アニメ・ゲームの世界で音声面の演出を担当する音響監督は、内容をより盛り上げるうえで欠かせない存在です。
そんな音響監督になるにはいったいどうすればいいのでしょうか。
今回Pacific Metaマガジンでは、音響監督になる方法について以下の内容を中心にご紹介します。
- アニメの現場で活躍する音響監督のなり方
- 音響監督の仕事内容は?
- 音響監督になるために必要なスキル・能力は?
- 音響監督に向いているのはどんな人?
音響監督になるにはどのような手順を踏めばいいのか解説しますので、ぜひご覧ください。
アニメの現場で活躍する音響監督になるには?
音響監督になるために必須の資格はありません。
ですが、音に関する深い知識と技術、数多くのスキル・能力が求められる高度な仕事です。
音響監督になる方法として、最も確実かつ近道である方法についてご紹介します。
専門学校で学ぶ
上記の通り、誰でも音響監督になれるのではなく、またいきなり音響監督として働けるわけではありません。
実際音響監督として有名になるためには、働いてから実績を積み評価される必要があります。
ですが、入社前にある程度の知識や技術を身に着けておくことで、就職時や仕事をするうえでとても有利になります。
そのため、専門学校で音響について学んでおきましょう❗️
働いてから習得することはたくさんありますが、実際に音響制作会社で入る多くの方は専門学校で知識を身に着けた状態で入社しているというケースが一般的です。
音響に関して学ぶことができる大学も数多く存在していますが、アニメの世界で活躍する音響監督はより専門的な知識・技術を求められます。
そのため、専門学校に進学することをおすすめします。
専門学校はアニメ制作現場で実際に使われている機材に触れることができたり、アフレコの現場を見学できたりと、アニメ業界との結びつきが大学より強い点がメリットです。
在学中に専門的な部分まで学べるので、現場で即戦力として活躍できる可能性が高いといえます。
音響制作会社へ入社
「音響監督」という名目で求人が出ることはほぼ無いと考えて良いでしょう。
音響について確かな知識をもち、様々な機械の扱い方や音響のバランスなど、実践的な技術を認められて初めて音響監督として扱われるのです。
専門学校で音響について学んだあとは、まず音響制作会社に就職しましょう。
ミキサーの使い方、エンジニアリングなど音響製作スタッフとしての仕事をこなし、音響に関わる仕事量を増やしていきます。
そうして着実に実績を積み、音響以外に演出などアニメ制作に幅広く関わっていくことで、会社内での地位も上がります。
音響のことはもちろん、総合的にアニメ制作に携わり能力を磨いていった人だけが音響監督になれるという訳です。
音響監督への道は約束されているものではなく、努力したからといって必ずなれるとは限りません。
それでも諦めずに見識を深め、現場で活躍した人は音響監督になれる可能性があります。
音響監督になるには代々木アニメーション学院がオススメ!
音響監督を目指すなら専門学校に入学することがおすすめですが、その中でも特に通うべき学校として代々木アニメーション学院があげられます✨
専門学校で音響の勉強をすることは重要です。
アニメ・声優・漫画・ゲームに特化した代アニにはアニメ音響科があるので、音響監督を目指す人におすすめです。
アニメ音響科では実際にアフレコ現場やアニメの音響制作と言った経験を積むことができます。
在学中にプロの声優と一緒に仕事をできるチャンスもあるため、音響制作会社に入社して即戦力として働けるでしょう。
そして代アニは業界で活躍するプロの講師が在籍しているので、高い水準の授業を受けられます。
時代に合わせてカリキュラムも年々進化しており、在学中に必要な知識や技術を網羅できます。
更に就職面・学費面でも手厚いサポートが受けられるなど、夢を掴む学生を応援してくれる耐性が整っているので、安心して勉強に集中してください。
まずは代アニの資料を請求して、より詳しい情報を入手してみてはいかがでしょうか?
音響監督の仕事内容は?
音響監督の仕事は多岐に渡ります。
アフレコやBGM、効果音といったアニメの音楽要素全てを統括する仕事といっても過言ではなりません。
セリフやアニメのストーリーをより引き立たせるために、BGMはどうするか、どのタイミングで効果音を入れるかなど細かな部分を演出します。
この時自分1人で仕事を進めるのではなく監督や他の音響スタッフと打ち合わせを重ね、意見を出し合いながらより良い作品を作り出すために力を尽くします。
音響監督として声優のオーディションやキャスティングといった仕事に関わることも。
また、音響制作の予算・スケジュールの管理も行います。
音響監督になるために必要なスキル・能力は?
