セキュリティ企業のSlowMistは、Qubicウォレットの鍵(秘密鍵)がわずか6個のネットワークサンプルから復元可能であるとの分析を公表しました。Qubic側が提供したバージョン4.26.4のパッチでは、新規アカウントのシードが露出した乱数列から分離される修正が実施されています。一方で、ヘッダー生成の仕様は変更されないまま残されていると指摘されており、ウォレットの鍵生成と乱数の取り扱いに関する安全性が問われています。
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6個のネットワークサンプルから秘密鍵が復元可能な脆弱性
ブロックチェーンのセキュリティ監査などを手がけるとされているSlowMistの報告によると、Qubicウォレットにおいて、ネットワーク上で観測される6個のサンプルから秘密鍵が復元できる状態にあったとされています。
暗号資産ウォレットにおいて、秘密鍵やその元となるシード(アカウント復元用データ)は資産の管理権限を握る最も重要な要素です。ネットワーク上のわずかなデータサンプルから鍵が特定・復元可能であった場合、第三者による不正アクセスの危険が生じていたと考えられます。
パッチ4.26.4の対応と残されたヘッダー生成仕様
この問題に対して公開されたバージョン4.26.4のパッチでは、新規アカウントのシード生成が露出していた乱数列(ランダムストリーム)から分離される設計変更が行われました。これにより、新たなシード生成における直接的な露出リスクは低減されたと見られます。
しかし、同パッチにおいてもヘッダー生成(通信ヘッダー等の生成処理)の仕組み自体は変更されずに維持されているとされています。露出した乱数列とヘッダー生成の関係性を含め、鍵管理の完全な安全確保に向けた対応状況が引き続き注視される要因となっています。
ポイント
- SlowMistが、Qubicウォレットの鍵が6個のネットワークサンプルから復元可能であったと指摘した点
- バージョン4.26.4のパッチにより、新規アカウントのシードが露出した乱数列から分離された点
- シード生成が分離された一方で、ヘッダー生成の処理自体は変更されていないまま残されている点
- 鍵生成に用いる乱数の露出が資産のセキュリティに重大な影響を及ぼしうる事例として注目される点
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