私たちの身の回りにあふれている生活用品・家電・家具など、様々な製品のデザインを担当しているプロダクトデザイナー。
自身が制作に関わった製品が多くの人の手に渡る、強いやりがいを感じることができる職業です。
そんなプロダクトデザイナーは、デザイナー業の中では比較的収入面が良いことで知られていますが、具体的にはどのぐらいの年収になるのでしょうか?
今回Pacific Metaマガジンでは、そんなプロダクトデザイナーについて以下の内容を紹介していきます。
- プロダクトデザイナーの仕事内容について
- プロダクトデザイナーの勤務先別・年齢別・地域別の平均年収一覧
- プロダクトデザイナーとして年収を上げる方法について
- プロダクトデザイナーへの転職時におすすめのエージェントサイト
- プロダクトデザイナーとして年収を上げるのに効果的な資格について
また記事の最後では、プロダクトデザイナーに必要とされている資質・スキルについてもご紹介しています。
プロダクトデザイナーの仕事内容とは?
プロダクトデザイナーは、私たちの身の回りにあふれている生活用品・家電・家具・自動車など一般的な製品のデザインをおこなっている専門家です。
デザイナー職の中でも、多くの人が一般に取り扱う製品をデザインするため、やりがいも大きい職業となっていますね✨
他のデザイナー職と異なり、プロダクトデザイナーは見た目のデザインだけでなく、製品の使いやすさ・機能面とも折り合いをつけたデザインを行います。
そのため製品の素材に関する知識など、幅広い分野の知識が必要となる職業となっています。
プロダクトデザイン業は国内ではまだまだ発展途上にあるとされ、将来性も十分にもった職業です。
プロダクトデザイナーの年収
それではプロダクトデザイナーの年収について、勤務先別・年齢別・地域別から詳しく確認していきましょう❗️
勤務先別の年収・給与
勤務先 | 平均年収 |
インハウスデザイナー | 700万円程度 |
デザイン事務所所属デザイナー | 450万円程度 |
フリーランス | 500万円~700万円程度 |
引用:キャリアガーデン
プロダクトデザイナーの年収は勤務先の種類によっても大きく変わってきます。
メーカー等に勤務しデザイン制作を行うプロダクトデザイナーは、一般に「インハウスデザイナー」と呼ばれています。
こうしたインハウスデザイナーを抱えている企業は大手であることが多く、全体での平均年収についても700万円程度とかなり高額となっていますね。
またデザイン制作会社・事務所に所属するプロダクトデザイナーの場合、平均年収は450万円程度です。
2019年の日本の平均年収が「432万円」であることを考えると、こちらも一般より少し高めの年収となっています?
フリーランスのプロダクトデザイナーの平均年収は「500万円~700万円程度」です。
フリーランスの場合は、個人のスキル・実績によって平均年収が大きく変化します。
年収200万円程度〜年収1000万円以上と収入にかなり大きな幅があるため、注意していきましょう。
年齢別の年収・給与
年齢 | 平均年収 |
20代 | 321〜360万円 |
30代 | 453万円 |
40代以上 | 541万円 |
引用:アトオシ
つづいて年齢別のプロダクトデザイナーの平均年収についても確認していきましょう。
表を見ると、年齢が上がるごとにしっかりと年収が上昇していますね?
これは年齢が上がるにつれて企業内での昇進が進んだためと考えられます。
大手企業では年功序列の制度がしっかりしている場合が多く、年齢を重ねるにつれて昇進・給料の向上を見込むことができます。
プロダクトデザイナーは、数あるデザイン業の中でも比較的収入が安定して向上する職業です。
地域別の年収・給与
地域 | 平均年収 |
関東 | 589万円 |
近畿 | 480万円 |
引用:求人ボックス 給料ナビ
プロダクトデザイナー・地域別の平均年収についても確認していきましょう。
プロダクトデザイナーは関東・近畿以外では求人数が少なく、平均年収が算出されていません。
関東・近畿それぞれの平均年収を比べて見ると、やはり関東の平均年収がより高額となっています?
さらに都道府県で平均年収を確認してみると、最も平均年収の水準が高いのが東京都の642万円、最も水準が低いのが京都府で450万円となっています。
東京都では他のデザイン系の職業と比べて見ても、平均年収の水準がかなり高いことが分かりますね。
プロダクトデザイナーを目指している方は、こちらも参考に収入の目安を捉えていきましょう✨
プロダクトデザイナーの年収を上げる方法
ここからはプロダクトデザイナーとして年収を上げていく方法について、いくつかご紹介していきます❗️
専門の分野で名を揚げる
プロダクトデザイナーとして年収を上げていくには、何よりも自分のポジションをしっかりと確立することが大切です。
多くのデザイナーがいる中で、人よりも多く仕事をもらうためには、自分を指名してもらえるように名を揚げる必要があります。
そのためにも、まずは自分の得意とする専門分野を見つけていきましょう。
「その分野についてなら他の誰にも負けない」という強みを持っていれば、他の多くプロダクトデザイナーとの差別化を図ることができ、業界での自分のポジションをしっかりと確立することができます。
年収を上げていきたいと考えている方は、こちらも検討していきましょう。
待遇のよい企業に転職する
プロダクトデザイナーは企業ごとによっても、年収が大きく上下する職業です。
そのため現在プロダクトデザイナーとして企業で働いていて、プロダクトデザイナーの一般的な平均年収よりも自身の年収が低いという方は、より待遇の良い企業への転職も考えていきましょう?
