近年、スマホゲームの台頭などがきっかけで業界全体の需要が伸びています。
それに伴ってゲーム業界へ転職しようとする人も増えており、ゲーム業界に特化したような転職エージェントもいくつか出てきました。
今回Pacific Metaマガジンでは、ゲーム業界に強い転職エージェントについて紹介します。
見出しは以下の通りです。
- ゲーム業界の業種は何種類あるの?
- ゲーム業界にはどんな職種があるの?
- ゲーム業界の転職エージェントの「おすすめランキング」トップ10
- ゲーム業界で利用する転職エージェントの選び方のポイント
- ゲーム業界に転職する際に転職エージェントを活用する方法
- ゲーム業界で働くメリット / デメリットとは?
- ゲーム業界への転職活動をする際のポイント
- ゲーム業界への転職に関するQ&A
エージェントサイトごとに様々な特徴がありますので、転職エージェントごとの良い点・悪い点なども入れながら紹介していきます。
そもそもゲーム業界の業種は何種類あるの?
ゲーム業界と一口に言っても、その分野はいくつかに分かれています。
属する企業の特徴も変わってきますので、まずは分野ごとにそれぞれの違いを見ていきましょう。
プラットフォーム(ゲーム機器)
まずはプラットフォーム分野を紹介します。
ゲーム機器を作っているメーカーをイメージすれば分かりやすいでしょう。
この分野にはソニー(PlayStation)、任天堂(Switch/DSなど)、マイクロソフト(Xbox)といった企業が属します。
ゲームソフトメーカーはハードに依存した形で開発をおこなうため、ゲーム業界全体で見ても非常に立場の強い企業が並んでいます。
ゲーム業界全体の命運を握っているといっても過言ではないため責任は重大ですが、その分就職すればやりがいのある仕事が待っているはずです。
コンシューマーゲーム
続いてはコンシューマーゲーム(家庭用ゲーム)分野の紹介です。
ゲームソフトを発売しているメーカーをイメージしてください。
最近はモバイルゲームにやや押され気味の面もありますが、グラフィックやアクションなどの作り込みでは圧倒的な強みを持つため、特にゲームファンからの支持は揺るぎません。
ここに属する企業はとても多いですが、代表的なところではスクウェア・エニックス、バンダイナムコ、コナミ、セガ、カプコンなどが挙げられます。
有名シリーズや人気キャラクターを持っているメーカーは、そこからグッズ展開やクロスメディア展開もできるため、ゲーム以外の分野に裾野を広げているメーカーも多いです。
WEB/モバイルゲーム
近年、著しく伸びているのがWEB/モバイルゲーム業界です。
上手くいけば少ない開発費で爆発的な利益を得ることができるため、課金要素を取り入れたアプリゲームが乱立する事態ともなっています。
この分野に属するのはガンホー、サイゲームス、ミクシィ、グリーなど。
設立から10~20年程度の企業も多く、働く従業員の平均年齢も比較的若いことが特徴です。
上で紹介した2つに比べると安定感はあまりない分野ですが、これから更なる伸びが期待される、爆発力を秘めた分野でもあります。
アーケードゲーム
最後に紹介するのは、ゲームセンターに設置されているアーケードゲームの分野です。
最近では苦戦が続いている業界でもありますが、全身を使った体感型のゲームが数多くプレイできるため、近年は介護・リハビリへの活用でも注目を集めています。
この分野に属する企業は、コンシューマーゲームのメーカーとほぼ共通しています。
セガ、タイトー、コナミ、バンダイナムコ、カプコンといったメーカーが代表的です。
特に対戦格闘などのジャンルでは、アーケードからコンシューマーへソフトが移植されるといった流れが一般的となっています。
ゲーム業界にはどんな役割の職種があるの?
