みなさんは、仕事をしていて「やめたいな」と感じることはありますか?
仕事がお給料と見合っていなかったり、しんどいことが続いて、継続が難しいと感じた際に「やめたいな」「向いていないな」と感じることが多いと思います。
CGデザイナーも大変な仕事の一つですので、他の仕事のように「やめたいな」と感じるクリエイターの方ももちろん存在します。
今回Pacific Metaマガジンでは、そういったCGデザイナーの仕事の内容や、やめたいとクリエイターが感じる時についてなどをお話ししたいと思います。
- CGデザイナーの仕事内容って?
- CGデザイナーはどういう時に辞めたいと感じるの?
- やめたいときはどうすればいいの?
- 本当につらいときはどうするの?
- やめた後は?
- ゲーム業界で転職するには?
CGデザイナーとは?
コンピューターグラフィックを使用してデザインをする仕事で、アニメや映画といった映像のみではなく、ゲームの制作やビルの設計など、その活躍現場は幅広く展開されていっています。
更に近年ではヴァーチャルリアリティと呼ばれる、VR技術が発展しておりそういった仮想現実での活躍の場も増えるとされています。
活躍の場もやりがいも多いCGデザイナーという仕事ですが、インパクトと迫力のあるイメージの再現力や、クリエイティブな仕事も求められるのでその分、大変だとされています。
CGデザイナーの仕事は、工程の部分を分けて作業を行うことがほとんどで、主な工程は「モデリング」「リギング」「CGアニメーション」「テクスチャリング」「ライティング」「レンタリング」の6つに分けられます。
「モデリング」というデッサン画を立体的にしていく作業から始まり、「リギング」と呼ばれるCGの動きを組み立てる作業を行います。
「CGアニメーション」でその後に実際に動きを付け、「テクスチャリング」で質感を表現することができます。
CGをよりリアルにするために、「ライティング」と呼ばれる光量と当て方を決め、最後に作成したCGが、コンピューター上でどういった動きをするのかを計算する「レンタリング」を行うことで、あの現実と差異のないCGデザインが出来上がるというわけです。
ここまで記載した通り、CGデザイナーの仕事というのは、とても工程と作業が多い仕事です。
そういった要因もあり、CGデザイナーの方は「大変だ」「しんどいな」と感じるのかもしれませんね。
CGデザイナーを辞めたいと思う理由とは?
仕事によって「しんどい」という気持ちに繋がる要因は違うと思いますが、CGデザイナーでは「拘束時間」「給料」「能力の限界」「職場の環境」「自分の時間が取れない」といった点がポイントになります。
ここでは、そういったポイントについて詳しくお話ししたいと思います。
拘束時間が長くてきつい
労働時間の長さにやりがいを感じる仕事である反面、そこを苦しく感じているデザイナーの方も多いです。
実際にも、世間一般での平均残業時間が24,9時間であるのに対し、CGデザイナーなども含むクリエイターの方の平均残業時間は35,2時間と全体でも4番目に残業が多いとされています。
給料が低く生活していけない
仕事がいくら楽しくてやりがいが高くても、生活ができないお給料ではどうしても辞めざるを得ない場合もあります。
日本の平均的な年収は436万円とされている中で、CGデザイナーの平均年収は361万円と100万円をも下回っています。
先ほども記載しましたが、これほどにも忙しい仕事なのにも関わらず、年収はサラリーマンの平均年収にも満たない金額になってしまっています。
自分の能力に限界を感じている
「自分はこれができる」と思って入社して、いざ始めてみても思ったようなことができないといった、現実とのギャップに絶望を感じて「辞めたい」と感じるクリエイターも多くいらっしゃいます。
デザイナーを志したばかりの時は「自分を発揮する」と意気込んで、夢に胸を膨らませて始めますが、実際の仕事内容はクライアントに要望を聞いて、それに合わせてデザインを制作することになりますので、自分の個性を発揮することは難しくなってしまいます。
こうした現実に失望をして、やめてしまう若い方が後を絶たないそうです。
職場の環境が悪い
仕事が好きでも続けられない要因は、お給料だけではなく、職場の人間関係や環境によっても変わってきます。
例えば一度でも、職場の人に不満を持ってしまうと、その不信感は拭えないまま働くことになってしまいます。
デザイナー職というのは、同じ案件に対して、複数の社員が担当することが多く、自分がどれだけ頑張った仕事でも、他の人に否定され、その他の作品が採用されるということもざらにあります。
そういった点から、クリエイターの方は同じ会社の同業者のことを、ライバル視していることも多く、他の職種に比べて社内の雰囲気はあまりよくないことが多いそうです。
自分の時間が思うように取れない
