現代では、任天堂・ソニーなどが販売している据え置き機のゲームに加え、PCやスマホなど様々なプラットフォーム向けにゲームソフトが開発されています。
そのソフトを作るゲームクリエイターになりたいという方も増えていますが、「専門的な知識やスキルを独学で習得するのは無理なのでは?」と考える方も多いでしょう。
そこで今回、Pacific Metaマガジンではゲームクリエイターについて以下の内容を紹介いたします。
- 独学でもゲームクリエイターになれるの?
- ゲームクリエイターの職種と業務内容について
- 独学でスキルを習得する方法について
- ゲームクリエイターに求められるスキル
- デバッガーに転職するなら
各見出しでは具体的な例を挙げながら説明していきますので、ゲームクリエイターについて漠然としたイメージしか無い方でも大丈夫です。
独学でもゲームクリエイターになれるの?
いきなり結論から入りますが、独学でゲームクリエイターになることは可能です。
現在ではゲームクリエイターを目指す人が増えていると共に、スマホアプリなどの台頭によって人材への需要も高まっています。
それに伴って、ゲームクリエイターになるための就職口も増えていますし、書籍やセミナーといった独学での勉強を助けるためのツールも充実しています。
ゲームクリエイターになるためには専門学校などに入った方が安心という考え方もありますが、人によってはマイペースに1人で黙々とスキルを習得したほうが効率的だという場合もあるでしょう。
ゲームクリエイターと一口に言っても「プログラマー」「デザイナー」「プロデューサー」など様々ですので、まずは自分が目指すべき職種をはっきりさせて、必要なスキル・資格などの習得に励むようにしてください。
この後の見出しでは、ゲームクリエイターに含まれる職種やスキルの身に付け方などを紹介しています。
ゲームクリエイターに必要なスキルを独学で習得する方法
続いては、ゲームクリエイターになるための勉強方法を3つ紹介します。
目指す職種に応じて、自分に合った方法をお選びください。
書籍で勉強する
独学での勉強方法の定番といえば、やはり書籍です。
プログラマーなら言語の勉強、デザイナーならグラフィックやモデリングのソフトを勉強するのに書籍は役立ちます。
また、ゲームクリエイターになりたい方向けの書籍も数多く販売されているため、ゲームクリエイターに必要な勉強や、ゲームクリエイターのなり方、ゲーム開発の流れなども本から学ぶことができます。
ゲームクリエイターになりたい方へおすすめの本はこちらの記事で紹介しているので、合わせてご覧ください!
アルバイト・インターンに参加する
デバッガーなどのアルバイトやインターンへの参加をすることによって、ゲーム開発における生の現場を見ることができます。
学生の限られた期間以外は実行が難しい方法ですが、アルバイトをしながら独学での勉強を並行しておこなうといったやり方も可能なので、チャンスのある方は試してみてください。
ゲーム業界ではアルバイトから正社員へ昇格するケースもあるため、直接ゲームクリエイターにたどり着ける可能性もあります。
セミナーに参加する
ゲームクリエイターを目指す方向けのセミナーは、各地で開催されています。
就職サイトを経由しておこなわれることが多いですが、ゲームメーカーなどが直接申し込める形で開催されていることもあるので、興味のある方は探してみてください。
セミナーの良くある内容としては、ゲームクリエイターになるための勉強方法や、就職に必要なレベル、現場から日々あがっている声など。
ゲーム業界の現状や働く人のレベルを知ることで、モチベーションにも繋がるはずです。
ゲームクリエイターの独学に限界を感じたら専門学校!
ここまで、独学でゲームクリエイターになる方法や必要なスキルなどについて紹介をしていきましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事では「独学でもゲームクリエイターになれる」と最初に書きましたが、書籍などによる勉強に限界を感じる方や、お金をかけてでも確実にゲームクリエイターを目指したいと思っている方もいるでしょう。
どうしてもゲームクリエイターになりたいという強い想いがあるのであれば、思い切って専門学校に通うのも選択肢の1つです。
独学に比べてお金がかかる、自分のペースで勉強ができないといったデメリットはありますが、専門学校に通うことでゲーム業界に特化した知識・スキルを身につけることができますし、就職のためのノウハウを得ることも可能です。
特にプログラマー・デザイナーなど専門スキルが必要な職種を目指す場合には、専門学校を卒業して制作物を完成されたという実績がアドバンテージになることも多いです。
専門学校は色々ありますが、中でもおすすめなのは代々木アニメーション学院。
代々木アニメーション学院は1978年に設立され、2021年現在で合計12万人を超える卒業生を出したという実績がある専門学校です。
ここにはゲームクリエイターの育成に特化した「ゲーム総合科」「ゲームプログラミング科」があり、デザイナー関連では「イラスト科」という学科もあります。
授業では企画書の書き方を習得できるカリキュラムもあり、業界で実際に活躍する講師による説明が受けられるので、実践的なノウハウも身につきます。
ゲームクリエイターを本気で目指したいという方は、一度代々木アニメーション学院をチェックしてみてください?
