メタバースという言葉を聞いたことはあっても、どのように稼ぐのかわからない、そもそも”メタバースとは何か”がわからない方が多いでしょう。
メタバースで稼ぐ方法として、多くの方がゲームをプレイして仮想通貨を稼ぐことをイメージするかもしれません。
しかし、メタバースで稼ぐ方法はゲームの他にも多く存在します。
今回Pacific Meta マガジンでは、メタバースについて以下の内容を紹介します。
- メタバースで稼ぐために必要な準備
- メタバースを活用したおすすめゲーム
- ゲームプレイ以外のメタバースで稼ぐ方法
おすすめの無料プラットフォームも紹介します。
メタバースで稼ぐための準備
メタバースとは簡潔にいうと、現実世界と同じような活動をアバターによって行うことができる仮想空間のことです。
メタバースでは、アバターを使ってショッピングを楽しんだり、バーチャルオフィスで会議に参加したりするなど日常的な活動を行うことができます。
メタバースで稼ぐためには、以下の4点が必要です。
- 仮想通貨取引所の口座
- ウォレット
- メタバースで使う端末
- メタバースのアカウント
稼いだお金を現金化するための準備
特定のメタバースプラットフォームで稼いだお金を現金化するためには、仮想通貨取引所とウォレットが必要です。
メタバース内でアイテムの売買やコンテンツの販売をするとき、仮想通貨が基本通貨として用いられます。
そのため、メタバースで稼いだお金は仮想通貨で受け取ることになります。
ウォレットとは仮想空間でも使用できる財布のことで、仮想通貨の送金や、メタバース内で仮想通貨を使った決済を可能にします。
ウォレットから仮想通貨取引所に仮想通貨を送金して、仮想通貨取引所で換金した現金を銀行口座に送金することで稼いだお金を現金化することができます。
メタバースで使う端末の準備
メタバースにはVRセットなどの周辺機器がなくても遊べるサービスもあります。
加えて、パソコンを持っていなくても、手持ちのスマホだけで遊べるサービスもあります。
ただし、臨場感を味わえるVRセットや快適性を重視したパソコンなどを揃えることで、よりメタバースを楽しむことができます。
メタバースの中にはVRChatのように、MacOS非対応でWindowsのみでしかプレイできないものもあるため、パソコンはMACよりWindowsの購入をおすすめします。
メタバースのアカウントを準備するときのポイント
メタバースではプラットフォームごとに専用のアカウントを作成する必要があります。
アカウント作成時にパスワード・秘密鍵が発行され、紛失すればアクセスができなくなります。
また、漏洩した場合アカウントの乗っ取りや資産を失うことになるため、パスワードは厳重に管理しましょう。
プラットフォームによって日本語非対応のものがあります。
そのため、事前にメタバースについて情報収集を行うことをおすすめします。
無料のメタバースプラットフォームを紹介
メタバースを利用するためのプラットフォームは幅広いジャンルがあります。
- イベントやワールドで他のユーザとの交流を目的としたもの
- ゲーム主体のもの
- 仮想空間でしかできない体験を目的としたもの
- 会議や土地の売買など、ビジネスや経済活動に活用するためのもの
などの様々な目的に応じたプラットフォームが用意されています。
このパートでは、無料で始めることができるプラットフォームをいくつか紹介します。
自分の目的に合ったプラットフォームを考えながら、選んでみてください。
クラスター
メタバース名 | Cluster(クラスター) |
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運営会社 | クラスター株式会社 |
メタバース内通貨 | クラスターコイン |
対応デバイス | PC(Windows、MAC) スマホ(Android、iPhone) |
VRセットは必要か | なしでも遊べる |
日本語対応 | あり |
クラスターは日本で開発されたアプリで、スマホ・パソコンのどちらも対応しています。
VRセットがなくてもプレイできるため、アカウントを登録すれば無料で誰でもメタバースを体験することができます。
クラスターは他のユーザーとコミュニケーションをとることを目的としたプラットフォームであり、定期的にDJライブやバーチャル展覧会などのイベントが開催されています。
誰でもワールドやイベントを作成することができ、脱出ゲームや遊園地のアトラクションなど様々なコンテンツで遊ぶことができます。
ボイスチャットやメッセージなどの機能もあるため、ワールドで出会ったユーザーと友達になることもできます。
クラスターでは音楽ライブや展示会イベントを開催して参加チケットを販売したり、クラスター内で利用するアバターを作成して販売したりすることで収益化できます。
また、コンテンツの売上やイベント開催中に獲得したVアイテムをもとに算出・付与されるVポイントを換金して稼ぐこともできます。
