暗号資産Zcash(ZEC)の開発チームは、耐量子計算機に対応した決済機能の実装目標を1月に設定しました。いわゆる「バンカーモード」を巡る懸念が生じたことを受けた対応であり、全ZECの約7割が存在する公開決済を保護対象としています。あわせて、残高確認時に同一所有者のアドレス同士が特定されるのを防ぐウォレットツールの導入も計画されています。
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全供給量の約7割を占める公開決済を量子耐性化
Zcashの開発陣は、量子コンピューターへの耐性を備えた決済機能の導入目標を1月に設定しました。
この計画は、「バンカーモード」と呼ばれる暗号解読リスクへの懸念が浮上したことを受けて決定されたものです。
対象となるのは公開型の決済(パブリック決済)です。現在、流通しているZECの約7割(10枚中約7枚)がこの公開アドレス領域に保管されており、資産の大部分が集まる決済基盤の安全性を優先して確保する方針と見られます。
残高確認に伴うアドレス追跡を防ぐウォレットツール
決済機能の耐量子化と並行して、別個のウォレットツールの導入も進められています。
このツールは、残高照会を行う際に、どのアドレス同士が同一の所有者に属しているかが外部に判明するのを防ぐ仕組みです。
Zcashはプライバシー保護技術を特徴とする暗号資産とされていますが、公開アドレスの利用時においても、残高確認の挙動からアドレス間の関連性が特定されるリスクを抑え、ユーザーの安全性をさらに高める狙いがあると見られます。
ポイント
- Zcashの開発チームが、量子コンピューターへの耐性を持つ決済機能の導入目標を1月に設定しました。
- 暗号解読への危機感を背景に、全ZECの約7割が存在する公開決済の保護を優先する方針です。
- 残高照会時にどのアドレス同士が関連しているかの露出を防ぐウォレットツールも計画されており、取引基盤と運用の両面で安全性を強化する点で注目されます。
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