ゲーム業界への就職を目指したいと考えている方は多いと思いますが、「業界は将来的にどうなっていくのだろう」と疑問を持ったり、「業績や収入が安定しなさそうで怖い」と不安に感じたりしている方もいるでしょう。
そこで今回Pacific Metaマガジンでは、ゲーム業界の今後についてお届けしていきます。
内容は以下の通りです。
- ゲーム業界の現状について(前提知識として紹介)
- ゲーム業界の今後の課題、展望について
- ゲーム業界での働き方は今後どうなっていく?
- ゲーム業界の年収はどれくらい?
- ゲーム業界への転職を考える方に「マイナビクリエイター」の紹介
現状および、これからのゲーム業界について考えていく記事となっています。
あまり難しい言葉は使いませんので、気楽にご覧ください。
ゲーム業界の現状
まず大まかなゲーム業界の現状ですが、近年ではスマホゲームなどのいわゆる「ソシャゲ」や、eスポーツと呼ばれるような競技ゲームの発展が目立ちます。
特にソシャゲの台頭は、これまで任天堂・ソニーといった家庭用ハードのメーカーが圧倒的だった勢力図を一変させつつあり、サイゲームス・ガンホー・ミクシィ・グリーといった有名メーカーを数多く誕生させました。
課金をメインとする収益モデルにはいまだに課題も多くありますが、ゲーム業界というくくりで見れば市場の盛り上がりに大きく貢献していることは間違いありません。
また、eスポーツについても国内外で年々市場が広がっています。
特に海外では莫大な賞金が出る大会も珍しくなく、対戦格闘やFPSなどのジャンルを中心に競技ゲームの盛り上がりが世界的に見られています。
ゲーム業界の今後の展望
上で紹介した現状を踏まえた上で、ゲーム業界の展望について見ていきましょう。
そこまで遠い未来ではなく、10年後ぐらい先をイメージしながらご覧ください。
ゲーム業界の市場全体は大きくなっていく
スマホゲームやeスポーツの盛り上がりはまだ発展途上にあり、この流れは今後もしばらく続くと考えられます。
また、昨今の巣ごもり需要によって、家で時間をつぶす習慣がついた人も数多くいるため、これまであまりゲームをやらなかったライトユーザーを取り込みやすくなっているという現状もあります。
トレンドによる流行り廃りは繰り返されるかもしれませんが、ゲーム業界全体で見れば今後も市場が拡大していく可能性がとても高いでしょう。
オンラインゲーム・ソーシャルゲームの時代になっていく
ゲームの分野で言えば、ソシャゲなどのオンラインゲームで手軽に遊ぶ人が増えていくと考えられます。
専用のハードを必要とする家庭用ゲーム機に比べて、PCやスマホといった今や普及率の高いプラットフォームを利用するゲームはプレイまでのハードルが低く、メーカーからしても安定してユーザーを確保できるというメリットがあります。
また、ゲームソフト(アプリ)の考え方としても「基本料金無料・課金要素あり」の形式が当たり前になりつつあり、広くユーザーを集めつつも、収益的にはお金を景気良く払う一部の人が運営を支えるというバランスが新たなスタンダードとなっています。
逆に家庭用のオフラインゲーム市場は衰退していく
一方、家庭用ハードのオフラインゲームは規模が縮小していくことが予想されます。
昔からゲームを続けている方やコアなゲーマーには人気のある分野なので、終わりを迎えることは無いでしょうが、以前と比べればオンライン要素の無いRPGなどが爆発的なヒットをすることは少なくなってきました。
1人でプレイできるソフトを発売するにしても、Switchの『リングフィットアドベンチャー』のように「家で運動不足が解消できる」などの付加価値を入れていかないと、これまでのようなヒット作を生み出すことは難しくなっています。
ゲーム業界の今後の課題
今後のゲーム業界を考えると、これまで以上にターゲットを絞った戦略を練る必要があると言えそうです。
特に、今後課題となりそうなターゲット層について見ていきましょう。
少子化により減少した若年層の取り込み
「ゲームと言えば子供の遊び」だと思われていたのは昔の話で、今となっては大人がハマるソフト・アプリが量産されています。
少子化の影響や、課金の収益をメインにしたゲームの台頭などもあり、若年層をターゲットにした作品が目立たなくなっている傾向もありますが、長期的に見るとこの世代がゲーム離れを引き起こしていく可能性もあります。
YouTubeなどの動画やSNSなども使いつつ若年層をいかに取り込んでいくかは、今後のゲーム業界において大きな課題となるでしょう。
海外進出を意識した立ち回り
特にオンライン要素のあるゲームでは、最近は世界同時発売をさせることも当たり前になりつつあります。
日本国内よりも海外での売上が大きいゲームも珍しくないため、大手のゲーム会社であれば海外進出はマストと言えるでしょう。
そのためには企画・制作段階から多言語での表現を想定しておく必要があるため、翻訳のできるライター(ローカライザー)などを確保することが求められます。
また、ゲーム会社で働くプロデューサーやディレクター、プランナーといった職種の人にも英語力などが必要とされていくでしょう。
「ゲーム業界 大手」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
今後のゲーム業界での働き方はどうなる?
