「2021年版小中学生の将来就きたい仕事」では「小中学生男子」および「中学生男性」の3位にまで人気が上昇しているゲームクリエイター。
(参考:小中学生男子が将来就きたい職業ランキング - ITmedia ビジネスオンライン)
今後はさらに就職の倍率アップが予測されますが、一方で「仕事がきつい」「若いうちしかできない」といったイメージを持つ方もいるのではないでしょうか。
今回Pacific Metaマガジンでは、年齢とともに見るゲームクリエイターについて、以下の見出しでお届けします。
- ゲームクリエイターの職種と仕事内容
- ゲームクリエイターに年齢制限はある?
- ゲームクリエイターの年代別平均年収
- ゲームクリエイターに転職するなら
年齢や年収といったデータについては、参考資料もお見せしつつ紹介いたします。
判断の材料にしてみてください。
ゲームクリエイターの主な職種と仕事内容
ゲームクリエイターとは、名前の通りゲームを制作する人たちの総称です。
ゲームクリエイターと一口に言っても、そこには様々な職種や業務があります。
ここでは、ゲームクリエイターに分類される代表的な職種を紹介します。
分野別に7つの職種についてご覧ください。
ゲームプロデューサー
ゲームプロデューサーはプロジェクトのトップに立ち、企画の立案や進行の責任を負う職種です。
責任がある分だけ当然年収も高いですが、プランナーやディレクターといった職種を経てから任されることがほとんどで、ゲーム業界での多彩な経験が必須となります。
社内外の人とコミュニケーションを取る機会も多く、時には英語力なども必要となるでしょう。
ゲームディレクター
ゲームディレクターはゲーム制作における現場の責任者です。
多様なメンバー・職種が集まるチーム全体を一つにまとめて、スケジュール管理といったマネジメント業務をおこないます。
コミュニケーション能力が必須なのは当然ですが、現場に指示を出せるだけの実務経験も豊富であることが望まいため、こちらもプロデューサーと同じく業界経験者が務めることの多い職種です。
ゲームプランナー
ゲームプランナーはゲームの企画を生み出し、提案する職種です。
市場調査やトレンド分析といったデータを元にしてターゲットやテーマを決め、自らの発想力も加えて企画書を作成します。
専門知識や資格などはあまり必要ありませんが、一方で発想力や分析力、常に幅広くアンテナを張って情報を収集する好奇心などが求められる仕事です。
ゲームプログラマー
ゲームプログラマーは、グラフィック・シナリオ・BGMといった他のメンバーが作った要素を集めて、プログラムという形でゲームを作り上げる仕事です。
ゲームクリエイターと言われたら真っ先にプログラマーを思い浮かべる方も多いでしょう。
仕様書に従って黙々と仕事をするイメージを持つかもしれませんが、「デザイン班の作ったキャラクターを組み込んでみたら想定通りの動きをしない」といったことは日常茶飯事であり、実際には他チームも含めたコミュニケーション能力が求められる職種です。
ゲームデザイナー
ゲームデザイナーはゲーム内部の設計や調整などをおこなう仕事で、ゲームプランナーと非常に近い分類をされます。
プランナーとデザイナーの境界はややあいまいですが、プランナーがゲームの世界観やコンセプトなど大枠を決めるのに対して、デザイナーはステージの構成や難易度調整などプレイヤー目線に近い要素を決めることが多いようです。
まず何よりもゲームが好きであることが大事で、そして様々なジャンルのプレイ経験が求められる職種となっています。
シナリオライター
シナリオライターはキャラクターのセリフや説明文章など、ゲームのテキスト部分を担当する職種です。
外部から小説家などを採用する場合もありますが、ほとんどの場合は内部に所属するゲーム専門のライターを使って制作されます。
ゲームの世界観やキャラクターの設定、性格などを踏まえる必要があるため、高い想像力が必要な仕事です。
サウンドクリエイター
サウンドクリエイターはゲームのBGMやSE(効果音)など、ゲーム内の音を生み出す職種です。
同じゲームのシリーズでは同じクリエイターが続けてサウンドを担当することも多く、ゲームの雰囲気に大きく影響を与える仕事でもあります。
ゲームの世界観・場面・キャラクターに合わせた楽曲を作るため、想像力やバリエーションが必要となります。
ゲームクリエイターになるには?
ゲームクリエイターになるためには、大学や専門学校を卒業して新卒でゲームメーカーに就職するのが一般的です。
必須となるような資格はありませんが、プログラマーやグラフィックデザイナーなどの専門職を目指すのであれば、言語の習得やツールの使い方などを学んでおいた方が良いでしょう。
また、学生であればデバッガーなどのバイトから入って正社員になる道もあります。
いずれにしても、自分がなりたい職種を明確にして必要なスキルを身につけていくことが重要です。
「ゲームクリエイターになる方法」についてより詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
ゲームクリエイターに年齢制限はある?
若い人が多いという印象のあるゲームクリエイターですが、実際にはどうなのでしょうか。
ゲームクリエイターの平均年齢や寿命について見ていきます。
ゲームクリエイターの平均年齢
やや古い数字ですが、2010年に出された資料によればゲームクリエイターの平均年齢は33.79歳とされています。
(参考:ゲーム開発者の平均年収、既婚率は 初の実態調査: 日本経済新聞)
任天堂などの超大手メーカーの一部では平均年齢が40歳に迫るところも見られますが、新しい企業や中小企業などでは今でも30歳代前半のところが多く、20~30代の人材が多数を占めていることがうかがえます。
ちなみに、サラリーマン(会社員)全体における平均年齢は40歳を超えているため、業界全体に若い人が多いということが言えそうです。
良く言えば「新しい風が常に吹き込んでいる業界」ということになりますが、長期的に働きたい方にとっては不安に感じるかもしれません。
ゲームクリエイターは30代からでも目指せる?
