ゲームや映画などの世界観をビジュアルに起こしていくのがコンセプトアーティストです。
世界観の方向性を示すコンセプトアーティストはゲーム業界でも人気の職だと言えるでしょう。
コンセプトアーティストを目指したい方も多いのではないでしょうか?
しかし、コンセプトアーティストになるためにはどういう本を読めばいいのか、どんなスキルを習得すれば良いのか分からない人も多いはず。
今回はコンセプトアーティストを目指す人におすすめの本について以下の内容をメインで紹介していきます。
- コンセプトアーティストの仕事内容
- コンセプトアートを描けるようになる本を18選紹介!
- コンセプトアーティストを目指せる専門学校を3選紹介!
- コンセプトアーティストを勉強は独学でも可能か?
- コンセプトアーティストに必要なスキルを紹介!
- 有名な日本人のコンセプトアーティストを2人紹介!
紹介する本ではどういう人にオススメなのか、どんなスキルを学べるのかピンポイントで分かるようになっています。
コンセプトアーティストはどんな仕事?
コンセプトアーティストとは存在しない世界観を制作する人であり、言語化されたアイデアをビジュアル化する職業の人を指します。
たとえばRPGゲームでは様々な世界観が考えられますよね?
「近未来でバイクに乗り颯爽と走り回り光る剣で戦うSF作品にするか」「中世ヨーロッパ風に剣と魔法で戦う世界にするか」などの世界観が思い浮かぶと思います?
架空の世界観を作るには、そこで住む人たちのリアルな生活を掘り下げる必要があります。
世界観を表現できる、背景、動き、表情、小道具、乗り物など、コンセプトに沿ったアセット制作(素材)をして、架空の文化を表現します。
つまり、コンセプトをベースに、プロジェクトの参画メンバーとビジュアルを共有し、存在しない世界観を作り出すのがコンセプトアーティストの仕事と言えるでしょう。
コンセプトアーティストを描けるようになる本
こちらではコンセプトアートが描けるようになる本を以下のジャンルから18選紹介していきます。
- 基礎編
- 背景作画技術編
- キャラクター作画技術編
- 画集編
自分のスキルでは何が足りないのかを精査して選べるので、コンセプトアート未経験の方も中級者の方もチェックしてみてくださいね?
基礎編
こちらではコンセプトアート未経験の方でも理解できる基礎編の本を5選紹介していきます。
ファンタジーの世界観を描く コンセプトアーティストが創るゲームの舞台、その発想と技法
こちらはコンセプトアーティストの3名がゲームの舞台を作り上げる発想法と技法を総合的にまとめて解説してくれている参考書です。
著者は以下の3人で、架空のゲームを元に3つのチャプターに分かれて作り方を解説してくれています。
富安健一郎氏 | 剣と魔法の正統派ダークファンタジー |
上野拡覚氏 | 亜人達の同盟軍が戦うファンタジーの世界 |
ヤップ・クン・ロン氏 | 日本が誇るショーグン&ニンジャファンタジー |
「企画→コンセプトメイキング→メインアート→サブアート」とチャプターごとに分けられているのが特徴です。
プロのコンセプトアートの思考プロセス、方法論、表現方法、構図のテクニックやPhotoshopのイラストメイキングが学べるでしょう✨
以下の人が、ファンタジーの世界観を描く コンセプトアーティストが創るゲームの舞台、その発想と技法におすすめです。
- 有名なコンセプトアートティスの制作セオリーや工程を知りたい
- コンセプトアートのメイキング方法が分からない
- コンセプトアートの作り方を体系化した本を探している
コンセプトアーティストになるために知っておきたいこと
コンセプトアーティストをなるために知っておきたいことを論理的に解説してくれる本です。
技術やテクニックはあまり載っていません。
しかし、実際に業界に入っている人やこれから業界に入りたい人におすすめで、キャリアアップや就活のノウハウをまとめてくれています。
たとえば、ポートフォリオや履歴書の作り方から仕事への応募方法など業界内のことについて深く知れるでしょう❗
著者は3DCGアーティストのために、メイキングテクニックやチュートリアルをブログで分かりやすく解説してくれている3dtotal.jp氏です。
コンセプトアーティストになるために知っておきたいことの本は、以下の人におすすめのです。
- コンセプトアーティストを目指そうと考えている初心者~中級者
- コンセプトアート向けのポートフォリオの作り方を学びたい
- ゲーム・映像業界の就活中で業界研究をしたい
世界観の作り方 アイデア出しからデザインまで わかりやすいコンセプトアート入門
こちらはサンプルを元に世界観の作り方を解説してくれている参考書です。
「浦島太郎」の物語をベースに、海底リゾート「竜宮城」と言うコンセプトアートを作る流れを紹介してくれます。
面白い設定画も多いので画集として眺めているだけでも楽しめる1冊です?
