分野
- ゲーム分野
- メディアデザイン分野
また、東京メディア芸術学部・大学院では学内にゲーム・デザイン会社が設立されているのが大きな特徴です。
会社とキャンパスはガラスがたった一枚で遮られているだけ。
仕事の雰囲気を学べるだけではなく、授業と並行して就業体験ができるのも大きなメリットですね✨
つまり、インターン感覚で学べるので、実績も付けられます。
宝塚大学は多くの漫画家や有名人を輩出しています。
たとえば、盾の勇者のおしながきで知られている「赤野天童先生」、キミガシネの「ナンキダイ先生」も宝塚大学出身の漫画家です。
大阪成蹊大学
大阪成蹊大学は関西の東淀川区に本拠点を構える私立大学です。
教育学部や経済学部以外にも、イラストレーターを目指せる芸術学部があります。
芸術学部の偏差値が45ほどで決して高いとは言えません。
そのため、比較的入学しやすい大学と言えます。
偏差値45と低めですが、イラストレーター向けの授業内容は充実しているのが特徴です。
芸術学部では漫画やイラスト制作を専門的に学べる「マンガ・デジタルアートコース」以外にも、アニメーションやキャラクター制作を学べる「アニメーション・キャラクターデザインコース」など含めて全部で8つのコースに分かれています。
最先端のデジタルデバイスで授業を受けられるため、イラストレーションやデザインスキルを付けられると共に、資格習得支援も充実しているので努力次第で実績もできます。
実践でも試せる高レベルな専門技術を身に付けられるでしょう。
しかも、大阪成蹊大学は関西の私立大学の中でも就職に強いと評判。
就職率は98.8%を誇り、そのうちの正規雇用が92.3%と高い水準を保っています?
OB・OGの有名人には日本画家の「吉田翔先生」や「8.6秒バズーカ」でお馴染みのお笑い芸人、はまやねんさんなどがあげられます。
山口県立大学
山口県立大学は山口県に本拠地を置く国公立大学です。
海外の芸術文化を学べる国際文化や社会福祉に強みがある大学です。
ただ、芸術やデザインを学びたい方は国際文化学部に属する「文化創造学科」「国際文化学科」がいいでしょう。
文化創造学科では、文化と芸術の基本知識からグラフィック、メディア、プロダクト、ファッション、視覚表現といったデザイン技法を学べるからです?
そのため、イラストレーターを目指すためのカリキュラムも揃っているのが特徴ですね。
逆に国際文化学科では、グローバルな視点からコミュニケーション能力を育みます。
外国の文化を学ぶのでイラストレーターの直接的なスキルよりかは、世界で仕事をしたいアートディレクターやプロデューサーといった管理職向きだと言えるでしょう。
しかも、山口県立大学の偏差値は48とそれほど高くありません。
国公立なので私立より学費が安く、入学金と年間授業を合わせても70万円ぐらいで100万円までいきません。
大学でイラストレーターを目指せる学部は?
大学でイラストレーターを目指せる学部は大きく分けて二つあります。
- 美術系学科
- デザイン学科
美術系学科では2年~4年とじっくり時間をかけて、美術の理論・人体構造・彩色・造形・画材の使い方・一般教養を習得していきます。
クロッキーやデッサンを通じて、現代美術を体系的に吸収していきます?
基本の人体デッサンからヌードデッサンまで、絵の描く力を付けられる様々な技法を学べるのが美術系学科の特徴です。
デザイン学科はインターネットが急速に普及する昨今、デジタルソフトでイラストをメインにアナログ・デジタル両方の技術を身に付けられます。
基本はITリテラシー・デッサン・彩色・3DCG・立体造形を学ぶのが特徴ですね。
また、人に伝えるのはどういう表現がふさわしいか、社会で混乱が起きないようにどうデザインすれば良いのかの表現力を身に付けられるのが特徴です✨
分かりやすい例では、2021年のオリンピックで世界からも評価の高かったピクトグラムやiPhoneのUI/UXなどが人・社会にどう伝えるのかといった表現に当たりますね。
大学でイラストレーターを目指すために必要な偏差値
イラストレーターを目指すための大学にも偏差値は必要でしょうか?
デッサン入試以外にも学科試験はあるので、大学に入学できる程度の学力は必要です?
基本的には予備校の偏差値算出方法で求めます。
ただ、専門的な美大は偏差値の相場が比較的低い傾向にあります。
最小偏差値で35.0で、最大偏差値で55.0がおおむねの相場です。
中には国語や英語のみの学力で入学できるセンター試験だけの美大もあります。
今回Pacific Metaマガジンがおすすめしているイラストレターを目指せる大学6選を元に偏差値を調査してきました。
大学名 | 偏差値 |
東京工科大学 | 42.5~47.5 |
明星大学 | 40.0~55.0 |
多摩美術大学 | 37.5~55.0 |
宝塚大学 | 35.0~40.0 |
大阪成蹊大学 | 45~54 |
山口県立大学 | 53~58 |
学部によって偏差値は異なるので注意しましょう。
大学生からイラストレーターとして働くには?
