イーサリアムネットワークにおいて、ステークされたETHの総量が増加傾向にある一方で、バリデータ数が約86万3,000に減少しました。この現象は、アップグレード「Pectra」によって、運用者がETHを引き出すことなく複数のバリデータ残高を統合できるようになったことによるものです。ステーキング規模を維持しながらネットワークの処理負荷を軽減する運用が進んでいる点で注目されます。
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バリデータ数の減少とステーキング規模の維持
イーサリアムにおけるバリデータ数が約86万3,000に減少しました。一般的にバリデータ数の減少はステーキング資産の引き出しを連想させますが、今回はネットワーク上でステークされているETHの総量が増加傾向にある点が特徴的です。
ステーキングの総量が増加しつつバリデータ数が減少している背景には、バリデータの運用者が保有する残高を効率的にまとめる動きがあります。
Pectraによる残高統合とネットワーク負荷の軽減
こうした運用の変化を可能にしたのが、イーサリアムのアップグレード「Pectra」です。Pectraの導入により、運用者(オペレーター)は預け入れたETHを引き出す手続きを行うことなく、複数のバリデータ残高を1つに統合できるようになりました。
関連する改善仕様(EIP-7251)では、バリデータ1件あたりの有効残高の上限が従来の32 ETHから引き上げられたとされています。これにより、これまで複数に分かれていたバリデータを集約することが可能になりました。バリデータ数が統合されることで、通信メッセージや署名の処理に伴うネットワークのオーバーヘッド(運用上の余分な負荷)を削減できるとされています。
ポイント
- イーサリアムのバリデータ数が約86万3,000に減少した一方、ステークされたETH総量は増加傾向を示しています。
- アップグレード「Pectra」により、運用者はETHを引き出さずにバリデータ残高を統合できるようになりました。
- ステーキング規模を損なわずにネットワークのオーバーヘッドを削減できる点で注目されます。