エディトリアルデザイナーという職業を聞いたことがあるでしょうか?
エディトリアルデザイナーは、主に雑誌やカタログのレイアウトを考える仕事です。
本の出版には欠かせない職業の1つですね。
今回Pacific Metaマガジンでは、有名なエディトリアルデザイナーについて、以下の内容を紹介していきます。
- 有名なエディトリアルデザイナーの紹介
- エディトリアルデザイナーの仕事内容について
- エディトリアルデザイナーになるには?
- エディトリアルデザインとグラフィックデザインの違いは?
- エディトリアルデザイナーのポートフォリオの作り方について
- エディトリアルデザイナーに就職する際におすすめの専門学校の紹介
本記事では、エディトリアルデザイナーを目指す方に向けて、ポートフォリオの作り方やおすすめの専門学校についても紹介します。
有名なエディトリアルデザイナー10選
ここでは、業界で有名なエディトリアルデザイナーを10名紹介します。
岡本一宣
岡本一宣(おかもといっせん)さんは、NHK出版語学テキスト「実戦!英語でしゃべらナイト」や西川貴教さんの限定写真集「Destined」のデザインを手がけた方です。
長崎県出身であることから、長崎市のガイドマップや観光協会のロゴマークデザインなどもされています。
文字の配置や枠線が独特で、流行に流されないデザインが人気のエディトリアルデザイナーです。
「岡本一宣の東京デザイン」という作品集も出版されています。
榎本了壱
榎本了壱(えのもとりょういち)さんは、NHKスタジオパークの企画や展示のプロデュース、京都造形芸術大学の教授をされていたことがある方です。
個展を開いた際には10mにも及ぶ大きさの作品も展示され、多くのデザイナーが圧倒されたようです。
10代のころからさまざまな賞を受賞してきた、大御所のエディトリアルデザイナーです。
原弘
原弘(はらひろむ)さんは、昭和の日本を代表するデザイナーの1人です。
東京オリンピックのデザイン懇談会委員を務めたり、紫綬褒章を受章されたりと、原弘さんの作品はとても高い評価を得ています。
1986年に亡くなられていますが、その後も展覧会が開かれるほど人気のエディトリアルデザイナーです。
永田千秋(詠田千秋)
永田千秋(ながたちあき)さんは、リアルイラストレーションを得意としているエディトリアルデザイナーです。
主に書籍のカバーイラストなどを手がけています。
エディトリアルデザイナーに加え、コラムニストや動物愛護・動物保護の会の代表としても活躍されています。
藤本やすし
藤本やすし(ふじもとやすし)さんは、男性向けファッション雑誌「GQ JAPAN」やルイ・ヴィトンなどのファッション広告のデザインを手がけています。
若者向けのおしゃれでかっこいいデザインが人気のエディトリアルデザイナーです。
projectROCKETとして、フリーマガジン「ROCKET」を発行されています。
祖父江慎
祖父江慎(そぶえしん)さんは、人文書、小説、漫画などのデザインを手がけている方です。
さくらももこさんの「神のちから」や吉本ばななさんの「ムーンライト・シャドウ」の幀装も担当されています。
意図的な乱丁や斜めの裁断など、独特なデザインで注目されているエディトリアルデザイナーです。
戸田ツトム
戸田ツトム(とだつとむ)さんは、神戸芸術工科大学デザイン学部の教授をされていたエディトリアルデザイナーです。
日本におけるDTP(デスクトップパブリッシング)の先駆者として、業界に大きな影響を与えました。
2020年に亡くなられていますが、今でも多くのデザイナーから支持されています。
杉浦康平
杉浦康平(すぎうらこうへい)さんは、ポスターや雑誌デザインの他にも切手や映像作品なども手がけています。
紫綬褒章、旭日小綬章を受章されていて、独創的なデザインが高く評価されています。
杉浦さんのデザインアーカイブを紹介する「デザイン・コスモス」というwebサイトがあり、人気を集めています。
羽良多平吉
羽良多平吉(はらだへいきち)さんは、独特な色づかいと繊細なデザインが人気の方です。
「HEAVE」や「QuickJapan」などの雑誌、コミックスのデザインを手がけています。
書体や余白の使い方も独特で、有名なエディトリアルデザイナーです。
堀内誠一
堀内誠一(ほりうちせいいち)さんは、絵本作家としても活躍されていたエディトリアルデザイナーです。
雑誌「an・an」のロゴデザインも担当され、現在もそのロゴが使われています。
1987年に亡くなられていますが、現在も堀内さんの作品が高く評価されています。
エディトリアルデザイナーの仕事内容とは?
エディトリアルデザイナーは、雑誌・カタログ・フリーペーパーなど、ページ数が多い印刷誌面のレイアウトを手がける職業です。
文章や写真、イラストの構成を考え、読者が読みやすいようにデザインします。
出版社の意図や読者層などを踏まえて、文字のフォントや配色を考えていきます。
カメラマンによる写真の撮影に立ち会うこともあります。
こちらの記事でより詳しく解説しておりますので併せてお読みください。
エディトリアルデザイナーになる方法とは?
未経験の場合、入社していきなりエディトリアルデザイナーとして働くのは難しいです。
まずはアシスタントデザイナーとして働き、画像の処理やグラフの作成などを行います。
徐々に少ないページのデザインを任されるようになり、最終的に1冊のデザインを任されるようになれば、一人前のエディトリアルデザイナーと言えるでしょう。
エディトリアルデザインとグラフィックデザインの違いは?
エディトリアルデザインは、複数ページの出版物の内容をまとめ、読者が読みやすいデザインにすることです。
グラフィックデザインは、広告やポスターなどでクライアントの伝えたい情報を整理し、視覚的に伝えられるようにすることです。
厳密に言えば違いはありますが、エディトリアルデザイナーがグラフィックデザイナーを兼ねることも多いです。
エディトリアルデザイナーのポートフォリオの作り方
ポートフォリオは、エディトリアルデザイナーとして就職するためにとても重要なものになります。
イラストレーターなどのポートフォリオは、たくさん作品を集めるだけということもありますが、エディトリアルデザイナーを目指すのであれば、ポートフォリオを1冊の雑誌のように作ると効果的です。
インターネットで注文し、印刷・製本をしてもらえるサービスもあるので、うまく活用してポートフォリオを作成しましょう。
エディトリアルデザイナーに就職するなら専門学校!
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有名なエディトリアルデザイナーについてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、有名なエディトリアルデザイナーについて、以下の内容を紹介してきました。
- エディトリアルデザイナーの中には、独特なデザインや業界の先駆者として有名な方もいる
- エディトリアルデザイナーの仕事は、主に雑誌などの誌面のレイアウトを手がけること
- エディトリアルデザイナーになるには、アシスタントデザイナーとして少しずつ経験を積む必要がある
- エディトリアルデザインとグラフィックデザインは、違いはあるものの両方を兼ねているデザイナーもいる
- エディトリアルデザイナーのポートフォリオは、1冊の雑誌のように見せると良い
- エディトリアルデザイナーを目指すなら代々木アニメーション学院がおすすめ
昭和の時代から現在まで、業界に影響を与えている有名なエディトリアルデザイナーが多くいらっしゃいますね。
ぜひ、有名なエディトリアルデザイナーさんの個展や作品集などをご覧になってみてください?