「ゲームクリエイターへ転職するにはどうすればいいの?」「ゲームクリエイターって実際どんな仕事内容なの?」
ゲームクリエイターに転職したいと考えている方の中にはこのような疑問を抱えている人も多いのではないでしょうか?
今回eスポではゲームクリエイターの転職について以下の内容を紹介します。
- ゲームクリエイターの仕事内容・職種について
- ゲームクリエイターへ転職するメリット・デメリット
- ゲームクリエイターに未経験からなる方法について
- ゲームクリエイターの転職にオススメの転職エージェント
- ゲームクリエイターの転職における資格について
- ゲームクリエイターの転職前に読んでおきたい書籍3選
- ゲームクリエイターの年収・平均年齢
その他にもゲームクリエイターに必要なスキルやおすすめの資格も紹介します。
この記事をよめばゲームクリエイターに転職するために必要なスキルや押さえておきたいポイントを知ることができ、転職活動に活かせるでしょう。
ゲームクリエイターとは?
まずはゲームクリエイターという職業について簡単に説明していきます。
ゲームクリエイターとはゲームソフトやソーシャルゲームの制作を行う仕事をしており、ゲームクリエイターの中にも様々な職種があります。
例えば、どんなゲームにするのか企画を立てるクリエイターからゲーム内BGMや効果音などを作曲する人、そしてチームのクリエイターを指揮したり、スケジュールの調整を行うリーダーがいます。
ゲーム制作は1人の力で作られるものではなく、それぞれの分野に特化したクリエイターがチームとなって1つのゲームを開発・制作しているのです。
ゲームクリエイター職種・仕事内容
ゲームクリエイターには様々な分野のクリエイターがいることは初めに紹介しましたが、それぞれのクリエイターがどんな業務をしているのかイメージがわかない人もいるのではないでしょうか?
そこでここからはゲームクリエイターの職種とそれぞれの具体的な仕事内容について詳しく解説していきます。
ゲームプランナー
ゲームクリエイターの具体的な仕事内容、まずはプランナーについて解説します。
プランナーはゲームの企画を担当する職種です。
ゲーム市場の調査や分析を元にターゲットやゲームのテーマや方向性を設定し、企画書の作成を行います。
その後作成した企画書もとに社内プレゼンを行い、プレゼン通過後にはゲームの概要やキャラクターの設定が書かれた仕様書の作成に移ります。
ここで作成した仕様書を元にゲームが作られていくため、重要なポジションといえるでしょう。
プランナーには斬新な発想力や企画力だけでなく、市場やユーザーのニーズを分析する力も求められます。
ゲームプロデューサー
ゲームクリエイターの具体的な仕事内容、2つめはプロデューサーについて紹介します。
プロデューサーはゲーム制作だけでなくプロジェクトの総責任者としてプロジェクトを統括する職種です。
主な仕事内容は制作チームの予算、スケジュール管理や人員を調整しプロジェクトが円滑に進むように立ち回ります。
プロデューサー自身がプログラミングを書いたり、デザインを手がけるといった作業を行うことはありませんが、プロジェクトの総責任者として、ゲーム制作に関する幅広い知識が求められる職種です。
また、社内外の人と交流する機会が多く交渉力やコミュニケーション能力が不可欠といえます。
未経験者がいきなりプロデュサーになることはほとんどなく、ディレクターやプランナーとしての経験やスキルを身に着け、プロデュサーになることが多いようです。
ゲームディレクター
ゲームクリエイターの具体的な仕事内容、3つ目はディレクターについて紹介します。
ディレクターはゲーム制作の現場を統括するいわゆる監督の立場を担っています。
主な業務はプランナーやプログラマー、デザイナーなどのクリエイターを集めてチームを立ち上げたり、チームに指示を出してクオリティーやスケジュールの管理まで行います。
ゲームに不具合が生じた際にはチームに修正の指示を出したり、クリエイターの意見をまとめるなどゲームの開発以上に人と関わることが多いため、コミュニケーション能力が必要といえるでしょう。
ゲームプログラマー