ゲームにはグラフィック・テキスト・BGMなど多種多様な要素が詰め込まれており、それらを正しく動作させるためにはプログラムを組む必要もあります。
ゲーム業界には、役割ごとに分かれた様々な職種の人間が集まっています。
主な役割としては「企画・管理」と「制作・実装」に分けられ、ゲームが作られるまでの一連の流れで関わる職種の順番に表で一覧にして紹介します。
目指す職種によって転職活動の方向性も全く違ってくるはずなので、仕事内容があいまいという方はこの機会に参考にしてみてください。
職種 | 主な役割 | 仕事の概要 |
ゲームプロデューサー | 企画・管理 | ゲーム制作の総責任者 |
ゲームディレクター | 企画・管理 | ゲーム制作の現場責任者 |
ゲームプランナー | 企画・管理 | 世界観・コンセプトなどを企画する |
ゲームデザイナー | 制作・実装 | 世界観・コンセプトなどを設計・調整する |
ゲームプログラマー | 制作・実装 | 仕様書に合わせてゲームに実装する |
グラフィックデザイナー | 制作・実装 | パッケージなどイラストを担当する |
CGデザイナー | 制作・実装 | キャラクターなどモデリングを制作する |
シナリオライター | 制作・実装 | セリフなども含めテキストを作成する |
サウンドクリエイター | 制作・実装 | シーンに合わせてBGM・SEなどを作る |
ゲームデバッカー | 制作・実装 | 不具合・バグを発見して報告する |
プログラマーやデバッガーなどは馴染み深いと思いますが、それ以外にもこれだけの職種があります。
ゲーム制作に直接関わりの無い営業や広報といった仕事は外していますので、ゲーム会社に務めている人の職種はこれで以上でしょう。
プロデューサー・ディレクターは、ゲーム制作において上の立場に位置する責任者。
企画・管理などの業務をメインにおこない、経験を積んだ人だけがなれる職種です。
制作・実装の役割を担う職種は、プロデューサーやディレクターなどの責任者が決定した企画に沿ってゲームを制作していきます。
「デザイナー」と名の付く職種は3つ記載していますが、グラフィックデザイナーとCGデザイナーは絵に関する仕事なのに対して、ゲームデザイナーはゲーム全体に関わる世界観などを設計するバランス調整の仕事です。
下記の記事では「ゲームデザイナー 転職」について詳しく解説しています。 ぜひ、こちらの記事もあわせてご覧ください!
ゲーム業界の転職エージェントの「おすすめランキング」
エージェントサイト(企業側から見ると人材紹介会社)は多種多様な広がりを見せています。
どこから手を付ければ良いか迷っている方も多いと思いますので、ランキング形式でおすすめの転職エージェントサイトを紹介します。
公開求人数はゲーム業界に絞った件数(2022年2月時点)を記載していますので、参考にしてみてください。
順位 | 転職エージェント | 特徴 |
---|---|---|
1位 | G-JOBエージェント | ゲーム業界特化型エージェントの中で企業求人数No.1 |
2位 | マイナビクリエイター | ポートフォリオを作成する際のサポート・提案力に強い |
3位 | Geekly | リモートやフレックスタイム可の求人といった条件を指定可能 |
4位 | レバテックキャリア | プログラマーの転職に強く高年収の案件が多い |
5位 | シリコンスタジオエージェント | クリエイターを熟知している担当者が多い |
6位 | ファミキャリ | 若年層の案件が中心で、担当者がゲーム業界に精通している |
7位 | ワークポート | 対応スピードが速く、プログラマーなどの案件に強みを持つ |
8位 | リクルートエージェント | 求人数や転職実績で圧倒的な実績を持つ |
9位 | マイナビエージェント | 大手就職サイトであるマイナビのエージェントサイト |
10位 | doda | 転職者満足度で高い評価を受けている |
1位 ゲーム企業の取り扱い数が豊富なG-JOBエージェント
運営会社 | 株式会社リンクトブレイン |
対象年齢 | 年齢制限は無し |
対象者 | ゲーム業界に特化して転職したい方 |
公開求人数 | 870件 |
非公開求人数 | 2,500件以上 |
URL | G-JOBエージェント |
ゲーム業界特化型エージェントの中では企業求人数No.1を誇っていることが最大の特徴で、この業界を目指すなら真っ先にチェックしておきたいサイトです。
G-JOBエージェントでアドバイザーになるためには、ゲーム会社での人事経験を3年以上積む必要があるなど一定条件があるため、担当者の質が保証されているのも嬉しいポイントです。
他の業界を視野に入れているなら別のサイトと併用が必要ですが、ゲーム業界を目指すなら登録は必須と言えます。
G-JOBエージェントの評判について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もご覧ください!
