デジタルソフトを駆使してアニメを制作するCGアニメーター。
今回Pacific Metaマガジンでは、CGアニメーターは絵が下手でもなれるのかということについて以下の内容を中心に紹介します。
- CGアニメーターとはどんな職業なのか
- 絵が下手でもCGアニメーターになれるのか
- CGアニメーターに必要なスキル
- CGアニメーターが活躍する場
CGアニメーターについて解説し、絵が下手でもなれる可能性があるのか詳しく紹介していくのでぜひ最後までご覧ください。
CGアニメーターとは?
アニメを作るには、まず原画となるイラストを作成しそこに動きをつけるという作業が必要です。
CGアニメーターとはこのアニメーションに動きをつける作業をする職業であり、2DCGまたは3DCGのソフトを用いてキャラクターや背景が滑らかに動かすという役割を担っています。
グラフィックだけではアニメは完成しません。
誰が見ても自然なアニメーションになるよう、リアルな動きを表現することが求められます。
様々な知識や技術を組み合わせてアニメーションを作成するCGアニメーターは、大変ですがその分とてもやりがいのある仕事です✨
アニメーターという名称ではありますが、CGソフトを用いて建築や医療の現場でも活躍することができます。
「アニメーター イラスト」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
「アニメーター 仕事」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
CGアニメーターは絵が下手でもなれるの?
アニメーターと聞くと、絵が描けないとなれない職業だというイメージがあります。
一方、CGアニメーターはCGソフトを用いてアニメーション制作に尽力します。
自分でイラストを描く人ももちろんいますが、基本的にはソフトを駆使して動きをつけるという仕事がメインです。
元になるデザインは既に作られているため、それを忠実に再現します。
絵を描くのではなく形を作り上げるという方が近いかもしれません。
そのため、絵が下手でも活躍しているCGアニメーターは大勢いるのです❗️
絵が下手・絵が描けないことでアニメ業界に就職することを諦める必要はありません。
原画を細かい部分までしっかりと観察し、ソフトを使って命を吹き込んでください。
CGアニメーターに必要なスキル
CGアニメーターになるには、絵を描くことより重要なスキルがたくさんあります。
主なものを4つ紹介します。
デッサン力
絵は描けなくても大丈夫ですが、デッサン力は必要です。
デッサン力を磨くことで原画を忠実に再現できますし、立体感を持たせるにはどうすれば良いのかも分かります。
アニメに登場するキャラクターや背景を、まるで現実世界のものであるかのように再現することで作品にリアリティが生まれクオリティが上がります。
日頃から欠かさずデッサンの練習に取り組みましょう。
観察力
原画の細かい部分まで観察し、理解していなければせっかくCGを制作しても意味がありません。
アニメのイラストには製作者のこだわりがたくさん詰まっています。
それを見逃さずアニメーションに落とし込むための観察力は必要不可欠です。
コミュニケーション能力
アニメはCGアニメーター1人で作るものではありません。
他のCGアニメーターだけでなくプロデューサーやディレクター、イラストレーター、大勢のスタッフが力を合わせて制作します。
分からないことは率先して相手に尋ね、また自分が考えていることを分かりやすく伝えるコミュニケーション能力を磨いておくと、仕事がよりスムーズに進みます。
また、制作中のアニメは細かい変更を要求されることも多く、それに臨機応変に対応していくために密に連絡をとることをおすすめします。
CG制作ソフトを扱うスキル
CGアニメーターは、CGソフトでアニメーションを制作する仕事です。
2D・3DCGは絵が下手かどうかより、ソフトを適切に使えるかどうかで完成度が変わってきます。
様々なソフトの使い方を習得し、どんな現場に行っても対応できる能力を磨いておきましょう。
自分の活躍の幅が広がることにも繋がります。
CGアニメーターにおすすめの資格
CGアニメーターとして活躍するために、とっておきたいおすすめの資格を紹介します✨
CGクリエイター検定
CGで表現するデザイナーやクリエイターのためのCGクリエイター検定。
デザインやCGの基礎的な部分から、3DCGを構築するのに必要なモデリング・ライティング・レンダリングといった技術的な内容まで網羅しています。
知識の理解度を測るベーシックと実際に技術も試されるエキスパートの2段階設定されているので、CGアニメーターとしての意欲を示すのに取得しておきたい資格だと言えます。
自分のCGスキルを証明するのにも役立つでしょう。
https://www.cgarts.or.jp/kentei/about/creator/index.htmlアニメーション実技試験
CGアニメーターを目指す人に向けた実技試験です。
課題の指示文から正確に意図を読み取り、CG作品を制作します。
それをCGプロダクション5社が審査して、スコアや順位だけでなくアドバイスもフィードバックしてくれるのです。
自分の現時点の実力や課題をはっきりさせることができるため、受けておくメリットはたくさんあるでしょう。
https://www.cgarts.or.jp/kentei/animation/index.html色彩検定
色彩に関する知識や組み合わせの技能を問う検定です。
アニメーション制作において、カラーリングはとても重要な要素の1つです。
より目立たせたい部分や立体的に見せたい部分を色で効果的に表現するにはどうすれば良いかなど、色を有効に使えば自分の表現力を上げることに繋がります。
1~3級の難易度に分かれていて、CGアニメーターの仕事に応用したいなら1級または2級取得を目指してください。
https://www.aft.or.jpCGアニメーターを目指すなら見ておきたい作品3選
CGアニメーターを目指すなら、CGのクオリティが高い作品を見ておきましょう。
おすすめの作品は以下の3つです❗️
宝石の国