ゲームクリエイターの具体的な仕事内容、4つ目はプログラマーについて解説します。
プログラマーはキャラクターの動きや音響などゲームに必要な要素を正常に動作するようにプログラミング言語を使用してゲームの開発を行います。
プログラマーの中にもゲーム画面やユーザーの目に留まる部分の開発を行うフロントエンジニアとサーバーやネットワークといった裏側のデータ処理やインフラ整備を行うサーバーサイドの2つがあり、それぞれの分野で専門のスキルを持ったプログラマーが業務を担当しています。
近年では2DCG・3DCGの複雑化によってゲームプログラマーの需要がますます高まっているので、ゲームプログラマーとして活躍する機会は十分にあると言えそうです。
ゲームシナリオライター
ゲームクリエイターの具体的な仕事内容、5つ目はシナリオライターについて見ていきましょう。
シナリオライターはゲームのストーリーやイベント、登場するキャラクターのセリフを含めたシナリオを作成することです。
シナリオライターはゲームの世界観からキャラクターの設定、性格などの細部まで把握したうえでシナリオを練り上げる必要があります。
また、シナリオはゲーム自体の評価や完成度に大きくつながる要素でもあるため、シナリオライターの業務は重要度の高い責任のある仕事です。
ゲームによってはマルチエンディングの作品などストーリーが分岐するものもあるため、数多くの会話やイベントを考えられる知識や発想力などが必要な職種といえます。
グラフィックデザイナー
ゲームクリエイターの具体的な仕事内容、6つ目はグラフィックデザイナーについて紹介します。
グラフィックデザイナーの仕事内容はゲーム内に登場するキャラクターやアイテムなどのオブジェクトを作成したり、エフェクトやキャラクターのモーションを作成することです。
グラフィックデザイナーと一口にいっても2Dデザイナーと3Dデザイナーで業務内容や使用するソフトも異なります。
2DデザイナーであればIllustrator、Photoshop、3DデザイナーならMaya、3ds Maxなどのソフトを利用することが多く、グラフィックデザイナーになりたい人はこれらのソフトを使うスキルや知識を持っているかどうかが求められるでしょう。
サウンドクリエイター
ゲームクリエイターの具体的な仕事内容、7つ目はサウンドクリエイターについて解説します。
サウンドクリエイターはゲームのメインテーマから各イベントのBGMや効果音などゲーム内のあらゆる音を作る仕事です。
ゲームのシナリオや世界観に合わせて様々な楽曲を作成するため、ポップ、ロック、ジャズやクラシックといった多種多様な音楽に精通していることが求められます。
1本のゲームに対して長尺のものから短い楽曲まで作成する楽曲が100曲を超えることもあり、サウンドクリエイターは複数のタイトルの楽曲制作を並行して行っているとのことで、たくさんの楽曲を作りだす能力も欠かせないでしょう。
ゲームクリエイターに転職するメリットとデメリット
ゲームクリエイターに転職するメリットとデメリットについて紹介します。
ゲームが好きな人にとってゲーム制作の現場で働けるというのは夢のような仕事と考える人も多いかもしれません。
しかし、ゲームクリエイターの仕事にもメリットだけでなくデメリットも存在します。
メリットとデメリットの両方を知ることで本当にゲームクリエイターに転職するべきかという判断材料にもなります。
メリット
それではさっそくゲームクリエイターとして働くメリットについて紹介します。
自分の好きなモノに携われる
ゲームクリエイターに転職するメリット1つ目は、自分の好きなモノに携われることです。
ゲーム好きにとって好きなことを仕事にできるという理由でゲームクリエイターを目指す人は多いでしょう。
幼少期の頃から遊んでいたタイトルや好きなゲーム会社で働けるというのはゲーム好きにとって何物にも代えがたい喜びでしょう。
また、ゲーム制作に携わったゲームクリエイターはその証として、ゲームのエンディングなどに流れるクレジットに自分の名前が載ります。
自分が携わった作品に自分の名前が載る度に、やりがいを感じるゲームクリエイターも多いようです。
このようにゲームクリエイターのメリットとして好きなモノに携われるという部分はかなり大きい要素といえるでしょう。
