ゼロ知識証明技術を開発するSuccinctは、同社が提供するゼロ知識仮想マシン(zkVM)「SP1」に存在していたバグを修正しました。この不具合は、本来であれば棄却されるべき無効な証明が検証を通過してしまう恐れがあったものです。影響範囲はネイティブRustによる特定のバージョンに限定されており、オンチェーン上の検証には影響がなかったと報告されています。
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発覚した不具合の内容と対象バージョン
Succinctが開発するSP1は、汎用的なプログラムの実行を暗号学的に証明するためのゼロ知識仮想マシンとされています。今回修正された脆弱性は、このSP1において無効な証明(Invalid Proofs)が検証を通過する可能性を生じさせていたものです。
同社によると、この不具合の影響を受けたのはバージョン6.0.0から6.8.0までの環境におけるネイティブRust検証(Rust言語ネイティブでの検証プロセス)とされています。
オンチェーン検証への影響と安全性
一方、今回の脆弱性はすべての検証経路に影響を与えたわけではありません。Solidityの検証ツール(Solidity verifiers)を経由したオンチェーン上のGroth16検証およびPlonk検証は、本不具合の影響を受けていないとされています。
したがって、Solidity検証機能を通じてオンチェーンで処理を完結させているシステムにおいては、無効な証明が受理されるリスクは生じなかったと見られます。
ポイント
- Succinctがゼロ知識仮想マシン「SP1」に存在した脆弱性を修正した点
- バージョン6.0.0から6.8.0におけるネイティブRust検証で、無効な証明が通過する恐れがあった点
- Solidity検証ツールを通じたオンチェーンのGroth16およびPlonk検証は影響を受けていない点
- ゼロ知識証明システムの根幹である証明の健全性(Soundness)維持の観点で重要と見られる点
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