近年は特にゲームクリエイターを目指す人が非常に多いですが、ゲームメーカーに就職するための学歴が気になるという方も多いでしょう。
今回Pacific Metaマガジンでは、ゲームクリエイターの出身大学について以下の内容を中心に紹介します。
- ゲームクリエイターになるのに学歴は重要?
- 大学卒と専門卒ゲームクリエイターの就職率の違い
- ゲームクリエイターを目指す為の学校の選び方
- ゲームクリエイターにおすすめの専門学校
- ゲームクリエイターの将来性
- ゲームクリエイターに向いている人や必要な資格
- 有名ゲームクリエイターの出身大学
ゲームクリエイターになるために有利な経歴など、様々な観点からゲームクリエイターと学歴の関連性を紹介します。
ゲームクリエイターとは?
ゲームクリエイターとは、ゲーム制作に関わる人全員を指す総称です。
ディレクター、プロデューサー、プログラマー、プランナー、グラフィックデザイナーなど、ゲームクリエイターの中には色々な職種がありますが、それら全てをまとめて「ゲームクリエイター」と呼んでいます。
ゲームクリエイターと一口に言っても職種によって違うことは当然出てきますので、この記事でも場合によっては具体的な職種を指しながら個別に説明するようにします。
ゲームクリエイターになるのに学歴は重要?
一般的な学校で習う知識がゲーム制作に活かされるかと言われれば、役立つ機会は少ないかもしれません。
それでも、大手ゲーム会社への就職においては大学卒業を前提としたある程度の学歴が必要になると言われています。
日々進歩する技術に対して常に学び続ける姿勢があるかどうかを見定めるなど、学歴を重視する意味については様々な理由が考えられますが、いずれにしても新卒の場合は学歴を重視されるケースも多いということを意識しておきましょう。
職種別に細かく見ていくと、アルバイトでもよく募集をしているデバッガー・テスターであれば学歴はさほど影響しません。
ただし、プロデューサーやディレクターといった管理職を将来的に目指す方や、プランナーなどの企画職を狙う方は、比較的学力を重視されやすい傾向にあります。
プログラマー、グラフィックデザイナー、シナリオライターといった専門職についてはスキルを最優先に考慮されるケースも多いですが、いずれにせよ学歴が全く無くても大丈夫ということにはならないでしょう。
「ゲームクリエイターの学歴」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
ゲームクリエイターになるには?
ここでは、ゲームクリエイターになるための勉強方法を4つ紹介します。
大学へ通う
1つ目は大学へ通うこと。
大学卒業の経歴は就職でも有利に働きますので、他の選択肢に強い想いが無い場合は大学進学をおすすめします。
大学では情報学科などの学部に進めば、プログラミングやIT関連知識の基礎を修得することが出来ますし、在学中に資格の取得を狙うことも可能です。
ゲームクリエイターを目指す上では、最もオーソドックスな選択でしょう。
専門学校へ通う
2つ目は専門学校へ通うこと。
専門卒を積極的に採用しているゲームメーカーも多いですし、行きたい企業や身に付けたいスキルがはっきりしている場合には有効な選択肢です。
専門学校にはゲーム制作に特化した学校・学科も数多く存在しているため、必要な知識・スキルを重点的に得ることが出来ます。
2~3年で卒業となる学校がほとんどなので、大卒よりも早く社会に出れるというメリットもあります。
専門のスクールへ通う
3つ目は専門のスクールに通うこと。
一番有名なのはプログラミングスクールですが、グラフィックデザイナーを目指すためのスクールなどもあるため、狙う職種に合わせて選ぶことが出来ます。
スクールは、教室のようなタイプとマンツーマンに近いタイプとがあるため、自分の好みによって選択しましょう。
最近では、転職や副業としてゲームクリエイターを目指す方も増えていますので、教室タイプを選択すれば、同じような環境の人と共に勉強することでモチベーションの向上にも繋がるでしょう。