服装や勤務時間が比較的自由
ゲームクリエイターに転職するメリット2つ目は服装や勤務時間が比較的自由という点です。
ゲーム会社では社外の人と打ち合わせをしたり、接触する機会の多いプロデュサーなどの職種でなければ、基本的に服装は自由となっています。
そのため、カジュアルめな服装など自分の好きな服装で働けるため、スーツを着て働きたくないという人にもおすすめです。
また勤務時間についても多くの会社がフレックスタイム制や裁量労働制を採用しています。
そのため、早めに出勤して早めに帰宅する社員や午前中はがっつり働いて午後は半休をとってライブに行くといった働き方をする人もいるようです。
もちろんこのように自由に働くためには、自分の仕事をこなして他の人に迷惑をかけないことが大前提ですが、仕事さえしっかりすれば自由な働き方が許されるというのは一般企業にはない魅力といえますね。
声優さんなど日常生活で中々出会えない人と出会える
ゲームクリエイターに転職するメリット3つ目は声優さんなど日常生活で中々出会えない人と出会えるという点です。
ゲーム内で登場するキャラクターの声を担当するのは主に声優さんの仕事になるため、運が良ければ自分が好きな声優さんと一緒に打ち合わせや仕事ができる可能性があります。
ゲームクリエイターの中にはゲームはもちろん、アニメ好きな方も多く好きな作品の声優さんと一緒に仕事ができるというのも夢のような体験といえますよね。
気の合う同僚と働ける
ゲームクリエイターに転職するメリット4つ目は気の合う同僚と働けるという点です。
一般企業に勤める場合でも気の会う同僚と出会うことは可能ですが、ゲームクリエイターとして働く人はゲーマーの人が多く、ゲーマーは不思議と他の趣味でも共通点が見つかることが多いようです。
中でもアニメ、映画などのエンタメからアイドル、声優などの趣味が共通することが多く、一般企業では中々言いづらい趣味であっても、ゲーム会社に勤める人の場合には理解されやすく変に気を使ったりストレスを感じることが少ないと感じるでしょう。
このように共通の趣味を見つけやすく、気の合う同僚と働ける環境は働きやすさにもつながる大事な要素といえますね。
デメリット
今度は反対にゲームクリエイターに転職するデメリットを紹介します。
給料が低い会社が多い
ゲームクリエイターに転職するデメリット1つ目は、給料が低い会社が多いという点です。
平均年収が高いことが多いゲーム会社ですが、ゲーム会社の中でも30代で年収300万円や40代で400万円という会社もあります。
特に下請けでプログラミングや開発を行っている会社は業界の平均以下の給料になることが多く、高い収入を得るのであればスキルアップして大手ゲーム会社へ転職することをおすすめします。
残業が多い
ゲームクリエイターに転職するデメリット2つ目は残業が多いことです。
2018年にdodaが行った調査によるとゲームクリエイターの残業時間は月間で45.3時間とされており、この残業時間は他の職業と比較してもトップクラスだとされています。
ゲーム業界は激務というイメージを持つ人が多いのもこの残業時間が関係していると思われます。
特に納期前や繁忙期には長時間労働を強いられることが多く、深夜まで働いたり会社で寝泊りすることもあるのです。
趣味と仕事の区別が付かない
ゲームクリエイターに転職するデメリット3つ目は趣味と仕事の区別が付かない点です。
ゲームクリエイターとして働く方の多くはゲームが趣味という方も多く好きなことを仕事にできるメリットがある半面、仕事と趣味の区別が付かなくなってしまいがちです。
ゲームが好きだからとずるずると長時間働いたり、残業が当たり前になってしまってもその状態を自覚できないというケースもあります。
またゲームが唯一の趣味という方もものつくりへのこだわりや楽しさを感じない方にとっては「ゲームはやる方が好きだ」という思考になり仕事への意欲を失い、最悪離職してしまうという場合もあるそうです。
未経験者からゲームクリエイターを目指す方法
ゲーム好きの多くが憧れるゲームクリエイターですが、未経験からゲームクリエイターになれるのでしょうか?
