アニメーターとして働いていくうえで、絵を描く作業は避けては通れません。
そしてアニメーターに重要なアイテムとして色鉛筆があげられます。
近年デジタル化が進んでいますが、やはりアナログで絵を描く機会もまだまだあります。
今回Pacific Metaマガジンでは、アニメーターの色鉛筆について以下の内容を中心にご紹介します。
- アニメーターにおススメの色鉛筆(2021年最新版)
- アニメーターの仕事に色鉛筆が必要な理由
- アニメーターに必須とされてきた三菱硬質色鉛筆の生産中止についいて
アニメーターとして仕事をするためにおすすめの色鉛筆をレビューするので、ぜひ最後までご覧ください。
アニメーターにおススメの色鉛筆(2021年最新版)
三菱硬質色鉛筆の代用品になり得る色鉛筆を5つ紹介します。
それぞれの色鉛筆の特徴や三菱硬質色鉛筆との比較、おすすめポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
この見出しは、記事の本題です。
文字数を割いて、詳しく紹介してください。三菱硬質色鉛筆の代用品として現在アニメ制作の現場で使用が検討されている旨を明記してください。
カラーシャープ カラーイーノ 0.7mm【ソフトブルー】 HCR12RSL7
こちらは色鉛筆ではなくソフトブルーのシャープペンシルです。
普通のシャープペンシルと同じ感覚で使用でき、消しゴムもかけやすいので線を間違えて引いた時も修正しやすいというメリットがあります。
買いやすい価格帯ながら耐久性も高く、細い線も難なく書き込めます。
軽い筆圧でもしっかり発色するのはカラーイーノならではです。
ソフトブルーのほか全8色展開で、必要な色はあらかた揃うでしょう。
パイロットシャープ替芯 ネオックス・カラーイーノ HRF7C-20-SL(ソフトブルー) ×10個セット
0.7㎜のシャープペンシルの芯で、こちらもソフトブルーの色がついています。
描きやすい分やや減りが早いですが、硬さ・色の濃さなどの面においてとても使いやすい商品です。
シャープペンシルの芯でありながら鉛筆のような描き心地なので、代用品として違和感なく使える点がおすすめポイントです。
こちらも上記同様8色展開です。
トンボ鉛筆 硬質色鉛筆
トンボ鉛筆にも硬質の色鉛筆があります。
芯を固く緻密にしたもので、グラフや図面に書き込むために作られました。
アニメの原画の色鉛筆としても申し分ない役割を果たします。
硬質の色鉛筆は赤色が売られています。
三菱鉛筆 シャープペン 消せるカラー芯シャープ ユニカラー 0.7
消しゴムできれいに消せるカラー芯シャープです。
ピンク・レッド・オレンジ・グリーン・ミントブルー・ブルー・ラベンダーの7色展開なので、幅広い用途で活躍できます。
「ユニダイヤナノカラー」が内蔵された芯は描きやすく折れにくいという特徴があり、現場で役立つカラーシャープになること間違いなしです。
Col-Erase 色鉛筆
消しゴムで綺麗に消せる色鉛筆として発売されたCol-Eraseの色鉛筆です。
単色売りはもちろん12色、24色セットがあるので数多くの色を揃えられます。
取り扱いは海外の店舗が多いので少し手に入りにくいというデメリットがありますが、使いやすさ・消しやすさ・豊富なカラーバリエーションは評価すべきポイントです。
アニメーターの仕事に色鉛筆が必要な理由
様々な作業のデジタル化が進んでいますが、アニメーターの仕事と色鉛筆は切っても切れない関係です。
その理由について説明していきます。
この見出しの優先度はあまり高くありません。
文字数は割かずに、簡潔に内容を説明してください。
原画への色指定、塗りの指示に必要
アニメ原画に色鉛筆で線が描き分けられていることがあります。
実際の線は黒で描けばいいのではないかと思うかもしれませんが、この色分けが重要な役割を担っているのです。
キャラクターを形どる線は黒で描かれるのですが、色鉛筆で線を書くことで影となる部分を表現したり、線そのものにデジタルで任意の色をつけられたりします。
色鉛筆で塗った部分の色の指定、塗りの指示に使われます。
未だに現場ではアナログ作業が主流
デジタル作画が浸透してきてはいますが、ベテランのアニメーターは従来のアナログ作業を行うことも多いです。
制作現場やクライアントの意向で、まだまだアナログ作業が主流な部分もあります。
デジタル作業を取り入れつつアナログ作業も併用するなど、現場ではアナログ作業ができないと通用しないケースも。
アニメーターを目指すのであれば、色鉛筆を扱えるようになっておいた方が作業をスムーズに進められるでしょう。
指示間違いがないよう、規格品として色鉛筆を使用している
アニメーターの原画はルールに則って描かなければいけません。
ハイライト(明るい部分)を赤や黄色、影となる部分は水色、髪の毛はピンク、肌は肌色かオレンジ、トレス部分を黄緑で塗るなど、共通して決まっていることがあります。
2影といって、濃い影は紫、目は緑色など、仕上げ時に分かるように塗り分けています。
これを無視して好きな色を使って原画を描いては混乱を招くだけでなく、「仕事について何もわかっていない」と思われてしまうことも。
アニメーターは色鉛筆を使い分けることで、指示間違いを防ぎながら仕事を進めます。
これまでアニメーターに必須とされてきた三菱硬質色鉛筆が生産中止に
プロやベテランのアニメーターの必須アイテムであり、色鉛筆マニアの間でも評判が高かった三菱硬質色鉛筆が生産中止になってしまいました?