また、「いきなりファンタジーから入るのではなく初めは身近なビジュアルから」など、著者の考えも参考になるでしょう。
著者は「二ノ国」や「妖怪ウォッチ」に携わり、Twitterのフォロワー数が6万を超える有里氏です。
世界観の作り方 アイデア出しからデザインまで わかりやすいコンセプトアート入門の作り方は以下の人におすすめです。
- ファンタジー世界のコンセプトアートを作りたいと考えている初心者
- 絵の設定画集が好きな人
- 有名なアーティストの知識や技法を吸収したい人
基礎から実践まで全網羅 背景の描き方
こちらは背景を全く描いたことがない人でも、背景を描けるテクニックを基礎から解説しているため、初心者におすすめの本です?
たとえば、背景に必要なパースを駆使して箱を描くことから、球体を見本に質感やディティールの描きこみ方法などの描き方を紹介してくれています。
内容は充実しており、陰影、配色、構図を使った12の基礎練習法から26の自然の描き方までしっかりと解説してくれます。
イラスト自体経験がなく初心者同然という人も著者が描くためのコツや具体的な練習方法も紹介してくれます。
著者は「ルパン三世 THE FIRST」や「北斗が如く」に携わった高原さと氏です。
基礎から実践まで全網羅 背景の描き方は以下の人におすすめです。
- 背景の描き方を一から正しく覚えたい
- 様々な物を描きたい
- デッサンやイラストに応用したい人
ネット絵学
ネット絵学は、アニメができるまでのプロセスを解説してくれるイラストレーター向けの本と言えるでしょう。
名前の通りネットで話題になっている絵師やイラストレーターの知識がまとめられています。
プロ絵師がインタビュー記事風にイラスト作業のノウハウを話してくれます✨
評論やインタビュ記事ーが多いのが特徴です。
参加している著者は多く、虎硬氏、さいとうなおき氏、爽々氏など早々たるメンバーが集まってインタビューやコラムを書いています。
ネット絵学にオススメな人は以下の通りです。
- 有名イラストレーターのインタビュー記事が読みたい
- イラストレーターやアニメーターの作業ノウハウを読みたい
- プロの心得を知りたい
背景作画技術編
こちらではコンセプトアートに必至なスキルである背景作画技術を解説してくれる本を3選紹介していきます。
スチームパンク世界の描き方
こちらはSFファンタジージャンルの「スチームパンク世界」の描き方を紹介している解説本です。
スチームパンクとは主に19世紀の出来事である、工業製品機械の発達から産業革命時代の世界観です。
たとえば、ゴーグル、シュポシュポと汽笛を鳴らす蒸気機関車、そこら中に放り出されている歯車、茶色のプリーツを着用している貴族風のキャラクターが登場します。
設定画集のようにイラストを多めに載せてくれているのが特徴です?