2位 Web・ゲーム業界専門のマイナビクリエイター
運営会社 | 株式会社マイナビワークス |
対象年齢 | 年齢制限は無し(20~30代がメイン利用者) |
対象者 | ゲーム・Web業界に転職したい方 |
公開求人数 | 1,140件 |
非公開求人数 | 非公開 |
URL | マイナビクリエイター |
公開求人数はそこまで多くないですが、転職サイト大手のマイナビが運営しているため、実績豊富で安心感があります。
また、担当者が非常に深い知識を持っていることで知られており、転職者のポートフォリオを作成する際のサポート&提案力には定評があります。
レベルの高いアドバイスが期待できるでしょう。
Pacific Metaマガジンでも特にプッシュしているエージェントサイトですので、ぜひ1度チェックしてみてください。
3位 ゲーム・IT・WEB業界に特化しているGeekly
運営会社 | 株式会社Geekly |
対象年齢 | 年齢制限は無し(20~40代がメイン利用者) |
対象者 | ゲーム・IT・WEB業界に転職したい方 |
公開求人数 | 870件 |
非公開求人数 | 16,000件以上(全業種合計) |
URL | Geekly |
リモート可の求人、フレックスタイム可の求人といった条件を指定できるため、働き方に合わせた仕事を探すことが可能になっています。
「リクナビNEXT」が発表したランキングでは、2019年度上半期の総合満足度第1位を獲得しており、利用者の満足度が高いエージェントサイトとしても有名です。
FAQを見れば「他エージェントと並行して活動を進めても問題ない」と明記しているなど、懐の深さも感じさせます。
地方の転職にはやや弱いという欠点もありますが、大都市近郊に住む方であれば確実に押さえておきたいエージェントサイトです。
4位 IT業界に特化しているレバテックキャリア
運営会社 | レバテック株式会社 |
対象年齢 | 年齢制限は無し(20~40代がメイン利用者) |
対象者 | ITエンジニア・Webデザイナーなどに転職したい方 |
公開求人数 | 220件 |
非公開求人数 | 非公開 |
URL | レバテックキャリア |
おすすめ転職エージェントサイト4位は、IT業界に特化しているレバテックキャリアです。
特にプログラマーの転職にはめっぽう強く高年収の案件が多いため、業種を絞っている方にはおすすめできるエージェントサイトとなっています。
ただ、ゲーム業界の公開求人数、とりわけプログラマー以外の案件は非常に少ないため、サブ的な使い方で高収入案件を狙うのに向いているサイトと言えそうです。
また、レバテック社では業種・職種ごとに別のエージェントサイトを運営しているので、Web・ゲーム業界のクリエイター専門フリーランスを対象にしている「レバテッククリエイター」などと組み合わせることによって、さらに有意義な転職活動をおくれるでしょう。
5位 ゲーム・映像業界に特化しているシリコンスタジオエージェント
運営会社 | シリコンスタジオ株式会社 |
対象年齢 | 20歳以上(上限の決まりは無し) |
対象者 | ゲーム・映像業界に転職したい方 |
公開求人数 | 1,930件 |
非公開求人数 | 570件以上 |
URL | シリコンスタジオエージェント |
運営しているシリコンスタジオ株式会社は、CG技術やコンシューマゲーム開発技術の提供をしている企業なので、クリエイターを熟知している担当者が多くなっています。
ゲーム業界の中でも映像・グラフィック系に興味のある方にとっては登録必須のエージェントサイトと言えるでしょう。
公開求人数も多くゲーム関連企業は幅広く網羅していますが、クリエイター職以外は求人数が少ないという点には注意が必要です。
6位 ゲーム業界に特化しているファミキャリ
運営会社 | 株式会社クリーク・アンド・リバー社 |
対象年齢 | 年齢制限は無し(20~30代がメイン利用者) |
対象者 | ゲーム業界に特化して転職したい方 |
公開求人数 | 1,770件 |
非公開求人数 | 非公開 |
URL | ファミキャリ |
