「ゲームクリエイターとしてイラストを描くにはどうすればいいの?」「ゲームイラストレーターはどんな仕事をしているのか」
スマホのソーシャルゲームの普及やVtuber人気の拡大により、イラストレーターの需要が高まっている現在、ゲームイラストレーターとして働きたい方の中にはこのような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
今回Pacific Metaマガジンでは「ゲームクリエイターとしてイラストを描くには」について下記の内容を紹介します。
- ゲームクリエイターとしてイラストを描くには?
- ゲームイラストレーターの仕事の魅力
- ゲームイラストレーターの勤務形態
- ゲームイラストレーターになるためにすべきこと
このほかにも有名ゲームイラストレーターも紹介します。
ゲームクリエイターとしてイラストを描くには
ゲームクリエイターとしてイラストを描くには、ゲームイラストレーターになることをおすすめします。
ゲームイラストレーターとは、名前の通りゲーム制作におけるキャラクターや背景、武器やアイテムなどを描く仕事のことを言います。
最近では数多くのスマホ向けソーシャルゲームが開発されており、それに伴いゲームイラストレーターの需要も高まっているのが現状です。
ソーシャルゲームが現在のように普及する以前の2000年代には、大量のイラストを納品してくれるイラストレーターが求められていました。
しかし、近年ではイラストの質やゲームの世界観を保つためにもテイストに一貫性が求められるようになり、ゲームイラストレーターの水準は以前よりも高いものとなっています。
ゲームイラストレーターはこのように需要の高い職種ではあるものの、ゲームイラストレーター1本で生活するのは厳しい現状にあります。
そのため、ゲームイラストレーターとして絵を描く傍ら、書籍や他のゲームのイラストを並行して担当するイラストレーターが多いのです。
ゲームイラストレーターの仕事の魅力
ゲームイラストレーターの仕事の魅力はどんな所にあるのでしょうか?
ゲームキャラクターのイラストなどは多くの人が目にする機会があるため、多くの人に認識されやすいというのは魅力の1つといえますよね。
ゲームキャラクターのイラストは人気作ともなれば、アニメや映画、舞台、様々なグッズ展開などマルチメディアに展開する可能性もあります。
そうなればゲームをプレイしたことがある人だけでなく、もっと多くの人に自分の手がけたイラストを見てもらうことにもなるのです。
例を上げるならポケモンは元々ゲーム作品ですが、ゲームをプレイしたことがない人でも、存在を知っていますよね。
ポケモンはその人気からアパレルブランドや女性用のコスメグッズとのコラボもしています。
このように自分が担当したイラストが様々なメディアに展開し、多くの人の目に触れるのはイラストレーターにとって非常にうれしいことではないでしょうか。
ゲームイラストレーターとして働くなら
ゲームイラストレーターとして働くにはどのような働き方があるのでしょうか?
ここからはゲームイラストレーターの勤務形態や職場を4つ紹介します。
それぞれの勤務形態によっても働き方や仕事内容に差がありますので、どの勤務形態が自分にあっているのか比較してみてくださいね。
ゲームメーカーで働く
ゲームイラストレーターとして働く方法1つはゲームメーカー勤務です。
ゲームメーカーで勤務するゲームイラストレーターの仕事内容は、企画が作った仕様書などの設定資料をもとにゲーム内のキャラクターやアイテムなどのイラストを描くことです。
ゲーム会社の一員として採用されるため、安定した仕事とお給料が共有されることがメリットの1つといえます。