ネットが急速に発達して以来、大学生イラストレーターとして名前が売れている人が多くいるのはご存じでしょうか?
大学の在学中にイラストレーターとして働くには、デザイナーにスキルや実績を知ってもらわなければいけません。
そのために必要なのが、自分のWebサイト、ブログ、Twitter、Pixivといったイラスト系のSNSです。
いずれかのSNSに登録して毎週イラスト投稿する努力をしておきましょう✨
デザイン会社や展示会にポートフォリオを直接持ち込んで売り込むという方もいますが、在学中にイラストレーターで働いている人の多くがSNSからのコンタクトです。
イラストがある程度溜まったら、それを元にポートフォリオを作成していきます。
ポートフォリオというのはスキルの履歴書のようなもので「自分の魅力を最大限にアピールできる作品群」と言えるでしょう?
ポートフォリオさえ作成できれば後はSNSでコンタクトを待つか自分を直接売り込むだけです。
自分を売り込む方法はSNS以外にもクラウドソーシングサービスを利用することも考えてみてください。
クライアントと自分の間にクラウドソーシングサービスが仲介するので、フリーランスより報酬面のトラブルが減ります?
しかも、イラストレーターとして長期で雇ってもらえる可能性もあります。
アルバイト感覚ならクラウドソーシングサービスもおすすめです。
イラストレーターを目指している方はこちらもぜひご覧ください!
イラストレーターを目指すなら専門学校もおすすめ
デッサン未経験の方でイラストレーターになりたい方は代々木アニメーション学院の専門学校もおすすめです。
代アニでは美大と違い入試がなく、デッサン力も問われません。
そのため、学費を払う意思さえあればデッサン未経験でも、就業中でも入学できます?
専門学校は学費が高い分、施設や授業内容は最新設備でイラストを学べるのが特徴です。
中でも代アニはアニメーターや声優に特化した専門学校と言えるでしょう。
代アニでは大きく分けて三つの学部に分かれています。
- エンタメ・エンタメスタッフ学部
- アニメ・ゲーム学部
- クリエイター学部
デッサン未経験の方はクリエイター学部の「イラスト科」がおすすめです。
イラスト科ではキャラクターデザインを専門的に扱うカリキュラムが整っています。
基本の人体デッサンはもちろん、Photoshopを扱った彩色などを学べるのが特徴です。
イラスト科を修了するころには、デジタル・アナログ共にイラストレーターとして働いても恥ずかしくないキャラクターが描けるようになるでしょう。
代アニのアニメーター科もイラストレーターを目指したい方におすすめですね。
アニメーター科では人体描画以外にもアニメの作画技法を学びます。
最終的にはアニメ作品を作るので実績もできるのが特徴です。
代アニは43年間という歴史の中で培ったノウハウと人脈を持っているので、イラストレーターを目指すにあたって教える技術は他の専門学校と違ってピカイチ?
イラストレーターを目指す方は代アニの入学も考えてみてください。
卒業後イラストレーター職を探すならマイナビクリエイター
美術系の大学を卒業した方はマイナビクリエイターで就職先を探してみてはいかがでしょうか?
マイナビクリエイターは転職のノウハウ・イベント情報・求人が豊富に揃った就活エージェントです。?
たとえば、
- 履歴書、職務経歴書の添削
- ポートフォリオの作り方
- 面接対策
- クリエイター職の求人紹介
など就活・転職活動者の身になって、経験豊富なキャリアアドバイザーが丁寧に指導してくれます。
しかもマイナビクリエイターは会員登録も無料❗️
無料なのでマイナビクリエイターで就活しても悪くはありませんよ。
登録してエージェントが付くと、マイナビクリエイターのWebサイトに公開されていない求人情報も直接介入して紹介してくれます。
特にゲーム系・Web系・システム系といったイラストレーターに活かせる職探しに強みがあるのが特徴ですね。
CAPCOM、CyberAgent、COMICOといった有名な業界大手企業に厳選してくれることもあります。
イラストレーターを目指せる大学についてまとめ
今回Pacific Metaマガジンではイラストレーターを目指せる大学について紹介してきました。
- 商業やゲームに使われるイラストを描くのがイラストレーターの仕事である
- 美術の大学は美術系学科とデザイン学科に分かれている
- イラストレーターの大学を入学するためには最低限の偏差値が必要
- イラストレーターを目指せる大学は就職率が高い
- 在学中にイラストレーターになるにはポートフォリオを作っておく必要がある
- 最先端の設備で実績も付けられる代々木アニメーションもおすすめ
- 卒業後は就職・転職をサポートしてくれるマイナビクリエイターもおすすめ
イラストレーターは実績があれば学歴は必要ありません。
しかし、大学や専門学校でスキルを付けるのも一つの方法です
大学では4年間でしっかりとしたイラストを描くスキルが付きます。
大手企業の就職率も高いので、企業勤めのイラストレーターを目指す方は大学進学もおすすめです。