名前にも入っているように「ファミ通.com」の全面協力で運営しているエージェントサイトなので、担当者がゲーム業界に精通しているのが強みとなっています。
大手含め求人数が非常に多いのも特徴で、公開されている案件だけでも充実した転職活動に期待が持てます。
一方、年齢制限の記載は無いものの、若年層の案件が中心になっている点には注意が必要です。
未経験には厳しい案件も多いため、間口は他と比べて若干狭くなっています。
7位 全業界の案件をもつワークポート
運営会社 | 株式会社ワークポート |
対象年齢 | 年齢制限は無し(20~30代がメイン利用者) |
対象者 | 全業界への転職希望者 |
公開求人数 | 1,820件 |
非公開求人数 | 非公開 |
URL | ワークポート |
幅広い案件を紹介しているワークポートですが、元々はIT業界に特化していたという経歴を持つため、プログラマーなどの案件に強みを持つという特徴があります。
現在はジャンルを広げてゲーム業界の求人もありますし、IT・Web業界のクリエイターも視野に入れている方には非常におすすめのエージェントサイトです。
未経験者へのサポートが手厚いことでも知られていますが、全体的に対応があっさりしていてスピード感が非常に早いといった声も聞かれるので、自分のペースでじっくり攻めたいという方には合わないかもしれません。
8位 全業界に大量の案件を持つリクルートエージェント
運営会社 | 株式会社リクルート |
対象年齢 | 年齢制限は無し(20~30代がメイン利用者) |
対象者 | 全業界への転職希望者 |
公開求人数 | 4,960件 |
非公開求人数 | 6,930件 |
URL | リクルートエージェント |
求人数や転職実績では圧倒的な実績を持つため、リクルート社が蓄えている莫大なノウハウを受けることができます。
「ゲーム・ソーシャルアプリ」の業界に絞って検索しても大量の求人が出てくるので、メインサイトとして使っても問題はないでしょう。
ただ、業界に特化しているサイトではないので、アドバイザーによってゲーム業界への理解にムラがある可能性はあります。
9位 全業界の案件を持つマイナビエージェント
運営会社 | 株式会社マイナビ |
対象年齢 | 年齢制限は無し(20代がメイン利用者) |
対象者 | 全業界への転職希望者 |
公開求人数 | 940件 |
非公開求人数 | 280件 |
URL | マイナビエージェント |
大手就職サイトであるマイナビのエージェントサイトとなっており、主に若い方向けの案件が多数を占めます。
ゲーム業界に絞ると案件はそこまで多くないですが、非公開で独占となっている案件が割とあるため、サブのサイトとして利用するのがおすすめです。
また、アドバイザーが付いていない「マイナビ転職」と使い分けるのも有効でしょう。
10位 全業界の案件を持つdoda
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
対象年齢 | 年齢制限は無し(20~30代がメイン利用者) |
対象者 | 全業界への転職希望者 |
公開求人数 | 1,290件 |
非公開求人数 | 34,830件(全業種合計) |
URL | doda |
求人数・内定決定数はリクルートエージェントにも匹敵する数字が出ており、転職者満足度でも高い評価を受けているエージェントサイトとなっています。
とは言っても業界特化サイトではないので、ゲーム業界特有の話になると担当者によっては厳しい部分はあるかもしれません。
業界を絞らず活動をしたいという方には、ぜひ登録して欲しいサイトです。
ゲーム業界で利用する転職エージェントの選び方のポイント
おすすめ転職サイトは上で紹介した通りですが、何を基準に選べば良いのか分からないという方も多いはずです。
ゲーム業界に転職するためのエージェントサイトを選ぶ際、ポイントになる部分を紹介しますので参考にしてみてください。
ゲーム業界に特化しているか
ポイントの1つ目は、ゲーム業界に特化しているかどうかです。
