ゲーミングPCを本格的に探そうと思った時、専門用語や見慣れない単位が出てきて、どのゲーミングPCやモニターがいいのかよくわからない、と悩んでしまったことはありませんか?
eSportsやゲームへの関心が高まってきている中、たくさんの種類のゲーミングモニターが販売されているため、自力で選ぶのはむずかしいかもしれません。
今回Pacific Metaマガジンでは、以下の内容について紹介していきます。
- 240hzゲーミングモニターの必要性について
- おすすめの240hzゲーミングモニターについて
- 240hzゲーミングモニターのメリット・デメリット
初めてゲーミングモニターの購入を検討している方にとっても、専門用語をわかりやすく解説していきます。
ゲーミングPCのhzとfpsの関係は?
まずはゲーミングPCを検討する上で、よく目にする「hz」と「fps」の関係について解説していきます。
hz(リフレッシュレート)とは
hzは、ゲーミングモニターにおける1秒間に何枚の画像が表示されるかを表す単位です。
モニターから表示される枚数のことを指します。
60hzなら1秒間に60枚の画像が表示される、という意味になります。
この数字が大きければ大きいほど、画像の枚数が増えるため、映像がよりなめらかになります。
fps(フレームレート)とは
fpsも1秒間に表示される画像の枚数を表す単位ですが、こちらはゲーミングPCからモニターに出力されるものです。
fpsは、ゲームやゲーム内の設定、各シーンによって常に変わります。
ハイスペックなゲームゲーミングPCで、ゲームにfpsの上限がなければ500fpsまで出ることもありますし、逆にゲーミングPCがハイスペックでも、ゲームにfpsの上限があれば、それ以上出ることはありません。
つまり、数字が低い方が優先され、制限がかかるというわけです。
ティアリング、スタッタリングに注意
ティアリングは画像が左右にずれてしまう現象で、hzとfpsの数字が一致していないためにこのようなことが生じます。
hzとfpsを一致させるために、VSYNCという技術を使うことでティアリングは解消されます。
しかし、今度は処理の重い場面でGPUの映像生成が遅延すると、映像がカクつくスタッタリングという現象が起きてしまいます。
これらの現象は長年の課題でしたが、同期技術G-SYNCやFreeSyncが搭載されたモニターを使うことで、ティアリングとスタッタリングが解消できるようになりました。
「ゲーミングpc」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
「ゲーミングPC とは」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
ゲーミングPCに240hzゲーミングモニターは必要?
ここからは、240hzのゲーミングモニターの必要性について説明します。
240fpsで遊ぶためには必須!
前述したとおり、ティアリングやスタッタリングが起こり、プレイに支障をきたすことを防ぐといった意味で、240fpsでプレイするには240hzのゲーミングモニターは必要です。
画像が切れているように見えるティアリングや、カクツキを感じるスタッタリングといった厄介な状況では、ゲームに集中できなくなってしまいます。
240hzのゲーミングモニターを購入するにあたって、予算を出せるのであれば、プレイ環境を整えることも大切です。
プロゲーマーも愛用する、現状最高hzモニター
現状、最高hzのモニターは390hz出る、AOPEN 25XV2QFbmiiprx。
しかし、プロゲーマーの中では、最高でも240hzのゲーミングモニターを使っている人が多いようです。
390hzのモニターであっても、それに適合するゲーミングPCでなければあまり意味がないからかもしれません。
最新PCゲームはますます高fps表示に対応
fpsの目安をお伝えすると、以下の通りです。
- アニメ、映画 24fps、30fps
- Youtube、PS4 60fps
- PS5 120fps
ゲーミングPCの場合は、スペックや設定によって変わります。
たとえばApex Legendsでは、制限があるにしても144fpsという高fps表示に対応しています。
なお、これ以上のfpsが出るゲーミングPCを持っているようなら、設定によって無制限に変更することも可能です。
「ゲーミングモニター」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
https://pacific-meta.co.jp/magazine/gaming-device/19248/おすすめ240hzゲーミングモニター
hzとfpsの関係性や、240hzのゲーミングモニターの必要性について知ると、購入を検討したくなるのではないでしょうか?