原作の漫画を元に2017年にアニメ化された宝石の国。
宝石が戦うという斬新な設定と美麗なイラストで注目を集めた作品です。
フルCGアニメーションによって登場人物のモチーフとなっている宝石の質感がリアルに表現されています。
CGは手描きの補助的役割を果たすという従来のイメージを覆す仕上がりになっています。
BEASTARS(ビースターズ)
擬人化された様々な動物の共生を描いたBEASTARS。
学生寮で過ごす学生の1人が殺されるという事件が起きて、物語は大きく動いていきます。
二足歩行する動物たちをCGで巧みに描いています。
人と同じ部分、違う部分を意識しながら作ったCGは細部まで作り込まれていて、見ている方に全く違和感を感じさせません。
ミュウツーの逆襲 EVOLUTION
1998年に公開されたミュウツーの逆襲を全編3DCGでフルリメイクしました。
「最強のポケモンは誰か」というテーマの元、人工的に作られたポケモンであるミュウツーを中心にストリーが展開します。
3DCGの中にも古くから活用されてきた2DCGの良さを取り入れ、2.5DCGという世界観を表現しています。
登場人物やポケモンだけでなく、技が繰り出されるエフェクトまで細かく作り込まれているので、じっくり観察してみてください。
CGアニメーターの就職先
CGアニメータの主な就職先を紹介します。
- アニメ制作会社
- 映像制作会社
- 作画スタジオ
- ゲーム会社
- テレビ局
- 建築業界
- 医療業界
アニメやゲーム、映画などの映像を作る会社で働くのが一般的です。
また、テレビ番組で出演者以外にアニメーションやCGを盛り込むのに従事することも。
建築・医療の現場において、説明や2Dだけでは分かりにくい・伝わりにくい部分に関して3DCGのモデルを作成することもあります。
CGアニメーターの平均年収は?
CGアニメーターの平均年収は約332万円であることが分かりました。
引用元:平均年収.JP
CGアニメーターは、駆け出しのころからいきなり大きな仕事に携われる人は少ない傾向があります。
そのため、若いうちは年収300万円未満という人が多いのが現実です。
着実に仕事をこなして大きな仕事を請け負ったり、フリーランスに転身して自分の働き方を確立することで500万、600万と年収をアップさせている人もいます。
CGアニメーターとして稼ぐにはまず下積み時代を乗り越えて確かな知識・技術を身に着け、そのスキルを活かした仕事をこなすことが重要です❗️
CGアニメーターについて学べる専門学校3選
CGアニメーターを目指すのにおすすめの専門学校を3つ紹介します。
代々木アニメーション学院
アニメ・マンガ・イラスト・声優など幅広い分野を取り扱っている代々木アニメーション学院。
CGアニメーターを目指すならデジタルアニメ学部がおすすめです。
キャラクターの造形など基礎的な部分から始まり、実際にプロの現場で使われているCGソフトの使い方も習得できます。
現役のプロ講師が授業してくれる豪華さが魅力的。
その他にも、企業連携によって在学中だけでなく就職時・卒業後もしっかりサポートしてくれます。
また、奨学金制度や学生ローンを導入しているので、金銭面を理由に進学をあきらめる必要はありません。
全国10校どこに通っても同一水準のカリキュラムを受講して、CGアニメーターとしてのスキルをしっかり身に着けられます。
まずは無料資料請求をして、代アニの校風に触れてみてはいかがでしょうか?
総合学園ヒューマンアカデミー
総合学園ヒューマンアカデミーには、ゲームカレッジが存在します。
CGデザイナー専攻なら、ゲームグラフィックに関するスキルを身に着けながら基礎画力の向上も目指せます。
アニメーター専攻で2D・3D両方に対応できるCGアニメーターを目指すのも良いでしょう。
ゲーム業界の大手であるスクウェア・エニックスのCGメイキングを学べる点が特徴的です。
幅広い知識と技術を身に着けた後は、生徒1人ひとりに合わせた就活法を伝授して、デビューまでしっかり手助けしてくれます。
他の専攻やカレッジの授業を受けることもできるため、アニメーターという枠にとらわれず活躍していきたい人には総合学園ヒューマンアカデミーがぴったりだと言えます。
資料請求は無料なので、まずは気軽に問い合わせてみてください。
アミューズメントメディア総合学院
3DCGやグラフィックデザインの専門学校であるアミューズメントメディア総合学院。
ゲーム・アニメ3CG学科では、業界の最前線で活躍する講師から3DCGを学べます。
2年間の在学期間のうちに4回アニメ・ゲーム制作実習があり、就職と同時に即戦力として活躍できる力を養っていきます。
また、在校生だけでなく卒業生とも交流して一緒に作品を作り上げることで、在学中からプロの現場で活躍可能です。
専任スタッフが就職面をサポートし、更に現役クリエイターや企業トップの方々を招いたセミナーを実施。
現場の声を聴ける貴重な機会が数多く設けられています。
CGアニメーターを目指している方は、まず資料請求して概要を把握してみましょう。
「アミューズメントメディア総合学院」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
CGアニメーターは絵が下手でもなれるかについてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、CGアニメーターは絵が下手でもなれるのかについて以下の内容を中心に紹介しました。
- CGアニメーターは絵が下手でもなれる
- 重要なのはデッサン力やコミュニケーション能力、CGソフトを扱う能力である
- 「CGクリエイター検定」「アニメーション実技試験」「色彩検定」を取得しておくことをおすすめする
- CGアニメーションが活用された作品を見て学ぶことはとても重要
CGアニメーターは絵が下手でもなれる職業です。
デザインを忠実に再現し立体感を持たせるために、デッサン力やCGソフトを扱うスキルを磨いておきましょう。
そして各種資格を取得し、自分の能力をアピールして大きなチャンスを掴んでください。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。