音響監督になるために必要なスキル・能力について紹介します。
音楽的センス
音のバランス、効果について考え、それを適切にアニメの世界に落とし込む必要があります。
知識や技術はもちろんですが、感覚的な部分も大きい仕事です。
日頃からアニメはもちろん様々な音楽に触れてセンスを磨いておきましょう。
独創性
数多くのアニメが存在している現代において、似たような音響では人々の心を掴むことは難しいことが予想されます。
そのため、オリジナリティあふれる音・組み合わせ・バランスでアニメを彩ることが重要です。
他にはないような音響と演出を生み出してアニメをより面白くしてください。
探求心
日々人々の需要や関心は変化していきます。
そのため、現状に満足することなく常に効果的な音響について考え、それを実際にアニメの世界に落とし込むことが求められます。
妥協せず音響に関して学び続けることが重要です。
表現力
効果的な音響や演出が思いついたら、次はそれを形にしましょう。
自分の思い描いている通りの音を的確に表現する力が身に着いていなければ、残念ながらいい音は生み出せません。
音響監督として表現力はとても重要な能力です。
コミュニケーション能力
仕事柄多くの人と関わることが予想されるので、高いコミュニケーション能力が必要です。
自分の思っていることを的確に相手に伝え、相手の意図もくみ取らなければいけません。
初対面の人と接する機会も多いでしょう。
仕事を円滑に進めるために、自分から歩み寄り積極的にコミュニケーションをとってください。
リーダーシップ
監督という名がついているくらいですから、現場にいる人間の上に立ちみんなをまとめるという役割を果たします。
常に的確な指示を出し、トラブルがあれば率先して対応することが求められます。
自分が場を率いているという意識を常に持つことが大切です。
演出力
アニメを盛り上げる要素は音響だけではありません。
映像・セリフ・ストーリーなど全ての要素がマッチングした時、そのアニメの面白さが発揮されます。
それぞれを効果的に組み合わせ、見る人の心を惹きつける演出を手掛けてください。
洞察力
音響制作現場に何が求められているのかを察知して作業を進めます。
監督やプロデューサー、クライアントの意向を素早く汲み取って現場に反映させるために、鋭い洞察力は不可欠です。
マネジメントスキル
音響監督は、音響制作において予算やスケジュール進行の管理も担うことがあります。
そのため、全体の進行や作業を常に把握しておかなければいけません。
メンバーの士気が下がらないように気を配り、悩んでいるところやうまくいっていないところがあれば支持を出しに行きましょう。
音響監督になるのに向いている人はどんな人?
音響監督に向いているのはどのような人なのでしょうか。
アニメを作るうえで1番大切なのは、やはり面白いアニメを作りたいという熱い想いです✨
音響監督はただでさえ誰でもなれる職業ではないので、音響監督になった時の明確なビジョンや目標がなければ、目指している過程で挫折してしまうことも考えられます。
アニメを作る能力や音に関する興味・関心はもちろん必要不可欠ですが、それ以上に気持ちの面でマイナスになっていはいけません。
音響監督になりたいと心から願い、アニメに対する熱意を持っている人が向いていると言えます。
なぜ音響監督になりたいのか、なったあかつきにはどのような仕事をしたいのかしっかり考えておきましょう。
音響監督という職種に将来性はあるの?
アニメ・声優ブームが長く続いている現代において、音響制作の仕事はかなり需要が高まっています。
業界が盛り上がればアニメを作ろうという動きが強まるので、それに合わせて音響の仕事も増えていくことが予想されます。
音響監督は単に音響面だけでなく総合的にアニメ制作に関わることができるので、将来性はかなり高いと言えるでしょう?
高い専門性を求められ、確かな知識と技術を持った音響監督はこれからも活躍が期待されます。
音響監督以外で音響に関わることができる職種は?
音響監督以外で音響に関わる職種として、音響エンジニアがあります。
音のデータを管理して、どの音をどのタイミングで使用するか判断する重要な仕事です。
また、アフレコ現場においてアニメの映像と声優があてたセリフをマッチングさせます。
音と映像を合わせるという高度な技術を求められるので、向上心をもって仕事に取り組むことが重要です。
音響監督のなり方についてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、音響監督のなり方について以下の内容を中心にご紹介しました。
- 音響監督になるには専門学校に進学し、音響制作会社に入社する
- 音響監督はアニメの音楽的部分全てを総括する仕事
- 声優のオーディションや現場の予算・スケジュール管理を行うこともある
- アニメに対する熱い気持ちを持っている人が音響監督に向いている
- 音響監督は将来性がある
音響監督になるには長い道のりを要します。
そのため、あらかじめ専門学校で必要な知識やスキルを学んでから音響制作会社に入ることが1番の近道と言えます。
音響に関する幅広い知識・技術だけでなく、独創性や高いコミュニケーションスキルが求められるなど、限られた人しか音響監督になれません。
高い志と熱意を持って諦めずに音響監督を目指して頑張ってください。
この記事が少しでも参考になればと思っています。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。