解説も載っており手順通りに進めると、スチームパンク世界の背景作画のコツが掴めるでしょう。
コンセプトアーティストにとってスチームパンクは誰もが応用する世界観です。
技法書よりは参考資料として一冊手元に置いていても損はありませんよ。
スチームパンク世界の描き方は以下の人におすすめです。
- 業務でスチームパンク世界を制作する、もしくは最中の方
- スチームパンク世界が好きな人
- ファンタジーやSFに応用したいと考えているクリエイター
「ファンタジー背景」描き方教室 Photoshopで描く! 心を揺さぶる風景の秘訣
こちらの本はファンタジー背景で使うレタッチやメイキングのテクニックを集約した一冊。
ファンジー背景でよく使う多彩なメイキングを収録しています。
Photoshopを使用し、ラフから仕上げまでのメイキング工程を載せてくれているのが特徴です。
パースグリッドを使った背景の描き方や見栄映えのある構図を描けるようになるでしょう。
レイヤーの分け方など細かいテクニックも載っており、2Dのデジタルイラストに特化した背景作画技術が理解できるようになります。
著者はAdobeのPhotoshop公式サイトのイラストを手掛けフリーランスデザイナーをしているよー清水氏です。
ファンタジー背景」描き方教室 Photoshopで描く! 心を揺さぶる風景の秘訣は以下の人におすすめです。
- デジタルでファンタジー背景を描けるようになりたい人
- Photoshopで背景メイキングをできるようになりたい人
- ファンタジー背景の参考資料を探している人
カラー&ライト~リアリズムのための色彩と光の描き方
タイトル通りイラストに色の表現と光の表現をどう扱うのか理論的に解説されてた美術本です。
コンセプトアートもイラストには変わりありません。
キャラクターや背景を魅力的にデザインするには、必ずライティングと色の知識が密接に関係してきます。
たとえば、夕日で落ちた影はどんな色か、真上から光が当たったら影はどう落ちるのか、暗い部屋の影はどうなるかなど。
美術の巨匠の実例を使って解説してくれているので、ライティングと色の理解レベルが向上するでしょう?
また、混色の方法も載っているため、絵筆や絵具を使った美術も学べます。
カラー&ライト~リアリズムのための色彩と光の描き方は以下の人におすすめです。
- デジタルよりアナログの本格美術を理解したい
- 陰影の付け方が分からない
- 色と光をイラストで表現したい
キャラクター作画技術編
こちらでは線を描けるようになるキャラクター作画技術を解説している本6選を紹介していきます。
アニメ私塾流 最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術
こちらはYouTubeでもイラストの解説動画を発信している「アニメ私塾 室井康雄氏」のキャラクター作画のノウハウ集です。
イラストで挫折するポイントを的確に捉えた解説が特徴で、デッサンが苦手な人にでもキャラクター作画について深く理解できるでしょう。
たとえば、線を使った顔の描き方、難関な指の描き方、バランスの取りやすい比率の捉え方など、かみ砕いて解説してくれます。
中でも指の描き方の解説はキーポイントと言っても過言ではありません。
「手はミトンで捉える」という解説は分かりやすすぎて衝撃を受けましたね✨
こちら一冊模写すれば、イラストが初めての方でも、かなりの画力が付くと思います。
アニメ私塾流 最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術を以下の人にオススメです。
- アニメーター志望の方
- これからイラストを描きたいと思っている初心者の方
- デッサンが苦手でもイラストを上手に描きたい方
スカルプターのための美術解剖学
コンセプトアーティストになってキャラクターデザインをするのであれば、人間の構造を知らなければいけません。
なぜなら、男女の骨格は全く異なりますし、体を支える骨の構造や筋肉の構造を把握しなければ、魅力的なイラストを描くことはできないからです✨
しかし、医学系の解剖学なんか難解でチンプンカンプンではないでしょうか?
そこでおすすめなのが「スカルプターのための美術解剖学」❗
こちらの本は医学向けの解剖学ではなく美術向けの易しい解剖学を学べます。
胴体・頭部・上肢・下肢が線やブロックを使って色分けされているため、人体の構造が把握しやすいのが特徴です。
男女の骨格の違いなどをラインでも解説されています。
プロのイラストレーターやアニメーターは、こちらの本をキャラクターデザインする際に、参考資料としてよく使用しています。
スカルプターのための美術解剖学は以下の人にオススメです。
- 男女の骨格をイラストを描く際の参考として使いたい人
- イラスト向けの解剖学を学びたい人
- デッサンまたは、キャラクターデザインを描いている人
コンセプトアーティストのための人体ドローイング
ジェスチャードローイングを使った練習方法で短時間に人体ドローイングをマスターするためのテクニックが描かれているのがこちらの本です。
著者は映画の「ドクターストレンジ」「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」、ゲームの「Destiny」などに携わったコンセプトアーティストのKan Mufic氏です。
コンセプトアーティストのスキル向上に役立つ内容をメインに収録しています。
たとえば、躍動感のある激しい動きの絵、多様なボディ、魅力的なポーズをどう瞬時に捉えるかに重視しています?