あなたがすでに業界を絞っているのなら、特化サイトを中心に活動した方が良いでしょう。
転職エージェントサイトはアドバイザーの質が成否を分けると言っても過言ではありません。
その業界に精通した人材を多く抱えている特化サイトの方が、より質の良いサポートを受けられる可能性が高まるので、成功率も上がるでしょう。
この記事のランキングでも、上位にはゲーム業界に特化したサイトを多く置いています。
一方、IT・Web業界など他の分野も視野に入れている方であれば、幅広い案件を紹介しているサイトをメインに使ったほうが良いです。
アドバイザー・コンサルタントに業界経験があるか
エージェントサイトを選ぶ際にチェックしてほしいのは、アドバイザーなどの担当者に業界経験があるかどうかです。
業界の実情をどの程度知っているかによってアドバイスの説得力が全く違ってくるので、可能な限り事前に調べたほうが良いポイントとなっています。
ちなみに、ランキング1位として紹介したG-JOBエージェントでアドバイザーになるためには「ゲーム会社での人事経験3年以上」「ゲーム開発現場のマネージメント経験」「国家資格コンサルタント所有者」のいずれかに当てはまる必要があり、公式サイトにも記載があります。
同様に、ゲーム業界の特化サイトであれば経験のある人が豊富にいるはずなので、ある程度の期待は持って良いでしょう。
ゲーム業界に転職する際に転職エージェントを活用する方法
この見出しでは、転職エージェントサイトを活用する際のコツを紹介します。
利用前に目を通しておき、スムーズな転職活動にお役立てください。
自身が希望する条件を遠慮なく伝える
転職エージェントを利用する際は、活動の方向性や希望条件などを全て伝えておきましょう。
最初に一通り伝えておくことで、アドバイザーとのやり取りをスムーズに進めることができます。
アドバイザーも転職を成功させることが目標なので、人によってはいち早く活動を進めようとして、前のめりに来ることもあります。
自分の意見はどんどん伝えていかないと気に入らない案件を持ってこられるかもしれないので、できる限り早めに希望を伝えていくようにしましょう。
言いすぎかな、と思うぐらいでも全く問題はありません。
連絡対応は迅速に行う
連絡を迅速にすることは、細かいようですが非常に重要な行動です。
エージェントサイトの担当者には一定期間ごとにノルマがあるケースもあり、早く多くの転職成功者と出したいという思いがあります。
連絡を早くすることは、社会人として最低限の能力があるというアピールにもなりますし、転職への熱意があると感じさせることができれば対応が変わってくることもあるでしょう。
アドバイザーは仕事で転職者のサポートをしているとはいえ、連絡の対応が良ければ優先順位が上がるということは普通にありえます。
やる気や熱意を見せるためには、早めに連絡を返したほうが良いでしょう。
エージェントに流されすぎないようにする
サイトによっても程度に違いはありますが、熱心な担当者であれば案件の紹介から企業との手続きまでを全てやってくれることもあります。
だからこそ、エージェントサイトを利用する際は自分が主体になって動くことを意識するように心がけてください。
アドバイザーに任せきりにしてしまうと、自分の希望していない企業を紹介される可能性も高まりますし、そのまま妥協して採用試験に進んでしまうことになるかもしれません。
どこかの企業に就職することがゴールではないはずなので、自身にとって良い企業で働くため妥協しないようにしましょう。
違うと思ったことは、その場できっちり言うことが大切です。
担当者との相性が悪い場合は変更してもらう
ここまでに書いたようなことを実践しても上手くいかないと感じた時は、担当者を変えて欲しいと伝えたほうが良いでしょう。
印象が悪くなることを恐れて遠慮してしまう方が非常に多いのですが、変更を何度も繰り返さなければ問題はありません。
要望を伝えた際に明らかに渋られたなら、そのエージェントサイトの利用自体を考え直すぐらいの勢いで行った方が上手くいくはずです。
同じエージェントサイトでも担当者ごとに性格も得意分野も違いますし、能力にバラつきが大きいサイトもあります。
