ゲーミングPCは性能が良い分だけ値段も高いものですが、それでも50万円というレベルになると、何がそこまで違うのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
今回Pacific Metaマガジンでは、50万円のゲーミングPCについて紹介します。
見出しは以下の通りです。
- ゲーミングPCに50万円は高い?
- ゲーミングPCの特徴・性能を値段別に解説
- 50万円ゲーミングPCのメリット・デメリット
- 50万円ゲーミングPCがおすすめの人は?
- 50万円代のおすすめゲーミングPC
50万円となると、流石にすぐ稼ぐというわけにはいかない金額でしょう。
すぐに貯めるのはきついのでローンを組んで買うレベルだと思いますが、それだけの価値があるかどうか確認してみてください。
ゲーミングPCに50万円は高い?
50万円という金額は、高級腕時計や中古車にも匹敵し、一人暮らしの方の家賃なら半年分以上になるというケースも多いでしょう。
手取りや年収を考えると、そう簡単に手が出ないという方がほとんどのはずです。
ゲーミングPCとは
ゲーミングPCは、ゲームをプレイするために最適化されているPCを指します。
とは言ってもゲーミングPCと呼ばれるための明確な基準は無く、メーカーごとにそれぞれが特色を作り出した製品を出しています。
性能的には普通のPCより優れている物が多く、値段も新品だと10万円~と高額です。
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50万円のゲーミングPCは最新スペック
ゲーミングPCの価格はピンキリですが、50万円を超えるような製品は性能的にMAXに近いと考えて大丈夫です。
さらにお金をかけても、ゲームプレイをそれ以上快適にすることは難しくなっています。
最先端のCPU・グラボを搭載
ゲーミングPCは、CPUとグラフィックボードの2つによって値段がほぼほぼ決まると言っても過言ではありません。
50万円ともなれば、間違いなく最先端のCPU・グラフィックボードが搭載されています。
最高の冷却性能・静音性
ゲーミングPCは、性能の良いパーツ(CPU・グラボ)が搭載されているほど発熱量も大きく、それを冷却するファンなどにより音がうるさくなりやすいという弱点があります。
ただし、50万円のゲーミングPCともなればファンの性能も非常に高く、大きな音を出さずともPCを冷却することが可能です。
性能の低下を起こしたりパーツの寿命を縮めることもほとんど無いため、安心して使い続けることができます。
全ての最新ゲームを快適にプレイ可能
50万円のゲーミングPCであれば、快適に遊べないゲームは無いと言ってもいいでしょう。
Steam(スチーム)のソフトならほぼ無制限に選べるので、推奨環境などを気にしなくてもいいという利点があります。
現在のゲーミングPCの相場は20~30万円
ここでは50万円以上のゲーミングPCにおける特徴を紹介してきましたが、現在のゲーミングPCは30万円以下の製品がほとんどを占め、20万円台が平均的です。
20万円台でもかなり高性能と言えるレベルになるので、普通にゲームをプレイするだけであれば50万円のスペックは不要でしょう。
ゲーミングPCの特徴・性能を値段別に解説
この見出しでは、ゲーミングPCを10万円刻みにして特徴・性能の紹介をおこないます。
上でも触れた通り、ゲーミングPCの値段はCPU&グラフィックボードの性能に大きく左右されます。
一方、メモリやストレージ容量にはそこまで大きな差がありません。
また、OSについては値段に関係なくウィンドウズ10 or 11が入っています。
必要なもの、優先するものに応じて価格帯を検討しましょう。
10万〜20万円
10万円と15万円、15万円と20万円では相当性能が違ってくるので、できれば15万円以上のものを購入したいところです。
この見出しでは、15万円程度の製品を目安に特徴を紹介していきます。
PC初心者、ライトゲーマー向け
この価格帯のゲーミングPCは普通のPCと比べればかなり高性能ですが、全てのゲームを快適に遊べるかと言われると疑問が残るレベルです。
CPUならインテル Core i5の最新世代、グラフィックボードはGeForce RTX 3060に届くかどうかのラインが目安となるでしょう。
