キャラクターのデザインや広告物の作製などを行うグラフィックデザイナー。
専門性が高くやりがいのある仕事ですが、グラフィックデザイナーになるはやめとけという意見も見受けられます。
今回Pacific Metaマガジンでは、グラフィックデザイナーについて以下の内容を中心に紹介します。
- グラフィックデザイナーの仕事内容
- グラフィックデザイナーはやめとけと言われる理由
- グラフィックデザイナーのメリット・デメリット
- グラフィックデザイナーにとって良い会社の見分け方
基本的な仕事内容から過酷な面まで紹介するので、グラフィックデザイナーを目指している方の参考になればと思います。
グラフィックデザイナーの仕事とは
グラフィックデザイナーとは新聞やチラシの広告、パッケージや看板等のデザインを行う職業です❗️
クライアントや上司の意見・意向に沿って、伝えたい情報を視覚的にデザイン化します。
ゲームやアニメ業界で2Dや3DCGの作製を行うこともあり、仕事内容は多岐に渡ります。
インターネットが普及している昨今、グラフィックデザイナーの需要も高まっており、活躍の場は広がる一方です。
依頼を受けてデザインの方向性やコンセプトを掴み、実際に作成したデザインをクライアントに提出して必要であれば修正を行い、完成後納品します。
「グラフィックデザイナーはやめとけ」と言われる理由とは?
グラフィックデザイナーは、毎回異なる仕事に挑戦するため、とてもやりがいのある仕事です。
しかし、多忙で過酷な仕事も多く、「グラフィックデザイナーはやめとけ」と言われてしまうことも?
その理由について掘り下げていきます。
身体的かつ精神的疲労が付きまとう
基本的に、デザインを提出して一発OKを貰うことはほぼありません。
デザイナー側も広告を出す側も、「良いデザインを作りたい」という気持ちは共通しています。
そのため、クライアントは細かな部分までチェックし新たな要望を出すため、それに合わせて修正します。
何度も何度もやり直しすることで身体的・精神的疲労が蓄積されるでしょう。
また、納期が迫ってくることで焦りが生まれ、それがデザインに反映されると良いものを作ることが更に難しくなってしまいます。
そうしてまたダメ出しをされるというループに入る可能性があります。
人のアドバイス・意見を聞き入れることができなければ成り立たない仕事です。
根気や挫けない心が必要なので、体力や精神力に自身がなければ続けていくことは困難だと言えます。
人間関係の悩みが多い
グラフィックデザイナーは数多くの人と関わります。
クライアントの意向を汲めば上司に意見されたり、その逆もあったりと板挟みになることもあるでしょう。
人それぞれ好みがあるため万人に受けるデザインを作り上げることは不可能です。
しかし、相性の悪い相手と仕事をする場合、長期間にわたって同じ作業を繰り返した挙句結局気に入ってもらえず仕事が駄目になってしまったということもあるのです。
相手の要望や考えていることを素早く汲み取り、自分の意見やアイディアもきちんと伝えなければいけません。
人間関係を円滑に築ける自信がなければ、仕事の幅が広がっていかない可能性があります。
デザインの定義が広いため、仕事が多い
デザインと一口に言っても様々な媒体が存在しています。
新聞、チラシ、HP、看板など、それぞれの特性を理解して仕事に取り組む必要があります。
新聞に載せるのに効果的なデザインが、そのままHPに利用できるわけではありません。
仕事は多様性を極め、それに柔軟に対応することが求められます。
会社選びを失敗するとコキ使われる
入社してみなければどのような社風なのか、どのような人が働いているのか分からない部分があります。
明らかに安い給料を提示されたり、納期やスケジュールによっては早朝・深夜帯の作業を当たり前のように要求されてしまったりすることもあります。
抱えている仕事が終わらないうちから新たな仕事を振られることもあるでしょう。
残業が多く休みが取れない、適切な給料を支払ってもらえないといったいわゆる「ブラック企業」と呼ばれるところに入社してしまうと、身も心もボロボロになるまで働かされてしまうかもしれません。
新卒や未経験など、グラフィックデザイナー歴が浅いうちはある程度頑張らなければいけない部分もありますが、体が資本なので無理は禁物です。
給料が低い
グラフィックデザイナーの平均年収は350万円前後と言われています。
日本の平均年収は450万円前後なので、相場より低いです。
1つの仕事の単価が安かったり、「1本○万円」と決まっていて対価に見合わない労働をさせられてしまうこともあります。
また、自分が仕事を頑張ったとしても必ず評価されて給料が上がる訳ではありません。
実力主義の世界なので、うまくいけば若いうちから高い収入を得られることがある一方で、何年もアルバイトと変わらないような給料で働いている人が多いというのが現状です。
グラフィックデザイナーのデメリットとは?