独学で勉強する
4つ目は独学で勉強すること。
最初から最後まで全て独学というのは難易度が高いため、上で紹介した3つのいずれかと組み合わせることをおすすめします。
書籍やWebの学習サイトなどには各分野の情報があふれていますし、必要な内容を取捨選択出来る程度の知識・スキルがあれば、独学での上達も十分可能です。
なにより、自分のやりたい部分を重点的に鍛えられるため、短所を補う・長所をさらに伸ばすといった使い方に向いています。
「ゲームクリエイターになるにはどうすればいいか」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
大学卒と専門卒ゲームクリエイターの就職率の違い
ゲームクリエイターを目指すにあたって、大学卒 or 専門卒どちらの就職率が高いというのは一概に言えません。
例えば、専門卒全体の就職率は約95%と言われていますが、希望の分野に就職出来た人はそれより低い割合になります。
参考:専門学校の就職事情を調査!大学との比較、就職率、メリット・デメリットを解説
大卒の就職率は専門卒よりやや高い数値で推移していますが、こちらも最初から希望していた職種に就けたという方はそれほど多くないでしょう。
参考:令和3年春の大卒の就職率96% 前年同期より2.0ポイント減
数字的に見ても、どちらが高い・低いという大きな差はありませんので、自分のやりたいことに合った進路を目指すという考え方をするのが良いでしょう。
ゲームクリエイターを目指す為の学校の選び方
続いては、学校の選び方についてポイントを3つお伝えします。
オススメの学部・学科
おすすめしたい学部・学科は、目指す職種によっても変わってきます。
プログラマーを目指すのであれば情報系・工学系・IT系の学部・学科に入ることで、プログラミングやITの関連知識を多く得ることが可能です。
他の職種を目指す場合でも上記のような学部・学科で勉強しておけば、ゲーム業界に活かせる知識がある程度身につけられるでしょう。
一方、グラフィックデザイナーを目指すなら美術系の学部・学科、シナリオライターを目指すなら文学系の学部・学科にするなど、業務内容から進路を選ぶという考え方もあります。
学費がどれくらいかかるか
私立と国公立を比べた場合、私立の方が選択の幅は広く専門的な学部が多いという特徴はあります。
ただし、学費の面で言えば私立>国公立ですので、費用が気になる際は国公立から候補を探すことを優先にしましょう。
最近は国公立でもIT系の学部が充実していますので、あなたの条件に合うような学校が見つかるかもしれません。
就職支援は充実しているか
ホームページなどで就職支援・就職実績についても確認するようにしましょう。
ゲームクリエイターへの就職実績がある学部であれば、就職支援のノウハウも溜まっている可能性が高いので、就職先を考える上でも頼りになるはずです。
もちろん学校に頼らず就職活動をする人も大勢いるため必須条件ではありませんが、ポイントの1つとして抑えておきましょう。
ゲームクリエイターにおすすめの専門学校3選
学校が多すぎて迷ってしまうという方も多いと思いますが、ここではゲームクリエイターを目指すのにおすすめの専門学校を紹介します。
代々木アニメーション学院
ゲームクリエイターを目指すのにおすすめの専門学校、1つ目は代々木アニメーション学院です。
代々木アニメーション学院は、アニメ・マンガ・イラスト・ゲームといったエンタメコンテンツに携わるクリエイターを育成している専門学校です。
ここには、ゲームクリエイターを目指せる「ゲーム学部」も開設されているので、専門的な知識やスキルを身につけることが出来ます。
また、講義では現場で活躍されているプロの講師に直接指導してもらうことができるため、職場での働き方をイメージしながら実践的な内容を学ぶことも可能です。
ゲームクリエイターになった卒業生も数多く輩出しているため、今までのノウハウを活かした就職サポートも充実しています。
