日本ではアニメ文化が盛んであるため、アニメに対して強い興味や関心を持っている人は他の国に比べてもとても多く存在しています。
今回Pacific Metaマガジンで以下のことについて説明していきます。
- 独学でアニメーターになることはできるのかどうか
- 独学でアニメーターになる際に勉強しておくべきことは
- 独学でアニメーターの勉強をする際にオススメの書籍について
- 独学以外でのオススメのアニメーターになる方法
他にも独学での注意点やメリットなどについても説明します。
独学でアニメーターになることはできる?
独学でアニメーターを目指す事は結論から言ってしまえば可能です。
アニメーターの知識や技術については独学で学べるため、わざわざ学校に行ったり誰かに教わったりしないでも身に着けることができます。
また、アニメーターの世界では学歴よりもアニメーターに必要な能力を備えているかどうかが重要とされています。
アニメーターの育成機関としての大学や専門学校を卒業していなくても、アニメ制作会社がアニメーターに求めている能力が十分にあることが証明できれば採用されることは可能です。
自分自身の能力が求められている基準を満たしているかどうかを証明するために、資格やスキルを取ることによってできることは少なくありません。
自分自身の能力証明にも使えるほか、基本的なグラフィックツールの使い方をマスターしている証明にもなります。
書類選考などの際には自分自身の制作した作品を添付することが条件の場合もあるので、普段から作品は積極的に作るように意識することが大切です。
作品自体も同じ系統ばかり作るのではなく様々な系統の作品を作ることによって、作品の制作できる幅の広さをアピールすことも重要です。
アニメ制作会社の求人には年齢・性別・経験について不問なものも多いので、独学でも応募できる求人自体は多いため画力などについては、普段からの練習で求められている基準を満たせるように準備しておいてください。
下記の記事では、アニメーター転職について詳しく紹介しています。
ぜひ、こちらもあわせてご覧ください!
独学でアニメーターになる際に勉強すべきこととは?
独学でアニメーターになる際に勉強すべきことはたくさんありますが、その中でも大事なのは画力の向上です。
一般的な絵の描き方でもアニメーター必要な技術については通ずる技術もありますが、アニメーションを作るにあたって上達させなければいけない絵を描く技術もあります。
また、それぞれ紙とペンでアナログ方式で描くのも良いですが、これからの時代はデジタル作画や3DCGでの作画技術なども求められていくため、環境を整えることが出来る場合にはアナログとデジタル両方で練習することがオススメです。
人物・背景などアニメに出てくる要素の描き方
アニメーターは人物や背景などアニメに出てくる要素について正しく描く必要があります。
アニメーターは人物も背景も両方描けなければならないため、どちらか一方だけしかできないと、1枚の絵の中でアンバランスさが生まれてしまいます。
そして、それが結果としてアニメを見た人に違和感を与えてしまいます。
この違和感をなくすためには、パースについて正しく理解して人物と背景のバランスについて狂いがないように調整しながら描いていく必要があります。
なので、普段から絵を描く際には人物と背景が両方入っている絵を描くようにしてバランスの良い絵を描けるように練習してください。
デッサン・模写・トレース
アニメーターには高いデッサン力が求められているため、独学にて練習をする際にはデッサンも積極的に行うようにしてください。
デッサン力を高めることによって立体感や質感を的確に表現することができるようになり、全体のバランスについても整った絵を描くようになれるからです。
アニメーションでは普段の絵とは異なった技術や構図が必要になってくるため、アニメの絵を模写やトレースをすることも練習方法としてオススメです。
模写やトレースを行うことによって普段の自分の絵とアニメーションの絵の違いについて学んで、普段からの絵もアニメーションの絵を意識するようにしてください。
独学では自分のパースの狂いなどに気づきにくいと言われているので、模写やトレースをすることによって自分のパースと上手い人のパースの違いについても学ぶことができます。
ポートフォリオの作成方法
アニメーターの就職試験の際にはポートフォリオの提出が求められることが多いので、アニメーターを目指す際にはポートフォリオの作成が必須となります。
ポートフォリオとは自分の作品をまとめたもので、自分自身の技術や絵などをアピールするためのものですが、ポートフォリオの作り方にも色々コツがあります。
ポートフォリオは作品の紹介でもありますが、それ以上に能力のアピールのために作成するものです。
つまり、自分の気に入った作品を大量にまとめれば良いというわけではなく、作品のバリエーションや自分のらしさをアピールできるような作品を選ぶことを意識してください。
この時にアナログ作画とデジタル作画の両方の作品を選んでおくことによって、どちらでも絵が描けるアピールに繋がるので、作品がある場合には両方を選ぶようにしてください。
「アニメーターに求められる画力」についてより詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
独学でアニメーターになるのにおすすめの書籍
