「プロダクトデザイナーになるにはどうすればいいの?」「プロダクトデザイナーを目指すのにおすすめの専門学校はどこ?」
プロダクトデザイナーを目指す方にはこのような疑問を抱く方は多いのではないでしょうか?
今回Pacific Metaマガジンでは「プロダクトデザイナーになるには」について以下の内容を紹介します。
- プロダクトデザインの意味
- プロダクトデザイナーの仕事内容について
- プロダクトデザイナーになるにはどうすればいいのか?
- プロダクトデザイナーにおすすめの専門学校
- プロダクトデザイナーに向いている人の特徴3選
- プロダクトデザイナーに必要な資格とは?
- プロダクトデザイナーになるのに役立つ本3選
その他にもプロダクトデザイナーの将来性や仕事のやりがいについても解説します。
プロダクトデザインの意味とは?
プロダクトデザインとは、家電製品や文房具、生活用品など日常のあらゆる製品をデザインする事です。
私たちの身の周りにある製品のすべてがプロダクトデザイナーによって作られています。
プロダクトデザインには「かっこいい」「かわいい」といった見た目の良さも必要ですが、使いやすさを考慮した形状や材質の選択や製品に関する専門知識、技術が求められます。
「プロダクトデザインとインダストリアルデザインはどう違うの?」という疑問を持つ方もいるかと思いますが、インダストリアルデザインは機械製品や工業製品のデザインのことをいいます。
つまり、プロダクトデザインは機械製品などを含めた幅広い製品のデザインということになります。
プロダクトデザイナーの仕事内容は?
続いてプロダクトデザイナーの仕事内容について見ていきましょう。
プロダクトデザイナーの仕事内容は製品のデザインを行うことです。
まずデザインに取り掛かる前に製品の市場や流行、傾向について入念な市場調査を行います。
これらの調査をもとに製品のコンセプトを決め、デザイン案を作成していきます。
このデザイン案のラフスケッチは多いときで100枚以上になることもあり、多くのデザインを生み出す力が求められます。
プロダクトデザインは平面では終わらず模型や試作品を作り、製品化担当や販売担当など様々なスタッフとのすり合わせを行い、さらにデザインに改良を重ねていきます。
このように何度も試作品を作ったり、デザインを修正してようやく1つの製品のデザインを完成させます。
プロダクトデザイナーになるにはどうしたらよい?
プロダクトデザイナーになるにはどのようなステップを踏めば良いのでしょうか?
ここからはプロダクトデザイナーになる3つの方法について解説していきます。
プロダクトデザイナーを目指している方は参考にしてみてくださいね。
専門知識を学べる大学・専門学校に通う
プロダクトデザイナーになる方法1つ目は、専門知識を学べる大学・専門学校に通う方法です。
プロダクトデザイナーを目指すのであれば、美大や芸術、美術系の専門学校に通うことをおすすめします。
美術系、芸術系の学校ではプロダクトデザインに特化した学科のある学校もあるため、そこでプロダクトデザイナーになるのに必要な知識や技術を磨けるでしょう。
プロダクトデザインといっても、機械系や工業系など対象となる製品は多数あるため、自分がどんな製品のプロダクトデザインをしたいのかを考慮した学校選びも大切です。
プロダクトデザインやデザインの他にも、コミュニケーション学や情報学といった学びもプロダクトデザイナーに必要とのなりますので、学んでおくとよいでしょう。
このようにプロダクトデザイナーになるには、プロダクトデザインやデザインについて学べる大学や専門学校に通うという方法があります。
メーカー企業の「デザイン部門」に配属してもらう
プロダクトデザイナーになる方法2つ目は、メーカー企業のデザイン部門に配属してもらう方法です。
デザイン部門での実務を経験することで、様々なノウハウやプレゼン能力を身に着けることができます。
メーカー企業でデザイン部門がある企業は大手企業の場合が多いため、学生時代にスキルや知識をしっかりと学んでおく必要があります。
メーカーのデザイン部門で所属するプロダクトデザイナーは「インハウスデザイナー」と呼ばれ、所属するメーカーの製品のデザインを行います。
自分が就職する際には、どんな製品をデザインするのか仕事内容をしっかり把握するようにしましょう。
企業に務めた後はフリーランスになる人も
プロダクトデザイナーになる方法3つ目は、会社に勤めた後にフリーランスとして活躍する方法です。
実はプロダクトデザイナーの中にも、フリーランスとして働いている人がいます。
ただしフリーランスのプロダクトデザイナーになるには、メーカー企業で様々な経験を積む必要があります。
またフリーランスのプロダクトデザイナーにはスキルや技術のほかにも、人脈作りも非常に大切な要素です。
いくら秀逸なデザインができても、そのプロダクトデザインを実際に製品化するには設計者技術者、販売担当者など様々な人の力を借りる必要があります。
そのため、フリーランスを目指すためにもメーカー企業に所属している内から様々な経験を積んだり、人脈を作っておくことが大切といえるでしょう。
プロダクトデザイナーになるのにオススメの専門学校2選
プロダクトデザイナーになるために大学や専門学校に通うのがおすすめという事はわかりましたが、どの学校に行けばいいのかわからない方も多いのではないでしょうか?