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アミューズメントメディア総合学院
ゲームクリエイターを目指すのにおすすめの専門学校、2つ目はアミューズメントメディア総合学院です。
アミューズメントメディア総合学院は、ゲーム・アニメ・イラスト・小説といったコンテンツのクリエイター育成に力を入れている専門学校です。
ここには「ゲームクリエイター学科」「ゲームプログラマー学科」といったコースがあるため、ゲームクリエイターになるための学習が存分にできます。
また、この学校は「夢を、夢で終わらせない。」をスローガンとして掲げており、在校生だけでなく卒業生と一緒に作品作りに挑む現場実践教育が徹底されています。
それぞれの業界で活躍するトップクリエイターを招いての特別講義も設けており、就職に向けて個人指導をしてくれるシステムも充実しています。
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「アミューズメントメディア総合学院」についてもっと知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
総合学園ヒューマンアカデミー ゲームカレッジ
ゲームクリエイターを目指すのにおすすめの専門学校、3つ目は総合学園ヒューマンアカデミーです。
総合学園ヒューマンアカデミーは、ゲーム・eスポーツ・声優・俳優・マンガ・イラスト・動画クリエイターなど幅広いジャンルのクリエイター育成をおこなっている専門教育機関です。
その中の1つゲームカレッジでは、プログラマー・CGデザイナー・プランナーなど職種ごとの専攻があり、大手企業への就職実績も充実しています。
また、ゲーム業界で実際に働いている方から直接講義を受ける機会もあるため、就職後のイメージがしやすいですし、モチベーションのアップにも繋がります。
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ゲームクリエイターの将来性
「ゲームクリエイターは若いうちしか出来ない」という話をよく聞きますが、果たしてそれは本当でしょうか?
実際にゲームメーカーで働く人の平均年齢を見ると、一般的な会社員よりも若いことが多いのは確かです。
ゲームクリエイターの内訳としてはプログラマーやデザイナーといった現場職の割合が多く、歳を取ると体力的に持たなくなってくる、新しい言語や技術の修得が追いつかなくなるなどの理由で長期間続けるのが困難になるケースが考えられます。
しかしだからといって、ゲームクリエイター全体が将来性の無い仕事と考えるのは早計でしょう。
1つプログラマーを例にすれば、ディレクター → プロデューサーといった管理職へのキャリアアップが1つの将来像として考えられます。
また、得意な言語や分野に絞って専門性をとことん突き詰めたり、チームを統括する立場としてプログラマーと管理職のハイブリットで勝負したりする働き方もあるでしょう。
特に中小のゲーム業界に若い人が多いことは事実ですが、それを足がかりにして業界に長く貢献する方法も存在するので「一定年齢を過ぎたら辞めるしか無い」ということは全くありません。
ゲームクリエイターの平均年収は?
ゲームクリエイターの平均年収は500万円前後と言われています。
下記は2010年の記事ですが、ゲームクリエイターの平均年収は518万4995円、プログラマーに限っても464万1390円と、一般的なサラリーマン全体の平均(429万円)と比較しても高い数値となっています。
参考:ゲーム開発者の平均年収、既婚率は 初の実態調査: 日本経済新聞
この記事では労働時間の長さも指摘されているため、時給換算をすると違った数字になる可能性もありますが、それでも一般的な会社員と比べて著しく給料が低いということは無いでしょう。
「ゲームクリエイターの年収」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
ゲームクリエイターとして大手会社で働くには?