先ほども上記した通り、CGデザイナーには仕事とプライベートの時間の差があまりありません。
納期が近くなれば、持ち帰って仕事をすることになりますので、プライベートの時間というのは、仕事に左右される限られた時間になります。
そういった仕事に追われる環境に嫌気がさし「辞めたい」と思う方も多いようです。
普通では有り得ないような仕事量を一度に請負い、平日の残業に始まり休日出勤も当たり前なんてことも多く「全然家で落ち着けない」という声がよく上がっているそうです。
デザイナーの方は凝り性の方が多く、納得のいく作品を作り上げるために、多大な時間を費やす人が多いです。
そうなればもちろん、プライベートの時間というのはなくなってしまいますよね。
そうしてプライベートがなくなってしまうというわけです。
CGデザイナーを辞めたいと思った時にとるべき行動
CGデザイナーという仕事は、上記のような要因で辛く感じることが多いですが、辛くて辞めたいと感じても、すぐにCGデザイナーを辞めてしまうのは避けたほうがいいです。
では、一体どういった方法をとるのが正解なのでしょうか。
それは、「気持の整理」「相談」「職場を変える」「フリーランス」がポイントになります。
ここでは、そういった点に触れながらお話ししたいと思います。
本当に辞めたいのか自分の気持ちを整理する
何事においても気持ちの整理は大事なポイントになります。
気持ちを整理するには、まずは辞めたい理由をノートやルーズリーフなど、何でもいいので、紙に書き出すことがオススメです。
今、心の中にあるマイナスな気持ちや、ストレスの軽減になりますし「自分の大切なものは何か」や「次に大事なことは何か」を自分で理解することができます。
他にも、辞めたいと感じる理由を嫌だと思う順番に並べて見ることもオススメです。
そうすることで、主観的だった自分の感情を客観的に見ることもできます。
紙などに書き出していくことで、心理的なストレスを軽減できるといったメリットの他にも、自分自身の理想とするキャリアプランの設計もできるので、そうした方法をとって自分のことを理解することは大事な一歩だというわけです。
信頼できる人物に相談する
自分一人で抱え込んでしまうと、気持ちが辛くなりやすいといったことの他にも、どうしても主観的になってしまいがちといった、不具合が生じる場合があります。
そういった問題を起こさないためにも、誰か信頼のおける知り合いなどに相談をすることもオススメです。
他人に話すことで、先ほども記載したような頭の整理ができ、これからのことを見据えるきっかけにもなります。
他にも、自分の悩みに対して客観的なアドバイスをもらえるので、自分では気づきにくかったようなものを知ることもできます。
そうは言っても「周りに相談できる人がいない」という人も、多々いらっしゃるかもしれません。
そういった場合は、転職のプロである転職エージェントに頼って見ることもオススメです。
「ゲーム業界 転職エージェント」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
職場を変えれば解決するのか考える
「CGデザイナーを辞めたい」と感じた要因は、何がきっかけだったのかを上記したように書き出せば、その嫌だったことにも「外的要因」と「内的要因」が存在することが分かります。
「内的要因」は自分の能力などの面で起こる問題のことで、「外的要因」は自分の力では変えることのできない問題のことです。
この職場を変えるということは、「外的要因」の一つです。
職場を変えたいと感じるのは、例えば、「賃金が安い」や「人間関係の悪化」などが挙げられます。
こういった「外的要因」が理由なら、CGデザイナーを辞める必要はないかもしれませんね。
フリーランスになることを検討する
お給料は問題なくて、仕事の内容も楽しいから、自由度があればこの仕事を続けたい、そういう方は、フリーランスとして独立することもオススメです。
フリーランスで働くと、自分の自由な時間が確保ができ、自分の嫌なクライアントは弾けますし、更には自分の好きな働き方ができるといったメリットがあります。
その代わりに一方では、自分で仕事の管理をしないといけない他にも、新規の顧客の獲得や確定申告なども全て自分自身で行わないといけなくなります。
そういった点はデメリットにもなりえますので、よく考えておきたい点ではありますよね。
本当に辛い時はCGデザイナーを辞める道を考える
ここまでは、「辞める」という選択肢に至る前に、行う行動についてお話ししましたが、どうしても辛いのならやめることが第一です。
今では仕事は選べるものですし、骨をうずめる必要もありません。
ですので、それによって精神的に追い詰められるようなことがあるのなら、CGデザイナーをやめても、何も問題はありません。
CGデザイナーを辞めた後はどうする?
