MetaMask Stakingは、インフラの侵害を受けたことを理由に、Lido(リド)において運用していたバリデータ(ブロック承認を行うノード)からの退出を実施しました。ステーキングプロトコルのLidoによると、バリデータの退出、引き出し、そして再参入に至る一連のサイクルには、最大で約45日を要する可能性があると試算されています。一方で、レンディングプロトコルであるAave(アーベ)の創業者は、自社の市場が正常に稼働していると表明しています。主要なステーキング基盤におけるインフラ問題への対応と、関連するDeFi(分散型金融)市場への影響度が注目されます。
株式会社Pacific Metaが運営する編集チームです。ステーブルコイン、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン、NFTなどのトークン活用や、オンチェーン金融、AI×ブロックチェーン領域の事業開発・実装、暗号資産の基礎知識と国内取引所の使い方まで、ブロックチェーン事業の支援で得た知見をもとに記事の企画・執筆・監修を行っています。編集部や運営会社の詳細は公式サイトと編集方針をご覧ください。
インフラ侵害に伴うバリデータの退出と所要期間の試算
MetaMask Stakingは、自社インフラの侵害が発生したことを受け、Lido上で稼働させていたバリデータから退出する措置を取りました。
Lido側の試算によると、影響を受けた資産の退出(exit)、引き出し(withdrawal)、そしてネットワークへの再参入(re-entry)というプロセスを完了させるには、最大で約45日程度の期間がかかる可能性があります。ステーキング資産の移動や再設定には一定の待機プロセスが伴うため、完全な復旧と再配置には相応の時間を要すると見られます。
Aave市場の稼働状況と波及への対応
今回のバリデータ退出によるDeFi市場への影響が注視される中、Aaveの創業者は、Aaveの各市場が正常に稼働していると発表しました。
ステーキングインフラにおけるセキュリティ上の問題が発生したものの、主要な分散型金融レンディング市場においては現時点で運用の破綻などの直接的な悪影響は生じておらず、平常通りの取引・利用環境が保たれていると見られます。
ポイント
- MetaMask Stakingが、インフラのセキュリティ侵害を受けてLidoのバリデータから退出した点
- Lidoの試算により、退出から引き出し、再参入までのサイクルに最大で約45日かかる見込みである点
- Aaveの創業者が市場は正常に稼働していると公表しており、関連プロトコルにおける即座の市場機能不全は回避されている点で注目されます
総研プライム
ブロックチェーンを、
徹底的に読み解く。
技術の仕組み、企業の戦略、市場の構造まで。独自の調査・分析で掘り下げる専門レポート。
初月無料で読む