デバッガ―は、ゲームを発売するうえで欠かせない仕事をする職業です。
今回Pacific Metaマガジンでは、デバッガーについて以下の内容を中心にご紹介します。
- デバッガーとは?
- デバッガーの平均年収
- デバッガーの仕事内容
- デバッガーに必要資格とスキル
デバッガーになるとどのくらい年収が貰えるのか、年代別に分けて解説していくのでぜひ最後までご覧ください。
デバッガーとは?
デバッガーとは、発売前のゲームをプレイしてバグ(不具合)がないか確かめる人のことを言います?
ゲームをプレイしてお給料が貰えるなんて、ゲーム好きな人にとっては夢のような仕事に思えるかもしれません。
ですが、実際にはあらゆる動作を試してバグが発生するかどうか確かめなければいけないので、かなり根気のいる作業です。
バグが発生した場合はそれをゲーム制作部に伝えて、修正が終わったらそのバグがきちんと直ったか確かめます。
そのような作業を繰り返し、発売前のゲームを数ヶ月に渡ってプレイして全てのバグを見つけ出すという重要な役割を担っています。
有名な企業だと、サイゲームス佐賀デバッグセンターは「最高のコンテンツを佐賀から世界へ」というコンセプトのもと、日々デバッグ時術の向上に努めています。
デバッガーとゲームテスターの違いは?
デバッガーとゲームテスターの違いは、その名前の由来になっているデバッグとテストの違いです。
テストはシステムが組んだ通りに作動しているか、発売する規格を満たしているかなどを確認する作業です。
デバッグはテスト作業で見つかったバグの原因を追究し、該当のプログラムを修正する作業のことを指します。
両者は所属する会社によっては同じような仕事をすることもあります。
定義上は明確に区別されていますが、デバッガーがテストプレイも行うこともあると考えて良いでしょう。
デバッガーの平均年収
デバッガーは基本的にはアルバイトとして雇われることが多いようです。
そのため、正社員として働くのではなくゲーム開発が終わってから発売するまでの期間限定の仕事として単発の求人に応募するという形がとられています。
時間単位、月単位でお給料を貰うことのが一般的なので一概に割り出すのは難しいですが、200~500万円と言われています。
デバッガーの年収は低い?
上記の通り、新卒でデバッガーとして働くにはアルバイトまたはフリーランスという形をとることが多いです。
そのため、賞与(ボーナス)が貰えないというケースがあるので、同世代の職業に比べ年収は安くなってしまう傾向があります。
そうなると年収は200~300万円程度だと予想され、やや低いといえるでしょう。
ただ、ゲーム会社によっては正社員としてデバッガーを雇うところもあるため、そうなると賞与や各種手当がついて年収は300~500万円まで上がると考えられます。
仕事に関わった分お給料が貰えるので、自分の取り組み次第で年収が左右されます。
デバッガーの年代別平均年収
20代のうちはデバッガーとして駆け出しの人も多く、平均年収は200万円代という人も少なくありません。
業務に携わった時間と実績が重視されるゲーム業界なので、最初はあまりお給料を貰えず将来性のない仕事だと感じてしまう人もいるでしょう。
ですが、実績を積んでいけば30代から正社員として働く道も見えてくるので、ここで年収は300~500万円と一気に上げられる可能性があります。
そうして地道に仕事を続けていけば、40代で年収600~700万円と平均年収を上回る人も。
努力を積み重ねていけばどんどんデバッガーとしての地位が向上していくはずです。
デバッガーが年収を上げるコツは?
年収を上げるためには、とにかく数多くの仕事をこなすことをおすすめします❗️
たくさん仕事をすることでデバッガーとしてのスキルも上がり、実績もついてくるので信頼のおけるデバッガーとして扱われることも増えるでしょう。
また、デバッグ以外の仕事を増やすという手段もあります。
ゲームテスターとして業務に臨んだり、ゲームエンジニアとしてバグを発見だけでなく修正までする方に回ったりすれば、業務の幅が広がってもらえるお給料も上がると考えられます。
また、求人・転職サイトを利用して、単価の高い仕事に挑戦するというのも1つの手段です。
同じ会社で同じ仕事をしていても、貰えるお給料が急に上がることは考えにくいというのが現状です。
そんな時は思い切ってエージェントなどを利用して、自分に合った仕事を見つける手助けをしてもらいましょう。
よりレベルの高い仕事に取り組めば、自分の能力も向上してまた新しい仕事に取り組めるなど可能性が広がっていきます。
デバッガーの仕事内容は?