過去には企業や自治体と協力して作成された”バーチャル原宿”や”バーチャル大阪”なども公開され、ニュースで話題になったこともあります。
The Sandbox(ザ・サンドボックス)
メタバース名 | The Sandbox(ザ・サンドボックス) |
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運営会社 | The Sandbox |
メタバース内通貨 | SAND |
対応デバイス | PC(Windows、MAC) |
VRセットは必要か | なしでも遊べる |
日本語対応 | あり |
The Sandboxはマインクラフトのようなピクセルベースのメタバースです。
また、パソコンのみに対応していて、VRセットなしでもプレイすることができます。
The Sandboxはユーザーが自由にゲームや経済活動を行えるゲームプラットフォームです。
VoxEditという無料ツールが用意されており、3Dのキャラクターやアイテムを作成できます。
作成したオリジナルのアイテムはNFTとなっており、The Sandbox内のマーケットプレイスで販売して収益化できます。
LANDと呼ばれるメタバース内の土地を購入することで、ゲームの作成や建築、イベントの開催など自由に利用できるようになります。
このLANDを売買したり、購入して貸し出したりすることで稼ぐこともできます。
また、LAND上に作成したゲームに入場料を設定することも収益化の一つで、たくさんの人に遊んでもらえれば稼げます。
The SandboxではGame Makerという無料ツールが用意されており、プログラミングの知識がなくても3Dゲームを作成したり建築を行ったりできます。
adidasやGUCCIなどの有名企業もLANDを所有しており、世界的に注目されています。
日本でもSHIBUYA109や東映アニメーションなども参入しており、様々なコンテンツが展開されることが期待されるでしょう。
Decentraland(ディセントラランド)
メタバース名 | Decentraland(ディセントラランド) |
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運営会社 | DAO(分散型自律組織) |
メタバース内通貨 | MANA |
対応デバイス | Windowsのみ |
VRセットは必要か | なしでも遊べる |
日本語対応 | なし |
DecentralandはDAOによって運営されていて、ユーザー主導でメタバース内が発展していくことが大きな特徴です。
独自のトークンであるMANAやLAND(メタバース内の土地)の保有数に応じて議決権が与えられ、Decentralandの方針を決定していくという仕組みです。
Decentralandは商品・LANDを販売するなど自由に経済活動を行うことができるプラットフォームです。
メタバース内の土地(LAND)やアイテムが全てNFT化されており、安く仕入れて販売することで収益化できます。
また、所有しているLANDでイベントを開催して、グッズやNFTを販売することができます。
Decentraland内にはMANAを使用してプレイすることができるカジノゲームも存在しているため、ハイリスクハイリターンな稼ぎ方もできます。
コインチェックがDecentraland内に建設したメタバース都市”OASIS KYOTO”は京都をコンセプトとした都市で散策や世界のユーザーと交流ができます。
小嶋陽菜や水原希子などの有名人とコラボしており、発展していくことが期待できるでしょう。
その他おすすめの無料プラットフォーム
上記以外にもおすすめのプラットフォームがあります。
VRChat
メタバース名 | VRChat |
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運営会社 | VRChat inc. |
メタバース内通貨 | ー |
対応デバイス | Windosのみ |
VRセットは必要か | なしでも遊べる |
日本語対応 | なし |
VRChatはユーザー同士の交流を目的としたプラットフォームです。
ユーザー同士で協力してオブジェクトを制作をしたり、会話をしたりして交流を深めていきます。
メタバース内で稼ぐことはできませんが、メタバースで知り合った方と仕事をしたり、仕事を頼まれたりすることがあります。
実際に、VRChat内の音楽制作やVRChat内に展示した作品を見た方からデータ制作依頼を受けたというケースもあります。
グラフィックがきれいであることも特徴でVRの世界観を存分に楽しむことができます。
Rec Room
メタバース名 | Rec Room |
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運営会社 | Rec Room Inc |
メタバース内通貨 | トークン |
対応デバイス | PC(Windows) スマホ(Android、iPhone) |
