ゲーム音楽や、映画・アニメなどで使用されるBGMやテーマ曲などを制作するかたをサウンドクリエイターと呼びます。
音楽が好きな方や映画・アニメなどが好きな方にとっては、あこがれの職業でしょう。
サウンドクリエイターは現在、市場が拡大・発展しており、これからも安定した収入が見込まれるため、転職を考えている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回、Pacific Metaマガジンではサウンドクリエイターへの転職を目指すかたのために、以下の内容をまとめていきます。
- サウンドクリエイターって何?
- サウンドクリエイターに求められることは?
- サウンドクリエイターに転職するにはどうしたらいい?
- サウンドクリエイターの年収は?
最後に、サウンドクリエイターを目指す方におすすめの転職エージェントも紹介します!
サウンドクリエイターの仕事内容とは
サウンドクリエイターの仕事は、簡単にまとめるとゲーム、アニメ、映画などで使用される音楽を制作することになります。
同じような職業として勘違いされる職業に作曲家がありますが、作曲家とサウンドクリエイターは異なります。
作曲家が、音源を作曲することだけが仕事であるのに対し、サウンドクリエイターは主にゲーム、アニメなどに特化して音楽を作り、さらに音源をプログラミングするところまでを仕事としています。
そのためサウンドクリエイターの方は、音楽を作曲できることだけではなく、プログラミング技術や音楽を製作するツールであるDAWなどの使用スキルを求められます。
サウンドクリエイターに求められる能力・スキル
サウンドクリエイターに求められる能力やスキルは何でしょうか?
以下より解説します。
音楽に関する知識
音源の制作も行うサウンドクリエイターにとって、音楽に関する知識は必須となります。
魅力的で大衆を惹きつける音源を制作するためにも、幅広い音楽への知識や楽器への知識を有していることが望まれます。
楽譜を読む力も重要になり、楽譜を読むためのルールや知識も必要になります。
楽典と呼ばれる音楽の専門書について理解しておくといいようです。
音楽を作るスキル
サウンドクリエイターは、パソコンを使用して音楽を作る(DTM)ので、パソコンを使用した作曲の方法を習得していなければいけません。
そのために必要なソフトウェア(DAW)を使いこなすことは、サウンドクリエイターにとって必須のスキルとなります。
ゲームやアニメに合ったサウンドを生み出すスキル
依頼がきたゲームやアニメに合わせた、クライアントが求めるサウンドを生み出すことが求められます。
自分の思うままに作曲するのとは違い、クライアントが依頼したゲームやアニメのテーマやイメージをくみ取って、そのイメージに合わせた楽曲の制作をしなければなりません。
そのためには、様々な音楽に関する知識や文化について学び、音楽制作に生かせるよう日頃から情報収集をする努力が必要になります。
コミュニケーション能力
先ほども述べた通り、依頼があったゲームやアニメにあった音源を制作することが重要になります。
イメージに合った音源を制作するためには、クライアントとのコミュニケーションを密にとり、すれ違いが起きないようにしなければなりません。
時には、イメージがしづらい企画書であることもあるため、その時は自らクライアントの意図を引き出す必要があります。
そのために、サウンドクリエイターには高いコミュニケーション能力が求められます。
未経験でもサウンドクリエイターに転職できる?