メモリは8GB~16GB程度積まれていることが多いので、少し上の製品と比べても見劣りしないはずです。
フォートナイトあたりの比較的要求スペックが低いタイトルであれば、動きの激しいゲームでも快適に遊べるでしょう。
60〜144fpsでプレイ可能
fps(フレーム・パー・セカンド)は、動画において1秒間にどれだけの画像が表示されているかを表し、数値が高いほど滑らかに動いているように感じます。
グラフィックボードやモニターの性能によって左右される部分が大きく、この価格帯のゲーミングPCであれば144fpsが目安です。
fpsを重視した構成をすれば、その先の240fpsに届かせることも可能でしょう。
20万〜30万円
この価格帯の製品なら、ほとんどのゲームが快適にプレイできるレベルに到達します。
可能であれば22~23万円の製品をチェックしておきたいところです。
デスクトップ型より少し多くお金を払えばミニPCサイズのものもあるので、持ち運びたい人はそちらもチェックしておきましょう。
売れ筋の人気モデルが多い
10万円台後半から20万円台前半のモデルは、売上の高い人気商品がとても多くなっています。
コスパの良い商品も多く、セールで値引きされることもよくあるので、狙い目と言えるでしょう。
144~240fpsでプレイ可能
良いモニターをあわせて購入すれば、fpsを限界近くまで引き上げてのゲームプレイも可能になってくるでしょう。
ただし、4Kの高画質でプレイするには残念ながらやや力不足と言えます。
30万〜40万円の項目で紹介しているような、最新に近いグラフィックボードの導入を検討しましょう。
30万〜40万円
この価格帯まで来ると、単純なゲームプレイ以上のこだわりを持った人が集まってきます。
考えられる目的としては、4K・8Kでゲームをプレイしたい、本格的にゲーム配信をおこないたい、ノートPCでハイスペックを実現したいなどがあるでしょう。
最新CPUもしくは最新グラボ搭載
これだけお金をかければ、CPUやグラフィックボードは高性能なものが約束されています。
CPUであればCore i9-12900やRyzen 9 5950X、グラフィックボードであればRTX 3090といった最新型が搭載されていることも珍しくないでしょう。
高画質設定で240fps安定プレイ可能
この価格帯であれば、fpsを限界まで引き上げてプレイするのはもちろん、その状態で高画質設定にしても耐えられるレベルのスペックになってきます。
4K&240fpsでゲームをプレイしたいという方は、この価格帯の製品を狙っていきましょう。
40万〜50万円
10万円ずつ積み重ねてきましたが、記事のテーマにもなっている50万円にようやく到達します。
ゲームをプレイするだけであれば最高環境でのプレイが約束されるでしょう。
最新CPU&グラボ搭載
ゲーミングPC本体に50万円出せば、最新CPUとグラフィックボードがセットで手に入るはずです。
また、メモリは64GB搭載となっているモデルも多く、処理性能で困ることはまず無いでしょう。
4K(最高画質)&240fps以上で快適プレイ可能
画質やfpsの設定を最高レベルにしても快適なゲームプレイが可能でしょう。
迷うこと無く最高の環境でゲームを遊べるという優越感に浸ることができます。
ゲーム・クリエイティブ性能どちらも高い
50万円をかけるのであれば、ゲームをプレイするだけで終わらせるのはもったいないかもしれません。
このレベルのゲーミングPCはクリエイターPCとしても優秀なので、動画編集や配信をしながらゲームプレイというやり方も考えられます。
ただ、CADなどのデザインツールを使う場合にはグラフィックボードが適していない場合もあるのでご注意ください。
50万円ゲーミングPCのメリット・デメリット
この見出しでは、50万円のゲーミングPCにおけるメリットを改めて紹介すると共に、デメリットについてもお届けしていきます。
メリット
まずはゲーミングPCに50万円かけるメリットから4つお届けします。
4K解像度もサクサク快適プレイ
上でも紹介しましたが、30万円台後半あたりから4Kでの快適なゲームプレイが視野に入ってきます。
ムービーなどが流れるソフトを大きいモニターでプレイすれば、没入感が最高に高まるはずです。
フレームレートの最高値を出せる
50万円のゲーミングPCであれば、現状で最速の処理性能が発揮されます。