企画書や仕様書にそってイラストを修正したり、ゲームプランナーと意見をすり合わせながら制作を進めていきます。
いきなりキャラクターのイラストを担当することはありませんが、小さな仕事をこなして実績を作ることで、キャラクターのイラストやゲームの世界観に関わるイラストを描いたりと大きな仕事を担当できるようになるでしょう。
ゲーム開発会社で働く
ゲームイラストレーターとして働く方法2つ目はゲーム開発会社です。
ゲーム開発会社とはゲームデベロッパーとも呼ばれ、主にゲームの開発・制作を専門的に行う会社で、ゲームメーカーの企画書をもとにゲーム制作を進めていきます。
ゲーム開発会社のゲームイラストレーターは、ゲームメーカーの企画書をもとにキャラクターやゲームの背景イラストを制作していきます。
ゲームメーカーでは部分的な業務を担当することが多いのに対して、ゲーム開発会社では幅広い業務を担当したり、ゲームタイトルに関わる業務を担当できる可能性が高い点がメリットといえるでしょう。
イラスト制作会社で働く
ゲームイラストレーターとして働く方法3つはイラスト制作会社です。
ゲームメーカーの中にはイラストレーターを雇っていない会社もあり、その場合にはイラスト制作会社に外注しています。
イラスト制作会社でも自由にキャラクターや背景、アイテムのイラストが描けるわけではなく、クライアントであるゲーム制作会社からの「どんなイラストにするか」という指示を元にイラストを描いていきます。
イラスト制作会社は自社で受注したイラスト制作案件をイラストレーターに紹介するサービスで、イラストレーターはイラストの修正アドバイスやスケジュール管理などのサポートを受けながらイラストの仕事を受けられます。
請求や契約などの手続き関係もイラスト制作会社が代行してくれるので、イラスト制作に集中できる点がメリットといえるでしょう。
フリーランスとして働く
ゲームイラストレーターとして働く方法3つ目は、フリーランスです。
フリーランスで働く場合もゲームメーカー同様にキャラクターやアイテム、ゲームの背景のイラストを担当しますが、仕事の受注方法が異なります。
フリーランスのゲームイラストレーターはクラウドソーシングサービスを使い自分から仕事を取りに行くか、クライアントからの直接の依頼を受けるなどの受注方法があります。
そのため、企業に所属する場合と比べて安定した仕事を受注しづらく、未経験からフリーランスで活躍するのは難しいと言われています。
しかし、実績を積んで信頼されればクライアントからの直接依頼が増えたり、知り合いからの紹介で仕事を受注できるようになります。
自分のタイミングで自由に働ける身軽さはフリーランスの大きな魅力の1つといえるでしょう。
ゲームクリエイターへの転職に興味がある方は、下記の記事もあわせてご覧ください!
ゲームイラストレーターの勉強なら代々木アニメーション学院
ゲームイラストレーターになるためにイラストを勉強するならどんなステップを踏むべきなのでしょうか?
大学、専門学校、独学のいずれの方法でもイラストレーターになることは可能ですが、特に専門学校はゲームイラストレーターになるために特化した技術や知識を身に着けられる場所なのです。
専門学校の中でもPacific Metaマガジンでは特に代々木アニメーション学院をおすすめしています。
代々木アニメーション学院では、プロの現場で使われているソフトやPCが完備した環境の中で、現場で実際に活躍されるプロ講師による直接指導を受けられます。
現場で活躍してきたからわかるイラストレーターとしての知識やノウハウはイラストレーターを目指す生徒にとっても大きな学びとなっています。
ゲームイラストレーターを目指すためにすべきことは?
ゲームイラストレーターを目指すためにするべきこととは何でしょうか?