続いてプロダクトデザイナーにオススメの専門学校を2つ紹介します。
この項目ではそれぞれの専門学校の教育内容や魅力について解説していきます。
代々木アニメーション学院
プロダクトデザイナーになるのにオススメの専門学校1つ目は、代々木アニメーション学院です。
代々木アニメーション学院ではイラスト科や衣装デザイン科でプロダクトデザイナーに欠かせないデザイン力を学ぶことができます。
イラスト科というとキャラクターデザインのイメージが強いかと思いますが、代々木アニメーション学院のイラスト科ではキャラクターの他に背景や衣装、小物など様々なもののデザインを学べるのです。
またそれぞれの学科ではプロダクトデザイナーに欠かせないスキルを身に着けられます。
イラスト科ではプロダクトデザイナーが仕事で使用するIllustratorやPhotoshopといったソフトスキル、衣装デザイン科では2DCGデザインだけでなく、3DCGデザインを学べるのです。
代々木アニメーション学院については、資料請求でGETできるパンフレットをご覧いただくのがオススメです!
また、「代々木アニメーション学院」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
ヒューマンアカデミー ゲームカレッジ
プロダクトデザイナーになるのにオススメの専門学校2つ目は、ヒューマンアカデミーゲームカレッジです。
ヒューマンアカデミーゲームカレッジのCGデザイナー専攻に通うことでプロダクトデザイナーに必要なスキルを学べるでしょう。
ヒューマンアカデミーでは2DCG、3DCGを基礎から学ぶことができ、IllustratorやPhotoshop、Mayaなどプロダクトデザインの現場で役立つソフトスキルを身に着けられます。
今や多くの企業が3DCGを用いたプロダクトデザインを行っているため、3DCGソフトのスキルは欠かせないスキルといえるでしょう。
もちろんデッサンなどのアナログ的なスキルやデザイン概論ではあらゆるもののデザインについても学ぶことができます。
ヒューマンアカデミーゲームカレッジの資料請求も無料できますので、気になる方は申し込んでみてくださいね。
プロダクトデザイナーになるのに向いている人とは?
プロダクトデザイナーになるのに向いている人はどんな人なのでしょうか?
ここではプロダクトデザイナーに向いている人の特徴を3つ紹介します。
創作・モノ作りが好き
プロダクトデザイナーに向いている人の特徴1つ目は、創作・モノ作りが好きな人です。
プロダクトデザイナーはあらゆるものをデザインする仕事ですので、自ら何かを作りだすことを楽しんで続けられることは大切な要素となるでしょう。
また、プロダクトデザインはたくさんのデザイン案を出したり、デザインの修正を行うことも多々あるため、モノ作りが好きという気持ちなしではデザインを生み出し続けるのは不可能といえます。
そのためプロダクトデザイナーには創作・モノ作りが好きな人が向いています。
コミュニケーション能力に自信がある
プロダクトデザイナーに向いている人の特徴2つ目は、コミュニケーション能力に自信がある人です。
プロダクトデザイナーは1人で完結する仕事ではなく、1つのデザインを製品化するためには設計者や技術者、販売担当者との話し合いを行い、何度も修正が必要になります。
また、話し合いの中で生まれた意見やアイデアを商品に反映させるためにも、相手の意向を汲み取らなくてはいけません。
このようにプロダクトデザイナーの仕事は1つの製品をデザインする上で多くの人と関わるためコミュニケーション能力が非常に大切なのです。
様々なものに興味・関心を持てる
プロダクトデザイナーに向いている人の特徴3つ目は、様々なものに興味・関心を持てる人です。
プロダクトデザイナーの仕事はたくさんの製品をデザインするため、市場の動向や製品の使い方、機能を把握する力が求められます。
そのため日頃からアンテナを高くし、様々なものに興味や関心を持つことが大切なのです。
プロダクトデザイナーになるのに必要な資格はある?
プロダクトデザイナーに必要な資格はなにがあるのでしょうか?