240fps(1秒間に240枚の静止画が表示される)でも問題無く描ききれるので、むしろ普段見慣れていない光景に現実感が無くなってしまうかもしれません。
動画編集・配信性能も高い万能性
もはやゲームプレイだけではスペックを発揮しきれずに力を持て余すでしょう。
性能の高さはゲーム配信や動画編集などのクリエイティブ活動にも活かせるので、スペックを余さず使い切ってしまいたいところです。
他の作業を並行しておこなっても、遅延やラグなど無くゲームプレイすることができるでしょう。
オシャレでかっこいいデザイン
ゲーミングPC全体に言えることですが、普通のPCよりもデザインが特徴的になっています。
高い値段になってくると更に高級感のあるデザインが増えてくる傾向にあり、黒を基調にした落ち着いた雰囲気のモデルも多いですが、そこからLEDライトなどで鮮やかに飾り付けることができたりもします。
デメリット
性能的には申し分ない50万円のゲーミングPCですが、デメリットもいくつかありますので、ここでは3つ紹介します。
値段が高い
50万円のゲーミングPCは相場よりも値段がかなり高いです。
本体だけで50万円となると、キーボード・マウス・ヘッドセットなどのゲーミングデバイスやモニター・ルーターなどの周辺機器を買った際には60万円以上になるでしょう。
また、買おうとする人も少ないので、初売りなどのセールなどで割引・値下げされるチャンスもほとんどありません。
消費電力が多い
性能の良いパーツは発熱量も多いことがほとんどで、消費電力の多さにも関係してきます。
当然ながら使用中の電気代も高くなってくるので、初期費用だけではなくランニングコストについても考慮して購入するようにしましょう。
遊ぶゲームによってはオーバースペックになる
現状では50万円のゲーミングPCのスペックをフルで使い切るようなゲームタイトルは無く、今から5年ぐらい経ってようやく追いついてくるかどうかという感じです。
普通の使い方ではオーバースペックになるので、貯金を無理してはたく前に使いみちが正しいかどうか、もう少し安いモデルでも十分ではないか検討してみましょう。
50万円ゲーミングPCがおすすめの人は?
ここまでの内容を見る限りでは、逆になぜ50万円のゲーミングPCを買う人がいるのか疑問に思う人も多いでしょう。
この見出しでは、ハイスペックな性能を活かし切る有効な運用の仕方について紹介します。
最高画質・最高フレームレートで快適にプレイしたい人
例えオーバースペックになったとしても確実に最高画質・最高フレームレート(240fps)でゲームプレイしたい、という方なら買う価値は十分にあるでしょう。
向こう数年間は最高性能を維持したまま使い続けることができそうです。
性能を持て余し気味なのがもったいないという場合は、加えてYouTubeなどでのゲーム配信をするぐらいでちょうどいいかもしれません。
ゲーミング性能、クリエイター性能どちらも欲しい人
ゲームをするだけではなくクリエイティブな活動もしたいという方には、この値段のゲーミングPCはおすすめです。
ゲーミングPCは動画に関する処理性能が非常に高いので、動画編集などの作業においては性能をフルに発揮してくれるでしょう。
ただ、使用するソフトによってはパーツ構成が向いていないものもあるので、クリエイター活動に使うソフトの推奨スペックは確認するようにしてください。
性能だけでなくデザインにも拘りたい人
低価格帯のゲーミングPCでもカッコいいデザインの製品は多いですが、これだけ予算をかけるのであれば、ケース周りを自作でカスタマイズしても良さそうです。
他の人と差別化をしたいのであれば、デザインにも拘って自分だけのゲーミングPCを作ってしまいましょう。
知識のある方であれば、中の配線も意識をしてスッキリした見た目にしたいところです。
50万円代のおすすめゲーミングPC
ここからは、具体的なおすすめPCを各メーカーから紹介します。
マシンパワーのある製品ばかりなので流石に軽量とはいかず、ノートパソコン型は無し、デスクトップ5つというラインナップです。
※値段については2022年5月24日現在のものです。
GALLERIA ZA9R-R39 5900X搭載
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen 9 5900X |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3090 |