ここからは240hzのゲーミングモニターについて紹介していきます。
どの点を重視するかでおすすめも変わってきますので、この目次を参考にしながらじっくり検討してみて下さい。
プロ仕様ならBenQもしくはASUS
プロゲーマーが愛用するモニターで人気上位のものは、BenQやASUSが多いです。
日本のサイトを見てもそうですが、世界のプロゲーマーの間でもBenQやASUSの人気は高いようです。
BenQ ZOWIE XL2546K
左右に取り外し可能なアイシールドが付いているのが特徴的なBenQ ZOWIE XL2546K。
アイシールドがあることによって、より画面へ集中しやすくなる効果があります。
240hzのリフレッシュレートと、応答速度が0.5msのハイスペックモニターなので、なめらがで残像が少ないのが長所です。
ASUS ROG SWIFT PG258Q
Apex Legendsやフォートナイトをプレイするプロゲーマーに愛用されているASUS PG258Qは現在販売終了のため、似ているモデルであるASUS ROG SWIFT PG258Qを紹介します。
こちらは、240hz出るのはもちろんのこと、応答速度も1msで残像感が少なく、申し分ないスペックとなっています。
コスパ重視ならPixio PXC279
Pixio PXC279は湾曲パネルのモニターで、見た目が特徴的です。
モニターが湾曲していることによって、没入感があり集中してプレイすることができます。
240hzで、応答速度1msなのに、プロ仕様のBenQやASUSに比べて価格は安く、4万円弱で購入できるのがうれしいですね。
安さ重視ならJAPANNEXT JN-IPS245FHDR240
240hzのゲーミングモニターの相場は4〜7万円ほどですが、安さを重視するならJAPANNEXT JN-IPS245FHDR240がおすすめです。
240hzのリフレッシュレート、応答速度も1msでありながら、3万円台という破格の値段。
240hzの出力はほしいけど必要以上の機能はいらない方にとっては、無駄のないゲーミングモニターとなっています。
240hzゲーミングモニターのメリット
ここでは240hzのゲーミングモニターを持つメリットについて紹介します。
よりなめらかな映像を楽しめる
何度もお伝えしていますが、240hzのゲーミングモニターは1秒間に240枚の画像を映し出せるため、映像がなめらかに動きます。
リフレッシュレートが低いがために、映像がなめらかに動かず残像感があると、3D酔いをするなど身体的な負担にもつながります。
FPSゲームや格闘ゲームで有利
FPSゲームとは、First-person Shooter、つまり自分視点でゲーム内を動き回るシューティングゲームです。
視点が一人称なので没入感と臨場感があり、世界でも人気のジャンルとなっています。
FPSゲームをおこなう際には、視認性の高い240hzのゲーミングモニターがあれば、ヌルヌルとなめらかに映像が動くので、敵を狙いやすくなります。
FPSゲームや格闘ゲームなどの視点移動が激しいゲームをプレイする方は、240hzのゲーミングモニターを使って他のプレーヤーと差をつけましょう。
240hzゲーミングモニターのデメリット
240hzのゲーミングモニターにはメリットがあれば、デメリットもあります。
以下の内容を見て、240hzのゲーミングモニターが必要か、検討してみてください。
値段が高い
先ほど少し触れましたが、240hzのゲーミングモニターは4〜7万円が相場といわれ、値段が高いことがデメリットです。
そこまで高いリフレッシュレートを必要としなければ、144hzのゲーミングモニターなら2万円台のものも多いので、価格が気になる方は自分プレイするゲームが果たして240hzのものを必要とするのか、見直してみましょう。
240fpsを出せるゲーミングPCも必要
hzとfpsの関係でもお伝えしたとおり、240hzのゲーミングモニターを持っているからといって、60fpsしか出ないゲーミングPCなら意味がありません。
240fpsを出すことができるゲーミングPCが必要となりますので、その分ゲーミングPCにも費用が多くかかります。
240fpsが狙える!おすすめゲーミングPC5選