ここでは、ゲームクリエイターとして大手会社に就職するためのポイントをお届けします。
スキルや資格を取得する
他の就活者と差をつけるために、スキルや資格の取得に励むのは効果的です。
具体的に必要とされやすいスキルや資格については下の見出しでも紹介していますので、そちらもあわせてチェックしてみてください。
ただし「それさえ取得しておけば大丈夫」といったスキル・資格はありませんので、あくまで最後のひと押しとして考えましょう。
インターンシップに参加する
企業が開催しているインターンシップに参加するのも有意義な活動です。
「採用には影響しない」とする企業も多いですが、職場を見学したり仕事を体験したりといった経験を通して、自分の働く姿が具体的にイメージ出来るという利点があります。
履歴書や面接などでもインターンシップの経験を取り入れることによって、間接的にアピールへ繋げることが可能になるでしょう。
ポートフォリオや面接対策を完璧にする
やれることをやった後は、採用試験対策です。
今までの経歴から入社後に活かせそうな経験をピックアップして書類を作成し、面接で聞かれそうな質問への対策をします。
志望動機や面接対策などは他の記事でも特集していますので、ぜひそちらもあわせてご確認ください。
ゲームクリエイターに必要な資格とスキル
こちらでは資格・スキルについて紹介します。
絶対に必要という項目はありませんが、今の自分に足りないものを一度見直して、取り組む優先順位を決めてみてください。
必要なスキル
ゲームクリエイターに必要とされやすい代表的なスキルは以下の5つです。
それらのスキルが特に求められる職種もあわせて紹介します。
発想力
ゲーム作りでは現実に存在しないものを創造しなければならないため、人より優れた発想力が求められます。
特に企画職となるプランナーを目指す場合には、必須の能力と言えるでしょう。
ぼんやり浮かんだアイデアをきちんと形にして残したり、最新のトレンドを情報収集したりするクセを日頃からつけておきましょう。
英語力
プログラミングの単語や文法を覚える上では、ある程度の英語力があった方が楽に対応できるケースも多いです。
最近は全世界に向けて発売するゲームが増えてきているので、プログラマーはもちろん、プランナーなどの企画職を目指す場合も英語力が必要になってきます。
学校の勉強でも英語をおろそかにせず、TOEICなどの試験にも積極的に挑戦するよう心がけましょう。
忍耐力
ゲーム作りは終わりの見えない作業でもあるため、忍耐力が問われます。
プログラマーやデバッガーなどは、次々出てくるバグや改善点と戦いながら発売までに少しでもクオリティを上げるために努力をし、場合によっては発売後もアップデート作業を繰り返します。
鍛えるのが難しい能力ではありますが、小さなことから長期間継続するなどの経験を積み重ねていきましょう。
コミュニケーション能力
ゲーム作りはほとんどの場合がチーム作業であり、互いの歩調を合わせるためにはコミュニケーション能力が欠かせません。
ゲームクリエイターにおいては、どの職種にも必要とされる必須能力です。
独学では身につかない能力のため、学校などを通してチームで制作物を完成させるといった経験を積んでおくことが望ましいでしょう。
スケジュール管理能力
自分のスケジュール、さらにはチームメンバーのスケジュールを管理する能力は、持っていると重宝されます。
特に将来プロデューサー・ディレクターといった管理職へのキャリアアップを考えている方にとっては、必須となる能力です。
日常生活のちょっとした予定でも、進捗管理をするクセをつけてみてはいかがでしょうか。
おすすめの資格
続けて、おすすめの資格を紹介します。
資格の勉強におすすめの本、問題集のテキストもあわせて掲載していますので、気になったものはチェックしてみてください。
Photoshopクリエイター能力認定試験
Photoshopクリエイター能力認定試験は、アドビ製品であるPhotoshopの活用能力を測定するための資格です。
公式サイト
Photoshop®(フォトショップ)クリエイター能力認定試験
難易度はスタンダード、エキスパートの2段階に分かれていますが、どちらにも画像ファイルの作成や作品制作といった実技形式の問題が含まれており、より実践的な内容になっています。