ここまで紹介してきたことを踏まえつつ、ゲーム業界での働き方が今後どうなるかを考えていきましょう。
業界全体では市場の拡大が予想され、家庭用メーカーとソシャゲメーカーとの競争も激化していくことが考えられます。
特に、これから急成長を目指すソシャゲメーカーに勤務する場合は、働いている人にはつらいハードな労働が待っているかもしれませんが、その分業績がアップした際には給料にも反映される可能性が高いです。
将来性はありますが、一方で残業が多くなってしまうことは否定できません。
ゲーム業界を目指すのであれば、自分にとってのやりがいや目標をはっきりと決めることが大事となるでしょう。
ゲーム業界の年収はどれくらい?
続いては2021年のデータを使って、ゲーム業界の年収上位にいる企業を見ていきましょう。
(参考:ゲーム業界 平均年収ランキング(2020-2021年))
今回はトップ3に絞って紹介します。
「スクウェア・エニックス・ホールディングス」の場合
ゲーム業界トップと言われるスクウェア・エニックス・ホールディングスの平均年収は1,469万円です。
『FF』『ドラクエ』などのRPG作品で有名ですね。
この「ホールディングス」は、現場でゲームを制作している「株式会社スクウェア・エニックス」とは別組織なので年収は参考程度ですが、入社すれば年収1,000万円を超えるクリエイターになることも目指せます。
「バンダイナムコホールディングス」の場合
ゲーム業界2位、バンダイナムコホールディングスの平均年収は1,121万円。
『ドラゴンボール』『ガンダム』などのゲーム化作品や、『テイルズ』『アイマス』などのシリーズタイトルで有名です。
こちらは、年収に占めるボーナスの割合が高い会社としても知られており、業績次第では大きな昇給も期待できます。
「ソニー」の場合
ゲーム業界3位、ソニーの平均年収は1,044万円です。
PlayStation系ハードの展開をしているほか、『グランツーリスモ』『Ghost of Tsushima』など、世界的にヒットしたソフトの販売もおこなっています。
従業員への福利厚生が充実していることでも知られており、会社全体で平均年齢が40歳を超えていることが大きな特徴です。
「ゲーム業界 年収 ランキング」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
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今後のゲーム業界での転職を考えるならマイナビクリエイター
この見出しでは、ゲーム業界への転職を考えている方に向けて、ゲーム・Web・IT業界専門の転職支援サービスであるマイナビクリエイターをおすすめします。
マイナビクリエイターは、ゲーム業界のほかWeb・IT業界大手への転職にはめっぽう強いエージェントサイトです。
専任のキャリアアドバイザーはゲーム会社のノウハウに精通しているので、業界への転職に役立つサポートを手厚くしてくれます。
また、日程の調整や企業への連絡も担当者がほぼ代行してくれるので、転職活動にかかる労力を大きく削減することが可能です。
ポートフォリオ作成のサポートも充実しているため、自分の履歴に自信が無いという方も一度相談してみる価値があるでしょう。
説明会・セミナーなども頻繁におこなわれているため、具体的な情報を収集したいときにも有効です。
興味のある方は登録を検討してみてください。
ゲーム業界の今後についてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、ゲーム業界の今後について紹介してきました。
この記事のポイントを改めておさらいしましょう。
- ゲーム業界の現状は、スマホゲーム・eスポーツなどにより大きな盛り上がりを見せている
- 今後の展望としては、オンラインゲーム・ソーシャルゲームの伸びにより全体的には市場が大きくなることが予想される
- 一方、家庭用のオフラインゲーム市場は縮小が予想される
- さらにゲーム業界を伸ばしていくためには、若年層の取り込みや海外進出を意識した立ち回りなどが課題となる
- 今後のゲーム業界は、競争の激化に伴いハードな労働が待っているかもしれないが、その分給料のアップも予想できる
- 業界トップクラスでは、平均年収が1,000万円を超える企業も存在する
- ゲーム業界への転職を目指すならマイナビクリエイターの活用がおすすめ
今は業界全体が大きく動いている時期なので、それだけチャンスが多く埋まっているとも言い換えられます。
常にアンテナを張り巡らせて、そのチャンスを逃さないようにしていきましょう。