未経験で30代からゲームクリエイターになることは十分可能ですが、現実的には苦労することが多いでしょう。
求人には年齢制限がされていることもありますし、中途であれば即戦力の経験者を求めているケースがほとんどです。
厳しいことを自覚しつつ、それでもゲームクリエイターを目指すなら妥協ポイントを作りましょう。
- 大手企業にこだわらない
- 職種にこだわらない
- 正社員にこだわらない
全て理想の形で就職することは難しいですが、妥協するポイントを作れば可能性は増えてきます。
また、専門的なスキルがあまり必要無いデバッガーやプランナーなどの職種は比較的狙い目でしょう。
ゲームクリエイターの寿命は短い?
平均年齢のデータを見ても、ゲームクリエイターの寿命は他の会社員に比べれば短いと言わざるを得ません。
特にプログラマーなどの現場仕事で定年まで働くことは現実的ではなく、徐々に仕事がきついなどの理由で辞める人が増えていきます。
長くゲームクリエイターの仕事を続けたい方は、他企業への転職やキャリアアップを視野に入れた活動をしてください。
年齢を重ねるとともに現場作業から脱却し、ディレクターやプロデューサーといった管理者へステップアップしていければ、十分長期的な継続は可能です。
ゲームクリエイターの年代別の平均年収
平均年齢のところでもご覧頂きましたが、ゲームクリエイターの平均年収は2010年の調査おいて518万円となっています。
(参考:ゲーム開発者の平均年収、既婚率は 初の実態調査: 日本経済新聞)
今回はそれ以外に求人サイトの数字も参考にしつつ、ゲームクリエイターの年代別平均年収を紹介していきます。
また、現役ゲームクリエイターの方のブログ記事も参考にさせていただきました。
【実話】ゲーム業界は年収が低いのか【結論:大手は高給】 – クリエイター生活!
20代
平均年収は320万円程度となっています。
20代前半と後半でも大きく差があるものと思われ、前半は250万円~300万円、後半は350万円程度と考えられます。
プログラマーやデバッガーなど、現場作業の職種が多くを占めているでしょう。
30代
平均年収は450万円程度となっています。
ゲームクリエイター全体で見ればこの収入帯が最も多く、上で紹介した平均年齢33.79歳という年齢帯にも合致します。
一般的なクリエイターはこのあたりに属することが多いはずです。
40代
平均年収は550万円程度となっています。
職種別の年収で言えばプロデューサーがトップ、次いでディレクターという調査結果になっており、この年代までにキャリアアップできたかどうかで大きな差を生んでいることが考えられます。
50代
平均年収は600万円程度となっています。
求人サイトでは40代からの上昇が止まっていますが、50代になると社内でのキャリアアップがメインとなり、新たな求人はかなり少ないでしょう。
60代
60代はサンプルが少なく、今回の調査でははっきりした数字は出せませんでした。
この年代まで残っている人はプロデューサーなどの管理職や役員などになっている可能性が高く、年収も平均を大きく上回っていると考えられます。
逆に現役でプログラマーをやっている方はほぼいないでしょう。
「ゲームクリエイターの年収」についてより詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
ゲームクリエイターに転職するならマイナビクリエイター
ここまでゲームクリエイターの年齢に関するデータを紹介してきました。
ゲームクリエイターには若い人材が多く、平均を超えて長く働くためには職種に対する適正もある程度必要かもしれません。
他業種からの転職を考えていて、ゲームクリエイターへの自身の適正を知りたいという方は、一度マイナビクリエイターをチェックすることをおすすめします。
マイナビクリエイターは通常のマイナビや一般的な就職サイトとは違いゲーム・IT業界の就職に特化したサイトであり、業界の情報・ノウハウが豊富に揃っています。
キャリアアドバイザーと呼ばれる担当者も付いてくれるため、個人に合わせた的確な意見をもらうことも可能です。
未経験からゲーム業界を目指すという人も数多く登録・相談しているはずですので、まずは気軽に話を聞いてみてください。
マイナビクリエイターであれば、あなたの経歴や性格などから判断してより具体的なアドバイスを与えてくれるはずです。
また、マイナビでこれまでに培ったコネクションを活かして、ゲームメーカーによる説明会や面談等のイベントも数多く開催されています。
マイナビクリエイターの評判や口コミについては、Pacific Metaマガジンでも調査記事も掲載していますので、マイナビクリエイターについてもっと知りたいという方は、こちらも参考にしてください。
ゲームクリエイターの年齢についてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、ゲームクリエイターの年齢について紹介してきました。
- ゲームクリエイターには様々な職種があるが、デバッガー・プログラマー・プランナーなどから始めてディレクターやプロデューサーへとステップアップするのが一般的。
- ゲームクリエイターの平均年齢は33.79歳
- 長く続けたいなら転職やステップアップは必須
- ゲームクリエイターの平均年収は518万円
- 会社員平均と比べても賃金は高いが、職種による差も大きい
- 転職ならマイナビクリエイターがおすすめ
それぞれの目指すキャリアプランに合わせて、進路を検討してみてください。
「ゲームクリエイターへの転職」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!