ゲーミングPCは、性能によって値段がピンからキリまであります。
最初に予算を決めてから選ぶという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回Pacific Metaマガジンでは、予算30万円のゲーミングPCについて紹介します。
見出しは以下の通りです。
- 30万円クラスのゲーミングPCの特徴・パーツ構成
- 予算はゲーミングPC一式で30万円なのか考えておく
- 他の価格のゲーミングPCとの違いは
- 30万円クラスのゲーミングPCを買うならBTOショップがおすすめ
- 30万円でゲーミング「ノートPC」を買うのはどう?
- おすすめ予算30万円のゲーミングPC
- 予算30万円でゲーミングPCを自作するなら
30万円という金額はとても大きいはずなので、ゲーミングPCを購入する際は様々な情報を比較しながら慎重に検討していきましょう。
30万円クラスのゲーミングPCの特徴
まずは、30万円クラスのゲーミングPCがどの程度のレベルなのか、ざっくりと特徴を説明していきます。
ハイスペックモデルが買える
30万円あれば、ゲーミングPCの中でもかなりハイスペックなモデルが購入できます。
もちろん、それより上のモデルはいくらでもありますが、相当無茶な使い方をしなければ動作面で困ることは無いでしょう。
具体的なスペックについては、この後お届けする「おすすめ予算30万円のゲーミングPC」の見出しで紹介します。
240fpsでVR、4Kの高画質でゲームが遊べる
ゲームプレイにおいては144fpsでも快適と言われる中、30万円のゲーミングPCであれば240fpsでVRをプレイすることも可能です。
さらには、今流行りの4Kの解像度でゲームをプレイすることもできます。
ただし、4Kでゲームをプレイするには対応のモニターを購入する必要があるほか、グラフィックボードやCPUは高性能なものをきっちり選ばないといけないため、注意してください。
高性能のため長期間使い続けることができる
パソコンの性能は2,3年経つだけでも大きな進化が見られ、逆に言えば既存のパソコンが時代遅れとなってしまうスピードも速いものです。
ただし、30万円のゲーミングPCを買っておけば、さすがに時代遅れと言われることはしばらく無いでしょう。
多少動きが重くなってきても動画を見る程度なら問題無いですし、パーツを交換すれば現役で長期間使い続けられるはずです。
ゲームと配信などを同時にしても快適に動作する
このレベルのゲーミングPCであれば、ゲーム以外に多少ソフトウェアを起動していても快適に動作します。
それこそ有名な配信者が使っているようなスペックとも遜色が無いはずです。
純粋にゲームをやるだけではなく、本格的な配信活動をしたいという方にもおすすめできるレベルとなっています。
性能を最大限いかすにはゲーミングモニターも必須
せっかくここまでお金をかけるのであれば、モニターにもこだわりたいところです。
上で紹介した4K画質の話もそうですが、ゲーミングモニターを使用すれば表示の遅延が限りなく少なくなるので、ゲームプレイにおいてもメリットが大きいです。
パソコンの性能としてはほぼラグを生まないはずなので、どうせなら良いゲーミングモニターを買って、性能を最大限いかすようにしましょう。
「ゲーミングpc」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
「ゲーミングPC とは」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
「ゲーミングモニター」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
https://pacific-meta.co.jp/magazine/gaming-device/19248/30万円クラスのゲーミングPCのパーツ構成
ここからは、30万円クラスのゲーミングPCにおけるパーツごとの性能について、「グラフィックボード」「CPU」「メモリ」の3つを見ていきます。
グラフィックボードの性能
映像面にこだわるなら、特にグラフィックボードは大事なパーツです。
30万円のゲーミングPCであれば、最高級まではいかなくても、その少し手前ぐらいの性能は確保できます。
ゲームプレイについては全く支障が無いレベルです。
具体的には「GeForce RTX 3070」が標準ラインとなり、少し無理をすれば「3080」にも手が届くでしょう。
CPUの性能
パソコンの処理速度に大きく関わってくるCPU。
こちらも30万円クラスのゲーミングPCなら、ゲームプレイには申し分ない性能です。
インテルのCore i7、あるいはAMD Ryzen 7あたりが付属していることが多くなっています。
下の「おすすめゲーミングPC紹介」では、Ryzen 7の上に位置するRyzen 9のCPUを搭載した商品もお届けしています。
メモリの容量
メモリもパソコンの処理速度に関係してくるパーツです。
30万円の予算であれば16GBが最低ライン、少し頑張れば32GBを積んだ製品も十分探せます。
ゲームをプレイするだけであれば16GBあれば十分ですが、長期間使いたいとかゲーム以外のソフトウェアも同時に立ち上げたいという場合には32GBを探すと良いでしょう。
ただ、メモリは自分で増設もしやすいので、予算がギリギリあれば一旦様子を見ても良いパーツです。
予算はゲーミングPC一式で30万円なのか考えておく
そもそもの前提ですが、「30万円」という予算がゲーミングPC本体だけで30万円なのか、全てのパーツを含めて30万円なのかでもだいぶ変わってきます。