「代々木アニメーション学院の口コミや学費・学部など」についてより詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
ゲームクリエイターの職種と仕事内容
ここでは、ゲームクリエイターと呼ばれる人たちの職種を具体的に5つ紹介します。
目指したい職種が決まっていない方は、この項目を見てイメージをはっきりさせましょう。
シナリオライター
ゲームの脚本、テキストを作る仕事です。
シナリオライターの重要性はゲームのジャンルによっても変わりますが、RPGやノベルゲームといったジャンルでは、その重要性は非常に高くなります。
小説などの作家がシナリオを担当するゲームも時々見かけますが、ゲームのシナリオはキャラクターの動きや声、BGMなどに合わせるという特殊性もあるため、多くの場合ゲーム専門の人材を使います。
ゲームのシナリオライターを目指す場合は、基本的な文章力に加えて会話の間やゲームの世界観を意識した執筆スキルが必要になるでしょう。
グラフィックデザイナー
ゲームに登場するキャラクターや背景を描く仕事です。
特に家庭用ゲームは、時代と共にグラフィックの性能が向上しているため、力を入れて多くのグラフィックデザイナーを使うケースも増えています。
ゲームクリエイターの中では専門的なスキルを必要とする部類なので、短期間で技術を習得することは難しいですが、デッサンなどの基礎力に加えPCでのグラフィック作成を学ぶことで目指せる職種です。
プロデューサー
プロデューサーは、ゲーム制作を管理・統括する立場です。
他の職種からディレクターなどを経た後に務めることが多く、ゲーム会社に就職していきなりプロデューサーになることはまずありません。
将来的にプロデューサーを目指したいという場合は、他の職種についての理解を深め、ゲーム業界全体に対する知識を深めていきましょう。
ディレクター
ゲーム作りの現場における最上位のポジションです。
プロデューサーと同じように、いきなり登用されることは稀な職種で、プログラマーやデザイナーといった現場を経験した人が務めることが多くなっています。
作業寄りのディレクターとプロデューサー寄りのディレクター、どちらのパターンもあるので、その人の特色が出やすい職種でもあります。
ゲームプログラマー
「ゲームクリエイター」と聞いて一番最初に思い浮かぶ人もいるでしょう。
シナリオ・グラフィック・音楽などの構成要素は、プログラムを使って1つのゲームへと組み上げられます。
プログラマーを目指すのであれば、ゲーム作りのノウハウ以前に言語の習得が不可欠になってくるので、どのような方法をとるにせよ一人前になるまでには多くの時間が必要です。
時代によっても使われる言語が変化していくため、最新のトレンドを見失わないように注意しましょう。
ゲームクリエイターに求められるスキル
この見出しでは、求められるスキルを3つ紹介します。
目指す職種によって必要なスキルは異なりますが、ゲームクリエイターになるまでに習得しておきたいものを代表してお届けいたします。
論理的思考力
1つ目は論理的思考力です。
特に内部のロジックを組むプログラマーには必須のスキルと言って良いでしょう。
デザイナーなどの職種には必要無い能力と考えるかもしれませんが、全ての制作物は最終的にプログラムへと落とし込まれます。
プログラムに直接触れない職種だとしても、論理的思考力を身につけることでチームメンバーとの会話がスムーズに進む機会も多いでしょう。
コミュニケーション能力
ゲームクリエイターに限ったことではないですが、コミュニケーション能力はやはり大事です。
最近では個人制作のゲームがヒットするケースもいくつか聞きますが、基本的にゲーム作りはチーム作業。
チーム間の連携が悪ければ、まとまりのないチグハグなゲームが完成してしまいます。
ただし、仕事に必要なのは雑談のスキルではないので注意してください。
例えば幅広い職種の知識を得ることも、コミュニケーション能力の基礎となるはずです。
発想力
プランナーなどの企画職で特に重要なスキルが発想力です。
ゲームクリエイターとは「今までに無かったものを現実に生み出す作業」なので、常識にとらわれない発想が求められます。
とは言っても、アイデアが何もないところから降ってくるわけではありません。
ポケモンの生みの親である田尻智さんは、昆虫採集をヒントにゲーム開発を始めました。
ゲーム作りにおける発想力とは、全く別のものをゲームの要素として結びつける力です。
普段の生活や別の趣味などで、ゲームに取り入れたら面白そうなものはありませんか?
「ゲームクリエイターにオススメの資格」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
独学でゲームクリエイターになる方法ついてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、独学でゲームクリエイターになる方法や必要なスキルついて紹介しました。
- 独学でもゲームクリエイターにはなれるが、目指す職種によって方向は変わってくる。
- 独学にこだわらず、専門学校に通うという選択肢もある。
- 独学の方法としては、書籍での勉強やインターン・セミナーへの参加などがある。
- ゲームクリエイターには論理的思考力、コミュニケーション能力、発想力などが必要であり、それらはチームでものを作るために必要な能力。
まずは目指す職種をはっきりさせ、自分に何が足りないのかを認識することがスタートです。
そのスタート地点に立つために、まず独学から始めてみるのも良いでしょう。
ゲームクリエイターへの転職に興味がある方は、下記の記事もあわせてご覧ください!