矢印や線を使いラインの捉え方も解説してくれているため、目で見ても分かりやすくなっています。
コンセプトアーティストとしてのマインドセットも紹介されており、書かれている言葉の1つ1つの重みが心に刺さるでしょう✨
コンセプトアーティストのための人体ドローイングは以下の人にオススメです。
- 動きのあるポーズの捉え方を知りたい人
- ジェスチャードローイングで早くイラストが描ける技術を手に入れたい人
- コンセプトアーティストのマインドセットが知りたい人
優しい人物画
優しい人物画は著者のルーミス氏が人体の描き方を解説してくれる入門書の決定版です。
イラスト界隈では「ルーミス本」と名が知れ渡っています。
ルーミス本は、等身の捉え方・パース・イラスト解剖学・男女の体の違い・光と影の関係を集約した一冊で、広く浅く人物画の描き方を解説してれています。
文章3割イラスト7割という比率❗
特に「ざっくり骨で骨格を捉えて肉付きをしていくことで人物画が描けるようになる」という解説部分は画期的です。
人物画のテクニックを一冊に集約した本ですので、コンセプトアーティストを目指している方にとっても、参考になります。
優しい人物画は以下の人にオススメです。
- 人物画を初心者でも描けるようになりたい人
- 最短ルートで人物画の表現テクニックを知りたい人
- 人物デッサンを体系的に学びたい人
動物画の描き方
ゲーム、アニメ、映画の制作に携わっているコンセプトアーティストは時に空想上のモンスターの設定画も描かなければいけません。
モンスターを描くためには動物から変化を加えていく描き方がコツです。
たとえば、馬に羽とツノを生やすとユニコーンが描けますし、犬からは首を三つ描くと神話のモンスターのケルベロスなんかが描けます。
しかし、動物は人間の意向とは違いランダムに躍動するので、動いている動物を描くのが非常に困難なモデルと言えるでしょう?
そこでおすすめなのがK.ハルトグレン氏が著者の「動物画の描き方」です。
動物の描き方では、線で動きを捉え箱に骨格を描いていくことで、ずれることなく動物を描ける略画法を指南してくれています。
モンスター画のコンセプトアートはもちろん、アニメーションの参考資料にも役立つでしょう。
動物画の描き方は以下の人にオススメです。
- 空想上のモンスターを描くために参考資料を探している方
- 動物を描きたい方
スコットロバートソンのHow to Draw
コンセプトアーティストだけではなくエディトリアルデザイナーや3Dモデラ―にもおすすめな本が著者スロット・ロバートソン氏の「How to Draw」です。
こちらはオブジェクトの立体をどう捉えてドローイングするかのテクニックを紹介しています。
たとえば、遠近法の基礎知識、透視図法の作成、グリッドの生成、立体の表現方法を著者の考え方と共に指導してくれている良書です。
近未来やロボットが登場するSFの世界観を作りたいときに参考になるでしょう?
実際に航空機を元に立体を捉えてどう描くのか体系的に学べます。
中身は中級者向けの指南書なので、ある程度パースを理解してから読みやすくなると思います。
スコットロバーソンのHow to Drawは以下の人におすすめです。
- パースを勉強して次のステップに進みたい中級者向けの人
- 立体のオブジェクトに携わるクリエイターの人
- 立体の描き方を深く学びたい人
画集編
こちらでは世界観を制作する際に参考になる現役アーティストの画集を4選紹介していきます。
吉成曜画集
こちらの画集は様々なアニメ・ゲーム作品に携わった有名な著者の吉成曜氏がプライベートで描いていたスケッチ集です。
タイトルの通り内容はクオリティの高いラクガキのスケッチ集✨
彩色画やアニメーションで使用した原画は一切満載されていません。
しかし、線や動きの捉え方や構図が目に見えるようで、キャラクターデザインの際に、参考にすると大きなヒントを得られるでしょう。
キャラクター以外にもメカ、動物、モンスター、擬音などが描かれてるため、全てを模写することでかなりの画力が付くと話題の一冊です?