メモリ | 16GB(8GBx2) |
ストレージ | SSD:1TB(NVMe) |
価格(税込) | 519,979円 |
ドスパラのブランドより「GALLERIA(ガレリア)」の最高級品です。
メモリが16GBとやや弱く感じますが、カスタマイズで32GBあるいは64GBなどに変更できるようになっています。
GALLERIA UA9C-R38 RTX3080 12G搭載
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i9-12900K |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3080 |
メモリ | 32GB(16GBx2) |
ストレージ | SSD:1TB(NVMe) HDD:2TB |
価格(税込) | 499,980円 |
同じくガレリアより、こちらは50万円以内にギリギリ収めたモデルです。
グラフィックス面が上よりも落ちてはいますが、メモリ性能は逆にアップしておりHDDが2TB付いている、バランスの取れた構成となっています。
G-Tune XP-Z-LC 【 Windows 11 】
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i9-11900K |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3090 |
メモリ | 64GB(16GB×4) |
ストレージ | SSD:2TB(NVMe) HDD:4TB |
価格(税込) | 571,780円 |
マウスコンピューターのゲーミングPCブランド、G-Tuneからも紹介します。
GPUが水冷式なので冷却性能が高く、思いっきり負荷をかけても安心して使うことができます。
G-GEAR neo GX9J-Z213/ZB
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i9-12900KF |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3090 |
メモリ | 64GB(32GBx2) |
ストレージ | SSD:2TB(NVMe) |
価格(税込) | 599,800円 |
こちらはツクモが販売しているゲーミングPC「G-GEAR」より、60万円に届こうかというハイエンドモデルです。
現状のゲーミングPCにおける最高級品パーツを組み合わせており、水冷式のCPUクーラーも付いています。
ROG Strix GA35 G35DX (G35DX-R9R3090EC)
OS | Windows 10 Pro 64ビット |
CPU | AMD Ryzen 9 5950X |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3090 |
メモリ | 64GB |
ストレージ | SSD:1TB HDD:2TB |
価格(税込) | 599,800円 |
ASUSより、ひとつ上の製品と並んで今回紹介している中では最も値段が高いゲーミングPCです。
赤と青の鮮やかなマシンデザインも特徴の一つとなっています。
50万円のゲーミングPCについてまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、50万円のゲーミングPCについてお届けしました。
最後に、この記事の内容を整理しましょう。
- 50万円のゲーミングPCは、現状では最高級品
- 安めの初心者向け製品が10万円程度からあり、相場は20万円台が多い
- フレームレート(fps)を上げたいのであれば20万円~、4Kの画質でゲームをプレイしたいなら30万円~が目安となる
- 50万円以上の製品は、ゲームをプレイするだけならむしろオーバースペック
- 消費電力も高くなるので、よほど環境にこだわる人やクリエイター活動もしたい人など、強い目的が無ければあまり買う必要は無い
高いゲーミングPCに触れてみたいだけであれば、レンタルのサービスをおこなっているところもあります。
オーバースペックになり過ぎないよう、目的に合わせて値段・性能を検討しましょう。