独学でアニメーターになるには様々な書籍を教本として参考にしなければいけないのですが、ここでは厳選していくつかオススメの書籍について紹介していきます。
レベルによって参考になる書籍なども異なってくるため自分のレベルにあったと思った書籍を参考にしてください。
物を描く基本 使える美術解剖図
「人物を描く基本 使える美術解剖図」では、人間の骨格や筋肉の付き方などについての人物デッサンをする際に非常に参考になる書籍です。
アニメーターが教えるキャラ描画の基本法則
アニメーターが教えるキャラ描画の基本法則は、3次元の人間や物をデッサンする時とは異なった技術が必要となる2次元のキャラクターを描く際の技術について学ぶことができる書籍です。
ニメーターが教える線画デザインの教科書
アニメーターが教える線画デザインの教科書は、理論的に絵の描き方を説明してくれるため、これまで感覚的に絵を描いていた人などが読むと劇的に絵が上手くなると言われています。
アニメーションの本―動く絵を描く基礎知識と作画の実際
アニメーションの本ー動く絵を描く基礎知識と作画の実際は、アニメーションの基本について学ぶことができるため入門書的な位置づけの書籍です。
静止画とアニメーションの違いについても説明してくれるため理解を深めることができます。
アニメーションの基礎知識大百科
アニメーションの基礎知識大百科はアニメーターを目指している人にはオススメできる一冊となっています。
アニメーターが行うべき工程などについて説明してくれているためやるべきことがわかる一冊となっています。
独学以外の方法でアニメーターになるなら専門学校
独学で勉強していけるか不安な場合には専門学校に入学することがオススメです。
専門学校では講師の先生がいるので行き詰ったときなどにはアドバイスをもらえ、自分では気づいていなかった創作時の癖や欠点などについても克服の方法など、についても指導してもらえます。
他にも専門学校にはアニメーターになりたくて進学してきている人たちが大勢いるため、一緒に授業を受けている中で意見や技術の交換だけでなく、グループでの制作課題などもあるのでより実践的なアニメーターの技術について学ぶことができます。
アニメーターを目指すのにオススメの専門学校2選
アニメーターを目指すにあたって専門学校は沢山ありますが、今回はその中からオススメの専門学校について2つ紹介していきます。
代々木アニメーション学院
代々木アニメーション学院は国内でもトップクラスの知名度を誇っており、講師陣にも実際に現場で活躍している人たちもいるので生の声を聞くことができます。
様々な学部や学科があるため他の職業を目指している人とも交流をすることによって、新しい知見を得ることができるのも魅力の1つです。
就職実績においてもかなりの実績を残しているため在学中に優秀な成績を残すことができれば、アニメーターとして有名なアニメ制作会社に就職することも夢ではありません。
夜間や土日など週1で授業を受けれるコースもあるので平日や昼間に時間のない人でも入学することができます。
インターネットからでも資料請求が可能なので興味がある方は一度資料請求してみてください。
ヒューマンアカデミー マンガ・イラストカレッジ
ヒューマンアカデミーマンガ・イラストカレッジでは最先端のCG技術について力を入れているため、アニメーターの中でもCGアニメーターを目指している人には特にオススメの専門学校となっています。
アニメ制作会社やCGプロダクションなどが特別セミナーを授業の一環として開催してくれるため直接現場が求めている技術や能力について生の声を聞くことができます。
これからの時代のアニメーターを育成することに目的にカリキュラムを組んでいるためCG関係の授業内容が多くなっています。
こちらもインターネットから資料請求が可能なので、興味があるのならば資料請求してみてください。
独立でアニメーターを目指すことについてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは独学でアニメーターになれるかどうかについて以下のことについて説明しました。
- 独学でもアニメーターになることはできる
- 独学でアニメーターになる際に勉強して身に着ける能力について
- 独学でアニメーターになるためのオススメ書籍一覧
- 独学以外なら専門学校で学ぶのがオススメ
独学でアニメーターになること自体はしっかりと勉強してアニメーターに求められている能力を身につければ可能です。
独学でアニメーターになろうとする場合は問題点や課題について自分自身で気づいて修正していく必要があるため努力が必要ですが、独学でしか身につかない力もあります。
独学でアニメーターになりたいのであれば普段から自分の作品を積極的に作成したり、資格やスキルを身に着けることによって求人に応募した時にどれだけ自分が能力があるのかを証明する必要があります。
独学で勉強するのが難しいと感じた場合には専門学校に入学して、専門的な技術や知識を身につければ専門学校側も就職支援をしてくれます。
途中から専門学校に入るのも方法の一つです。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
「有名なアニメーター」にを知りたい知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!