サウンドクリエイターになるために、必須となる資格はありません。
そのため、未経験でもサウンドクリエイターを目指すことはできます。
しかしサウンドクリエイターには、音楽に関するスキル、音楽制作のセンスや音楽制作ツールを使用するスキルなど様々な専門性の高いスキルが求められます。
未経験の場合、それらの専門性の高いスキルを独学ですべて習得することは難しく、とても時間がかかります。
また、スキルを身につけることができたとしても、自ら案件を勝ち取るために、デモテープを送ったり、求人がなくとも企業に積極的に問い合わせをするなど、努力を続けなければいけません。
仕事を勝ち取るために、1年間で300曲も制作するかたもいるようですから、楽曲制作にも時間がかかります。
そのため、未経験からサウンドクリエイターを目指し転職することは、とても困難だと言えます。
「サウンドクリエイター 未経験」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
サウンドクリエイターに転職する方法
では、次にサウンドクリエイターに転職する方法について解説したいと思います。
以下をご覧ください。
音楽について学ぶ
サウンドクリエイターに転職するためには、まずは音楽について学ぶことが必要です。
それは、採用試験において音楽に関する知識を問う筆記試験や実技試験が実施されるからです。
音楽を学ぶには、「独学で学ぶ」「専門学校・大学で学ぶ」の2つの方法があります。
それぞれの方法について説明します。
独学で学ぶ
音楽の基礎知識や理論について、専門書やインターネットを利用し学びます。
パソコンで音楽を作ることを指すDTMについても、ネット上で解説動画がありますし、知識を身につけることは可能です。
専門書やインターネットの利用だけでは不安に感じる方や何から手を付けたらいいか悩む方は、通信講座などの利用も検討するといいでしょう。
独学で学ぶことは、時間がかかるため努力や熱意が必要になりますが、自分のペースで学ぶことができますので、本業をやりながら知識を身につけたい方などにはおすすめです。
専門学校・大学で学ぶ
サウンドクリエイターに必要な知識や技術を学ぶ場として、専門学校や大学もあります。
専門学校や大学は、サウンドクリエイターに必要なDTMやDAWの使用方法について学ぶためのカリキュラムが組まれており、効率的に知識を身につけることができます。
専門学校では、実践を中心にカリキュラムが組まれているため、即戦力としての力を身につけることができます。
大学では、音楽に関する基礎知識だけでなく理論についても深く学ぶことができるため、音楽へ深みを出すことができます。
音源(デモテープ)を作成して音楽会社に持ち込む
サウンドクリエイターに必要なDTMやDAWについて学んだあとは、自分で楽曲を制作しましょう。
そして、自信のある楽曲ができたら、デモテープを音楽会社へ送ってアピールをし、自らの曲を知ってもらうために積極的に活動します。
その活動の中で、楽曲が認められれば音楽会社から声をかけてもらえるかもしれません。
転職エージェントを利用する
サウンドクリエイターの求人は現在、求人数が少なく狭き門となっています。
そのため、1つの求人に多くの求職者が殺到し、倍率は大変高くなっているようです。
このことからも、自力で転職先を見つけることは難しく、時間もかかることが予想されます。
そこで、おすすめなのが転職エージェントを利用することです。
転職エージェントは、経験や知識が豊富なため、それぞれに合った方法や求人を探してくれます。
サウンドクリエイターへの転職に資格は必要?
サウンドクリエイターの転職に必ず必要になる資格はありませんが、未経験の方が少しでも有利に転職するためには資格を取得しておくといいでしょう。
おすすめの資格を下記にて説明します。
●サウンドレコーディング技術認定
「一般社団法人日本音楽スタジオ協会」が認定している民間資格です。
音楽や音響に関する基礎知識やデジタル技術、レコーディングについての知識について学ぶことができます。
●Pro Tools技術認定
こちらも「一般社団法人日本音楽スタジオ協会」が認定している民間資格です。
こちらの資格を取得すれば、DTMソフトであるPro Toolsについてのスキルがあると認められます。
●映像音響処理技術者認定
「一般社団法人日本ポストプロダクション協会」が認定する民間資格です。
テレビ、CM、映画などで使用する音響技術の基礎知識について効率よく学ぶことができます。
「クリエイター 資格」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
サウンドクリエイターの年収は?
サウンドクリエイターの年収は、いくらなのでしょう?