ここからは未経験者からゲームクリエイターを目指す方法を4つ紹介します。
ゲームクリエイターを目指している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
デバッガーからキャリアアップ
未経験者からゲームクリエイターを目指す方法の1つにデバッガーからキャリアアップするという方法があります。
デバッガーとはプログラマーが開発したテストプレイ版のゲームをプレイし、バグなどの不具合がないかチェックし、プログラマーに報告する仕事です。
プログラマーはデバッガーの報告を元に修正を行い、完成に近づけるため大切な仕事の1つです。
デバッガーは未経験者からの募集も受け付けているため、デバッガーとしてゲーム業界に入り、仕事をする中でプログラミングに関する技術や知識を身に着ければ、その後ゲームクリエイターへと転職することも可能でしょう。
アルバイトから転職
未経験者からゲームクリエイターを目指す方法の2つ目にアルバイトから転職という方法もあります。
ゲーム会社では未経験者であってもアルバイトの求人を出すことがあり、アルバイトとして制作現場で経験や技術を磨いてスキルが認められれば、ゲームクリエイターとして正規採用される可能性はあります。
もちろん、アルバイトに受かったからと言ってゲームクリエイターになれるわけではなく、アルバイトをする傍らゲームクリエイターになるために勉強をしたり、熱意を持って業務をするといった姿勢を持つことが大切です。
専門学校へ入学
未経験者からゲームクリエイターを目指す方法3つ目は専門学校へ入学することです。
ゲームクリエイターの専門学校では、ゲーム制作の基礎から実際にチームでゲームを制作するといったカリキュラムが組まれており、全くの未経験者からでもゲームクリエイターとして働くために必要な知識や技術を身に着けられます。
また、専門学校ではゲーム業界で活躍するプロの講師による授業を受けられるために、ゲームクリエイターに必要なことや業界のルールなどを直接聞くことができます。
このように全くの未経験者であっても、基礎から応用まで学べる専門学校はゲームクリエイターを目指すのに適した方法といえるでしょう。
ゲームプランナーとして転職
未経験者からゲームクリエイターを目指す方法4つ目はゲームプランナーとして転職する方法です。
ゲームクリエイターの仕事は基本的に経験者を優遇していますが、職種によっては未経験から転職できるものもあります。
その職種というのはゲームプランナーです。
ゲームプランナーはゲームの企画や市場調査などマーケティング職であるため、ゲーム業界以外の分野でマーケティングに携わってきた経験や営業職としての経験を活かせる可能性があります。
ゲームプランナーとして経験や技術を積めばいずれはディレクターやプロデューサーといった職種にキャリアアップすることも可能です。
ゲーム業界への転職にオススメの転職エージェント
ゲーム業界への転職をする際に求人を探すなら、転職エージェントの利用は必須と言っても過言ではありません。
理由としては、求人によっては特定の転職エージェントにのみ公開されている場合があるからです!
つまり、転職を成功させるためには、複数の転職エージェントを利用し、なるべく応募できる企業先を増やしていくのがコツとなってきます。
そこで、こちらではeスポが特にオススメしている転職エージェントを2つご紹介していきます!
マイナビクリエイター
ゲーム業界に転職するならマイナビクリエイターがおすすめです。
マイナビクリエイターはゲーム・Webサービス専門の転職支援サービスで、サービスを利用することで様々な転職・就職支援を受けられます。
マイナビクリエイターではプログラマーやシナリオライターからプロデューサーまでゲームクリエイターの求人が1000件以上掲載されており、自分に合った仕事を見つけれられるでしょう。
またキャリアアドバイザーに自分の希望やスキルを伝えれば、条件にマッチした求人を教えてくれたり、非公開の求人情報も入手できるのです。
さらに、ゲームフリークやスクウェア・エニックスなどの大手ゲーム会社の会社説明会や面談会などのイベントも定期的に開催しています。
興味を持たれた方は、ぜひ、マイナビクリエイターの利用を検討してみてください!