デバッガーはゲームをプレイして不具合を見つける仕事です。
自由にプレイできるという訳ではなく、実際には「このコマンドを試してほしい」などという指示を受け、決められたコマンドを入力してバグを探します。
また、ゲームを作った人では思いつかないような視点でゲームをプレイするなど、プレイヤーのあらゆる行動を想定して仕事を進めなければいけません。
とても地道で根気のいる作業です。
デバッガーはバグを見つけた場合、製作者に報告して修正をかけてもらいます。
その修正が終わったらまた同様にプレイを行い、問題なくプレイできるか確認します。
バグではなくても、プレイ上問題がありそうな点やプレイヤーが混乱しそうな点があればそれも併せて報告することで、よりゲームの品質を向上させることが可能です。
デバッガーにおすすめの資格
デバッガーとして働いていくうえで、取得しておきたいおすすめの資格を2つ紹介します。
JSTQB認定テスト技術者資格
JSTQB認定テスト技術者資格は、JSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board)が行うソフトウェア技術者が一定のテスト技術を有しているかを試験する資格認定制度です。
年2回、全国数か所で試験を行っています。
現在ゲームを始め様々なソフトウェアが溢れている現代、その品質や安全性の向上を図るという目的で作られました。
テストエンジニアとしてのスキルアップを目指しているならぜひ取得しておきたい資格です。
IT検証技術者認定試験
IT検証技術者認定試験(IVEC)は、一般社団法人IT検証産業協会が実施するテストエンジニアの資格試験です。
テストの現場における実務を重視して、7段階のキャリアレベルに分けて記述試験を行います。
年2回試験が開催され、合格者にはIVEC発行されます。
この資格を持っておけば、実際の現場で安心して仕事を任せられる指標になるでしょう。
デバッガーとして身に付けておきたいスキル
デバッガーとして仕事を円滑に進めるために必要なスキルは数多く存在していますが、その中でも特に身に着けておきたいものを5つ紹介します。
注意力
バグは大小様々なものが潜んでいると予想され、分かりやすいものもあればつい見落としてしまいそうなものまであります。
そのため、プレイ中にどんな小さなバグも見逃さない注意力が必要です。
画面全体を注意深く観察し、小さな異変も見逃さないようにしましょう。
集中力
デバッグという作業は集中力を要します。
漫然とプレイしたり別のことを考えたりしていては、発生したバグを見落としてしまうかもしれません。
長い時間ゲームをプレイしてもきちんと仕事に取り組めるような集中力がなければ、デバッガーは務まらないのです。
洞察力
制作者から支持を受けて、色々なコマンドや動作を試してバグを見つけるのがデバッガーの仕事です。
その際に、プレイ画面に起こった小さな変化やバグを見逃してしまっては、デバッガーが仕事をする意味がなくなってしまいます。
変化を敏感に察知し、見逃さない洞察力を身につけましょう。
文章構成力
バグを発見したけれど制作者やエンジニアが不在の場合は、メールなどを使って報告する必要があります。
そのため、自分がどのような動作をした時にどのようなバグが発生したかを、誰が読んでも分かるように文章で表現しなければなりません。
読みやすさを意識した文章が書ければ、その後の修正などの作業も捗ることが予想されます。
コミュニケーション能力
バグを見つけた際には当然報告する義務があります。
そのため、自分の思っていることを分かりやすく相手(制作者)に伝える能力が求められます。
また、コミュニケーション能力が高ければ人と関わることで人脈を築いていけるので、新しい仕事を紹介してもらえる可能性も増えるでしょう。
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デバッガーの年収についてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、デバッガーの年収について以下の内容を中心にご紹介しました。
- デバッガーとはゲームのバグを見つける職業
- デバッガーの平均年収は20代で200~300万、30代で300~500万
- 実績を積めば積むほど評価されて年収が上がる傾向がある
- 他の仕事も同時に行うことで、より自分の能力を高めて評価も上がり、年収が上がることに繋がる
- デバッガーを目指すうえでおすすめの資格は「JSTQB認定テスト技術者資格」「IT検証技術者認定試験」
- デバッガーに必要なスキルは「注意力」「集中力」「洞察力」「文章構成力」「コミュニケーション能力」
デバッガーの年収は、決して高いとは言えません。
ですが、コツコツ真面目に仕事をこなして実績を積み、自分のスキルを向上させることで高みを目指せる職業でもあります。
実力重視であるゲーム業界で地位を上げるためには、数多くの仕事に取り組むことが重要です。
デバッガーとして活躍したいと思われた方は、ぜひこの記事を参考にしていただければ幸いです。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。