240hzのゲーミングモニターを手に入れることができたら、ゲーミングPCのスペックにもこだわりたいですよね。
ここからは240fpsが狙えるおすすめのゲーミングPCについて、デスクトップ型とノート型に分けてご紹介します。
デスクトップ
まずはデスクトップ型のゲーミングPCについてご紹介します。
LEGION T750i (第11世代インテル)
アプリやゲームのパフォーマンスモードの選択をすると自動で調整してくれる機能がついているので、リフレッシュレートを限界まで押し上げてくれます。
Legion Coldfront 2.0冷却システムが搭載され、発熱を防ぐために効率よく3つのモードでファンの速度を切り替えることができます。
また、購入後にすぐにゲームができるよう、ゲーミングに特化したサポートが24時間365日受けられるので、初めてゲーミングPCを購入する方に推薦したいゲーミングPCです。
G-Tuneミドルタワー HN-Z-3070Ti
インテル® Core™ i7-11700K プロセッサーのCPUを搭載したハイクラスのゲーミングPC。
WQHDであっても高リフレッシュレートを出力することができるため、よりきれいな画質、なめらかな映像でゲームを楽しめます。
G-Tuneミドルタワー HN-Z-3070Tiはメモリ16GB、SSDは512GB、ハードディスク2TBの大容量なので、ストレージ容量を重視したい方におすすめです。
Z-Series ZA9R-R37 5900X
ゲーミングPCでも人気のメーカーであるGALLERIAのZ-Series ZA9R-R37 5900X。
こちらのグラフィックボードは、有名ゲームストリーマーも使用しているRTX3080を搭載しています。
非の打ち所がないハイエンドゲーミングPCでありながら、デザインにもこだわりのあるモデルで気分が上がるので、形から入りたい方にとってもおすすめです。
240hzモニタのノートPC
自宅以外にも使用したいという方にとっては、ノートPCも魅力的でしょう。
ここからは240hzのおすすめのゲーミングノートPCを2つご紹介します。
U-Series UL7C-R37
総合エンターテイメント情報サイト「電撃オンライン」で、電撃ベストバイ2021受賞のゲーミングノートPCです。
Bluetooth5対応で、ゲーミングデバイスに無線接続できるので、ゲームをより快適に楽しめます。
人気FPSゲームApex Legendsをプレイしているユーザーも多く、カクつくことなくスムーズにゲームができるという声が多く、そのほかにもファイナルファンタジーXIV、フォートナイト、エルデンリングなどをプレイしている方も見受けられます。
対応ゲームを選ばないゲーミングノートPCをお探しなら、U-Seiries UL7C-R37がおすすめです。
15.6型 H5 (プレミアムモデル)
リフレッシュレート240hz対応の液晶パネルを採用した15.6型 H5(プレミアムモデル)。
U-Seiries UL7C-R37と比較すると300gほど重いですが、動作時間は15.6型 H5(プレミアムモデル)の方が1時間以上長く使用できます。
メモリ容量が32GBと大容量で、しかも16GB×2のデュアルチャネルなので、ゲームを楽しむだけでなく、仕事などで大量のデータを扱う方にとってもおすすめです。
240Hzゲーミングモニター購入時のチェックポイント
240hzのゲーミングモニターを購入するにあたって、抑えるべきポイントについて解説していきます。
液晶画面サイズは適切か?
ゲーミングモニターの液晶画面サイズは24〜27インチがおすすめです。
大画面であれば迫力ある映像でゲームをすることができ、細部まで見れますが、大きすぎてしまうと画面端まで視認しづらくなります。
そのため、大きすぎず小さすぎない24〜27インチのゲーミングモニターがよいでしょう。
応答速度=1ms以下か?
応答速度とは、モニター上で色が切り替わるまでの時間のことをいいます。
応答速度の単位で使われるmsはミリ秒のことで、1ms=0.001秒を表します。
応答速度の数字が小さいほど色の切り替わりが速いので、FPSゲームの場合は特に有利になります。
240hzのゲーミングモニターなら1ms以下がおすすめです。
液晶画面の角度や高さは調節できるか?