CGデザイナーをやめた後の行動というのは、どういった理由で辞めるのかに左右されます。
どうしてもこの職種が辛いのなら、他の職種に転職することがオススメですし、そうでないのなら同じ職種で探したほうが探しやすいです。
同じ職種で探せば、次の転職先は見つかりやすいですし、優遇もされやすくなります。
優遇されればそれだけ先を見越して、行動に起こすことができますので、自分の人生についても考えやすくなります。
同じ業界で仕事を探す
仕事内容に不満がなく、給料などの理由で転職を考えているのなら、同じ職種で探したほうが転職もしやすいですし、効率もいいです。
経験さえあれば、優遇してくれるところもあるので、職種を変えないのであれば、CGデザイナーで仕事を探したほうが損はないです。
全く違う職業に転職する
どうしても色んな要因があって、CGデザイナーとして続けていくことが困難なら、他の職種に転職することもオススメです。
全く違う職種に移ることは勇気が必要にはなりますが、その分違った学びや楽しみもあります。
未経験でも受け入れてくれる企業は多々ありますので、新しいことに挑戦する勇気があるのなら、今とは異なる職種に転職してもいいかもしれませんね!
新しい勉強を始める
新しいことに意欲的に取り組むことができ、そういったことが好きなのであれば、新しい勉強を始めて、自分にしかできない新しいジャンルを開拓してもいいかもしれませんね。
知らないことを知るというのは、とても有意義で、胸が踊る行為です。
新しいことに取り組むことは、先ほども記載しましたが、とても勇気が必要になる行動です。
その分、得られるものも大きいので、一歩踏み出す勇気があるのなら、新しい勉強をして、自分のできることを増やすこともオススメです。
ゲーム業界で転職するなら人材エージェントを利用しよう
もしも同じ職種で転職をするのなら、転職エージェントに頼ることもオススメです。
転職エージェントによって特色は様々で、フリーランスに強いエージェントや、よく話を聞いて、一緒になって考えてくれるエージェントなど多様です。
ここでは、そういったオススメの転職エージェントについてお話ししたいと思います。
G-JOBエージェント
こちらの転職エージェントは、大手企業の求人始め、常時100社以上のゲーム会社の求人が掲載されていることが最大の魅力でメリットです。
給料も平均的なサラリーマンの年収はもちろんのこと、上は800万円とかなりの高収入が望めるといった魅力もあります。
特にゲームについての案件の数が多く、地域も関西や東北などを問わずに掲載されています。
こちらの転職エージェントを通して転職が決まった際に、そのことを報告すればお祝いがもらえるといった点など、メリットが数多く存在します。
「G-JOBエージェント」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
レバテッククリエイター
こちらの転職エージェントは、フリーランスに強い転職エージェントです。
更に始めてのフリーランスでも不安を感じなくてもいいように、サポートが手厚いことも魅力の一つです。
案件保有数も世界最大級で、フリーランスの商談の調整や、条件の交渉、契約の手続きといった、フリーランスに必要になる営業業務をプロが代行して行ってくれたり、案件が途切れないので安定した収入を得られることもできます。
税関係のサポートや体を気遣うための健康診断やジムが、特別割引を適用して利用ができ、他にもレストランでの食事や映画、旅行といった娯楽なども割引が適用されるようになるといった点もこちらの転職エージェントを利用するメリットの一つです。
「レバテッククリエイター」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
クラウドテック
こちらの転職エージェントも、フリーランスに強い転職エージェントの一つで、88%もの人がリモートワークで稼いでいることが最大の特徴です。
掛け持ちもできるように週に3~4日程の案件が多く、クラウドワークスという上場企業が母体の会社ですので、案件数も豊富といったメリットもあります。
一人一人に親身になって話を聞いてもらうことができるので、悩みがあればすぐに取り合ってもらうことができ、継続をし続けることがとてもしやすいことや、案件の提案から案件の締結まで、他にも勤怠管理なども全てオンラインで完結させることができるといった点など、上げ始めたらキリがないほどメリットが多いです。
CGデザイナーを辞めたい時のまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回Pacific Metaマガジンでは、CGデザイナーが辞めたいと感じる理由などについてお話ししました!
- CGデザイナーというのは、コンピューターグラフィックを使用してデザインをする仕事
- 辞めたいと感じる理由は「拘束時間」「給料」「能力の限界」「職場の環境」「自分の時間がとれない」の5つがポイント
- 辞めたいときは「気持ちの整理」「相談」「職場を変える」「フリーランス」の4つがポイント
- 本当につらいときはCGデザイナーを辞めることが第一
- 辞めた後は「同じ業界で探す」「違う職業に転職」「新しい勉強」の3つがポイント
- ゲーム業界で転職するなら転職エージェントを使おう!
CGデザイナーだけに限らず、どんな仕事でも、精神的に辛くてどうしようもないと思った時は、心が壊れてしまう前に転職をしたほうがいい時もあります。
極論ですが、仕事は失ってもどうにかなりますが、あなたの心や体は失ってしまっては、どうしようもありません。
できるだけ無理はせず、楽しく多少の余裕を持って、働ける環境で勤務出来たらいいですよね❗