ゲームイラストレーターは特別な資格が求められる職種ではありませんが、その分イラストを描く技術や知識が求められます。
ここからはゲームイラストレーターを目指す上でするべきことを2つ紹介します。
幅広いジャンルの絵を描けるようにする
ゲームイラストレーターを目指すためにするべきこと1つ目は、幅広いジャンルの絵をかけるようにすることです。
ゲームによって可愛らしいイラストを求められることもあれば、リアルな動物や架空の生物のイラストなど、ゲームイラストレーターは幅広いジャンルの絵を求められます。
幅広いジャンルの絵を描けることでクライアントの要望に応えることができますし、ゲームイラストレーターとして活躍の幅を広げられるでしょう。
クライアントやユーザーに求められるイラストレーターになる為にも、流行をチェックする姿勢や苦手ジャンルの絵を克服することが必要となります。
デジタルイラストのソフトを使いこなせるようにする
ゲームイラストレーターを目指すためにするべきこと2つ目は、デジタルイラストのソフトを使いこなせるようにすることです。
現在では『SAI』や『CLIP STUDIO PAINT』などのペイントソフトや『Illustrator』『Photoshop』といった編集ソフトを使ったデジタルイラストが主流となっています。
そのため、ゲームイラストレーターとして活躍するためにはこれらのソフトを使いこなせるスキルは必須といえるでしょう。
また、企業に所属する場合には企業によっても使用ソフトが異なる場合もあるため、様々なソフトでイラストを描けるようにしておきましょう。
複数のソフトが使えれば受注できる仕事の幅も広がりますよ。
有名イラストレーターのイラストを紹介
それでは実際に活躍している有名ゲームイラストレーターを紹介します。
野村哲也さん
有名イラストレーター1人目は、野村哲也さんです。
野村哲也さんはスクウェア・エニックスに所属するイラストレーターで、代表作として『ファイナルファンタジーVII』のキャラクターデザインがあります。
イラストレーターとしての活躍はもちろんのこと、初のディレクター作品として『キングダムハーツ』を手がけるなどマルチな才能をもっている人物といえます。
近年は『ゼノブレイド2』のメインキャラデザインを手がけました。
金子一馬さん
有名イラストレーター2人目は、金子一馬さんです。
金子一馬さんは株式会社アトラスに所属するイラストレーターです。
代表作としては『女神転生シリーズ』があり、女神転生シリーズのキャラクター、悪魔のデザイン、ドット絵などあらゆるデザインやイラストを担当しています。
このような経歴からファンの間では『悪魔絵師』という愛称で呼ばれることもあり、実際に金子一馬さんをモデルとした悪魔絵師というキャラクターが『ペルソナ2罪、ペルソナ2罰 』にて登場したこともあります。
新川洋司さん
有名イラストレーター人3目は、新川洋司さんです。
新川洋司さんは小島プロダクションに所属するイラストレーターで、以前はコナミデジタルエンタテインメントに所属していました。
新川洋司さんの代表作といえば『メタルギアシリーズ』です。
筆を使った独特なタッチのイラストは唯一無二の特徴といえますね。
吉川達哉さん
有名イラストレーター4人目は、吉川達哉さんです。
吉川達哉さんはカプコンに所属するイラストレーターで、代表作は「ブレスオブファイア」シリーズです。
『ブレスオブファイアIV』の公式設定資料集の出版を機に、デザイナーとしての名を轟かせるようになり、その後『ロックマンX7,8』『デビルメイクライ4』のオブジェクト・キャラクターデザインを担当するようになりました。
最近では『ダンジョンポッパー』などスマホゲームのキャラクターデザインを担当することもあります。
小林元さん
有名イラストレーター5人目は、小林元さんです。
小林元さんはスクウェア・エニックス所属するイラストレーターの1人です。
代表作は『すばらしきこのせかい』『スクールガールストライカーズ』があります。
上記の2作品を見てもイラストのテイストが全く異なっており、様々なテイストのイラストをもつイラストレーターといえるでしょう。
最近では『すばらしきこのせかい』の続編となる『新すばらしきこのせかい』のキャラクターデザインも引き続き担当しています。
ゲームクリエイターとしてイラストを描くにはまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは「ゲームクリエイターとしてイラストを描くには」について以下のように紹介しました。
- ゲームクリエイターとしてイラストを描くにはゲームイラストレーターを目指すこと。ゲームイラストレーターはスマホのソーシャルゲームが普及している今では需要の高い職種となっている
- ゲームイラストレーターの魅力はキャラクターのイラストを手がけることになれば多くの人に自分のイラストを見てもらう機会があること。ゲームからマルチメディア展開することもあるため、ゲームを知らない人がイラストを目にすることもある
- ゲームイラストレーターにはゲームメーカー、イラスト制作会社、フリーランスとして働くなどの複数の勤務形態がある。
ゲームクリエイターとしてキャラクターやアイテムなどのイラスト制作に携わることは、ゲームプレイヤーの記憶に残る作品を生み出すことができます。
さらに続編が制作されたり、シリーズ化されればさらに長い間自分のイラストが多くの人に愛されることもあるやりがいのある仕事です。
スマホゲームの普及により需要が高まる現在「イラストが好き」「自分のイラストを多くの人に見てもらいたい」という人はゲームイラストレーターを目指してみましょう。