1人の担当者と合わないだけでサイトの利用を止めてしまうのはもったいないので、せめて担当者変更の打診をした際の反応を見てから判断するようにしましょう。
面接後のフィードバックを必ず受け取る
次回以降の活動に役立たせるため、面接後のフィードバックはきちんと確認するようにしましょう。
転職エージェントサイトを利用している際のフィードバックは、企業からエージェントサイトのアドバイザーを経由して届けられます。
何も言わなくてもアドバイザーがフィードバックをもらってくれることも多いですが、欲しい旨を事前に言っておいた方がより確実です。
また面接をして気になったことがあれば終了後にアドバイザーへ伝えて、ポイントを絞ったフィードバックをもらうのも有効です。
落ちた面接でフィードバックをもらうのはメンタル的に辛いかもしれませんが、落ちた理由をしっかり確認することで同じ失敗を繰り返すことを防げます。
ゲーム業界への転職活動をする際のポイント
続けて、ゲーム業界へ転職活動をする際のポイントを3点お伝えします。
こちらも活動前に一通りのチェックをしてみてください。
転職エージェントは複数併用する
転職エージェントの利用を1つだけに絞る必要はありません。
むしろ複数サイトを併用して3~4社程度は利用しておいた方が良いでしょう。
転職エージェントはサイトごとに得意分野が分かれているので、メインで攻める業界に特化したサイトを1つ用意しておき、足りない部分をサポートする形でサブのサイトに2つ程度登録するといったやり方が一般的です。
そのほか、エージェントサイトには非公開案件・独占案件が必ずといっていいほどあるため、複数サイトを併用することによって、それらの案件も幅広く押さえらえるという利点もあります。
さらに、仮に1つのサイトが自分に合わなくても、他のサイトへすぐ乗り換えられるというリスク回避の面からも複数サイトの利用は有効です。
多く登録しすぎると管理が面倒になるというデメリットはありますが、それでも複数併用するメリットは大きいので、最低でも2つは登録することをおすすめします。
1点、複数サイトを併用していることをエージェント側に黙っていると、同じ企業にダブルブッキングしてしまう可能性もあるので、担当者には必ず伝えておきましょう。
FAQで併用OKと明記しているサイトもありますし、併用自体が問題とされるケースはまずありません。
口コミサイトも情報源として活用する
興味のある企業の評判を調べたいとき、あなたならどうしますか?
その企業の公式サイトを見ても、基本的には良い面しか書かれていないでしょう。
これは転職エージェントサイトも同様で、エージェントサイトは求人を紹介している企業と繋がりがあるので、大きなネガティブ要素は書かないことがほとんどです。
そこで参考になるのは口コミサイト。
実際に働いている人の声が具体的に書かれているので、とても参考になります。
企業の公式サイトと比べるとネガティブな意見が圧倒的に多いため使いすぎは禁物ですが、良い面と悪い面を両方知って、判断の基準にすることは大切です。
有名なところで以下のような口コミサイトがありますので、一度はチェックしてみてください。
自己分析を徹底的に行う
ここまではサイトの活用方法を紹介してきましたが、転職活動をするためには最初に自己分析をすることが不可欠です。
転職エージェントを利用するにしても、アドバイザーに任せきりではなく長所や特技などの強みを自らアピールしていく必要があります。
そのためには徹底的な自己分析が必要となるでしょう。
何もアピールせずに適正を見極めてくれるほど優秀なアドバイザーは流石にいません。
自分の強み・弱みを理解し、企業の求める人材に合っているかどうかを自分なりに判断してから、求人に応募するようにしてください。
アドバイザーの意見はあくまでサポートとして参考にする程度にとどめ、自分の判断を最優先に、主体的に動くように心がけましょう。
やりすぎということは絶対にありませんので、転職エージェントを利用する前に一度は自分のことを見つめ直してみてください。
ゲーム業界で働くメリットとは?