また、マイナビクリエイターのサービス内容についてもっと詳しく知りたい方は、マイナビクリエイターについての記事もぜひ読んでみてくださいね。
G-JOBエージェント
次にオススメしたいのが、G-JOBエージェントです。
G-JOBエージェントは何といっても、ゲーム業界の求人数ナンバーワンを誇る点が大きな魅力です。
また、G-JOBエージェントにて面談を行っているスタッフは、下記の3つのいずれかを必ず満たしている必要があるため、非常に心強い味方になってくれること間違いなしです。
- ゲーム会社での人事経験が3年以上
- ゲーム開発マネジメント経験あり
- 国家資格のキャリアコンサルタントを取得している
他の転職エージェントと比較してもサイト自体がかなり使いやすく、利用を開始するまでの手続きも30秒ほどで終えることができるので、ぜひ利用の検討をしてみてください!
ゲームクリエイターの転職活動でのポイント
ゲームクリエイターの転職活動においてポイントを2つ紹介します。
転職活動をすでに始めている方やこれから始める方もぜひこれから紹介するポイントを抑えて転職活動をしてみてください。
熱意と共にビジョンを伝える
ゲームクリエイターの転職活動でのポイントの1つ目は、熱意と共にビジョンを伝えることです。
ゲーム業界への転職ということで、ゲームが好きという熱意を持っていることをアピールすることは大切ですが、これまでプレイしてきたゲームのプレイリストを作成することでゲーム好き度をわかりやすくアピールし他の志望者との差別化を図りましょう。
新しくリリースされた作品もプレイすることでアンテナの高さのアピールにつながります。
また、ゲームクリエイターとしてのビジョンを伝えることは、採用する上での重要な要素になります。
面接時に目標や将来の夢について聞かれた際には、企業が用意するキャリアパスと自分が描くキャリアプランがマッチしているかどうかを見られているため、事前に企業で行っているキャリアパスを確認しましょう。
自分のスキルや経験をしっかり説明する
ゲームクリエイターの転職活動でのポイントの2つ目は、自分のスキルや経験をしっかり説明することです。
ゲームクリエイターへの転職はもちろんゲーム制作に関する経験やスキルがあれば、かなりの強みになりますが、全く関係のない分野から転職に成功したという例もあります。
例えば学校教員からゲームクリエイターになった人は、色々な人に要件をわかりやすく伝えるスキルに秀でていてその強みやロジカル的な思考が採用につながったそうです。
このように、未経験者がゲームクリエイターへ転職する際には前職で得たスキルや経験をゲーム制作の現場でどのように活かせるかという説明ができることが重要です。
ゲームクリエイターの転職に必要な資格はある?
結論からいうとゲームクリエイターになるために必ずしも必要な資格はありません。
しかし、資格を持っていることでゲームクリエイターとして活躍するうえで必要な知識や技術を持っていることの証明ができます。
そのため資格を持っていることで希望するゲーム会社への就職を有利に進められることがあるのです。
ゲームクリエイターの転職でアピールできる資格
ゲームクリエイターになるために必要な資格はありませんが、あると便利な資格について紹介します。
職種によってもあると便利な資格が異なりますので、自分がなりたい職種に合わせてどの資格を取るか検討してみてください。
情報処理技術者試験
情報処理技術者試験の資格はゲームクリエイターに関連する資格の中でも唯一の国家資格です。
情報処理技術者試験の資格を持っていることで情報処理技術者としての知識や技術を証明することができます。
試験内容としてはコンピューターの科学基礎からシステム開発、プログラミング言語など幅広い範囲が出題範囲となっており、プログラマー向けの能力認定試験とされていることからも、ゲームプログラマーを目指す方におすすめの資格といえるでしょう。
プログラミング言語に関する資格
プログラミング言語に関する資格もゲームクリエイターになるためにあると便利な資格です。
プログラミング言語に関する資格としてC言語プログラミング能力検定試験、Java
TMプログラミング能力認定試験などがあり、試験内容はそれぞれのプログラミング言語を使用してプログラミングを作成するという実践形式となっています。
C言語はあらゆるプログラミング言語の元になったプログラミング言語であるため、ゲームプログラマーを目指す方は取っておいて損はないでしょう。
CGクリエイター検定
CGクリエイター検定は2DCGの基礎から3DCGのモデリング、アニメーション制作までの映像表現に必要な知識を測る検定です。
CGクリエイター検定を持っているとCGを用いた映像表現に関する技術や知識を証明できるため、グラフィックデザイナーを志望する方にはおすすめの資格です。
CGエンジニア検定
CGエンジニア検定はCGの開発・設計を行う能力やCGに関する幅広い知識を測る検定です。
CGクリエイター検定と似ていると感じる方もいるかと思いますが、CGエンジニア検定はアニメやAR,VRなどのソフトウェアの開発や設計を行うエンジニアやプログラマー向けの検定となっています。
グラフィックデザイナーに関する資格
グラフィックデザイナーを目指す人におすすめの資格に、Illustrator(R)・Photoshop(R)クリエイター能力認定試験があります。
この資格はグラフィックデザインで欠かせないIllustrator・Photoshopを使用したコンテンツの制作能力を測る目的があり、資格を持っていることで技術や能力を証明できるためぜひ取得したい資格といえます。
そのほかにも色彩に関する知識と技術を測る色彩検定もグラフィックデザイナーの仕事に活かせる資格です。
ゲームクリエイターの転職でアピールできる能力
ゲームクリエイターになるためにはどんな能力が求められるのでしょうか?
