就活・転職サイトなどで、Web業界の有名な職業として紹介されることが多いWebクリエイター。
ですが、Webクリエイターの実際の年収や将来性、年収アップの方法など、曖昧な職業だからこそ疑問になることも多いと思います。
そこで今回Pacific Metaマガジンでは、Webクリエイターの平均年収などについて詳しく解説していきます。
- WebクリエイターとWebデザイナーの違いとは
- Webクリエイターの平均年収とは
- Webクリエイターとして年収アップする方法とは
この記事を読むことで、Webクリエイターへの理解が深まり、自分にあったキャリアプランや就職先などを見つけることができます。
おすすめの転職エージェントも紹介しているので、転職を検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
WebクリエイターとWebデザイナーの違いは?
Webクリエイターとは、Webサイトなどの制作に関するあらゆる作業を行う職業のことで、Web関連の幅広い職種が含まれます。
それに対してWebデザイナーとは、主にWebサイトのデザインに特化している職業で、Webクリエイターよりもやや専門的となっています。
ですが、厳密にはそこまで大きな違いはなく、一般的には近しい職業として扱われています。
なので、「Webクリエイター 年収」などと検索するとWebデザイナーの記事も出てきますが、参考にしていただいて基本的には問題ありません。
Webクリエイターの中にWebデザイナーの業務も含まれているというような認識が適切ですね。
こちらの記事ではクリエイターとデザイナーの違いをより詳細に解説しております。
Webクリエイターの年収はいくら?
クリエイティブ業界の有名な職業としてWebクリエイターが挙げられますが、実際の年収が気になりますよね。
そこで、Webクリエイターの年収を
- 平均年収
- 職業形態別の年収
- 年齢別の年収
の3つに分けて解説していきます。
平均年収
Webクリエイター(デザイナー)の平均年収と生涯賃金を、全職種のデータと比較して紹介します。(※2020年12月時点)
Webデザイナーの平均年収 | 363万円 |
Webデザイナーの生涯賃金 | 1億7,433万円 |
全職種の平均年収 | 409万円 |
全職種の生涯賃金 | 2億2,135万円 |
WEBクリエイターとしての収入は、全職種の収入と比べるとやや低い傾向にあります。
考えられる原因の1つとして、Webクリエイターは若い年齢層が割合として多いことが考えられるので、平均で見ると低く見えてしまいます。
ですが、Webクリエイターの経験をもとにキャリアアップや転職に繋げることもできるので、自分のニーズや価値観と照らし合わせて検討しましょう。
職業形態別の年収
次に、WEBクリエイターの職業形態別の年収を紹介していきます。(※2021年10月時点)
正社員 | 平均年収449万円 |
派遣社員 | 平均時給1,800円 |
アルバイト・パート | 平均時給1,013円 |
引用:求人ボックス(Webデザイナーの仕事の年収・時給・給料)
正社員のみの平均年収に注目してみると、先ほど紹介した全職種の平均年収よりも高いことが分かります。
なので、正社員としてWEBクリエイターという職業に就くのであれば、経験やスキルを生かして収入アップに繋げることも可能でしょう。
全体の給与幅が比較的広いので、勤務先によっては大きな差が生まれるのも事実ですね。
年齢別の年収
次に、WEBクリエイターの年収を20代・30代・40代・50代以上の4つに分けて紹介していきます。(※2020年12月時点)
20代 | 327万円 |
30代 | 388万円 |
40代 | 431万円 |
50代以上 | 414万円 |
Webクリエイターは比較的新しい職種であるため、年齢層としては20~30代が多い傾向にあります。
また、どの職業にも共通していますが、若いうちは年収も低く、スキルや経験が身につくにつれて年収が高くなっていくので、全体の平均で見るとやや低く見えてしまいます。
20~30代のうちに今後のキャリアプランなどを考えておくことで、Webクリエイターとしてやっていくのか、転職をして年収アップを目指すのかなどの判断がしやすくなりますよ。
Webクリエイターの年収と似た業種の比較
WEBクリエイターと似た業種の平均年収を紹介していきます。(※2020年12月時点)
職種 | 平均年収(全体) |
クリエイティブディレクター アートディレクター |
489万円 |
WEBプロデューサー WEBディレクター |
442万円 |
WEB編集 WEBコンテンツ企画 |
352万円 |
グラフィックデザイナー イラストレーター |
336万円 |
WEBクリエイター(デザイナー)の平均年収が363万円なのに対し、クリエイティブディレクター/アートディレクターは489万円、Webプロデューサー/Webディレクターは442万円と高い傾向にあります。
一方で、Web編集/Webコンテンツ企画の平均年収は352万円、グラフィックデザイナー/イラストレーターは336万円と、WEBクリエイターと比べると低い傾向にあります。
このことから、Webクリエイターが年収アップするためには、ディレクターやプロデューサーなどを目指していく必要があります。
着実に経験やスキルを身に付けていけば、30代前後でディレクター職に就くことも可能なので、課題解決力やコミュニケーション能力を積極的にアピールしていきましょう。
Webクリエイターとして年収アップする方法は?
