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ブロックチェーン総研by Pacific Meta

ユニスワップラボがユニチェーンをOPエンタープライズへ移行。OPスタック間のネイティブな相互運用性に対応する方針

分散型取引所(DEX)のユニスワップを手がけるユニスワップラボは、自社開発のイーサリアムレイヤー2「ユニチェーン」を、企業向けインフラサービス「OPエンタープライズ」へ移行すると10月9日に発表しました。テストネットは10月13日、メインネットは10月29日に移行する予定です。今回の移行は、共通開発基盤「OPスタック」を採用するブロックチェーン間において、ブリッジを使わずに資産を移動できる相互運用機能への対応を主な目的としています。移行後もチェーンIDや資産残高、既存のセキュリティ水準は維持され、ユーザーや開発者への影響を最小限に抑えながらインフラ基盤が刷新されます。

監修:ブロックチェーン総研編集部

株式会社Pacific Metaが運営する編集チームです。ステーブルコイン、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン、NFTなどのトークン活用や、オンチェーン金融、AI×ブロックチェーン領域の事業開発・実装、暗号資産の基礎知識と国内取引所の使い方まで、ブロックチェーン事業の支援で得た知見をもとに記事の企画・執筆・監修を行っています。編集部や運営会社の詳細は公式サイトと編集方針をご覧ください。

移行の背景とブリッジ不要な相互運用への対応

ユニチェーンは、DeFi(分散型金融)向けに開発されたイーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンであり、高速かつ低コストな取引処理の実現を目指してOPスタックを基盤に採用しています。今回の移行によって目指すのは、OPスタックを採用するブロックチェーン同士で、従来のブリッジ(異なるブロックチェーン間で資産を移動するための仕組み)を介さずに資産を移動できる「ネイティブな相互運用性」への対応です。

この相互運用機能が稼働すると、ユーザーはユニチェーンと他のOPスタックチェーンの間で資産を直接移動できるようになります。まずはETHの移動に対応する予定で、初期対応先としてはユニチェーンとOPメインネットが挙げられています。ただし、同機能の具体的な提供開始日は現時点では明らかにされていません。あわせてユニスワップラボは、今回のアップグレードにより、OPスタックの新機能やアップデートを提供開始に合わせていち早く利用可能になると説明しています。

運用体制と維持されるセキュリティ設計

OPエンタープライズは、OPスタックを利用する企業に対してブロックチェーン運用に必要なインフラや技術支援を提供するサービスです。ネットワークの監視や障害対応、セキュリティ対策、アップグレードなどを支援し、ユニスワップラボは重大な障害への迅速な対応などを提供する追加サポート「ミッションクリティカル」を利用しています。今回の移行に伴い、オプティミズムがメインネットとテストネットのシーケンサー(取引を処理する順序を決める仕組み)やRPC(アプリケーションやウォレットがブロックチェーンと通信するための窓口)、監視、障害対応などを担当します。

一方で、既存のネットワーク環境や資産の安全性には変更がありません。チェーンID(ブロックチェーンを識別するための番号)、スマートコントラクト、ユーザーの資産残高、アプリケーションはすべてそのまま維持され、ユニスワップの「v2」「v3」「v4」の展開状況も変更されません。セキュリティ面においても、運営者への依存を減らす仕組みが一定程度整備されていることを示す「ステージ1」のロールアップ運用が継続されます。誰でも不正を検証して異議を申し立てられる「パーミッションレス・フォルトプルーフ」の仕組みや、オプティミズムのガバナンスおよびセキュリティカウンシルによるスマートコントラクトのアップグレード権限管理も従来どおり維持されます。

ポイント

  • ユニスワップラボがユニチェーンの運用を企業向けインフラ「OPエンタープライズ」へ移行し、テストネットは10月13日、メインネットは10月29日に移行を予定しています。
  • ブリッジを使わずにOPスタックチェーン間で資産を移動できる「ネイティブな相互運用性」への対応を目的としており、まずはETHの移動から対応する予定です。
  • オプティミズムがシーケンサーやRPCの運用、障害対応を担当する体制に切り替わる一方、チェーンIDやスマートコントラクト、ユーザー資産に変更はありません。
  • ステージ1ロールアップとしての安全性や検証体制を維持したまま、OPスタックの最新機能やアップデートを迅速に取り込めるインフラ基盤が整う点で注目されます。

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