ゲームクリエイターに求められる能力をチェックしていきましょう。
熱意と体力
ゲームクリエイターに求められる能力の1つは熱意や体力です。
ゲームクリエイターの仕事は繁忙期となるゲーム開発時期や納期間際になると、深夜まで働いたり泊まり込みで制作を行うということが多々あります。
このように連日のように長時間働くこともあるため、長時間労働を乗り越えられる体力が必要となります。
また体力だけでなく面白いゲームを作るんだという熱意も持っていなければゲームクリエイターの不規則な生活を続けるのは難しいでしょう。
高い表現力やセンス
ゲームクリエイターに求められる能力の2つ目は高い表現力とセンスです。
ゲームクリエイターという仕事はモノづくりの仕事であり、この手の仕事には創造力や感受性の豊かさが欠かせません。
ヒットするゲームを作り上げるためにも、一般的に受け入れられるものでありながら今までにない要素が必要となります。
日頃からアンテナを張りゲーム以外の芸術作品やニュースなど様々なものに興味を持つことでセンスが磨かれるのです。
そして、日常の中で磨かれたセンスをゲームの中に落とし込む表現力も大切なものとなるでしょう。
表現力は作品の世界観作りにも大きく関わる能力であり、ゲームの企画をプレゼンする際にも活かされる能力といえます。
細かな所までこだわれる高い技術力
ゲームクリエイターになるには細部までこだわれる高い技術力も欠かせない能力の1つでしょう。
ゲームクリエイターとしてCG制作やデザイン、プログラミングするといった技術は各職種によって当然必要ですが、さらに作品の細部までこだわれる技術力をもつことでゲームのクオリティが格段に上がります。
例えばキャラクターデザインからモーションなど細かな部分まで作りこむことで、プレイヤーをゲームの世界に引き込む魅力になるでしょう。
コミュニケーション能力
ゲームクリエイターに必要な能力の1つにコミュニケーション能力もあります。
ゲーム制作にコミュニケーション能力なんているの?と意外に思う方もいるかもしれませんが、ゲーム制作は1人ではできずチームで行うためコミュニケーション能力が欠かせないのです。
ゲームプランナーであれば仕様書を元に、プログラマーやデザイナーに作品の概要や設定を伝える際に、ディレクターであれば制作チームに指示を出したりゲーム制作を円滑に進める上ではコミュニケーション能力は大切な能力といえます。
英語力
ゲームクリエイターに必要な能力5つ目は、英語力です。
実はゲーム制作の現場で使用されるソフトは外国製のものがほとんどで、マニュアルなども英語で記載されているものが多く、ソフトを使いこなすためにも英語でマニュアルを読み解く必要があります。
また、ソフトのアップデートや最新情報も基本的に海外のサイトの方が更新が早く、いち早く新たな情報や仕様を理解するためにも英語力が求められます。
ゲームクリエイターを目指す人に読んでほしい書籍
ゲーム業界へ転職した後、活躍するためにはゲーム業界への「強いあこがれ」だけではきっと乗り越えることはできません。
事前に、ゲーム業界のリアルというものを少しでも勉強し、そこに自分を投影することで、本当に「自分でも活躍できるのか」をイメージすることができます。
ここでは、特にゲーム業界未経験の方にオススメしたいゲーム業界について知識を深めることができる書籍を紹介していきます。
ゲームクリエイターの仕事 イマドキのゲーム制作現場を大解剖!
