ポケモンGOをはじめとするAR技術を使ったコンテンツが徐々に身近になりはじめ、それにあわせて近年徐々に認知度が高まっているARエンジニア。
ARを使ったコンテンツの制作を行うプロフェッショナルであるARエンジニアは、AR技術の進歩に伴い、需要が拡大することが予想されています。
専門職ということで年収も高いイメージのあるARエンジニアですが、実際のところはどうなのでしょうか?
今回Pacific Metaマガジンでは、そんなARエンジニアについて以下の内容を紹介していきます。
- ARとは?
- ARエンジニアの仕事内容について
- ARエンジニアになるには
- ARエンジニアの平均年収
- ARエンジニアの年収の変遷
- ARエンジニアとして年収を上げる方法
また記事の最後では、ARエンジニアに転職する際におすすめの転職サイトについても詳しくご紹介しています。
ARとは?
まずはARの意味について簡単にご紹介していきます。
ARとは「Augmented Reality(拡張現実)」の略称で、スマートフォン・タブレットといった電子機器を通して、現実の空間上にデジタルな映像を投影、現実空間にデジタル情報を追加することを目的とした技術のことです。
AR技術を使用した代表的なアプリ・ソフトには、ポケモンGO・IKEA Place・TikTokなどがあり、これらはAR技術を駆使して他のアプリにはない新機能を実装しています。
ARとよく似た用語にVR・MR・XRなどがあります?
VRは「Virtual Reality(仮想現実)」の略称で、コンピュータ処理によって作られた仮想現実世界を、専用デバイスを通して体験する技術のことを指します。
またMRは「Mixed Reality(複合現実)」の略称で、こちらは専用ゴーグルを使い、現実世界に仮想現実世界を重ね合わせることをコンセプトとした技術です。
最後にXRは「Cross Reality」の略称で、こちらはAR・VR・MRといった技術すべてを指す総称となっています。
よく似た単語のため混同してしまいがちですが、それぞれ異なる技術のため、この機会にしっかりと特徴を覚えておきましょう❗️
ARエンジニアの仕事とは?
ARエンジニアはARの制作に必要な作業から「3DCGデザイナー」・「ARプログラマー」という二種類の職業に分かれます。こちらも確認していきましょう❗️
3DCGデザイナー
「3DCGデザイナー」は3Dグラフィックスを用いて3Dのキャラクター・デザイン・アニメーションを制作する職業です。
ARでは3Dモデルを制作し、現実の空間上に制作した3Dモデルを投影させる場合が多く、ARエンジニアはこうした3Dモデルを制作する3DCGデザイナーとしての技術が必要となります?
ARエンジニアを目指している方は、3DCGデザインの専門技術も必要となる点に注意していきましょう。
ARプログラマー
「ARプログラマー」はプログラミング言語を用いて、ARを実際に実装するに当たって必要なプログラムを制作する職業です。
ARエンジニアは3Dモデルを制作する3DCGデザイン技術とあわせて、こうしたARプログラミングの技術も必要となります?
ARエンジニアを目指している方は、3DCGデザイン技術・ARプログラミング技術のそれぞれどちらか片方、もしくは両方の技術力が必要となるため注意しましょう。
ARエンジニアになるには?
ARエンジニアになるには、資格取得・実戦経験といった、ポートフォリオとなる実績が必要になります。こちらも確認していきましょう❗️
資格
ARエンジニアとして企業に就職する際は、AR開発に関わる資格を取得しておくと有利です。
AR開発に関わる主な資格には、Unity認定資格・CGクリエイター検定などがあります。
Unity認定資格はゲーム開発エンジン「Unity」の専門知識・技術を測る試験となっています。
AR開発ではこちらの「Unity」を使用してアプリ・ソフトを作成することが多いため、ARエンジニアにとって重要な資格のひとつです?
ARエンジニアを目指している方は、まずは自身の技術力を示すことができる、こうした資格取得を目指していきましょう。
経験
ARエンジニアとして就職する際は、それまでの経験についても重視されます。
ARを用いたアプリ・ソフトの開発経験や、プログラミング言語でのソフト開発経験、3Dプログラミングの開発経験などは、特にチェックされやすいポイントとなっています?
ARエンジニアとして就職を考えている方は、こうしたポートフォリオとなる経験を積むことも目指していきましょう。
また企業によっては、応募条件として大卒以上を指定している企業もあります。
大手企業ほどこうした応募条件を課している場合が多いため、大手企業への就職を考えている方は、まずは大学への入学を検討していきましょう。
ARエンジニアの年収はどのくらい?
ここからはARエンジニアの年収について、未経験者・経験者に分けてご紹介していきます❗️
未経験者
まだ、VR/ARが比較的新興分野ということもあり、若いエンジニアが多いためか、現時点の平均年収の相場は500万~600万ぐらいで高めです。
実務未経験のARエンジニアの年収相場は500~600万円程度です。
2019年における日本の平均年収が「432万円」であることを考えると、一般的な正社員と比較して年収は高めとなっています✨
ARエンジニアはプログラミング言語の習得が不可欠であり、業務の専門性・希少性が高いため、年収も高額となる傾向があるようです。
経験者
知人から聞くところによると、開発経験を5年くらい経て、且つスキルが高い玄人エンジニアやプロジェクトマネージャクラスは、余裕で年収1000万を超えているようです。
経験者のARエンジニアの年収相場は600万円~1000万円以上となっています。
ARエンジニアとしてのノウハウがあり開発経験が豊富な経験者では、その希少性から企業でも優遇されることが多く、年収も1000万円以上といった高額な年収となる場合が多いです✨
こちらもあわせて確認しておきましょう。
ARエンジニアの年収の変遷は?
