ゲーム好きなら興味のあるバイト、デバッガー。
ゲームをしながらお金が稼げる夢のようなバイトですが、どのような業務なのか、儲かるのか、楽しいのか、などが気になっている人は多いのではないでしょうか?
そこで今回Pacific Metaマガジンでは、デバッガーのバイトについて、以下の内容を紹介していきます。
- デバッガーのバイトの仕事内容って?
- デバッガーバイトの時給などの実態について
- デバッガーに向いている人とは?
- バイト面接で抑えるべき点
- デバッガーバイトの在宅ワークの有無
その他にもデバッガーのバイトの注意点なども解説していきます!
デバッガーとは?テスターとの違いは?
デバッガーについて解説するにあたり、まずデバックの説明をします。
テレビゲームやスマホゲームでプレイ中に、画面が止まったり、操作ができてはいけない場面で操作ができてしまったりといった、おかしな動作に遭遇した経験はありませんか?
そのような不具合を「バグ」といい、デバックとは、制作したソフトウェアからバグ(不具合)を修正する作業を言います。
そしてそのバグを見つける作業を、専属的に行う人をデバッガーといいます。
一方、テスターとは主に、制作したソフトウェアなどが問題なく動作するかを検証し、不具合があれば報告を行う人です。
厳密にデバッガーとテスターは違う職業ですが、アルバイトの求人では同じ業種として一括りに募集されていることが多いようです。
わけて求人している企業も一部あるかもしれませんが、アルバイトの求人におけるデバッガーは、“バグを検証して見つけ、報告する担当者”と認識してほぼ問題ないでしょう。
「デバッガーとテスターの違い」についてより詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
デバッガーのバイトの仕事内容
デバッガーのバイトの仕事内容は、ゲームを検証(テストプレイ)してバグを洗い出し、リーダーや現場責任者に報告することです。
一見、地味な作業かもしれませんが、販売前に不具合を防ぎ、購入者に迷惑がかからないよう、製品の品質を高める重要な仕事です。好きな人にはやりがいを感じるでしょう。
では、具体的な仕事内容について紹介していきます。
1.ゲームをプレイしてバグを探す
検証対象のゲームをプレイし、誤字脱字などのおかしなところや、間違いを探し出す作業が基本的な業務になります。
例えば、美少女ゲームではあるキャラクターには特定の口癖があり、主人公にきちんと指定の呼び方をしているか、一人称が統一されているかなど確認していきます。
多くは事前に確認項目が記載されているチェックリストがありますので、そのリストに沿って検証していきます。
2.バグの発生の原因を特定しレポートする
バグの発生内容をまとめておく作業です。
バグを見つけた際に、ただ結果を報告するだけでは意味がありません。
開発段階でバグは数百・数千という膨大な数が発生し、そのバクを1つ1つ修正しなければならないため、どのように起こったのか原因を特定しておく必要があります。
一般的には、レポートと呼ばれる報告書を作成し、発見した内容をまとめておきます。
他人に読んでもらう資料となるため、5W1H(誰が・いつ・どこで・何を・どのように)を用いて、不具合発生の起因を明らかに正確かつ漏れ無く記載することが重要でしょう。
3.レポートしたものを報告
まとめたレポートはきちんと報告しなければなりません。
デバッガーの業務はチームで作業することが多いため、バグの内容をチームリーダーや現場責任者に必ず報告します。
バグを見つけたら、なるべく早く報告するようにしましょう。バクを発見→修正→再度検証と次々に不具合を改修・検証していかなければならず、開発においてはスピードが重要です。
バグの検証作業に必死になり、報告を後回しになってしまうと開発に大きな影響が出ますので、くれぐれも「報告を忘れていた」なんてことはないように注意しましょう。
デバッガーのバイトは儲かるの?
給料はだいたい時給1000円から高いところだと2000円程度です。
相場は幅広く、チームリーダーを任された場合は給与が上がる可能性はあるでしょう。
募集が多い飲食業やコンビニなどのバイトに比べると、少し高めではあるかもしれません。
求人バイトの中では、髪型・服装が比較的自由で、肉体労働ではなく、接客業のように社外の人と積極的に関わらないバイトなので、求めているワークスタイルがピッタリ方は最適な仕事と言えるでしょう。
ただ「学生」の求人については、大学生が対象であり、高校生を含んだ求人はほとんど無いようです。
デバッガーのバイトがきついと言われる理由は?
「デバッガーのバイトはきつい」とよく言われていますが、その主な理由を紹介していきます。
まず長時間のデスクワークです。基本的には6~8時間、座りっぱなしで作業を行います。
PCやスマホの画面を、ほぼ1日中見ていなければならないため、目の疲れや腰・首などの身体的疲労も生じるかもしれません。
座りながら長時間作業をするのが苦痛な方は、向いていない業種と言えるでしょう。
次にバグが見つからないことです。
デバッガー初心者は、周りのメンバーに比べて、バグの発見数が少ないと次第に焦るようになり、精神的に追い詰められていく人もいると聞きます。
しかし、チームリーダーがメンバーの経験値を考慮して作業を割り振るため、初心者には不具合や問題の少さそうな箇所を担当させることが多いようです。最初のころは発生する事象といえるでしょう。
最後はすごく細かいところまで、チェックしなければいけないことです。
ちょっとしたバグでも検証しないといけないため、少しの変化に気づける繊細さが必要になります。
またずっとモニターを見つめ、ひたすら同じような作業を1日中繰り返すので、忍耐力も求められるでしょう。
単調作業でも手を抜かずに作業し続けることが苦手な方は、辛いと感じるのかもしれません。
デバッガーのバイトに向いている人の特徴は?