(2024/11/21 12:41:26時点 Amazon調べ-詳細)
発売日 | 2016年4月 |
著者 | 蛭田 健司 |
出版社 | 翔泳社 |
この本では図や表が多く使われていて、ボリューム自体も多くはないため、ゲーム業界について学ぶ際の1冊目の書籍として特におすすめです。
内容としてはゲーム業界に携わってきた著者が、ゲームクリエイターを目指す学生や転職者に向けて、ゲーム制作の流れ・人気の高い職種について紹介しています。
- ゲームプランナー
- ゲームプログラマー
- サウンドクリエイター
- グラフィックデザイナー
- プロデューサー
- ディレクター
上記の6つの職種については、1つずつチャプターが設けられているので、どれか1つでも興味があれば読んでみてほしい1冊です。
ゲーム業界で働く
発売日 | 2020年6月 |
著者 | 小杉 眞紀 |
出版社 | ぺりかん社 |
この本では、大きく分けて「ゲームができるまでの流れ」「ゲーム業界で働いている人たちへのインタビュー」「ゲーム業界で働くためのアドバイス」の3つが紹介されています。
中でも「インタビュー」の部分が面白く、様々な職種のプロが、どのように仕事に携わっているのかというのをそれぞれの視点化から知ることができます。
こちらの本は、より具体的にゲーム業界の職種について知りたいという方にオススメの1冊です!
ゲームクリエイターの平均年齢
ゲームクリエイターとして働いている人の平均年齢は何歳なのでしょうか?
ゲームクリエイターの平均年齢は財団法人JKAによると33.79歳とされています。
この数字から見ても他業種と比べてゲームクリエイターは平均年齢が低いことがわかります。
このように平均年齢が低いと30代からの転職は難しいのではと委縮してしまいそうですが、ゲーム業界は年齢以上にスキルや知識といった実力を重視するため年齢的な制限はなく転職は可能です。
また、ゲームクリエイターの特徴として同じ会社に長く勤める人は少なく、特にプログラマーは平均勤続年数が6年ほどとも言われています。
その理由として「自分が好きなゲームが作りたい」という志を持って、大手や中小企業などに転職してキャリアを積んでいく人が多いためです。
ゲームクリエイターの平均年収
ゲームクリエイターの転職の際に気になる要素として平均年収もあります。
ゲームクリエイターの平均年収は524万円と言われており、日本の平均年収よりも高いことがわかります。
一般的な職業と同じように年齢や職種による収入の差はありますが、それ以上に勤めている企業の規模によっても収入に大きな差があるのです。
多くの人が知っている任天堂やスクウェア・エニックスに勤める社員の平均年収は900万円から1400万円ほどにも及びます。
このようにゲームクリエイターは一般的な企業と比べても平均年収が高く、さらに大手ゲーム会社であればさらにその差は大きくなるのです。
ゲームクリエイターの転職まとめ
今回eスポでは「ゲームクリエイターに転職する方法」について紹介しました。
- ゲームクリエイターには様々な職種があり、職種毎に業務内容や必要なスキルが異なる。
- ゲームクリエイターの平均年齢は他の業界と比べて低く、自分が好きなゲームを作りたいという思いを持つ人が多いため1つの会社に留まり続ける人も少ない。
- ゲームクリエイターの仕事はメリットとデメリットの両面があり、好きなことを仕事にできる半面、残業が多く給料が低い会社もまだまだ多いのが現状です。
ゲームクリエイターへの転職は未経験者でも可能ですが、アルバイトやデバッガーになれば必ずしもゲームクリエイターになれるわけではなく、熱意をもってスキルを磨くことが必要になります。
長時間労働が強いられることも多いゲーム業界ですが、多くの人に夢を与えられる仕事であり、ゲーム好きとっては夢のような仕事といえるでしょう。
ゲーム業界への転職を目指す際にはこの記事で紹介した方法や必要なスキルを参考にしてみてくださいね。