eスポーツは私達が住んでいる日本でも大きな盛り上がりを見せつつあります。
近年では大人だけでなく、子供や学生向けのeスポーツイベントも多く開催されるようになってきており、活躍の場を設けられるプレイヤーも増加してきています。
そんなeスポーツの競技タイトルに選ばれているゲームは、開発の段階で何度もテストプレイを繰り返して修正や改善を行ったものばかりです。
そのテストプレイは、ゲームテスターによって行われています。
そこで今回Pacific Metaマガジンでは下記の内容について紹介していきます。
- ゲームテスターとはどんな仕事なの?
- ゲームテスターで稼いでいくことはできるの?
- 他の仕事を続けながらゲームテスターの仕事を始めることは可能なの?
その他にもゲームテスターに必要なスキルや役立つ資格なども紹介していきます。
ゲームテスターとは?
ゲームテスターとは、市場に出る予定のゲームやアプリにバグや不具合がないか事前にチェックする職業のことを言います。
発売前のゲームが仕様書通りに作られているのかの確認や、様々な操作をしても本来起こってはいけない現象が起きてしまわないかなど、繰り返し何度も同じ操作で検証を行っていきます。
似たような仕事にデバッガーというものが存在しますが、デバッガーは発見されたバグや不具合を修正する職業です。
バグや不具合がないか検証するだけのゲームテスターとは異なります。
ゲームテスターの仕事内容
ゲームテスターの仕事内容は大きく分けて3つあります。
動作確認やゲームの操作性、バグや不具合が起こった際の記録と報告といったものが主な業務です。
それぞれの仕事内容について詳しく説明していきます。
動作の確認
動作確認は、クライアントや依頼主から事前に送られてきた情報を参考にして、本当にその情報通りにゲームが進行されるかの確認することです。
ゲーム上の背景やグラフィック、情報通りの正しい動作、クライアントが求めている品質をクリアしているか細かく確認する必要があります。
これらの内容を細かく確認したうえで、事前の情報と異なった現象や不具合が起こった際は、報告する必要があります。
操作性の確認
操作確認は、発売予定のゲームを事前に操作してみて正常に動くかどうかの確認をすることです。
ゲームの機種によって操作方法は異なりますが、PS4やPCなどのハード機であれば専用コントローラーやキーボードでの操作確認を行います。
スマホのアプリならば、タッチやスライドといった操作が正常に行われるのかの確認になります。
ボタンやスティック、タッチなどを同じ操作で繰り返し行って不具合が起こらないかチェックしたうえで正常であることを確認する必要があります。
記録と報告
ゲームテスターの仕事において1番重要と言われているのが記録と報告です。
動作確認と操作確認は、実際に行ったうえで1つずつ記録されていきます。
この記録した動作を報告することにより、依頼主がバグや不具合の修正や改善を行います。
動作・操作確認を行ったうえでの記録と報告をひたすら繰り返すのがゲームテスターの仕事です。
「ゲーム業界 仕事」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
ゲームテスターの平均年収
引用元:ゲームテスターとは|平均年収・オススメの資格・現状・将来性
気になるゲームテスターの平均年収ですが、約456万円と言われています。
これはゲーム業界の需要が徐々に伸びてきていることもあり、ゲームテスターの平均年収も昔と比較して上昇しています。
ただし、勤めている地域によって変動するため、場所によっては平均を大きく下回るところもあります。
可能であるならば、年収が高く見込める大手企業や都心部のほうで就職するのがベストです。
「ゲームテスター 年収」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
ゲームテスターに必要なスキルや役立つ資格
ゲームテスターになるための特別な資格というものは特にありません。
しかし、取得しておくと役立つ資格や必要なスキルなどは存在します。
ここでは必要なスキルや役立つ資格を紹介します。
必要なスキル
ゲームテスターの仕事を行っている人は、プログラマーやエンジニアの仕事を兼職している人も大勢います。
そのため、プログラマーやエンジニアに必要なスキルを持っていると便利です。
主にC++やC言語、CGデザインなどの知識があれば役立ちます。
その他にも、オフィス管理ツールが使えるとテレワークやリモートワークも可能になります。
向いている人
ゲームテスターは長時間に渡って同じ操作を何度も繰り返すといった作業を行わなくてはいけません。
そのため、忍耐力や集中力が非常に必要になってきます。
忍耐力や集中力が続かないという人には、ゲームテスターの仕事は難しいです。
また、ただ単にプレイするだけでなく、テスト操作を行った際に不具合を探し出せる洞察力や情報管理、不具合が見つかった際にしっかり報告できるコミュニケーション力も重要です。
不具合があるのに発見できないようでは意味がなく、その不具合をしっかり報告できないと、相手は違う認識をしてしまう恐れがあります。
これらのスキルが揃っている人は、ゲームテスターに向いていると言えます。
役立つ資格
ゲームテスターにおいて必ず必要となる資格は存在しませんが、取得しておくと役立つ資格はあります。
主に役立つ資格として挙げられるのがIT検証技術者認定試験とJSTQB認定テスト技術者資格の2つです。
この2つの資格を取得しているとゲームテスターとして役立たせることができます。
資格名 | 詳細 |
IT検証技術者認定試験(IVEC) | 一般社団法人IT検証産業協会(IVIA)が認定するテストエンジニアの資格試験。ソフトウェア検証やテストの現場における実務において役立つ。 |
JSTQB認定テスト技術者資格 | JSTQBにより認定されるソフトウェアに関する資格試験。ソフトウェアテストの知識やスキルが身に付く。 |
ゲームテスターになるには
ゲームテスターになるには様々な方法があります。
どの方法が1番おすすめなのかは、人によって変わってくるため一概には言い切れません。
ここでは、ゲームテスターになれる方法をいくつか紹介していきます。