多くの人々に愛用されてきた三菱硬質色鉛筆とは、どのような商品だったのでしょうか。
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文字数は割かずに、簡潔に内容を説明してください。
三菱硬質色鉛筆とは
三菱硬質色鉛筆とは、その名の通り三菱が販売している硬質の色鉛筆です。
鉛筆に硬度があるのは知っているかと思いますが、実は色鉛筆にも硬度が存在します。
三菱硬質色鉛筆は質感が硬質、タイプは油性、芯径2.6㎜、軸形は六角形です。
生産中止発表はこれが二度目
三菱硬質色鉛筆は2015年にも1度生産中止が発表されましたが、各関係者が働きかけたことによって継続が決定しました。
2021年になり、三菱硬質色鉛筆シリーズ7700の橙色・黄緑色・水色が6月末までに生産中止になるとのことでした。
同シリーズの赤色は販売継続します。
生産中止になった背景
生産中止になった理由に関して、三菱は「原材料調達の問題」と説明しています。
色鉛筆を作るために重要な芯部分の原料調達が難しくなってしまったとのことでした。
赤色は原料調達が可能なので生産・販売を継続しています。
生産中止になったことでアニメ制作現場に起きている問題
長年アニメ制作現場で親しまれてきた色鉛筆が生産中止になってしまったことで、とある問題が発生しています。
代用品がない
芯の硬さ、描きやすさ、折れにくさ、線の細さ、消しゴムでの消しやすさなどどれをとっても理想的なアイテムだった三菱硬質色鉛筆。
それぞれの特徴を持った色鉛筆はありますが、全てを兼ね備えた代用品がないというのが実情です。
まして長い間三菱硬質色鉛筆を使ってきた人たちは、他の色鉛筆の慣れない使用感がストレスになってしまう可能性もあります。
軟質色鉛筆では塗りムラができる
色鉛筆の質感は作画・塗り方にも影響を及ぼします。
軟質の色鉛筆は色が出やすいのですが、力のかけ具合で塗りムラができてしまうことも。
硬質の色鉛筆は発色は弱いものの細い線や均一な濃さで描きやすいという特徴があります。
アニメーターにおすすめの色鉛筆についてまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、アニメーターにおすすめの色鉛筆について以下の内容を中心にご紹介しました。
- アニメーターの世界ではまだ色鉛筆でアナログの原画を描くという作業が主流である
- アニメーターが重宝していた三菱硬質色鉛筆は残念ながら赤色以外生産中止になってしまった
- 2021年10月現在でアニメーターにおすすめの色鉛筆は「カラーシャープ カラーイーノ 0.7mm【ソフトブルー】 HCR12RSL7」「パイロットシャープ替芯 ネオックス・カラーイーノ HRF7C-20-SL(ソフトブルー) ×10個セット」「トンボ鉛筆 硬質色鉛筆」「三菱鉛筆 シャープペン 消せるカラー芯シャープ ユニカラー 0.7」「Col-Erase 色鉛筆」
デジタル化が進んでいるとはいえ、まだまだアニメーターが色鉛筆を使って作業するという現場は数多く存在しています。
繊細なタッチを柔らかく表現するためにも、色鉛筆は欠かせません。
色鉛筆は微妙な色の濃淡や線の太さ・細さによって様々な表現ができるツールです。
一流のアニメーターを目指すのであれば、色鉛筆を使う技術が求められるでしょう。
残念ながら長年愛用されてきた三菱硬質色鉛筆は生産中止になってしまいましたが、おすすめの色鉛筆を紹介したのでぜひ自分に合ったものを見つけてください。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
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