Webクリエイターの年収について紹介したところで、次は年収アップの具体的な方法を解説していきます。
Webクリエイターとして年収アップをする方法は大きく分けて4つあります。
- スキルを身に着けるために勉強をする
- キャリアアップを図る
- ジョブチェンジ(職種変更)をする
- 転職をする
これらのどれかを行うことで、より年収を高めることができます。
スキルを身に着けるために勉強をする
Webクリエイターとして収入を上げたいのであれば、スキルを身に着けるための勉強が必要です。
具体的なスキルというと、基礎であるHTMLやCSS、より上級者を目指していくのであればJavaSprictやPHPなども使いこなせるようになることで、さらに仕事の幅を広げることができます。
また、Webクリエイター能力認定試験やウェブデザイン技能試験などで資格を取得することで、実績にも繋がってきます。
それ以外にも、集客目的のサイトを制作するのであればSEO対策の知識も必要になってきます。
「Webクリエイター」という1つの職業でも、身に着けるべきスキルは多々あるので、長期間勉強を続けて、受注できる仕事の幅を広げていきましょう。
Webクリエイターの資格の記事はこちらです!
キャリアアップを図る
Webクリエイターとしての経験や実績を積んでいくことで、キャリアアップの選択肢も増えていきます。
先ほど「Webクリエイターと似た業種の平均年収」を紹介しましたが、Webクリエイターから似たような業種にキャリアアップすることで、年収を高めることができます。
具体的な業種は、
- クリエイティブディレクター
- アートディレクター
- Webディレクター
- Webプロデューサー
などですね。
これらの業種にキャリアアップするには、より専門的な知識だけでなく、マネジメントスキルやコミュニケーション能力が必要になってきます。
クリエイターとしてではなく、ディレクターやプロデューサーのような上流工程を目指すことで、年収を高めていくことができます。
ジョブチェンジ(職種変更)をする
ジョブチェンジとは、自分が経験したことのない職種(異業種)に移ることをいいます。
WEBクリエイターとしての収入にはある程度の天井が決まっているので、さらに年収を上げたいというのであれば、別の業種に移るのも1つの手です。
IT業界であれば、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントなどは年収も高い傾向にありますし、Webクリエイターとしての経験やスキルを生かせる機会もあります。
ですが、ジョブチェンジする業界によっては半年から1年近くは覚えることが沢山で、苦労することも出てくるでしょう。
それを踏まえたうえで、新しい職種に挑戦したいというのであれば、ジョブチェンジでの年収アップも選択肢に入れておくのがおすすめです。
転職をする
WEBクリエイターとしての業務は変えず、より好条件な企業に転職をすることで年収アップに繋げることもできます。
労働環境や昇給・昇格の仕組みなどを細かく確認したうえで、今勤めている企業よりも条件が良いのであれば、転職するのもおすすめです。
給料という点だけでみればキャリアアップやジョブチェンジがおすすめですが、労働環境や人間関係など、その他の不満がある場合は転職が適しています。
キャリアアップやジョブチェンジを考えている方も、一度他のWeb制作会社に転職してみて、そこからもう一度検討してみるも良いでしょう。
転職エージェントなどを上手く活用して、なるべく自分にあった労働条件の企業に転職してみましょう。
Webクリエイターとして年収UPにオススメの転職エージェント