デバッグ専門の会社で働く
ゲーム業界では知らない人はいないと言われているデバック会社ですが、ゲームテスターを目指すのであれば、デバック専門会社はおすすめです。
デバック専門の会社は、様々な機種のゲームをテストプレイとして行っています。
ゲームテスターの仕事内容と一致しているため、やりたいことができる会社とも言えます。
また、デバック専門会社は長期的な募集形態が多い傾向にあります。
短期間ではなく長期間かけて実績を積みたい人は、デバック専門会社を検討してみましょう。
ゲームメーカーで働く
数多くのゲームメーカーが存在するゲーム業界であるため、ゲームテスターとして働くことのできる企業も数多くあります。
ゲームテスターになりたいのであれば、各ゲームメーカーで働くことでも可能です。
特に、任天堂やスクエニといった大手ゲームメーカーが募集しているのであれば、大人気タイトルのゲームに触れる機会も増えるため大きなチャンスとなります。
自分がどういったゲームに関わっていきたいのか考慮したうえで決めることをおすすめします。
正社員としての求人に応募する
ゲームテスターの求人募集はゲーム関連の仕事の中でも多い傾向があります。
その中でも、正社員としてゲームテスターを募集している求人があるのであれば、そこに応募することをおすすめします。
理由としては、正社員としての求人の場合、将来のプログラマーやエンジニアとしてゲームテスターを募集していることが多いからです。
ゲームテスターから始まって徐々にスキルを磨いていけば、大きな役職にも付けるチャンスなので、十分に目指す価値はあります。
ゲームテスターの将来性
未経験からでも始めることが可能なゲームテスターですが、将来性があるのか不安になっている人もいます。
結論から言うと、将来性は十分にあります。
ここ数年でゲーム市場の拡大に伴い、ゲームテスターの人数も不足してきています。
そのため、ゲームテスターは常に求人募集しているのが現状です。
また、人によってはゲームテスターから始めて、少しずつ実績を積み重ねた結果、もっと大きな役職に就くというパターンもあります。
ゲームテスターから開発職へのキャリアアップも十分に目指せるため、ゲームテスターは今後も需要があると言えます。
ゲームテスターは副業でもできる?
ゲームテスターに興味のある人が大勢いる中で、本職は辞めたくないけどゲームテスターの仕事でお小遣いを稼ぎたいと考えている人もいます。
そういう人達には、副業でゲームテスターを始めることをおすすめします。
実際のところ、ゲームテスターの求人募集は数多くあるため、ちょっとした空いた時間に始める人もいます。
本業を続けながら、自分の好きなゲームの仕事でお小遣いを稼げるため、副業で始めるのは十分おすすめできます。
「ゲームテスター 副業」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
ゲームテスターに転職するためのエージェント2選
ゲームテスターに転職するのであれば、エージェントを利用することをおすすめします。
エージェントであれば、様々なメリットを得られるため、利用する価値は十分あります。
おすすめするエージェントの特徴や、利用するメリットについて紹介します。
マイナビクリエイター
マイナビクリエイターは他の求人と比較して、Webやゲームに関連した企業が圧倒的に揃っている転職支援サービスです。
運営しているのが大手企業という強みがあり、絶対的な信用も持てます。
ゲーム業界に特化しているため、ゲームテスターへの転職支援にも役立ちます。
転職の際に多くの人が苦しんでいるポートフォリオに関しても、現役のアドバイザーが作り方を丁寧に教えてくれるため、質の高い内容で完成させることができます。
もちろんポートフォリオだけでなく、履歴書の作成に悩んでいる人に対しても丁寧に指導しており、書類選考の時点で落とされる人にとって頼りになります。
また、マイナビクリエイターではポートフォリオを無料で作成できるMATCH BOXというサービスがあります。
このMATCH BOXは最初の登録を済ませれば誰でも無料で利用することができます。
PCとスマホの両方で利用できるため、スマホしか持っていない人も安心して使えます。
強みになる実績があれば簡単にポートフォリオに掲載できるので、非常に便利なサービスです。
詳細を知りたい人は、マイナビクリエイターをチェックしてみて下さい。
G-JOBエージェント
こちらのG-JOBエージェントも、ゲームテスターへの転職を考えている人におすすめできる転職サイトです。
G-JOBエージェントの最大の特徴として、登録されている求人がゲーム業界の企業のみという点が挙げられます。
そのため、ゲームテスターに限らずゲーム関連の仕事に転職したい人にとっては、非常に利用しやすいです。
ゲーム業界の仕事が見つからずに苦労している人も、G-JOBエージェントであれば自分が転職したいと思える企業を探し出せる可能性が高いです。
このサイトのメリットとして、希望する求人に自分で応募した際は、相手の企業と直接やり取りが可能です。
また、人によっては企業から気に入ってもらえて電話やメールで直接ヘッドハントされることもあります。
G-JOBエージェントを利用して無事に転職できた人は、転職祝としてG-JOBエージェントからAmazonギフト券が贈られてきます。
気になる人は、是非ともG-JOBエージェントを調べてみて下さい。
ゲームテスターとは?まとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、ゲームテスターの詳細について紹介してきました。
- ゲームテスターはバグや不具合を取り除くためにテストを行っている
- ゲームテスターとして生活していくことはできる
- 副業でゲームテスターを始めることもできる
eスポーツが日本でも徐々に流行ってきていることにより、ゲーム関連の仕事の需要も高まってきています。
素晴らしい作品のゲームを完成させるには、ゲームテスターの存在は必要不可欠です。
ゲームの仕事に興味のある人は、ゲームテスターの仕事から始めてみましょう。
ゲームテスターの活躍により、より良いゲームがeスポーツでも知れ渡ることを願っています!