VRセットは必要か | なしでも遊べる |
日本語対応 | なし |
Rec Roomは複数人でコミュニケーションを取ることを目的としたプラットフォームです。
ボーリングや銃撃戦、ドッジボールなど様々なミニゲームがあり、マルチプレイで遊ぶゲームが多いです。
ゲームやアバターを無料で作成ができ、他のユーザーにトークンを使って販売できます。
メタバース内でトークンを現金化することもできるのでお金を稼ぐことができます。
メタバースで稼ぐ方法6選
メタバースで稼ぐ方法は以下の6つです。
- ゲームプレイで稼ぐ
- オリジナルアイテムを作成して販売する
- メタバース内のNFTを売買する
- メタバース内でアルバイトをする
- メタバース内の土地を売買する
- エアドロップでNFTを獲得する
それぞれ簡単に説明していきます。
ゲームをプレイしながら稼ぐ
メタバースでは遊んで稼ぐ”Play to Earn”や、歩くや走るなどの動作によって稼ぐ”Move to Earn”などのジャンルのゲームがあり、ゲームをプレイするだけで収益化できます。
稼げるゲームとして、以下の3つを紹介します。
- Roblox(ロブロックス)
- ZEPETO(ゼペット)
- Axie Infinity(アクシーインフィニティ)
Roblox(ロブロックス)
メタバース名 | Roblox(ロブロックス) |
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運営会社 | Roblox |
ゲーム内通貨 | Robux(ロバックス) |
対応デバイス | PC(Windows、MAC) スマホ(Android、iPhone) |
ウェブサイト | https://www.roblox.com/ |
日本語対応 | あり |
Robloxはアバターがレゴブロックのような見た目のゲーミングプラットフォームです。
Roblox Studioという無料ツールでゲームを作成したり、個人や企業が開発した様々なゲームで遊んだりできます。
例えば、ゲームには骨を折ってお金を稼ぐシミュレーションゲームやスーパーマーケットを大きくするゲームがあります。
実際にゲーム内通貨であるRobuxを稼ぐゲームとして
- イラストを描いて売ることができるゲーム
- 商品やゲームパスを売る寄付ゲーム
などがあります。
Robuxは10万以上所有やプレミアム会員であることなどの条件付きで現金化でき、収益化することができます。
他にもアバターの衣装やゲームを作成して販売することができ、クリエイター向けの稼ぎ方もあります。
ZEPETO(ゼペット)
メタバース名 | ZEPETO(ゼペット) |
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運営会社 | NAVER Z Corporation |
ゲーム内通貨 | Coin、ZEM |
対応デバイス | PC(Windows、MAC) スマホ(Android、iPhone) |
ウェブサイト | https://web.zepeto.me/ja |
日本語対応 | あり |
ZEPETOは3Dのアバターを作成してオシャレを楽しむゲームです。
世界中の人たちと交流でき、アバター同士集まって写真や動画を撮って、InstagramやTikTokなどに投稿することもできます。
有名ブランドやアニメなどとコラボしており、ネイルやメイクなど細かいカスタマイズもできるのでバリエーション豊かなアバターを作成できます。
アバターが着用する服や髪型など多くのアイテムを作成して販売することで収益化できます。
テンプレートも用意されていて簡単に作成することもできますが、
多数のアイテムが販売されているので一からモデリングして完全オリジナルで作成して販売することがおすすめです。
作成したアイテムを自分で着用したり、SNSで宣伝したりして知名度を上げていくことが収益化のポイントです。
Axie Infinity(アクシーインフィニティ)
メタバース名 | Axie Infinity(アクシーインフィニティ) |
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運営会社 | Sky Mavis(スカイ・メイビス) |
ゲーム内通貨 | SLP、AXS |
対応デバイス | PC(Windows、MAC) スマホ(Android) |
ウェブサイト | https://axieinfinity.com/ |
日本語対応 | なし |
Axie InfinityはNFTアイテムである”Axie(アクシー)”と呼ばれるモンスターを収集して、戦わせる対戦ゲームです。
対コンピュータ戦の「アドベンチャーモード」と対人戦の「アリーナモード」の2種類のゲームモードがあり、対戦や繁殖でアクシーを育成します。
アリーナモードでは勝利するとSLPを獲得でき、シーズンごとのランキングで情意に入ることでAXSを獲得できます。