本体を購入する際にはモニター・キーボード・マウスなどは付属していないことが多いので、全て込みで30万円だと本体には20万円~25万円程度しか使えないことになり、2ランク程度質が落ちることになってしまうでしょう。
ちなみに、この記事で紹介している30万円のゲーミングPCは「本体のみ」での想定なので、ご注意ください。
他の価格のゲーミングPCとの違いは
30万円より下の価格帯、あるいは上の価格帯におけるスペックの違いにも簡単に触れておきましょう。
メーカーで購入した場合、安いものでは15万円程度から探せます。
当然、PCゲームをプレイする分には問題無いスペックであり、CPUで言えばCore i5、あるいはRyzen 5程度が付属してきます。
最初にゲーミングPCを買うにはおすすめです。
一方、高いものだと50万円前後の製品があり、CPUであればCore i9、Ryzen 9などの最新パーツで構成されています。
ゲーム配信にも余裕で耐えられるスペックでしょう。
30万円クラスのゲーミングPCを購入はBTOショップがおすすめ
少しでも性能の良いパソコンを購入したいのであれば、家電量販店よりドスパラ、G-tune、TSUKUMOといったBTOショップをおすすめします。
全てではありませんが、同じスペックであれば基本的にBTOショップの方が値段が安く、カスタマイズ性も高いからです。
ただ、家電量販店の方が説明は丁寧にしてくれるので、パソコン初心者の方で全部おまかせしたいという場合は家電量販店に行っても良いかもしれません。
30万円クラスのゲーミング「ノートPC」
同じ予算でノートパソコンタイプを購入しようとしたらどうなるのかも考えておきます。
まず、性能的にはデスクトップに負けないぐらいのパーツは揃えられるでしょう。
最大のメリットとしては持ち運べることが挙げられるので、自宅以外で使う予定のある人には嬉しいポイントです。
ただし、普通のノートパソコンと比べれば消費電力がかなり高いのでバッテリーはあまり長持ちしません。
また、発熱量が大きいので熱を持ちやすいという弱みがあり、長時間の使用は冷却スタンドなどを併用しないと厳しいかもしれません。
おすすめ予算30万円のゲーミングPC
この見出しでは、30万円前後で購入できるおすすめのゲーミングPCを紹介していきます。
※価格は2022年4月28日現在のものです。
GALLERIA ZA7R-R38 5800X
価格 | 349,980円(税込) |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
CPU | Ryzen 7 5800X |
メモリ | 16GB DDR4 SDRAM |
グラフィック | GeForce RTX 3080 10GB GDDR6X |
若干予算オーバーですが、性能は申し分なしです。
手数料無料で48回までの分割払いも可能となっています。
GALLERIA ZA7C-R37T
価格 | 309,980円(税込) |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
CPU | Core i7-12700K |
メモリ | 16GB DDR4 SDRAM |
グラフィック | GeForce RTX 3070 Ti 8GB GDDR6X |
上と同じデザインのGALLERIA製品で、若干ランクが下のモデルですが、ほぼ遜色なくゲームプレイができます。
冷却性能も考えられたデザインなので、安心して長時間使うことが可能です。
G-tune HN-Z-3070Ti
価格 | 285,780円(税込) |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
ストレージ | SSD:512GB (NVMe) HDD:2TB |
CPU | Core i7-11700K |
メモリ | 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル) |
グラフィック | GeForce RTX 3070 Ti |
本体は機能性を追求したシンプルで無骨なデザインです。
吸気口にはダストフィルターが付いており水洗いもできます。
上の表に載せたパーツにおいては、グラフィック以外カスタマイズ可能なので調整もしやすいです。
G-tune XN-Z
価格 | 279,800円(税込) ※セール価格 通常価格:307,780円 |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
ストレージ | SSD:512GB (NVMe) HDD:2TB |
CPU | Core i7-11700K |
メモリ | 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル) |
グラフィック | GeForce RTX 3080 |
上の製品よりグラフィック面を強化したいという方にはこちらがおすすめ。
GeForce RTX 3080を搭載したモデルです。
G-GEAR GA9A-J211/XT2
価格 | 307,800円(税込) |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
ストレージ | Gen4 1TB SSD(NVMe) |
CPU | AMD Ryzen 9 5900X |
メモリ | 16GB (8GBx2枚) DDR4-3200 |