ゲーム業界を目指す人には今更かもしれませんが、この見出しではゲーム業界で働くメリットを3つ紹介していきます。
せっかくなので、これらのメリットを最大限受けられる企業を探すようにしましょう。
業界の成長が右肩上がり
ゲーム業界は、全体で見れば成長が続いている業界です。
近年の傾向ではソシャゲ分野での爆発的な成長が目立ちますが、ガチャによるビジネスモデルは長続きしにくいという欠点も抱えているため、今後は違う勢力が伸びてくる可能性もあります。
今は伸び悩んでいるVRゲームも、技術の発展とともに主流へ変化していることが期待できますし、コンシューマー系メーカーの頑張りにも期待したいところです。
もちろんソシャゲ・アプリゲームの進化は今後も気になるところなので、興味のある分野を中心に転職活動で攻めるのも面白いでしょう。
下記の記事では「ゲームクリエイター 年収」について詳しく解説しています。 ぜひ、こちらの記事もあわせてご覧ください!
柔軟な働き方ができる
ゲーム会社は、服装が自由だったり定時出社が義務ではなかったりするところが非常に多く、柔軟な働き方が目指せる業界でもあります。
当然企業によってバラつきはありますが、服装は私服OKであることがほとんどです。
特にプログラマーやグラフィックデザイナーなど、社内での作業がメインになる職種はかしこまった格好をする必要がないため、スーツを着る機会は多くないでしょう。
働き方はフレックス制度(ある程度出社・退勤時間を自分でコントロールできる働き方)を採用している企業が多く、決められた仕事をこなせば帰れるという考え方が浸透しています。
朝が苦手な方などにとっては働きやすいでしょう。
自身の「好き」を仕事にできる
趣味を仕事にしやすいのもゲーム業界の良いところです。
当たり前ですが、仕事をしていてもゲームの話がそこら中で飛びかっているので、興味のあることに囲まれながら作業をすることができます。
また、ゲームが好きな人、その他のエンタメ系の趣味を持つ人の割合がとても高いため、好きな作品の話などで盛り上がれる可能性が高いのも嬉しいポイントです。
「いい年してゲームなんて・・・」といった言葉を受けることは絶対に無いので、趣味を堂々と語り合いたい方にはメリットは大きいでしょう。
ゲーム業界で働くデメリットとは?
逆にゲーム業界で働くデメリットも3つ紹介します。
ゲームが好きというだけでは務まらない部分はどうしてもありますので、しっかり受け止めたうえでメリットと比べてみてください。
勤務時間が膨らむことが多々ある
世間でもよく言われている内容ですが、ゲーム業界は残業時間が比較的多い業界です。
特に開発が佳境に差し掛かった繁忙期は、終電まで働いたり徹夜で作業したりすることも珍しくありません。
朝は遅くても良いからといってあまり余裕を見せていると、夜中になっても作業が終わらないという事態に陥る可能性もあるため、スケジュールや体調をきっちり管理する能力が求められます。
特に設立から間もないベンチャー企業はこの傾向が強いので、会社選びは慎重におこなうようにしましょう。
ゲームを見る目が変わってしまう可能性がある
上の見出しでは趣味を仕事にするメリットを紹介しましたが、逆にゲームを仕事にすることによって趣味が楽しめなくなってしまう恐れもあります。
仕事を趣味感覚で楽しむ分にはメリットが大きいのですが、趣味を仕事目線で捉えてプレイしてしまうと、気の休まるタイミングが無くなってしまいデメリットが大きいです。
プライベートでゲームをやっているのにも関わらず、そこで仕事をしているような気分になってしまったら精神的にとても苦しくなります。
ゲームが生きがいというほど好きな方は、趣味を仕事にするリスクについてもよく考えましょう。
職種によってはバグやメンテなどの緊急対応が必要になる
昔のゲームはパッケージで販売してしまえば終了という形式が大多数でしたが、最近のゲームはオンライン要素の入っているソフトがほとんどです。
モバイルゲームでは定期的なメンテナンスが月1,2回入ることが一般的ですし、コンシューマーゲームについてもバグ修正やアップデートが発売後しばらくは続きます。
内容によっては緊急性があるものも含まれるので、プログラマーなどのエンジニアは発売(リリース)後も緊張が解けない日々をおくることになるでしょう。
ソシャゲ業界はこのデメリットを最も顕著に受けるので、突発的な対応がどうしても嫌だという方は他の分野への就職をおすすめします。
ゲーム業界への転職に関するQ&A
最後に、ゲーム業界への転職に関してよくあるQ&Aをご紹介します。
疑問に思っている内容があれば、きちんと確認してみてください。
なぜ転職エージェントは無料なの?