ゲーミングモニター内部のスペックだけでなく、外的な環境設定もゲームへの集中力を低下させないために重要となります。
角度や高さの調整ができるゲーミングモニターを選ぶようにしましょう。
FPSゲームは特に240fpsで遊ぶのがおすすめ!
ここまでお伝えしてきたとおり、FPSゲームをするなら240fpsのゲーミングPCがあるといいでしょう。
ここからは、FPSゲームの中でも人気のApex Legendsとフォートナイトについてそれぞれ、240fpsで遊ぶメリット、安定のPCスペック、おすすめの設定についてお伝えしていきます。
Apex Legends
まずはApex Legendsについて紹介します。
240fpsで遊ぶメリット
Apex Legendsを240fpsで遊ぶメリットは以下の3つです。
- 撃ち合いに強い
- 特に近距離戦で有利
- 大きい負荷がかかっても安定する
240fpsが出せるゲーミングPCはなめらかな映像が映し出せるので、敵と鉢合わせた際にエイムがしやすくなります。
特に視点の動きが激しい近距離戦では、フレームレートが高い方が有利になります。
また、プレイヤーやオブジェクトが集中すると負荷がかかり、どうしてもフレームレートが下がってしまいます。
240fpsが出るゲーミングPCなら、少しfpsが下がっても安定して戦うことができます。
240fps安定PCスペック
240fpsを出すためには、GPUは最低でもRTX 3070以上はあった方がよいです。
RTX 3080であれば楽に240fpsを出すことができます。
CPUもCore i7以上、メモリは16GB以上を推奨します。
GPU | RTX 3070以上 |
CPU | Intel Core i7 11700/AMD Ryzen7 3700以上 |
メモリ | 16GB以上 |
240fps出すには?おすすめ設定
負荷を少なく高フレームレートを維持するため、グラフィック設定を下げるのがおすすめです。
敵の視認性は下がらず、ハイパフォーマンスが期待できます。
マウス設定は高すぎるのはおすすめできません。
マウス感度は400~800DPIで、お好みに合わせて調整しましょう。
フォートナイト
次にフォートナイトについて紹介します。
240fpsで遊ぶメリット
フォートナイトを240fpsで遊ぶメリットは以下の2つです。
- 建築がしやすい
- 建築物の爆破時にも対応
建築バトル中のプレーヤーが密になる場面や、建築物が爆破された場面では、処理が重くなるので、fpsが下がりやすくなります。
そのような時にも、240fpsのフレームレートがあれば、カクつくことなく安定したプレイを楽しめます。
240fps安定PCスペック
Apex Legends同様、CPUとメモリはCore i7以上、16GB以上がおすすめです。
GPUについてはRTX 2070以上で十分ですが、Apex Legendsもやりたい方や今後のことを考えると、予算が許せばRTX 3070も検討してみてください。
GPU | RTX 2070以上 |
CPU | Intel Core i7 10700以上 |
メモリ | 16GB以上 |
240fps出すには?おすすめ設定
グラフィックに関しては、必要性の少ないものはオフにしフレームレートを上げます。
たとえば、影や残像を消すことがおすすめです。
テクスチャやエフェクトは「中」でもよいですが、fpsが上がらない場合は下げてみましょう。
感度設定については、自分が慣れないくらいの高感度だとミスが多くなりやすいので、はじめは安定したプレイができるよう最低感度から、そして徐々に上げていく方法が効果的です。
ゲーミングPCにおける240hzについてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、240hzゲーミングモニターやそれに関連するゲーミングPCについて紹介してきました。
- なめらかな映像で、快適にゲームをするなら240hzのゲーミングモニターは必要
- BenQやASUSはプロ仕様、コスパならPixio、安さで選ぶならJAPANNEXT
- 価格は高いが、FPSゲームで勝ちたいなら240hzのゲーミングモニター
最新のゲームは高fpsに対応してきています。
長い目で見た場合、リフレッシュレートの低いゲーミングモニターを買って途中で買い換えるよりも、今から240hzのゲーミングモニターを持っておく方がコスパもよいかもしれません。
今回の記事がゲーミングモニター購入の際に参考になればうれしいです。