吉成曜氏は有名なイラストレーターで、誰もが知っている「新世紀エヴァンゲリオン」、熱いアニメの「天元突破グレンラガン」コンボが面白い「ヴァルキリープロファイル」に携わっていました。
吉成曜画集は以下の人にオススメです。
- キャラクターの構図が大量に満載された本を探している人
- プロのラフスケッチ集を探している人
スタジオジブリレイアウト展図録
こちらは2008年に東京美術館で開催された「スタジオジブリ・レイアウト展」の図録です。
天下の名監督の高橋勲氏・宮崎駿氏が携わった映画のラフスケッチがこの一冊にまとめられています。
背景とキャラクターの位置関係、カメラワークや撮影処理など、制作時に鉛筆で描きあげた設定指示も残っており、現場の息遣いがリアルに表現されています。
スタジオジブリの作品の制作現場を実感できるでしょう?
世界観を設計するコンセプトアーティストにとって最高の一冊です。
高橋勲氏・宮崎駿氏、二人の巨匠の世界を参考できるものはスタジオジブリ・レイアウト展しかありません。
スタジオジブリ・レイアウト展図録は以下の人にオススメです。
- スタジオジブリファンの人
- スタジオジブリの世界観を参考にしたいクリエイター
- リアルな制作現場を肌で感じたい人
The Art of INEI コンセプトアート REVISION
こちらはコンセプトアートに定評のある「INEI」が手掛けたアート集です。
著者のINEIはテイルズオブルミナリアやファイナルファンタジーⅪのコンセプトアートも手掛けた世界的に有名な企業です?
参加アーティスは富安健一郎氏、上野拡覚氏、佐々木稔氏、田島光二氏、北田栄二です。
こちらの本は、INEIの手掛けたアート集と共に、Phoshopのソフトを用いて、どう世界観をメイキングするか理解できる内容となっています。
ただのアート集ではなく、インタビュー記事やコンセプトアートのルールについて記載されているので、深く理解できる内容になっているのも特徴です。
画集7割技術3割と言った感じでしょうか。
INEIの卓越した画力と表現力に魅了されることでしょう?
The Art of INEI コンセプトアート REVISIONは以下の人にオススメです。
- Photoshopのブラシの使い方を知りたい人
- コンセプトアートを理解したい人
- クオリティの高いコンセプトアートの画集を探している人
ILLUSTRATION MAKING & VISUAL BOOK 猫将軍
人気イラストレーター猫将軍の世界観を存分に味わえる画集を探している方はこちらの本がおすすめです。
猫将軍氏はロリポップチェーンソーで有名なイラストレーターです。
猫将軍氏のイラストは、スタイリッシュとグロテスクとクールとキュートを兼ね備え合わせた独特な世界観をイラストで表現しています✨
こちらの画集は猫将軍氏が活動していた初期から厳選された作品を載せてくれています。
クール&ビューティーな女性キャラクターを筆頭に虫、動物、宝石など、猫将軍氏ワールドの魅力がよく分かる画集です。
ラフから完成に至るまでメイキングのプロセスも示しています。
猫将軍氏が描く魅力的な世界観に旅立たせてくれるでしょう?
ILLUSTRATION MAKING & VISUAL BOOK 猫将軍は以下の人にオススメです。
- 独特な感性を手に入れたい人
- クール&ビューティーな女性キャラクターを描き方を知りたい人
独特なコンセプトアーティストを目指す人にオススメの専門学校3選!