下記より、年代別の年収について解説いたします。
サウンドクリエイターの年収は平均で505万円です。
平均年収推移は、480万円~530万円で、最高年収は1000万円以上になります。
各年代別の年収についてもまとめました。
20~24歳 | 406万円 |
---|---|
25~29歳 | 329万円~379万円 |
30~34歳 | 334万円~434万円 |
35~39歳 | 345万円~449万円 |
40~44歳 | 384万円~505万円 |
45~49歳 | 444万円~566万円 |
サウンドクリエイターの働き先は、様々で雇用形態も様々です。
雇用形態別の平均年収は、正社員の場合は400万円~608万円、契約社員の場合は300万円~396万円、アルバイトの場合は172万円~230万円、フリーランスの場合は200万円~1000万円以上となっています。
このようにふり幅の大きい年収となっていますが、とくにフリーランスは仕事の内容によっては1000万円以上の収入を得ることができるため、格差の大きい職業と言えます。
「サウンドクリエイター 年収」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
サウンドクリエイターに転職するのにおすすめの転職エージェント
上記でも述べましたが、サウンドクリエイターは求人数が少なく、自力で転職先を見つけることはとても難しい職業になります。
そのため、効率よく転職先をみつけるためにも転職エージェントを利用しましょう。
下記より、おすすめの転職エージェントを紹介します。
マイナビクリエイター
マイナビクリエイターは、Web・ゲーム関連に関する職業を専門にした転職エージェントになります。
求人者1人に専任キャリアアドバイザーがつき、それぞれの希望やスキルに合った求人を紹介してくれます。
それだけでなく、転職には特に重要になる職務経歴書の書き方についても指導してくれるほか、面接に対するサポートや、企業との採用条件の調整まで行ってくれます。
転職を行うためのスケジュール調整など、転職全般に関わることをサポートしてくれるため、本業をしているかたでもスムーズに転職をすることができるでしょう。
また、企業とのつながりもあるためWeb・ゲーム業界の求人が豊富にあり、最新の求人が随時更新されています。
豊富な求人情報があることで、様々な職場を選択することができ、自分に合った職場を見つける可能性が高くなります。
G-JOBエージェント
G-JOBエージェントは、ゲーム業界に特化している転職エージェントです。
そのため、ゲーム業界に焦点をしぼって転職を目指しているかたに特におすすめの転職エージェントになります。
G-JOBエージェントは、ゲーム業界で働くために特に重要になる職務経歴書やポートフォリオについてもサポートしてくれます。
ゲーム業界での実務経験があるキャリアコンサルタントが相談に乗ってくれ、それぞれに合った求人を紹介してくれるため、自らの希望に合った職場をみつける可能性が高くなります。
求人数も豊富にあり、大手ゲーム企業や有名タイトルのゲームを開発している会社の情報もあり、魅力的な求人に出会うことができるでしょう。
雇用形態も正社員や契約社員など、それぞれに合った雇用形態の求人があり、なかにはフリーランスの求人もあるようです。
今すぐの転職でなくとも相談にのってくれるため、転職するか悩んでいるかたも一度相談してみてはどうでしょうか?
自分の将来について見直すいい機会になるかもしれません。
G-JOBエージェントについて詳しく知りたいという方はこちらの記事をご覧ください!
サウンドクリエイターへの転職まとめ
今回、Pacific Metaマガジンではサウンドクリエイターに転職するためにはどうすればいいかについて解説してきました。
- サウンドクリエイターに必須になる資格はない
- サウンドクリエイターに転職するには音楽に関する知識が必要!
- 個人でサウンドクリエイターに転職することは難しい
- サウンドクリエイターに転職するためには転職エージェントを利用するのがおすすめ!
将来性があり、フリーランスになれば高収入も目指せるサウンドクリエイターは大変魅力的な職業であることがわかりました。
しかし、転職を成功させるためには転職エージェントの力が必要になるようですね!
音楽に関するスキルを学び、音源が制作できるようになったら転職エージェントに登録し転職を成功させてください!
この記事が、サウンドクリエイターへの転職を目指すかたの役に立つと嬉しいです。