デバッガーのバイトで向いている人は、まず一人で黙々と仕事に打ち込みたい人です。
業務の大半はゲームをプレイにし、バグを見つけることに費やしますので、一人の作業に集中できる人は適正でしょう。
接客業など、不特定多数の人と関わることが苦手な学生にはおすすめなバイトです。
次に長時間のデスクワークでも、問題ない人も向いています。
体を使って成果をあげる仕事ではないので、肉体労働が苦手な方はデバッガーのバイトも検討されるのも良いかもしれません。
最後に単純作業を長時間繰り返しても苦にならない人も、デバッガーに打ってつけです。
基本的には業務は不具合やおかしなところをチェックするだけなので、単純作業です。
さらに何度も同じような作業を繰り返して検証するだけで、1日が終わってしまった…なんて日もあると思われます。
マイペースで淡々と作業するのが好きで、長時間のデスクワークに抵抗なく、単純作業を長時間続けられる人は、デバッガーのバイトに向いているでしょう。
デバッガーのバイトで気をつけたいポイント
デバッガー業務は、絶対にゲームの内容などを外部に漏らしたりしてはいけません。
発表前にゲームのタイトルや内容が世間に流出してしまうと、ゲーム製作会社がリリースする際に大きな悪影響を及ぼす可能性があるからです。
デバッガーには守秘義務が課せられています。SNSはもちろんのこと、たとえ家族や友達であっても言ってはいけません。
バイトをお考えの方は秘密厳守であることをしっかりと把握した上で、応募するように注意してください。
デバッガーのバイト面接で聞かれる内容は?
面接で聞かれる代表的な項目を紹介し、一部の項目については補足もしていきます。
- 志望動機
- 経験者かどうか
- パソコンの基礎知識があるかどうか
- ゲームをするか
- どんなゲームをするのか
- 当社のゲームをプレイしたことがあるかどうか
経験者かどうかについては、未経験者が多く採用されている業種でもあるので、あまり気にする必要はないでしょう。
パソコンの基礎知識については、レポートの作成など業務上パソコンを使用することが多いので、ワード・エクセルが扱える程度のスキルがあれば望ましいです。
ゲームをするかについては、ゲームに関わる仕事なので、多少プレイ経験がある方が良いでしょう。
ただテレビゲームには縁がなく、スマホアプリもパズルゲームで時々プレイする程度の人でも採用されている実例もありますので、大のゲームを好きでなくても良いと思います。
ゲームに特化した業種ではありますが、基本的には他の業種の面接と同様、清潔感のある身だしなみで感じのいい受け答えをすること、信頼できる人物と思われる言動を意識することが大切です。
デバッガーのバイトに在宅ワークはあるの?
在宅でできるデバッグのバイトはあまり見ませんが、会社やプロジェクトによっては在宅もあるようです。
在宅でできない理由は、やはり発売されていないゲームを扱う業務であるため、家に持ち帰れないからです。
しかし、アプリのデバッグ業務であれば在宅でできる求人が、比較的多く、専用の登録サイト、もしくはクラウドソーシングサイトなどに登録して探すのがおすすめです。
また、クラウドソーシングサイトではデバッグの依頼が来ることもあるようですので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
デバッガーに就職するなら専門学校
デバッガーを就職に考えているなら、実践的なスキルを身に付けられる専門学校もおすすめです。
中でもおすすめな専門学校は代々木アニメーション学院です。
代々木アニメーション学院には、ゲームプランナーやゲームプログラマーなど、マルチなゲームクリエイターを目指せるゲーム総合科があります。
ゲーム製作ができるまでのカリキュラムが全て揃っている学科で、レトロ・コンシューマー・スマホアプリ各種が完備されており、あらゆるゲームの企画や制作を学べる環境が整っています。
またUnityというソフトを使って、ゲーム開発に必要な基礎知識から制作方法を習得できます。
さらに、チームを組んでオリジナルゲームを制作する実習が用意されているため、ゲーム企画から開発までの流れが実感でき、デバッガーに必要な知識やスキルを身に着けられるでしょう。
デバッガーはコミュニケーション能力が求められます。
1人で作業する印象が強いですが、バグを報告する際には相手にわかりやすく報告したり、プランナーやプログラマーなどの開発者に提案をしたり、相手の立場で考え伝えるスキルが重要です。
代々木アニメーションではチーム制作実習を通じて、チームワークやチーム内でとるべき個人の行動が学べ、実践で活かせる経験が積めるでしょう。
開発者と円滑にコミュニケーションを交わすことができるデバッガーは重宝されるに違いありません。
就職活動においても、学校の講師による就職カウンセリングなどの手厚いサポートも受けられ、学校と提携している企業の採用枠が年間で500枠近くもあります。
就職を有利に進められることも魅力です。
デバッガーのバイトのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、デバッガーのバイトについて紹介してきました。
本記事の内容を以下にまとめてみました。
- 主な業務はテストプレイにてバグを見つけるとともに、原因をレポートにまとめ、チームリーダーに報告すること
- 時給はだいだい1000円から高くて2000円程度
- 一人で黙々と作業することが好きで、長時間のデスクワークは苦ではなく、単純作業を長時間続けられる人はデバッガーに向いている
- 面接は経験の有無とゲーム好きの程度はあまり影響がなく、むしろ身だしなみや受け答えなどで信用してもらえることが大切
- 在宅ワークはアプリのデバッグ業務であれば対応している求人もある
デバッガーのバイトの中身が少し理解いただけたのではないでしょうか。
未経験者でも特別な資格がなくても誰でも取り組める仕事ですので、少しでも興味があれば積極的にチャレンジすることをおすすめします。
採用された場合、ゲームの内容などは決して外部に漏らさないようくれぐれも注意してくださいね。