コンセプトアーティストを目指せる専門学校を3選紹介していきます。
- 代々木アニメーション学院
- 総合ヒューマンアカデミー ゲームカレッジ
- アミューズメントメディア総合学院
それぞれの学校でコンセプトアーティストを目指せる学科の特徴からメリットなどを解説していきます。
代々木アニメーション学院
代々木アニメーション学院にはコンセプトアーティストを目指す上でピッタリなイラスト科があります。
イラスト科では2年に渡り、イラストの基礎スキルの徹底した底上げから、自ら考えて世界観を構築できる手法を学べるのが特徴です。
イラスト科の1年目は、キャラクターデザインを描くための人体デッサンから、背景を描くのに必須なパースのテクニック、デジタルアートに必要なのソフトスキルの理解が高まるでしょう✨
2年目以降では自ら考えて世界観を作れるテクニックやコンセプトアーティストにとっても重要な、Photoshopを使用したメイキングの技法も本格的に学べます。
代アニの大きなメリットは43年間で培ってきた確かな教育実績とアニメ・ゲーム業界のコネクションが広く、その恩恵を受けられること。
イラストを描けるスキル向上とコンセプトアーティストなどの専門職種に就職を望んでいる方は代アニの資料請求を考えてみてください。
総合学園ヒューマンアカデミー ゲームカレッジ
総合学園ヒューマンアカデミーゲームカレッジでコンセプトアーティストを目指すならCGデザイナー専攻があります。
CGデザイナー専攻のカリキュラムにはゲーム制作に特化した授業が多く、2D~3Dまでのスキル全般を習得できるのが特徴です。
ヒューマンに入学するメリットはゲームクリエイターを目指すうえで理にかなった確かなスキルが付く授業と、就職に繋がるゲーム合宿に参加できる点です?
ゲーム合宿はヒューマンの目玉イベントの一つ!
全国のヒューマン学生とゲーム企業のマッチングをするための就活コラボイベントです。
ゲーム合宿には日本を代表する、カプコン、スクウェア・エニックス、バンダイナムコ、DMM、Cygamesなど名だたる大企業が参加します。
生徒は3日間で、参加したゲーム企業にヒューマンでの勉強成果をアピールし、内定を獲得を目指します。
ゲーム制作向けのコンセプトアーティストを目指している方は、総合学園ヒューマンアカデミーの資料請求も考えてみてくださいね。
アミューズメントメディア総合学院
アミューズメントメディア総合学院でコンセプトアーティストを目指すならゲーム・アニメ3DCG学科が考えられるでしょう。
AMGの大きな特徴はゲーム制作経験0の未経験からでもプロになれる点です。
ゲーム・アニメ3DCG科では、2年間でデッサン・クロッキーなど作画の基礎はもちろん、3DCG、キャラクター企画、背景などゲーム制作の土台をしっかりと学びます。
AMGの理にかなったカリキュラムと教育レベルは高く「教育機関向け DEV GRAND」では日本初めての受賞となりました?
また、AMGは「AMGGAMES」という機関を発足しており、産学共同研究に参加できることが大きなメリット❗
在学中に産学共同研究でリアルな商品開発に携わり、開発現場の実践や空気感も肌で学べるため、未経験でも堅実にスキルを身に着けられるでしょう。
AMGGAMESの産学共同研究についてもっとよく知りたい方は資料請求をしてみてください。
コンセプトアーティストの勉強は独学でもできる?
コンセプトアーティストは独学でも勉強は可能です。
独学では大きく分けて、「本で勉強する方法」と「ネットで勉強する方法」の2つがあります。
それぞれのメリットとデメリットも紹介していきます。
本で勉強する
コンセプトアーティストになるには本で勉強する方法もあります。
参考書には質の高い情報が多く独学でもスキルが身につけられるのが本で勉強する大きなメリットでしょう?
しかし、コンセプトアートのような技術本は2,500円~5,000円ほどと値段が高く、スキル有り前提の本が多いのがネックです?
そのため、インプットするだけのノウハウコレクターになってしまう可能性が高いのが、本で勉強する大きなデメリットです。
ネットで勉強する
ネットで勉強する大きなメリットは多くの情報サイトを無料で見られることです?
Web上では有志の方がPixivやYouTubeのSNSを利用して、無料でイラストの描き方を解説してくれたり、メイキングの方法を投稿してくれています。
Pixivでは「メイキング 講座」、「背景 講座」、「初心者向け」などで検索するのがコツです。
しかし、ネットでは自分の好きなことだけ投稿する人が多く誤情報もよくあり、情報の密度は深くはありません。
中には、浅い情報を小出しにしながら、高額の有料サイトに引き込む手口を使っている人も多いため、ネットで勉強する際は注意が必要です?