グラフィックデザイナーの働く環境は、決して整っているとは言えないところも多いのです。
グラフィックデザイナーのデメリットについて解説します。
ミスは許されない
グラフィックデザイナーは、修正が利くうちはまだしも最終データを納品する際のミスは許されません。
自分にとっては普通に作ったつもりのデザインが、見る人によっては不適切な表現だと捉えられてしまうこともあります。
そうなると依頼してきた企業全体のイメージダウンに繋がり、契約を打ち切られて仕事を失ってしまいます。
依頼元の企業のイメージや依頼内容をよく確認し、適切なデザインを作ることが重要です。
業務時間が長くなりがち
グラフィックデザイナーに限ったことではありませんが、デザインなどクリエイター系の仕事は拘束時間がサラリーマンなどに比べ長い傾向があります。
急な仕事が入って短期間でデザインを完成させなければいけなくなったり、作業そのものが人の手で行うことが多く時間がかかったりと、9時に出勤して帰る頃には日付が変わっていたなんてことも珍しくありません。
仕事量は多いですが、細かい部分は時間をかけて作業しなければいけないため、時間内に進められる仕事には限界があります。
ですが、納期が決まっているためそれまでに仕事を終わらせるためには業務時間を長くするしか方法がない部分も。
より良いデザインを求めるあまりに作業に時間がかかるなど、残業ありきの職業だということを覚えておいてください。
グラフィックデザイナーにオススメの会社の見分け方
グラフィックデザイナーとして長く働き、活躍するためには仕事選びが重要です。
おすすめの会社の見分け方について説明します。
制作会社以外で探す
グラフィックデザイナーは制作会社に就職するのが一般的です。
ですが、グラフィックデザイナーが携われる仕事には様々な種類があります。
広告代理店や印刷会社、アニメ会社、ゲーム会社など、制作会社にこだわらず幅広い分野を視野に入れてください。
選択肢を広げることで、自分に合った会社を見つけやすくなります。
デザイナーの離職率が低い会社を探す
デザイナーの離職率が低い会社は、デザイナーの扱いが良いケースが多いです。
ある程度人脈などを築いたら、同じグラフィックデザイナーの知り合いや仲間も増えるかと思います。
今までどんな会社に勤めてきたか話を聞いてみましょう。
そうすることでグラフィックデザイナーの待遇が良い会社を見つける道が開けてくるかもしれません。
転職エージェントに内情を教えてもらう
実際に会社の内部のことは入社しなければ見えてきません。
そのため、転職サイトなどに登録し、転職エージェントに内情を教えてもらうことをおすすめします。
自分だけでは手に入れられないような情報が分かれば、会社選びがしやすくなります。
グラフィックデザイナーにオススメの転職エージェント
グラフィックデザイナーになる、グラフィックデザイナーとして待遇のよい会社で活躍するのであればマイナビクリエイターに登録するのがおすすめです?
マイナビクリエイターは1人1人に専任の転職エージェントがついて、転職活動を徹底的にサポートしてくれます。
転職エージェントは業界に熟知したプロばかりなので、転職が初めてという方や今までと全く違う業界への転職を考えている人も安心して利用できるシステムが確立されています。
自分の要望やスキルを伝えれば、それにマッチした非公開の求人を紹介してもらえるため、自分に合った会社を見つけるのに最適です。
その他、説明会や就職セミナーなどが開催されているので、自分に必要な情報を集める環境が整っています。
ぜひ、マイナビクリエイターの利用の検討をしてみてください!
また、マイナビクリエイターに関しての評判や口コミを徹底的に調査した記事があるので、よろしければそちらも合わせてご覧ください。
グラフィックデザイナーはやめとけと言われる理由についてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、グラフィックデザイナーはやめた方が良いのかという件について以下の内容を中心にご紹介しました。
- グラフィックデザイナーは新聞やチラシ、広告のデザインをする職業
- 労働環境が過酷で拘束時間が長く、貰える給料が少ないなどの理由からやめとけと言われることがある
- 自分が作ったデザインが認められたり人々の目に触れて評価されたりするという魅力ある仕事でもある
- 会社選びが重要
グラフィックデザイナーは身体的・精神的負担が大きい職業です。
しかし、その分やりがいや達成感のある仕事に関わることができます。
大変ですがとても魅力溢れる仕事です。
メリットとデメリットを比較して、グラフィックデザイナーになるかどうか検討してください。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
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