Webクリエイターとして転職を考えているのであれば、おすすめの転職エージェントは以下の2つがあります。
- マイナビクリエイター
- レバテッククリエイター
それぞれどんな魅力やメリットがあるのか、順番に解説していきます。
マイナビクリエイター
- Web業界への転職に有利
- ポートフォリオの作成が簡単
- 真摯に向き合ってくれるキャリアアドバイザー
マイナビクリエイターは、その名の通りクリエイターという職種に特化しているので、WEBクリエイターに最適な転職エージェントです。
また、マイナビではMATCHBOX(マッチボックス)という無料で簡単にポートフォリオが作成できるサービスが利用できるので、効率よく転職活動を進められます。
専門性も高く、簡単にポートフォリオも作成できるので、Webクリエイターとしての転職であればマイナビクリエイターがおすすめです。
それ以外にも、様々な業界やジャンルに精通しているキャリアアドバイザーが担当でついてくれるので、具体的なノウハウを学べたり、相談にも真摯に向き合ってくれたりします。
「転職のこととかよく知らないし、相談とか質問をたくさんしたい…」という方には、手厚いサポートが受けられるマイナビクリエイターがおすすめですよ。
レバテッククリエイター
レバテッククリエイターの魅力は、以下の3つになります。
- 豊富な案件数
- 好条件な職場を探しやすい
- 手厚いサービス
レバテッククリエイターの一番のメリットは、豊富な案件を取り扱っているため、未経験でもあらゆる企業への転職がしやすいという点です。
クリエイターとっても、Web業界だけでなく、ゲームやアニメ、グラフィックなど、クリエイターに関する幅広い求人情報を取り扱っています。
また、週3日から働けるようなフリーランス向けの案件や、月70~80万円で募集されている高単価案件などもあるので、自分にあった働き方が見つけやすいのが特徴です。
また、案件数以外にも、税務関連の手続きや営業代行サポートなどの独自のサービスがあるため、なかなか時間が取れないという方にもおすすめです。
クリエイターとしての身に着けた実績やスキルをアピールすることで、豊富な案件の中からより自分にあった就職先を見つけることができますよ。
レバテッククリエイターを詳細に解説した記事はこちらです。
Webクリエイターの将来性は?
Webクリエイターの将来性としては、まだまだ規模は広がっていくと考えられています。
というのも、Webクリエイターに関するスキルや資格は幅広く、専門的な知識を学べば学ぶほど受注できる仕事の幅は増えていきます。
また、インターネットやスマートフォンの普及により、Webサイトそのものの需要も年々高まっています。
現時点でWebサイトのない店舗も膨大な数がありますし、これからも新しいサービスが増え続けるので、Webサイトの需要はまだまだ高まっています。
これらの点から、Webクリエイターの将来性は今後もあり続けると言えるでしょう。
Webクリエイターの年収についてまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、Webクリエイターの平均年収について詳しく解説してきました。
- WebクリエイターとWebデザイナーに大きな違いはない
- Webクリエイターの平均年収は363万円(※2020年12月時点)
- スキルを身につけたり、キャリアアップをしたりすることで年収アップに繋がる
Webクリエイターの将来性なども考慮したうえで、どれぐらいの給料を目指して、どのような職種で勤めていくのかを慎重に検討していくことが重要です。
スキルや資格を身につけたり、キャリアアップや転職などをして、自分にあった就職先を見つけていきましょう。