ゲーム業界のデバッガーに興味がある方も多いと思いますが、「デバッガーは辛い」という声を聞く機会もまた多いのではないでしょうか。
そこで今回、Pacific Metaマガジンではゲームデバッガーについて以下の内容を紹介いたします。
- デバッガーとは?
- デバッガーの仕事はつらい?
- デバッガーのやりがいと楽しさ
- デバッガーに転職するなら
デバッガーとテスターの違いなども入れつつ、デバッガーの仕事内容について詳しく紹介をおこないます。
つらいといわれるデバッガーの仕事内容とは?
「デバッグをする人」のことを、そのままデバッガーと呼ぶわけですが、このデバッグという言葉はゲーム業界とそれ以外とで使われ方がやや異なります。
まずゲーム業界以外では、「バグ(不具合)を見付ける」→「バグの原因を突き止める」→「バグを修正する」という一連の流れをデバッグと言うことがほとんどです。
これらの作業はプログラムのコードを確認しながらおこなうため、プログラマーが担当を兼任するケースも多くなっています。
一方ゲーム業界においては「バグ(不具合)を見付ける」ことに作業が特化しており、バグの原因調査や修正まで仕事に含まれていることはほぼありません。
デバッガーはプレイヤーと同じようにゲームをプレイし、実際に起きた事象をチェックして報告をおこないます。
また不具合のチェック以外にも、改善点やゲームをより楽しむための提案をするデバッガーもいます。
デバッガーの仕事はつらい?
「デバッグの作業は辛いからやめろ」と言う人が多い印象もありますが、本当にそうなのかを詳しく見ていきます。
デバッガーの仕事は何故つらいの?
デバッガーがつらいと言われる理由は様々考えられますが、代表的なものとしては以下の内容が挙げられます。
- 作業が単調すぎて飽きる上に作業量が膨大
- バグがなかなか見付けられないと焦る
- スケジュールがギリギリで残業が多い
デバッグでは予めチェック項目が決まっていますが、「同じ行動を限界まで繰り返す」「マップを隅々まで歩き回る」など、楽しみながらプレイするのが難しい項目も数多くあります。
また、周りのメンバーに比べてバグの発見数が少ないと次第に焦るようになり、精神的に追い詰められていく人も居るでしょう。
特にデバッガー初心者は、致命的なバグが少ないと思われる地点を担当することが多いので、自分の技術が足りないと勘違いするケースもよく発生します。
最後のスケジュールについてはゲーム業界全体に言えることかもしれませんが、デバッグの段階では発売までの時間的余裕が無く、単純に激務が重なることが多いです。
デバッガーに向いている人
1つ上でも記載したように、デバッガーは作業が単調になりやすい職種です。
そのため、単純作業が好きな人は圧倒的に向いています。
また、マイペースな人や忍耐力がある人も向いているでしょう。
他人と比較せず、淡々と作業を続けられる人は長期的に重宝されます。
デバッガーは即戦力よりも将来性が重要となる職種です。
単純作業が苦手な人でも、常に創意工夫を持って作業が出来る人は優秀なデバッガーになれる可能性が高いです。
バグ探し以外に、ゲームをより良くするための提案が作業内容に含まれる職場もあるので、視野を広くして物事を考えられる方はデバッガーに向いています。
デバッガーのやりがいと楽しさ
続いてはポジティブな要素も見ていきましょう。
デバッガーのやりがいと楽しさについて3つ紹介します。
バグを見付けた時の充実感
発生しないのが一番と思いつつも、デバッガーとしてはバグを見付けた時の充実感がやりがいに繋がります。
デバッグではチェック項目を細かく定めていることがほとんどですが、それでも個人の力量によって新たなバグが見つかる場合もあります。
自分の狙い通りの方法でバグが再現されたり、他の人が見付けられなかったポイントで発見できたときは思わず嬉しくなることでしょう。
ゲームがリリースされた時の達成感
担当したゲームの発売は大きな達成感となります。
チームのメインとして仕事をこなせば、スタッフロールに名前が載ることもあるでしょう。
さらに、実際に発売したゲームをプレイすれば、デバッガーとしての担当箇所を確認して再度達成感を味わうことが出来るはず。
デバッグが始まった頃に比べれば、格段にゲームとしての完成度が上がっているはずです。
楽しく稼げる
ゲームが大好きな人であればデバッガーはまさに天職。
もちろん好きなだけで務まる仕事ではないですが、普段から「何時間レベル上げをしていても飽きない」という人であれば、デバッガーは楽しく稼げる仕事になるかもしれません。
ここまでこの記事を読んで「楽しそう」と思えるなら、デバッガーへの就職・転職をおすすめいたします。
デバッガーとテスターの違いは?
ゲーム業界に限って言えば、「デバッガー」と「テスター」を同じ様な意味で使うことが多いです。
デバッガーであったとしてもバグチェック以外のテストプレイをすることがありますし、テスターであったとしてもバグの発見が作業に含まれることがあります。
会社によっては2つを明確に区別して、別の職種として扱っているパターンもありますので、記事を読んだり求人の資料を見たりする際には、仕事内容をきちんとチェックするようにしてください。
改めてになりますが、この記事におけるデバッガーのメイン業務は「実際のプレイ画面を操作してバグを見付ける」こと。
サブ業務は「ゲームをより楽しむするための改善点を提案する」こととします。
デバッガーになる方法は?
正社員・アルバイト共に、ゲームの開発期間に合わせて求人募集をおこなっています。
「デバッガー」「テスター」というワードで探すのが良いでしょう。
デバッガーになるために特別な資格等は必要無く、ゲームの上手い下手が問われることも少ないため、アルバイトであれば未経験でも問題無いでしょう。
ゲーム業界における職種の中では、就くまでのハードルが比較的低いと言えるでしょう。
デバッガーに転職するならマイナビクリエイター
今の仕事からデバッガーへ転職したいという方は、マイナビクリエイターをチェックしてみてください。
マイナビクリエイターはゲーム・IT業界の就職に特化した支援サイトであり、キャリアアドバイザーと呼ばれる担当者が手厚く個別相談に乗ってくれます。
「履歴書をどう書いたらいいか分からない」という方でも、履歴書の添削からポートフォリオの作成、面接対策まで手広くサポートを受けることが可能です。
また、マイナビの豊富なコネクションを活かして、大手ゲームメーカーによる説明会や面談等のイベントも開催されていますので、気になることは直接聞く機会も設けられています。
将来はデバッガーからプログラマーやプランナーなどの別業種になりたい、といったキャリア相談にも乗ってくれるので、人生を長い目で見た場合にも利点は大きいはずです!
Pacific Metaマガジンでは、マイナビクリエイターの評判や口コミを調査した記事も掲載していますので、マイナビクリエイターについてもっと知りたいという方は、こちらも参考にしてください。
デバッガーのつらいについてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、デバッガーのつらさや、それとは逆に楽しさ・やりがいについても紹介していきました。
特殊なスキルは必要無いものの、忍耐力が必要で誰にでも出来る仕事とは言いづらいデバッガー。
しかし、単純作業が苦にならない人や、作業の中にも工夫を取り入れて楽しく続けられる人には向いている職種とも言えます。
未経験でも始められる仕事ですし、デバッガーとしてゲームへの提案を繰り返すうちにプランナーの業務を任せられるようになるなど、他の職種へ発展するケースも珍しくありません。
ゲーム業界に興味のある方は、目指してみてはいかがでしょうか。