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ブロックチェーン総研by Pacific Meta

KalshiとCoinbaseがスポーツ契約を巡りイリノイ州で一部勝訴。州ライセンス規則と連邦デリバティブ法の抵触を認定し差止命令条項の提示を求める方針

米イリノイ州の裁判所において、予測市場を提供するKalshiと暗号資産取引大手のCoinbaseが関わるスポーツ契約の規制を巡る訴訟で、両社の一部勝訴となる判断が下されました。担当裁判官は、イリノイ州のライセンス規則が連邦デリバティブ法と抵触している可能性が高いとの見解を示しています。一方で取引手数料に関する争点は未解決のままとされ、裁判所は当事者双方に対して差止命令の具体的な条項案を提出するよう命じました。スポーツイベントを対象とする契約の取り扱いにおいて、連邦規制と州規制の境界線を示す事例として注目されます。

監修:ブロックチェーン総研編集部

株式会社Pacific Metaが運営する編集チームです。ステーブルコイン、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン、NFTなどのトークン活用や、オンチェーン金融、AI×ブロックチェーン領域の事業開発・実装、暗号資産の基礎知識と国内取引所の使い方まで、ブロックチェーン事業の支援で得た知見をもとに記事の企画・執筆・監修を行っています。編集部や運営会社の詳細は公式サイトと編集方針をご覧ください。

連邦デリバティブ法との抵触とライセンス規制

今回の判断において裁判官は、イリノイ州が設けているライセンス規則が連邦デリバティブ法と抵触する可能性が高いと指摘しました。

Kalshiは予測市場のプラットフォームを運営する企業とされており、Coinbaseは暗号資産取引サービスを提供する主要事業者とされています。両社が提供や取り扱いを目指すスポーツ契約(スポーツイベント等の結果を対象とする取引契約)に対して州の許認可制度を適用することについて、連邦レベルの金融デリバティブ規制との整合性が司法の場で争われていました。裁判所が連邦法との競合を認めたことで、州独自のライセンス要件を事業者に課すことへの法的な疑問が示された形となります。

未解決の手数料問題と差止命令の提出要請

裁判所はライセンス規則に関する判断を示した一方で、すべての争点を決着させたわけではありません。取引手数料に関する問題については解決に至っておらず、判断が保留された状態となっています。

また、裁判官は訴訟の当事者双方に対し、差止命令(インジャンクション)の具体的な条項案を提示するよう命じました。これにより、今後の命令内容が確定する過程で、両社が州内でどのような条件のもとでスポーツ契約を提供できるようになるかの詳細が定められる見通しです。

ポイント

  • KalshiとCoinbaseが米イリノイ州におけるスポーツ契約の規制を巡る訴訟で一部勝訴した点
  • 裁判官がイリノイ州のライセンス規則について連邦デリバティブ法と抵触する可能性が高いと判断した点
  • 取引手数料を巡る法的課題は今回の判断では未解決のまま残されている点
  • 裁判所が当事者双方に対し、差止命令の具体的な条項案を提示するよう命じた点
  • 予測市場やデリバティブ契約に対する連邦法と州規制の適用管轄を整理する判断として注目される点

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