スタンダードは基本的な内容がほとんどなので、実務経験が無い方でも十分狙える難易度です。
Illustratorクリエイター能力認定試験
Illustratorクリエイター能力認定試験は、上で紹介したPhotoshop資格と同じ形式の資格となっています。
公式サイト
Illustrator®(イラストレーター)クリエイター能力認定試験
こちらも実技がメインなので、Illustratorを使った制作をされる方の腕試しにはうってつけです。
すでに数年以上の実務経験がある方は、いきなりエキスパートの受験を目指しても問題ないでしょう。
CGエンジニア検定
CGエンジニア検定はCG分野における開発・設計をおこなうプログラマーなら取得しておきたい資格です。
公式サイト
CG-ARTS | 検定 (cgarts.or.jp)
CGを活用した開発ということで、画像処理や2次元・3次元のモデリングを活用したプログラミング能力が問われます。
CGクリエイター検定
CGクリエイター検定は、デザインや2次元CGの基礎、構図やカメラワークなどの映像制作の基本、 モデリングやアニメーションなどの3次元CG制作の手法などが問われる資格です。
公式サイト
CG-ARTS | 検定 (cgarts.or.jp)
問題は選択式となっており、参考画像を見ながら文章問題に答えていく形式が多くなっています。
CG関連のデザイナーやアニメーターなどを目指す人に向いている資格でしょう。
C言語プログラミング能力検定
C言語プログラミング能力検定は、名前の通りC言語を駆使してプログラムを作成する能力を認定する資格です。
公式サイト
C言語プログラミング能力認定試験
難易度は1級~3級までの3種類です。
2級,3級は選択式の形式ですが、1級はパソコンを使っての実技が問われるようになっており、級が進むごとに応用的・実践的になっていきます。
今では様々な種類があるプログラミング言語ですが、Cはいまだに根強い言語なので、取得しておいて損はないでしょう。
マルチメディア検定
マルチメディア検定は、文書・音声・画像・動画といったマルチメディアについての基本的な知識と、日常生活や社会へのマルチメディアの応用などを題材に知識を問う資格です。
公式サイト
CG-ARTS | 検定 (cgarts.or.jp)
問題は選択式となっており、文章の穴埋めをする知識問題や、ケーススタディといった形式が出されています。
ベーシックでは専門的・実践的な知識はそれほど問われないため、学生にもおすすめできる資格です。
情報処理技術者試験
情報処理技術者試験はIT分野において最もポピュラーな資格で、経済産業省が認定していることから多くの企業で評価の対象となっています。
公式サイト
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:基本情報技術者試験
ゲーム作りに関わるプログラミング分野のほか、ソフトウェア・ハードウェアの仕組みといったところも絡んでくるので、プログラマーを目指す上で取得をしておきたい資格です。
難易度は「ITパスポート」 → 「基本情報技術者」 → 「応用情報技術者」(→以降は分野ごとに派生していく)と徐々に上がっていきます。
就職や業務に役立てたいなら最低でも基本情報技術者の取得を目指したいところです。
画像処理エンジニア検定
画像処理エンジニア検定は、工業分野、医療、ロボットビジョン、バーチャルスタジオなどのソフトウェアやシステム、製品などの開発を行うための知識を問う資格です。
公式サイト
CG-ARTS | 検定 (cgarts.or.jp)
問題は選択式となっており、実際に画像を数多く使った問題が出題されます。
画像を扱うプログラマーや、開発・研究者向けの資格です。
色彩検定
色彩検定は、文部科学省後援の試験としてデザイン系では非常に高い知名度を持ちます。
公式サイト
色彩検定協会/カラーコーディネーター
以前はアパレル系の団体が主催していたためにファッション業界に偏った資格でしたが、現在はファッションに限定されず幅広い分野の知識を問う資格に変化しています。
試験は1級~3級、およびUC級の計4つに分かれており、3級はマークシートのみの解答形式ですが、級が上がると記述問題が入ってきます。
「UC級」とは色のユニバーサルデザインに関する内容が問われる級で、他とは独立した立ち位置です。