コンセプトアーティストはどんなスキルが必要?
コンセプトアーティストはアイデアをビジュアル化する仕事で、以下のスキルが必要になります。
- コミュニケーションスキル
- イラストレーションのスキル
- デジタルソフトを扱えるスキル
コミュニケーションスキルは自分で考えた世界観を、プランナーや現場監督に正確に伝えられるか?というスキルです。
たとえば、どういう世界観か?明確な切り口は?時代の背景は?自分のアイデアをしっかりと口頭で伝え共有しなければいけません。
また、企画等で言語化された多くの情報から作品のテイストに合う世界観をビジュアル化し、背景やキャラクターに起こせるイラストレーションのスキルが必要です。
そして、基本作画のスキル以外にもPhotoshop・Illustratorなどのデジタルソフトを扱えるスキルが必要です。
コンセプトアーティストを目指せる専門学校でも2D~3Dのデジタルソフトをメインに扱います。
有名な日本人コンセプトアーティスト
こちらでは日本人で有名なコンセプトアーティストを2名紹介していきます。
たくさんの有名作品を手掛ける有能なコンセプトアーティストです。
富安健一郎氏
株式会社「INEI」を代表するコンセプトアーティストが富安健一郎氏です。
富安健一郎氏は、インダストリアルデザイナーからグラフィックデザイナーを経てコンセプトアートになった、という経歴を持ちます。
2011年にコンセプトアートを専門に提供するスペシャリスト集団の「INEI」を設立。
INEIで富安健一郎氏が手掛けたコンセプトアートは、ファイナルファンタジーⅪやドラゴンクエストⅩなど誰もが知っている大物作品ばかり?
また、YouTubeで様々な世界を描くチュートリアルやコンセプトアートの描き方を解説しているのでINEIのチャンネルもチェックしてみてください?
INEI Concept Art StudioのYouTubeチャンネル!
田島光二氏
良い機会なので僕が描いたヴェノムのデザイン画を再投稿。
Early Venom design study I did for "Venom" (2018) pic.twitter.com/s6YihkWGC0
— Kouji Tajima 田島光二 (@Kouji_Tajima) May 10, 2021
ハリウッドでも活躍するコンセプトアーティストの若手と言えば田島光二氏でしょう。
2011年に日本電子専門学校コンピューターグラフィックス科を経て、フリーランスのCGモデラ―として活躍していきます。
クリーチャー系のCGが得意なようで、デュエルマスターズ20周年の「暴走龍5000GT」やマーベルコミックに登場する「ヴェノム」のコンセプトアートを描いたことでも有名ですね✨
現在はルーカスフィルムの日本人クリエイターとして活躍しています。
田島光二氏はTwitterやYouTubeで作品の練習風景も投稿しているので気になる方はチェックしてみてくださいね。
コンセプトアーティストの本についてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンではコンセプトアーティストにおすすめな本を18選紹介してきました。
- コンセプトアーティストはゲーム・映像の世界観を作る仕事
- 背景の作画スキルやキャラクターの作画スキルがコンセプトアーティストには必至
- コンセプトアーティストになるには専門学校がおすすめ!
- コンセプトアーティストの勉強は独学でも可能!
- コミュニケーション、イラストレーション、デジタルソフトを扱えるのがコンセプトアーティストに必要なスキルである
- 日本には有能なコンセプトアーティストがいる
企画のコンセプトをベースに存在しない世界観を創造し、ビジュアルに起こしていくのがコンセプトアーティストの仕事です。
コンセプトアートを描くには、パースを使う背景スキル、キャラクターの作画スキル、解剖学の知識、色や光の関係の知識、デジタルソフトを扱うスキルが必要不可欠です。
これらの作画スキルをベースに世界観をビジュアルに起こしていきます。
コンセプトアートのスキルが足りていない人は作画スキルの本で基本を習得し、資料をベースに色んな世界観をインプット・アウトプットしていきましょう。
Pacific Metaマガジンで紹介したコンセプトアーティストの本が皆さんのスキルアップの役に立てたら幸いです。