SLP、AXSは仮想通貨であるので取引所で現金化できます。
また、繁殖や育成したアクシーはNFTアイテムとして販売して稼ぐこともできます。
繁殖によって手に入れた珍しいアクシーや育成したステータスが高いアクシーは高値がつく可能性があるため、ゲームをやりこめば稼ぐことができます。
稼ぐためには、アクシーを購入する初期費用がかかります。
しかし、ゲームを楽しみながら収益化を目指したい方におすすめです。
オリジナルアイテムを作成して稼ぐ
メタバース内にはNFTマーケットプレイスが併設されており、NFTアイテムの売買ができます。
そこで、自作したオリジナルアイテムをアップロードして販売することで稼げます。
NFTを作成して販売する
メタバースのユーザーの中には独創的なアイテムを使用したいけど、自分では作成できない方が一定数存在しているため、オリジナリティあふれるアイテムには需要があり、高値で取引されます。
また、NFTアートを無料で作成できるThe Sandboxのようなメタバースもあり、販売して利益を得ることもできます。
初心者には難易度が高いですが、二時流通した場合でもクリエイターに報酬が入るため継続的に収入が得られるかもしれません。
アバターを作成して販売する
メタバースの中には、自身で用意したアバターを持ち込むことができるクラスターやVRChatなどのプラットフォームもあります。
アバター作成では、センス良く顔や服装を選ぶことが難しいので需要があります。
アバター作成には3Dモデリングソフトを扱う技術やデザインスキルを必要とするため難易度は高いです。
しかし、制作代行などの副業にもつながるので興味がある方は挑戦してみてください。
ゲームを作成して販売する
The SandboxやDecentralandなどのプラットフォームではゲームを作成して稼ぐことができます。
作成したゲームに入場料を設けてたくさんの人に遊んでもらうことで収益化できます。
また、コンテストで賞金を得る方法もあります。
集まる作品はレベルが高いため稼ぐことが難しいですが、一気に儲けることができます。
メタバース内のNFTを売買して稼ぐ
メタバース内で手に入れたアイテムはNFT化することができます。
そのため、OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスで販売することができます。
また、NFTマーケットプレイスでNFTアートなどを安く仕入れて、価値が上がったタイミングで売ることで売却益を得るという方法もあります。
メタバース内のアルバイトで稼ぐ
メタバースにはアバターで現実世界のように働けるプラットフォームもあります。
デジタルワークに特化した求人サイトと「メタジョブ」ではメタバースイベントでの案内スタッフや店員などの接客業が主で、時給1100円~2000円程度で募集されています。
短時間の勤務でもOKな求人が多く、隙間時間に稼ぐこともできます。
メタバース内の土地売買・投資で稼ぐ
The SandboxやDecentralandのようにメタバース内の土地を売買することができるプラットフォームがあります。
メタバースの土地を利用して
- イベントの開催
- 広告塔になる
- 店舗を出店する
など様々なビジネスを行うことができるため、価値が高いです。
土地を買うための初期費用は仮想通貨の価格変動に左右され、メタバースによってバラバラです。
例えば、The Sandboxでは2023年5月26日現在、土地の価格は約11万円~約14万円で取引されています。
また、仮想通貨をベースに価値が決まるため、大幅に下落するリスクもあります。
その他面白い稼ぎ方
ここまでメタバースで稼ぐ方法を紹介しましたが、完成されたメタバースで行う一般的な稼ぎ方を紹介しました。
しかし、メタバースは開発段階でも稼げるチャンスがあります。
メタバースの開発段階ではテストプレイに参加するユーザーを募集しており、テストプレイの参加賞としてNFTが無料で配布(エアドロップ)されます。
また、メタバースで使用される仮想通貨も条件を満たすと無料配布されることがあります。
開発段階では獲得したNFTや仮想通貨に価値がないものが多いですが、メタバースが発展していくことで価値が上昇していきます。
そのため、エアドロップのイベントに参加することで長期的に見て稼ぐことができるかもしれません。
メタバースで稼ぐ方法についてまとめ
今回Pacific Meta マガジンでは、稼ぐために必要な準備について説明して、メタバースでの稼ぎ方について以下の6つの方法を紹介してきました。
- ゲームプレイで稼ぐ
- オリジナルアイテムを作成して販売する
- メタバース内のNFTを売買する
- メタバース内でアルバイトをする
- メタバース内の土地を売買する
- エアドロップでNFTを獲得する
メタバースで稼げるまですぐには結果が出ないかもしれませんが、継続することで徐々に収入が増えていきます。
まずは、興味があるメタバースから触れてみて、メタバースの世界を楽しみながら収益化を目指してみてください。