ゲームクリエイターに向いている人
ゲームクリエイターに向いている人の特徴として、以下のような要素が挙げられます。
- 必要なスキルを兼ね備えている人
- ゲームをプレイするのが好きな人
必要なスキルはこの記事でも紹介したように、発想力・忍耐力・コミュニケーション能力などが一例としてあります。
ゲームが好きな人は、ゲーム制作のモチベーションも高くなりやすいですし、トレンドをつかむ能力も自然に培われている可能性が高いです。
特にプランナーを目指している方には有利な要素となるでしょう。
有名ゲームクリエイターとその出身大学
最後に、有名なゲームクリエイターの学歴はどうなっているのか、具体的に5人の名前を挙げながら見ていきましょう。
横井軍平
1人目は「携帯ゲームの父」と呼ばれ、『ゲーム&ウオッチ』、『ゲームボーイ』、『バーチャルボーイ』といった任天堂ハードの開発を手掛けた横井 軍平(よこい ぐんぺい)さん。
横井さんは京都の名門である同志社大学を卒業しています。
『GUNPEY(グンペイ)』というアクションパズルゲームを監修し、自らの名前がつけられたことでも有名ですね。
堀井雄二
2人目の紹介は『ドラゴンクエスト』シリーズの生みの親、シナリオライターとして活躍する堀井 雄二(ほりい ゆうじ)さんです。
堀井さんは早稲田大学の第一文学部(現在は廃止された学部)を卒業しています。
当初フリーライターとして活動をおこなっていたため、学部の選び方もそれを反映しています。
宮本茂
『マリオシリーズ』、『ゼルダの伝説』、『ドンキーコング』などの生みの親で、任天堂の顔と言っても過言ではない宮本 茂(みやもと しげる)さん。
宮本さんは、金沢美術工芸大学でデザイン分野を専攻していました。
大学卒業後には、アクセサリーデザイナーになることを勧められたというエピソードもあり、元々は花札やトランプの製造販売から始まった任天堂のものづくり分野に携わっていました。
手塚卓志
次に紹介するのは『マリオ』『ゼルダ』『どうぶつの森』など、数え切れないほどの任天堂ゲームをプロデュースしている手塚 卓志(てづか たかし)さんです。
手塚さんは、多くのクリエイターを輩出している大阪芸術大学の卒業生で、任天堂ではデザイナーを経てプロデューサーへとステップアップしていきます。
ちなみに手塚さんは、採用試験を受けた時の面接官が宮本さんだったということで、2人は非常に長い付き合いです。
宮崎英高
最後に紹介するのは、フロム・ソフトウェア代表取締役社長を務めている宮崎 英高(みやざき ひでたか)さん。
宮崎さんは、慶應義塾大学を卒業しています。
社長でありながら『アーマード・コア』『DARK SOULS』『Bloodborne』『SEKIRO』などでディレクター等を務め、今もゲーム制作に携わり続ける生粋のクリエイターです。
ゲームクリエイターの出身大学についてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンではゲームクリエイターの出身大学や学歴について紹介してきました。
- ゲームクリエイターは、ゲーム制作に関わる人全員を指す総称
- 大手ゲーム会社を目指すなら学歴は気にしたほうが良い
- 大学・専門学校・スクール・独学などの勉強方法がある
- 大学卒と専門卒との就職率の差はあまり気にしないほうが良い
- 学校選びは学部・学科、学費、就職支援などもチェックポイント
- 専門学校は代々木アニメーション学院、アミューズメントメディア総合学院、総合学園ヒューマンアカデミーがおすすめ
- ゲームクリエイターはキャリアップを視野に入れれば将来のある仕事
- 平均年収も一般的な会社員平均より高い
- スキルや資格の取得、インターンシップへの参加、ポートフォリオや面接対策なども大手会社への就職には必要
- スキルでは発想力、英語力、忍耐力、コミュニケーション能力、スケジュール管理能力などが求められやすい
- 資格は必須ではないが、目指したい職種によってそれぞれチェックすると良い
- 特にプランナーなどを目指す場合は、ゲームが好きなこともクリエイターに向いている要素となる
- 多くの有名クリエイターも大学を卒業していることが多いが、学部など専攻分野はバラバラ
絶対的な正解はありませんので、自分にあった道を徹底的に追求してみてください。