無料でサービスを展開できる大きな理由は、求人を載せている企業側からお金をもらえるからです。
転職者にとってはエージェントサイトですが、企業にとっては人材紹介会社としての役割を持っているため、誰にとってもメリットがあるような仕組みになっており、無料で成り立っています。
裏を返せば、エージェントサイトは企業側に頭が上がらない状況になっていることもあるため、両者の関係性は把握しておきましょう。
ゲーム業界未経験でも転職できる?
転職できなくはありませんが難しい、というのが結論です。
新卒はともかく、転職者を扱う中途採用ではほとんどの企業が即戦力を狙っています。
未経験では応募条件を満たさない案件も多いので、厳しいことは覚悟してください。
エージェントサイトによっては「未経験にも手厚いサポートをする」とうたっているところもありますので、色々なサイトをまわってみると良いでしょう。
ゲーム業界の今後の将来性は?
ゲーム業界で働くメリットの見出しでも紹介しましたが、全体で見れば確実に伸び続けている業界なので、将来性にも期待はできます。
娯楽の多様化が加速している現代では楽観視できませんが、ゲーム自体が突然無くなるといった事態は考えづらいので、今後しばらくは問題ないでしょう。
ゲームの中にもトレンドはありますので、将来性が気になる方は今後伸びそうな分野に注力している企業を目指すと良いでしょう。
ゲーム業界は文系でも活躍できる?
文系というだけでゲーム業界への就職、入社後の待遇がそこまで不利になることはありません。
確かにプログラマーには情報・物理・工学などを勉強した理系寄りの人間が多いかもしれませんが、文系だから習得できないということはありませんし、就職・転職の採用において卒業した学部で明らかな差をつけられることも無いでしょう。
むしろ、ゲーム業界では文系の方が向いている職種も数多くあります。
テキストを担当するシナリオライターはその最たるものですし、企画を担当するゲームプランナーなども文系寄りの職種です。
ゲーム業界でひとくくりにせず、目指す職種単位で考えるのが良いでしょう。
下記の記事では「ゲームクリエイター 転職」について詳しく解説しています。 ぜひ、こちらの記事もあわせてご覧ください!
ゲーム業界に強い転職エージェントについてまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、ゲーム業界に強い転職エージェントを紹介してきました。
最後に、この記事のポイントを整理しましょう。
- 転職エージェントサイトおすすめ1位は「G-JOBエージェント」
- 転職エージェントを選ぶ際は「ゲーム業界に特化しているか」「アドバイザー・コンサルタントに業界経験があるか」などをチェックするといい
- エージェントサイトを活用するコツは「希望する条件を遠慮なく伝える」「連絡対応は迅速に行う」「エージェントに流されない」「担当者との相性が悪い場合は変更してもらう」「面接後のフィードバックを必ず受け取る」など
- ゲーム業界への転職活動をするなら「転職エージェントは複数併用する」「口コミサイトも活用する」「自己分析を徹底的に行う」ことが重要
- ゲーム業界の中でもプラットフォーム・コンシューマー・モバイルゲーム・アーケードなどの分野に分かれている
- ゲーム業界には職種も数多く存在するので、目指す職種によって転職活動の方向性を決めること
- ゲーム業界で働くメリットには「業界の成長が右肩上がり」「柔軟な働き方ができる」「自身の好きを仕事にできる」などがある
- 逆にデメリットには「勤務時間が膨らむことが多々ある」「ゲームを見る目が変わってしまう可能性がある」「バグやメンテなどの緊急対応が必要になる」などがある
- ゲーム業界は文系でも問題なく活躍できるが、未経験での転職は難しいことも多いのでエージェントサイトの選び方には注意
情報量たっぷりでお伝えしましたが、自分なりに情報を整理して転職活動にお役立てください。