グラフィック | GeForce RTX 3070 Ti |
TSUKUMOのG-GEARシリーズから予算ピッタリの性能で紹介します。
省エネや耐久性を重視した作りで、ユーザーに優しい製品となっています。
LEGION T770i(第12世代インテル)
価格 | 283,033円(税込) |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
ストレージ | 512GB SSD / 2TB HDD |
CPU | Core i7-12700K |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
グラフィック | GeForce RTX 3070 |
LenovoのLEGIONシリーズのT770iは30万円以内で収まるコスパのいいデスクトップPCです。
Web限定モデルは割引額も大きく、予算内でなるべくいいPCを買いたいという方におすすめです。
Alienware Aurora Ryzen Edition R14 スタンダード
価格 | 309,470円(税込) |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
ストレージ | 512GB SSD(NVMe) |
CPU | AMD Ryzen™ 7 5800 |
メモリ | 16GB (8GBx2枚) DDR4-3200 |
グラフィック | GeForce RTX 3060 Ti |
ゲーミングPCの購入を検討した方なら知っているであろうAlienwareにも30万円のデスクトップPCがあります。
Alienware Auroraシリーズはスタイリッシュな見た目が特徴の製品で、Ryzen Editionがあります。
インテルではなくAMD Ryzenにこだわりのある方は要チェックです。
ZEFT G27RK
価格 | 329,800円(税込) |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
ストレージ | 500GB SSD(NVMe) |
CPU | Core i7-12700 |
メモリ | 32GB DDR4 |
グラフィック | GeForce RTX 3080 |
パソコンショップSEVENのZEFTシリーズではG27RKがおすすめです。
GeForce RTX 3080を搭載したミドルタワーのデスクトップPCです。
この価格帯でメモリ32GBを積んでいるのはコスパが良いと言えます。
FRGBZ690/SG1
価格 | 289,800円(税込) |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
ストレージ | 512GB SSD(NVMe) |
CPU | Core i7-12700KF |
メモリ | 32GB DDR4 |
グラフィック | AMD Radeon RX 6700 XT |
FRONTIAで30万円以内に収めるならFRGBZ690/SG1がおすすめです。
Radeon RX 6700 XTを搭載しており、ほとんどのゲームタイトルを快適にプレイすることができます。
OMEN 17-ck0036TX パフォーマンスモデル【S1】
価格 | 322,300円(税込) |
OS | Windows 11 Pro 64ビット |
ストレージ | 1TB SSD(PCIe) |
CPU | Core i7-11800H |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
グラフィック | GeForce RTX 3070 |
最後はHPのノートパソコンを紹介します。
上で紹介しているデスクトップ製品にも負けないスペックなので、持ち運んで使いたい方はいかがでしょうか。
予算30万円でゲーミングPCを自作するなら
自作であれば無駄な予算を使わずパソコンを作れるのは間違いありません。
ただし、最近はグラフィックボードなどのPCパーツの値段が高騰していて高止まりの状態になっています。
そのため、メーカーのパソコンと同じものを自作で揃えようとすると、値段が高くついてしまう可能性があることに注意してください。
狙っているスペックに近いもので拡張性の高いモデルをBTOショップで一式購入してから、こだわりたい部分だけカスタマイズする方が賢い選択かもしれません。
予算30万円のゲーミングPCについてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、予算30万円のゲーミングPCについて紹介してきました。
最後に、この記事の内容を整理しましょう。
- ※モニター・キーボード・マウスは別で揃えることを前提に紹介
- 予算が30万円あればハイスペックモデルの購入が可能
- 4Kでのプレイやゲーム配信などもできるレベル
- グラフィックボードなら「GeForce RTX 3070」、CPUなら「Core i7」「Ryzen 7」、メモリなら16GBが標準ライン
- 他の製品と比べると、15万円がゲーミングPCとしての最低レベル、50万円がほぼ最高レベルの位置づけ
- ゲーミングPCを買う際はBTOショップでの購入がおすすめ
- 持ち運んで使いたい人は、ノートパソコンでも十分スペックの良い製品が購入できる
- 自作は値段的に高くなる可能性もあるので注意
30万円あれば、パーツ選びでもかなり自由度の高い選択ができるはずです。
納得いくまで考えて、あなたにとって最良のゲーミングPCを手に入れましょう。