VR/AR市場は2016年頃から現在に至るまで年々市場規模が拡大しており、将来性のある業界です。
VR/AR市場は今後の技術の発展に伴い導入の敷居が下がることで、さらに市場が拡大することが予想されており、世界のVR/AR市場は2025年までに800億ドル(約9兆円)に到達するとも言われています?
これは現在のデスクトップPC市場にほぼ匹敵するほどとなっており、VR/ARの制作に関わる専門技術は今後爆発的に需要が増加すると考えられます。
こうした背景に伴い、ARエンジニアは今後益々需要が高くなる職業とされています。
ARエンジニアが年収を上げるには?
ここからはARエンジニアとして年収をあげるための方法について、いくつかご紹介していきます❗️
資格取得
ARエンジニアとして年収を上げていくには、資格取得も効果的です。
ARエンジニアとしてのスキルを示すことができる、Unity認定資格・CGクリエイター検定などの検定資格の取得を目指していきましょう✨
「クリエイター 資格」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
経験
実際にARを使ったアプリ・ソフトの制作に携わるなど、実戦経験を積み、ポートフォリオを充実させることも給与・年収アップへと繋がります?
AR開発の実践的な経験を積むことを目的として、まずはARを使った簡単なアプリを制作するなど、企業に実績として提出できる学習を行うのがおすすめです。
ARエンジニアとして年収を上げていきたいという方は、実績を積み上げることも重視していきましょう。
技術力向上
ARエンジニアは個人の技術力が重視される職業となっており、技術力の高い人材は企業から重宝され、年収も徐々に高まっていきます?
年収を上げていきたいという方は、資格取得・実績作りに加えて、スキルアップも目指していきましょう。
ARはまだまだ未発達な技術となっているため、技術の発展も早く、絶えず最新の情報を収集しながらスキルアップを図ることが大切です。
ARエンジニアとして年収を上げていきたい方は、こちらも確認しておきましょう。
転職
ARエンジニアは現在、企業ごとに年収の幅が広い職業となっています。
そのため現在ARエンジニアとして就職しており、ARエンジニア全体の平均年収と比較して自身の年収が低いという方は、他企業への転職もおすすめです。
既にARエンジニアとして就職し実践経験を積んでいる方は、転職時にも好意的に見られやすく、スムーズな転職が可能となります✨
現在の年収に満足できていないという方は、他企業への転職も検討していきましょう。
ARエンジニアが年収を上げるための転職サイト2選
ここからはARエンジニアとして年収を上げるのにおすすめの転職サイト2選をご紹介していきます❗️
G-JOBエージェント
G-JOBエージェントは、ゲーム業界に特化した転職エージェントサイトです。
ゲーム業界の求人数では業界No.1を誇っており、ARを用いたアプリ制作に携わるゲーム企業の求人も多く取り扱っています。
ARエンジニアを募集する求人も多く見つけることができ、ARエンジニアとして転職したいと考えている方にぴったりです。
また転職活動をサポートするキャリアコンサルタントは、ゲーム会社での人事経験3年以上・ゲーム開発現場のマネージメント経験有りといった、しっかりとした実績のある方が担当するため、実際の経験に基づいたアドバイスを受けることができます?
ARエンジニアとして転職を考えている方は、こちらのエージェントサイトも活用していきましょう。
「G-JOBエージェント」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
転職ドラフト
転職ドラフトは、ITエンジニアの転職に特化した転職サイトです。
こちらは企業が野球のドラフトのように、ITエンジニアを年収を提示した上で競争入札、スカウトする特殊な形式の転職サイトとなっています?
年収額によって企業がエンジニアを奪い合う形となっており、エンジニア側は企業から提示される年収・仕事内容を確認した上で、自身の要望にあう企業のスカウトを受け入れることができます。
ARエンジニアとしてしっかりとした技術力と実績のある方は、企業から提示される年収額も高くなりやすく、年収額を上げやすい魅力をもっています。
自身のスキルと実績に自信があり、年収をしっかりと上げていきたいと考えている方は、こちらの転職サイトも活用していきましょう。
「ゲーム業界 転職エージェント」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
ARエンジニアの年収についてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、ARエンジニアという職業について以下の内容を紹介していきました。
- ARとは電子機器を使って現実の空間上にデジタル情報を追加する技術のこと
- ARエンジニアの仕事内容は3DCGデザイン・ARプログラミングの二種類
- ARエンジニアになるには資格取得・実績作り・大学への入学が重要
- 未経験のARエンジニアの年収相場は500~600万円程度
- 経験者のARエンジニアの年収相場は600~1000万円以上
- AR業界は2016年から市場拡大を続けており、今後も拡大することが予想されている
- ARエンジニアとして年収を上げるなら資格取得・実績作り・スキルアップ・転職がおすすめ
- ARエンジニアとして転職するならG-JOBエージェント・転職ドラフトの活用がおすすめ
ARエンジニアは今後益々需要が拡大することが予想されている、将来性のある職業です。
平均年収も比較的高めとなっており、収入面ではかなり安定した職業といえます。
現在ARエンジニアを目指しているという方は、今回の記事の内容を参考に、ARエンジニアとしての就職・年収アップを目指していきましょう✨
今回ご紹介した内容が皆さまの参考になっていれば幸いです。