実は、プロダクトデザイナーになるのには必要な資格はないのです。
その代わりプロダクトデザイナーは実務経験やスキルがもとめられるため、自分のスキルを証明するためにも資格を持っておくことで就職・転職を有利に進められるでしょう。
持っておくとよい資格の1つにプロダクトデザイン検定があります。
この資格は魅力的な商品づくりや効果的なデザインなどプロダクトデザインに関する知識を図ることを目的とした資格で、プロダクトデザインで唯一の資格でもあります。
そのためプロダクトデザイン検定を保有していることで、プロダクトデザインに関する知識があるということを証明できるのです。
その他にも、プロダクトデザイナーが現場で使用するIllustrator、Photoshop、Mayaなどのソフトの資格もソフトスキルの実力の証明に役立つでしょう。
プロダクトデザイナーになるのに役立つ本3選
これからプロダクトデザインについて学ぼうと考えている方の中にはどんな教材を参考するべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこでここからはプロダクトデザイナーになるのに役立つ本を3つ紹介します。
それぞれがどんな内容が書かれているのか簡単に説明しますよ。
融けるデザイン
プロダクトデザイナーになるのに役立つ本1つ目は融けるデザインです。
融けるデザインはインタラクションデザインの研究者である渡邊恵太さんによる著書です。
IoTによってハード、ソフト、インターネットの境界線が無くなりつつある現代でインタフェースやインタラクションのデザインや考え方について著者のアイデアである「自己帰属感」を軸に書かれています。
「もの」はどのようにつくられているのか?
プロダクトデザイナーになるのに役立つ本2つ目は「もの」はどのようにつくられているのか?です。
「もの」はどのようにつくられているのか?はロンドン芸術大学のクリス・レフテリさんが書いた著書です。
この書籍では工業製品の伝統技術から大量生産のための技術など様々な製造手法について図や写真付きで解説されています。
モノの製造プロセスから着想を得たいという方にはおすすめの本といえるでしょう。
行動を変えるデザイン
プロダクトデザイナーになるのに役立つ本3つ目は、行動を変えるデザインです。
行動を変えるデザインは行動社会科学者のスティーブン・ウェンデル博士による著書です。
この著書では人々の行動を変えるプロダクトデザインについて行動経済学や社会科学に基づいて紹介されています。
この本を読むことで行動を変える「行動変容」を促すデザインについて理解を深められるでしょう。
プロダクトデザイナーのやりがいとは?
プロダクトデザイナーのやりがいは自分がデザインしたモノが製品化される所にあるでしょう。
プロダクトデザイナーは実際にデザインが採用されるまでに、100以上のデザイン案を生み出し、デザインが採用されても製品化するためにデザインの修正を加えるなど、製品化までにかなりの労力を要します。
このような労力の末に作ったデザインが製品化した時は非常に感慨深い気持ちになるはずです。
また、実際に製品化したモノが消費者の手に渡って喜んでもらえた時には、自分の仕事に対する誇りを感じるようにもなるでしょう。
このようにプロダクトデザイナーのやりがいとは自分のデザインが製品化し、消費者に手に取ってもらえるという「生みの喜び」を感じられる所にあるといえます。
プロダクトデザイナーの仕事のつらさとは?
プロダクトデザイナーの仕事のつらさは、製品化までにデザインの修正やボツを繰り返し食らってしまうという点です。
プロダクトデザインは製品化するまでにかなりの修正やアイデアを生み出す必要があり、そのたびにボツを食らったり、修正するのは労力だけでなく悔しい思いをしたりとプロダクトデザイナーの仕事は精神的にも負担が大きいといえるでしょう。
プロダクトデザイナーに将来性はある?
プロダクトデザイナーを目指す方にとってプロダクトデザイナーという職業の将来性について気になっている方もいるでしょう。
結論からいうとプロダクトデザイナーの仕事は今後需要が高まっていく職業といえます。
というのもデザインを変更したことで製品がヒットした事例があり、それ以来デザインが製品の売上に大きな影響を与えることが認知されたため、デザインの重要性が高まりました。
しかし、プロダクトデザインは日本ではまだ発展途上の分野ですので、日本国内でプロダクトデザイナーの存在は重宝されるでしょう。
プロダクトデザイナーになるためのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは「プロダクトデザイナーになるには」について以下のように紹介してきました。
- プロダクトデザイナーは生活用品や文房具、家電製品など身の回りにある様々な製品のデザインをする仕事。
- プロダクトデザイナーの仕事はいきなりデザインから始めるのではなく、市場や流行の調査を元にデザイン案を作り、販売担当や設計者など色々な人と話し合いを行い、デザイン案を修正していくことでデザインを完成させていく。
- プロダクトデザイナーになるには、美術系・芸術系の学校に通い、プロダクトデザインの知識やスキルを身に着ける方法が一般的。その後メーカーのデザイン部門で経験やスキルを身に着けた後、フリーランスとして活躍するプロダクトデザイナーもいる。
プロダクトデザイナーは自分のデザインが製品として商品化され、消費者の役に立つという喜びや生みの喜びを感じられる職種です。
また、プロダクトデザイナーは需要が高まっていますので、今後の将来性もある職種といえるでしょう。