独立・フリーランスとして働く
年収を上げるため、フリーランスとして独立するという方法もあります。
頭打ちの企業務めと違い、フリーランスは高額な収入を得ることも可能ですが、案件獲得が個人の技術力・営業能力に左右されるため収入が安定しにくいところが難点です。
しかし既にプロダクトデザイナーとして企業に務めた経験のある方の場合、企業でのコネ・経験を活かしやすく、独立後も収入を安定させやすい傾向があります。
すでにプロダクトデザイナーとして企業で活躍しており、年収をアップさせていきたいと考えている方は、こうしたフリーランスとしての独立も検討していきましょう✨
プロダクトデザイナーの年収UPにオススメのエージェント
ここからはプロダクトデザイナーへの転職におすすめのエージェントサイトをご紹介していきます❗️
マイナビクリエイター
マイナビクリエイターはWeb・IT・ゲーム業界の求人に特化したエージェントサイトです。
Web・IT・ゲーム業界の求人数では業界トップクラスを誇っており、プロダクトデザイナーを募集する求人も多く取り扱っています。
またキャリアアドバイザーは業界での実務経験をもった方が対応に当たっており、業界の実態に即したアドバイスを受けることが可能です✨
こちらは求人数が多く、サポート体制も手厚い転職エージェントサイトを探している方におすすめです。
レバテッククリエイター
レバテッククリエイターはWeb・ゲーム業界のクリエイターを専門としてフリーランスの方の支援をおこなっているエージェントサイトです。
取引社数5,000社以上・業界最大級の保有案件数を誇っており、プロダクトデザイナーを含むデザイナーに関する求人についても非常に豊富に取り扱っています。
レバテッククリエイターはフリーランスのプロダクトデザイナー向けの案件も豊富に取り扱っており、フリーランスとして案件を受け持ちたいと考えている方にもぴったりです✨
こちらは企業からの案件を多く獲得することができる、フリーランス向けのエージェントサイトを探しているという方におすすめです。
プロダクトデザイナーの年収UPにつながる資格
プロダクトデザイナーとして年収を上げるには、各種専門資格の取得も効果的です。
特にフリーランスのプロダクトデザイナーとして活動を始める方は、資格を所有することで企業側に自身の実力を示しやすくなり、案件獲得に繋がっていきます。
年収を上げていくためにも、資格獲得を目指していきましょう。
プロダクトデザイン検定は日本インダストリアルデザイナー協会が実施している、プロダクトデザインに関する専門知識の有無・技術力を測る試験です。
こちらの検定試験はプロダクトデザイナーとしての基本能力を示すことができる検定資格となっており、プロダクトデザイナー業界で広く利用されている資格となっています。
年収を上げていきたい、フリーランスとしてより多くの企業案件を獲得していきたいと考えている方は、こうした検定試験についても活用していきましょう。
プロダクトデザイナーの年収UPに必要なスキル
記事をまとめていく前に、プロダクトデザイナーの年収を上げることに繋がるスキルについてもご紹介していきます❗️
コミュニケーション能力
プロダクトデザイナーは企業が開発する製品のデザインを担当するという業務上、他のデザイン業と比べても、関連スタッフとの連携が強く求められる職業となっています。
実際にデザインしたものを製品として形にする技術者、販売担当者など、企業のスタッフ達と相互にコミュニケーションをとり、それぞれの要望を上手く取り入れていく必要があります。
プロダクトデザイナーとしてスキルアップしていきたいと考えている方は、こうしたコミュニケーションスキルについても磨いてきましょう✨
デザインセンスと想像力が豊か
プロダクトデザイナーに必要とされている資質・スキルには、「想像力の豊かさ」・「デザインセンス」も挙げられます。
プロダクトデザイナーはその業務の性質から、モノづくりが好きで想像力が豊かである人が向いています。
こうした事が苦手という場合は、自分に向いている職業か、改めて検討していきましょう?
またプロダクトデザイナーには、多くの人に良いと感じてもらえるデザインを生み出すことができる優れたデザインセンスが求められています。
センスは生まれつきと思われてしまいがちですが、書籍等を通して専門知識・技法を幅広く学び、経験を積んでいくことで徐々に獲得していくことができるものです。
知識を深め、実際の業務を通してスキルを高めていくことを忘れず、デザインセンスを磨いてきましょう✨
プロダクトデザイナーの年収についてまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、プロダクトデザイナーの平均年収についての情報を中心として、プロダクトデザイナーという職業について以下の内容をご紹介していきました❗️
- インハウスデザイナーの平均年収は「700万円程度」
- デザイン事務所所属デザイナーの平均年収は「450万円程度」、フリーランスの場合の平均年収は「500万円~700万円程度」
- プロダクトデザイナーは年齢に応じて平均年収が上昇していく傾向がある
- 年収を上げるには専門分野を決める・待遇の良い企業に転職する・フリーランスとして独立するのが効果的
- プロダクトデザイナーに転職するならマイナビクリエイターなどエージェントサイトの活用がおすすめ
- 年収を上げるならプロダクトデザイン検定など資格取得も目指すのもおすすめ
- プロダクトデザイナーはコミュニケーションスキル・デザインセンス・想像力を磨くことが大切
プロダクトデザイナーは基本的なデザインスキルの他に、製品の材質に関する知識、流通に関する知識など、必要とされている専門知識の幅が広く、難しい面も多い職業です?
しかしその分大手企業にしっかり入社することができれば、デザイナー業の中でも収入面が比較的安定しやすく、やりがいも大きいなど、魅力もしっかりあります。
デザインに関心があり、やりがいの大きい職業を探しているという方は、ぜひ就職を検討してみてはいかがでしょうか?
今回ご紹介した内容が皆さまの参考になっていれば幸いです。
その他デザイナー職やクリエイターとの違いについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください!